子どもの頭痛、ただの風邪じゃないかも?注意すべき症状と対処法【ママナースが解説】

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「頭が痛い…」

子どもが頭痛を訴えると、「風邪かな?」「遊びすぎかな?」と、軽く考えてしまいがちですよね。私も3姉妹の母として、子どもが頭痛を訴えるたびに、最初は「大丈夫かな?」と心配しつつも、様子を見てしまうことがありました。しかし、子どもの頭痛の中には、注意が必要なものも隠されていることがあります。「もっと早く気づいていれば…」と後悔しないためにも、子どもの頭痛について正しい知識を持つことが大切です。

今回は、現役ママナースの私が、子どもの頭痛の主な原因、注意すべき症状、家庭での対処法、そして医療機関を受診する目安について、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。この情報が、皆さんの不安を少しでも和らげ、お子さんの健康を守る一助となれば嬉しいです。

子どもの頭痛、主な原因は?

子どもの頭痛は、大人と同じように様々な原因で起こります。大きく分けて、一時的なものと、病気が隠れているものがあります。

一時的な頭痛(一次性頭痛)

  • 風邪や発熱: 発熱に伴って頭痛が起こることがよくあります。
  • 寝不足・疲労: 睡眠不足や遊びすぎ、勉強のしすぎなどで体が疲れている時。
  • ストレス: 学校や家庭でのストレス、精神的な緊張など。
  • 脱水: 水分補給が不足している時。
  • 目の疲れ: テレビやゲーム、スマートフォンの見すぎなど。
  • 空腹: 食事を抜いたり、時間が空きすぎたりした時。
  • 気圧の変化: 天候の変化(低気圧など)によって頭痛が起こることもあります。

注意が必要な頭痛(二次性頭痛)

  • 脳の病気: 脳腫瘍、髄膜炎、脳炎など、命に関わる病気が隠れていることがあります。
  • 副鼻腔炎: 鼻の奥の炎症が原因で頭痛が起こることがあります。
  • 視力異常: 視力に問題があり、無理に物を見ようとすることで頭痛が起こることがあります。
  • 高血圧: まれに、子どもの高血圧が頭痛の原因となることがあります。

子どもの頭痛、こんな症状には要注意!

ほとんどの頭痛は心配のないものですが、以下のような症状を伴う場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

  • 突然の激しい頭痛: 「今まで経験したことのない痛み」と子どもが訴える場合。
  • 意識障害を伴う: 呼びかけに反応しない、ぐったりしている、意識が朦朧としているなど。
  • 嘔吐を繰り返す: 特に、吐き気がないのに突然吐く「噴水状嘔吐」の場合。
  • 発熱と首の硬直(項部硬直): 首を前に曲げられない、首が硬いなどの症状がある場合。
  • 手足の麻痺やしびれ、ろれつが回らないなど、神経症状を伴う場合:
  • けいれんを伴う場合:
  • 頭を強く打った後に頭痛が続く場合:
  • 朝方に頭痛が強く、吐き気を伴う場合:
  • 頭痛が徐々に悪化している場合:
  • 乳幼児で、機嫌が悪い、泣き止まない、頭を抱えるような仕草をするなど、いつもと様子が明らかに違う場合:

これらの症状が見られる場合は、迷わず救急車を呼ぶか、すぐに小児科または脳神経外科を受診してください。

家庭での対処法と受診の目安

注意すべき症状がない場合は、家庭で様子を見ながら対処しましょう。

家庭での対処法

  • 安静にする: 静かな部屋で横になり、体を休ませましょう。光や音の刺激を避けるために、部屋を暗くしたり、テレビを消したりするのも良いでしょう。
  • 水分補給: 脱水が原因のこともあるので、水やお茶、経口補水液などでこまめに水分を摂らせましょう。
  • 冷やす: 額や首の後ろを冷たいタオルや保冷剤で冷やすと、痛みが和らぐことがあります。
  • 睡眠: 十分な睡眠を取ることで、頭痛が改善することがあります。
  • 食事: 空腹が原因のこともあるので、消化の良いものを少量食べさせてみましょう。
  • 市販薬の使用: 医師や薬剤師に相談の上、子ども用の解熱鎮痛剤を使用することもできます。ただし、自己判断での長期使用は避けましょう。

受診の目安

  • 頭痛が続く場合: 家庭での対処法を試しても、頭痛が改善しない、または悪化する場合は受診しましょう。
  • 頭痛の頻度が増える場合: 以前よりも頭痛を起こす頻度が増えた場合。
  • 学校を休むほど痛みが強い場合: 日常生活に支障が出るほどの痛みの場合。
  • 親が心配な場合: 「何かおかしい」と感じたら、迷わず受診しましょう。親の直感は大切です。

ママナースからのメッセージ:子どものサインを見逃さないで

子どもの頭痛は、言葉でうまく伝えられない乳幼児期はもちろん、言葉が話せるようになっても、その痛みの程度や種類を正確に伝えるのは難しいものです。だからこそ、親が子どもの様子を注意深く観察し、小さなサインを見逃さないことが大切です。

今回ご紹介した情報が、皆さんの不安を少しでも和らげ、お子さんの健康を守る一助となれば嬉しいです。もし、もっと詳しく知りたいことや、不安なことがあれば、いつでもコメントで教えてくださいね。私たちママナースも、皆さんの子育てを心から応援しています!


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