夏休みの宿題のラスボス「読書感想文」、親子で苦しんでいませんか?
夏休みが近づくと、多くの小学生と親を悩ませるのが「読書感想文」ではないでしょうか。「何を書けばいいか分からない」「原稿用紙が真っ白…」「結局、親が手伝うことに…」そんな経験、ありませんか?
読書感想文は、単に本を読んで感想を書くだけの宿題ではありません。本の内容を深く理解する「読解力」、自分の考えや感じたことを言葉にする「表現力」、そして論理的に文章を構成する「思考力」など、様々な力が試される、非常に奥深い課題です。
しかし、これらの力は一朝一夕に身につくものではありません。日頃からの親子の関わり方や、読書習慣が大きく影響します。
この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、読書感想文がスラスラ書けるようになるための「読解力と表現力を育むコツ」を、親子でできる具体的な方法でご紹介します。もう、夏休みの宿題に頭を抱える必要はありません!
なぜ読書感想文は難しいのか?
- 読解力不足:
- 本の内容を表面でしか理解しておらず、登場人物の気持ちや、作者の意図まで読み取れていない。
- 語彙力不足:
- 自分の感じたことを表現する言葉を知らない。
- 思考力不足:
- 本を読んで「面白かった」で終わってしまい、そこから自分の考えを深めることができない。
- 構成力不足:
- 文章の書き方、構成の仕方が分からない。
- 「正解」を求めすぎる:
- 「良い感想文」を書こうとしすぎて、自分の素直な気持ちを表現できない。
ママナース直伝!読解力と表現力を育むコツ
1. 読み聞かせは「対話」の場に!
- 「どう思った?」と問いかける:
- 読み聞かせの途中や後に、「〇〇ちゃんはどう思った?」「もし〇〇だったら、どうする?」と、子どもの感想や考えを引き出す質問を投げかけましょう。正解・不正解はありません。
- 感情を言葉にする手助け:
- 子どもが言葉に詰まったら、「悲しかったのかな?」「嬉しかったのかな?」と、親が感情を言葉にしてあげることで、子どもは自分の気持ちを表現する語彙を増やしていきます。
2. 「読書ノート」で思考を深める
- 簡単なメモから始める:
- 読んだ本のタイトル、登場人物、面白かった場面、心に残った言葉など、簡単なメモから始めましょう。絵を描いてもOKです。
- 「なぜ?」「どうして?」を書き出す:
- 「なぜ〇〇はこんな行動をしたんだろう?」「どうしてこんな結末になったんだろう?」など、疑問に思ったことを書き出すことで、読解力が深まります。
- 「もし自分だったら?」と考える:
- 登場人物の気持ちになって、「もし自分だったらどうするだろう?」と考えることで、共感力や思考力が養われます。
3. 日常会話で「表現力」を磨く
- 「今日の出来事」を具体的に話す:
- 「今日、何があった?」と聞くだけでなく、「今日の給食、何が美味しかった?」「どんな遊びをしたの?」と、具体的に質問し、子どもが詳しく話せるように促しましょう。
- 五感を意識した言葉を使う:
- 「どんな匂いがした?」「どんな音が聞こえた?」など、五感を意識した言葉を使うことで、表現力が豊かになります。
- 親も「感想」を言葉にする:
- 親が自分の感想や考えを言葉にして伝える姿を見せることで、子どもも真似して表現するようになります。
4. 「書くこと」へのハードルを下げる
- まずは「話す」から:
- いきなり書かせようとせず、まずは読んだ本の感想を親に話してもらいましょう。親がメモを取ってあげるのも良いでしょう。
- 箇条書きから始める:
- 「面白かったこと3つ」「心に残ったこと2つ」など、箇条書きで書く練習から始めましょう。
- 完璧を目指さない:
- 誤字脱字や表現の拙さは気にせず、まずは「自分の言葉で表現できた」ことを褒めてあげましょう。
まとめ|読書感想文は、子どもの成長の証
読書感想文は、子どもにとって大きな壁のように感じられるかもしれません。しかし、それは子どもが本を通して世界を広げ、自分の考えを深め、表現する力を育むための大切な機会です。
親が焦らず、子どものペースに寄り添い、日頃から読書や会話を通して読解力と表現力を育むサポートをすることで、子どもはきっと、読書感想文を「楽しい宿題」に変えることができるでしょう。
夏休みは、親子で一緒に本を読み、語り合い、そして書くことを楽しむ、最高のチャンスです。ぜひ、この機会にチャレンジしてみてくださいね。