はじめに:「うちの子、少し違うかも」その感覚、大切にしてください
「落ち着きがない」「言葉がゆっくり」「こだわりが強い」…。集団生活の中で、我が子の様子に、ふと周りの子との違いを感じ、胸がざわつく瞬間。それは、子育て中の誰にでも起こりうることです。
こんにちは、ママナースのさとみです。「発達障害」という言葉が身近になった今、その不安は、より具体的なものになっているかもしれません。一人でインターネットの情報を検索しては、一喜一憂していませんか?
この記事は、そんな風に、一人で不安を抱えるあなたが、最初に何をすべきか、どこに相談すれば良いのかという、具体的な次の一歩を踏み出すための道しるべです。その「気づき」は、お子さんにとって、最も価値のある贈り物になるかもしれません。
大前提:「発達障害」は、病気ではなく「特性」です
まず、知っておいてほしいこと。発達障害は、決して特別なものではなく、**その子が生まれ持った、脳機能の「特性」**です。それは、個性や、才能の裏返しでもあります。
例えば、
- 落ち着きがない → 好奇心旺盛で、行動力がある
- こだわりが強い → 探究心が強く、粘り強い
決して、親の育て方が原因ではありません。その特性を、まずは「知る」こと。それが、適切なサポートへの第一歩となります。
Step 1:子どもの様子を、客観的に記録する
専門機関に相談に行く前に、まずは家庭で、子どもの様子を具体的に記録してみましょう。漠然とした不安が、客観的な情報に変わることで、相談がスムーズに進みます。
- どんな時に、どんな行動をするか? (例:スーパーなど、特定の場所を嫌がる)
- 周りの子と、どう違うと感じるか? (例:一人遊びが多く、友達の輪に入れない)
- 園や学校の先生からは、何か言われているか?
- 逆に、どんな時に、生き生きとしているか?得意なことは何か?
Step 2:一人で悩まず、相談窓口を頼る
準備ができたら、勇気を出して、専門の窓口に相談してみましょう。診断を求める場所ではなく、「子どもの発達について、一緒に考えてくれる場所」と捉えてください。
身近な相談窓口
- かかりつけの小児科医: まずは、一番身近な専門家。子どもの成長を継続的に見てくれているため、的確なアドバイスがもらえます。
- 地域の子育て支援センター・保健センター: 市区町村が運営しており、保健師や心理士などの専門家が、無料で相談に乗ってくれます。地域の療育情報にも詳しいです。
- 児童発達支援センター: 発達に心配のある子どもが通う施設ですが、多くの場合、相談事業も行っています。より専門的な視点からのアドバイスが期待できます。
これらの場所で相談し、必要だと判断されれば、専門の医療機関を紹介される、という流れが一般的です。いきなり大学病院などに行く必要はありません。
まとめ:あなたの「気づき」が、子どもの未来を照らす
我が子の発達について悩むことは、あなたが、それだけ真剣に子どもと向き合っている、愛情の証です。
その大切な「気づき」を、どうか一人で抱え込まないでください。専門家の力を借り、正しい情報を得ることで、漠然とした不安は、「子どもを理解し、サポートする」という、前向きな力に変わっていきます。
その一歩を踏み出す勇気を、心から応援しています。