防災と観光:旅行先での被災に備える「旅行防災」のすすめ

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「せっかくの旅行なのに、まさか…」旅先での被災、あなたは大丈夫?

「ゴールデンウィークは沖縄旅行!」「夏休みは海外でリフレッシュ!」

楽しい旅行の計画を立てている時、まさか旅行中に災害に遭うなんて、考えたくないですよね。でも、日本は災害大国。いつ、どこで、どんな災害に巻き込まれるか分かりません。

私も3人の子育てをする中で、家族旅行の計画を立てるたびに、もしもの時にどうすれば家族みんなで安全に過ごせるのか、考えるようになりました。特に、慣れない土地での被災は、自宅での被災以上に不安が大きいものです。

このブログでは、現役ママナースの私が、旅行先での被災に備える「旅行防災」について、具体的な準備、持ち物、連絡手段を、私の経験を交えながら分かりやすくお伝えします。子連れ旅行での注意点や、海外旅行での防災対策についても満載です。楽しい旅行を心から満喫するためにも、この機会に「旅行防災」について考えてみませんか?

なぜ「旅行防災」が必要なの?旅先での被災リスクと課題

旅行先での被災は、自宅での被災とは異なる様々なリスクと課題を伴います。これらのリスクを理解することが、適切な「旅行防災」を立てるための第一歩です。

旅先での被災リスクと課題

  • 慣れない土地での混乱: 地理に不慣れな場所で災害に遭うと、避難場所や避難経路が分からず、パニックに陥りやすくなります。土地勘がないため、情報収集も困難になることがあります。
  • 情報収集の困難さ: 携帯電話の電波状況が悪くなったり、充電が切れたりすると、情報収集が困難になります。現地の言葉が分からない場合は、さらに情報が入りにくくなります。
  • 家族との連絡困難: 家族がバラバラの場所にいる時に被災すると、安否確認が難しくなります。特に、海外旅行では、国際電話が繋がりにくくなることもあります。
  • 物資の不足: 災害発生直後は、食料や水、医薬品などの物資が手に入りにくくなる可能性があります。普段使い慣れているものが手に入らないこともあります。
  • 交通機関の麻痺: 鉄道、バス、飛行機などの交通機関が停止し、帰宅困難になる可能性があります。宿泊施設の確保も困難になることがあります。
  • 言葉の壁(海外旅行の場合): 現地の言葉が分からないと、情報収集や、助けを求めることが困難になります。医療機関での受診も難しくなることがあります。

これらのリスクを考慮し、旅行前にしっかりと「旅行防災」を立てておくことが、いざという時に命を守ることに繋がります。

楽しい旅行を心から満喫するために!旅行防災の具体的な準備

旅行防災は、旅行の計画を立てる段階から始まります。ここでは、旅行先での被災に備えるための具体的な準備をご紹介します。一つずつでも取り入れて、安心して旅行を楽しみましょう。

1. 旅行前の情報収集

  • 旅行先の災害リスクを確認: 旅行先の地域のハザードマップを確認し、どのような災害が起こりやすいのか、避難場所や避難経路はどこなのかを把握しておきましょう。特に、宿泊施設周辺の情報を確認しておくことが重要です。
  • 現地の緊急連絡先を控える: 現地の日本大使館・領事館、警察、病院などの緊急連絡先を控えておきましょう。スマートフォンのメモ機能や、手帳にメモしておくなど、複数の方法で保存しておくと安心です。
  • 交通機関の運行状況を確認: 旅行前には、利用する交通機関の運行状況を確認しておきましょう。災害発生時には、交通機関が停止する可能性があります。

2. 持ち物の準備:いつもの荷物に「もしも」をプラス

いつもの旅行の荷物に、災害時に役立つものをプラスしておきましょう。コンパクトで軽量なものを選ぶのがポイントです。

  • 非常用持ち出しポーチ:
    • 現金: 少額でも良いので、小銭を含めて準備しておきましょう。災害時は、電子マネーやクレジットカードが使えなくなる可能性があります。
    • モバイルバッテリー: スマートフォンやタブレットの充電切れに備え、大容量のモバイルバッテリーを準備しておきましょう。
    • 常備薬・お薬手帳のコピー: 普段服用している薬は、多めに持参し、お薬手帳のコピーも忘れずに。
    • 簡易トイレ: 断水時や、避難所でのトイレ不足に備え、簡易トイレを準備しておきましょう。
    • ウェットティッシュ・除菌シート: 手洗いができない場合に備え、衛生用品を準備しておきましょう。
    • ホイッスル: 助けを呼ぶ際に役立ちます。
    • 小型ラジオ: 情報収集に役立ちます。
  • その他:
    • 圧縮袋: 衣類を圧縮することで、荷物のスペースを確保し、非常用持ち出しポーチのスペースを確保できます。
    • レジャーシート: 避難所でのプライベート空間確保や、防寒対策に役立ちます。
    • 軍手: ガラスの破片などから手を守るために役立ちます。

3. 家族との連絡手段の確認

旅行中に家族がバラバラの場所にいる時に被災した場合に備え、家族との連絡手段を確認しておきましょう。

  • 災害用伝言ダイヤル(171): 家族みんなで使い方を練習しておきましょう。毎月1日と15日は体験利用が可能です。
  • SNS: LINE、Twitter、FacebookなどのSNSも、災害時の情報収集や安否確認に役立ちます。家族間でグループチャットを作成しておくのも良いでしょう。
  • 集合場所の決定: 災害時に家族が集合する場所を事前に決めておきましょう。宿泊施設や、旅行先のランドマークなど、分かりやすい場所を選びましょう。

子連れ旅行・海外旅行での「旅行防災」の注意点

子連れ旅行や海外旅行では、さらに特別な配慮が必要です。それぞれの状況に合わせた対策を立てましょう。

子連れ旅行での注意点

  • 子どもの年齢に合わせた備蓄: 粉ミルク、離乳食、おむつ、おしりふきなど、乳幼児に必要なものを多めに備蓄しましょう。アレルギーがある場合は、アレルギー対応食も忘れずに。
  • 抱っこ紐・ベビーカー: 避難時に役立つ抱っこ紐やベビーカーも準備しておきましょう。
  • 子どもの防災教育: 旅行前に、子どもにも災害時の行動について分かりやすく教えてあげましょう。防災に関する絵本を読んであげるのも良いでしょう。
  • 子どもの体調管理: 旅行中は、子どもの体調変化に特に注意しましょう。急な発熱や体調不良に備え、かかりつけ医の連絡先や、旅行先の医療機関の情報を控えておきましょう。

海外旅行での注意点

  • 外務省の海外安全情報: 旅行先の外務省の海外安全情報を確認し、危険な地域への渡航は避けましょう。
  • たびレジ・在留届: 外務省の「たびレジ」に登録しておくと、緊急時に大使館や領事館から情報が届きます。3ヶ月以上の滞在の場合は、在留届を提出しましょう。
  • 海外旅行保険: 万が一の病気や怪我、盗難などに備え、海外旅行保険に加入しましょう。治療費が高額になる場合があります。
  • 現地の言葉: 現地の言葉が話せない場合は、翻訳アプリや、指差し会話帳などを準備しておきましょう。
  • パスポート・ビザのコピー: パスポートやビザのコピーを複数枚用意し、分散して保管しておきましょう。データで保存しておくのも良いでしょう。

ママナースからのメッセージ:備えあれば憂いなし!楽しい旅行を心から満喫するために

旅行は、家族にとってかけがえのない思い出を作る大切な時間です。しかし、もしもの災害に備える「旅行防災」も、同じくらい重要です。

大切なのは、完璧を目指すのではなく、できることから少しずつ始めることです。そして、不安な時は、一人で抱え込まず、いつでも周囲や専門家を頼ってくださいね。

この情報が、少しでも皆さんの不安を和らげ、家族みんなで安心して旅行を楽しめる一助となれば幸いです。あなたは、あなたのままで素晴らしい親です。どうか、自分を大切にしてくださいね。

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