子どもの便秘、薬に頼る前に。食事と生活習慣で改善する5つの方法【ママナースが解説】

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「うちの子、最近うんちが出てないな…」「お腹が張って苦しそう…」

子どもの便秘は、多くのママ・パパが抱える悩みの一つですよね。私も3姉妹を育てていて、長女が小さい頃は便秘に悩まされた経験があります。薬を使うべきか、食事でどうにかできないか、毎日うんちの回数を数えては一喜一憂していました。

でも、ご安心ください。子どもの便秘は、薬に頼る前に、日々の食事や生活習慣を見直すことで改善できることがほとんどです。今回は、現役ママナースの私が、子どもの便秘を解消するための具体的な5つの方法と、便秘が続く場合の受診の目安、そして隠れた病気の可能性について、分かりやすくお伝えしますね。

子どもの便秘、なぜ起こる?原因を知ろう

子どもの便秘には、いくつかの原因が考えられます。原因を知ることで、適切な対策を立てることができます。

  • 水分不足: 汗をかきやすい子どもは、大人以上に水分補給が大切です。水分が不足すると、便が硬くなり、出にくくなります。
  • 食物繊維不足: 食物繊維は便の量を増やし、腸の動きを活発にする大切な栄養素です。野菜や果物、穀物の摂取が少ないと、便秘になりがちです。
  • 排便の我慢: 遊びに夢中になったり、トイレを嫌がったりして、便意を我慢してしまうことがあります。これが習慣になると、便秘が悪化する原因になります。
  • 生活リズムの乱れ: 食事や睡眠の時間が不規則だと、腸の動きも乱れやすくなります。
  • ストレス: 環境の変化や精神的なストレスも、自律神経の乱れを通じて便秘を引き起こすことがあります。

薬に頼る前に!食事と生活習慣で便秘を改善する5つの方法

1. 水分をしっかり摂ろう!「ちょこちょこ飲み」がポイント

便を柔らかくするためには、十分な水分補給が不可欠です。一度にたくさん飲むのではなく、こまめに少しずつ水分を摂る「ちょこちょこ飲み」を心がけましょう。

  • おすすめの飲み物: 水、麦茶、薄めたお茶、野菜ジュース、果汁100%ジュース(ただし糖分に注意)。
  • タイミング: 起床時、食事中、遊びの合間、お風呂上がりなど、意識的に水分を促しましょう。

2. 食物繊維を積極的に!「まごわやさしい」を意識して

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。バランスよく摂ることが大切です。

  • 水溶性食物繊維: 便を柔らかくし、排便をスムーズにします。海藻類(わかめ、昆布)、果物(りんご、バナナ)、いも類(さといも、こんにゃく)などに多く含まれます。
  • 不溶性食物繊維: 便の量を増やし、腸を刺激して排便を促します。野菜(ごぼう、ほうれん草)、きのこ類、豆類、穀類(玄米、オートミール)などに多く含まれます。

「まごわやさしい」は、バランスの良い食事の合言葉です。

  • ま: 豆類(豆腐、納豆、味噌など)
  • ご: ごま(ナッツ類も含む)
  • わ: わかめ(海藻類)
  • や: 野菜
  • さ:
  • し: しいたけ(きのこ類)
  • い: いも類

3. 腸を刺激する「のの字マッサージ」と適度な運動

お腹のマッサージや運動は、腸の動きを活発にするのに役立ちます。

  • のの字マッサージ: 赤ちゃんを仰向けに寝かせ、おへその周りを「の」の字を書くように優しくマッサージします。食後すぐは避け、食間や入浴後などリラックスしている時に行いましょう。
  • 適度な運動: 外遊びや体を動かす遊びは、腸の動きを促します。積極的に体を動かす機会を作りましょう。

4. 規則正しい排便習慣をつけよう

毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけることで、腸の動きも規則正しくなります。

  • 食後が狙い目: 食後は腸が活発に動くので、朝食後など決まった時間にトイレに誘ってみましょう。
  • リラックスできる環境: トイレが怖い場所にならないよう、明るく清潔な環境を整え、焦らせずに見守ってあげましょう。

5. ストレスを軽減し、リラックスできる時間を作る

子どものストレスは、便秘の原因になることがあります。日々の生活の中で、リラックスできる時間を作ってあげましょう。

  • スキンシップ: ママ・パパとの触れ合いは、子どもの心を安定させます。
  • 十分な睡眠: 規則正しい睡眠は、体のリズムを整え、腸の健康にもつながります。

こんな時は受診を!便秘のサインと隠れた病気の可能性

ほとんどの便秘は食事や生活習慣で改善しますが、中には医療機関の受診が必要なケースもあります。以下のサインが見られたら、小児科を受診しましょう。

  • 排便が1週間に2回以下: 慢性的な便秘のサインです。
  • 排便時に強い痛みや出血がある: 切れ痔になっている可能性があります。
  • お腹の張りがひどく、嘔吐を伴う: 腸閉塞などの緊急性の高い病気の可能性があります。
  • 食欲不振や体重減少がある: 他の病気が隠れている可能性も考えられます。
  • 便に血が混じる: 鮮血だけでなく、黒っぽい便にも注意が必要です。

これらの症状が見られる場合は、自己判断せずに必ず小児科を受診してください。早期発見・早期治療が大切です。

まとめ:焦らず、子どものペースで便秘と向き合おう

子どもの便秘は、ママ・パパにとって心配の種ですよね。でも、焦らず、子どものペースに合わせて、食事や生活習慣を見直すことから始めてみましょう。今回ご紹介した5つの方法を試しながら、お子さんに合った方法を見つけてあげてください。

もし、なかなか改善しない場合や、気になる症状がある場合は、一人で抱え込まずに、かかりつけの小児科医や保健師さんに相談してくださいね。私もママナースとして、いつでも皆さんの子育てを応援しています!


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