はじめに:突然の鼻血!ティッシュを詰めるのは間違いだった?
子どもって、本当によく鼻血を出しますよね。遊んでいる時、寝ている時、何の前触れもなく突然タラーッと…。シーツや服が真っ赤に染まっているのを見ると、親としてはドキッとしてしまうものです。
こんにちは、ママナースのさとみです。子どもの鼻血は、そのほとんどが心配のないもの。でも、いざという時に慌ててしまい、ティッシュを奥まで詰め込んだり、首をトントン叩いたり…といった、実は間違った対処法をしていませんか?
この記事では、ママナースが教える**「子どもの鼻血の正しい止め方」**と、繰り返す鼻血を防ぐためのホームケアについて、分かりやすく解説します。
なぜ子どもは鼻血を出しやすいの?
子どもの鼻の粘膜は、大人に比べてとても薄くてデリケート。そして、鼻の入り口近くにある「キーゼルバッハ部位」という場所に、細い血管がたくさん集まっています。
そのため、
- 鼻をいじる、鼻を強くかむ
- くしゃみや咳
- のぼせ、興奮
- アレルギー性鼻炎などによる粘膜の炎症
- 空気の乾燥
といった、ほんの少しの刺激で血管が傷つき、簡単に出血してしまうのです。子どもの鼻血の9割以上は、このキーゼルバッハ部位からの出血で、心配のないケースがほとんどです。
これが正解!鼻血の正しい止め方4ステップ
いざ鼻血が出たら、慌てずこの4ステップで対処しましょう。
ステップ1:座って、少しうつむかせる
まず、お子さんを座らせて、顔を少し下に向けさせます。上を向かせると、鼻血が喉に流れ込み、気持ち悪くなって吐いてしまうことがあるのでNGです。
ステップ2:小鼻をしっかりつまむ
親指と人差し指で、**小鼻(鼻のふくらんだ柔らかい部分)**を、少し強めにギュッとつまみます。鼻の骨のある硬い部分をつまんでも効果はありません。
ステップ3:そのまま5〜10分間、圧迫し続ける
つまんだまま、最低でも5分間は圧迫を続けます。「止まったかな?」と途中で手を離したくなりますが、しっかり血が固まるまで我慢。お子さんには「一緒に時計の針を見ながら、長い針が〇に来るまで頑張ろうね」などと声をかけてあげると良いでしょう。
ステップ4:喉に流れた血は、吐き出させる
もし喉に血が流れてしまったら、飲み込まずに、そっと吐き出させてあげてください。
【NGな対処法】
- 首の後ろをトントン叩く: 全く効果はありません。
- ティッシュを奥まで詰める: 粘膜を傷つけ、かさぶたを剥がす原因になり、再出血しやすくなります。
- 横になる、上を向く: 血液を飲み込んでしまい、気分が悪くなる原因になります。
こんな鼻血は要注意!病院へ行くべきサイン
ほとんどの鼻血は家庭で対処できますが、以下のような場合は耳鼻咽喉科や小児科を受診しましょう。
- 正しい方法で15分以上圧迫しても、血が止まらない
- 鼻血が頻繁に(週に何度も)起こる
- 鼻血以外の場所からも出血がある(歯茎など)
- 顔色が悪く、ぐったりしている
- 頭を強くぶつけた後に出血した
まとめ:正しい知識が、親子の安心につながる
子どもの突然の鼻血は、親を不安にさせます。でも、正しい止め方を知っていれば、もう慌てることはありません。
今回お伝えした方法を覚えておけば、いざという時に冷静にお子さんを手当てし、安心させてあげることができます。ぜひ、今日から実践してみてくださいね。