【ママナースが解説】赤ちゃんの最初の一歩はいつ?歩き始めを安全にサポートする方法

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その一歩が、世界を広げる。あなたのサポートが、赤ちゃんの未来を作る。

「うちの子、まだ歩かないけど大丈夫?」
「つかまり立ちはするけど、なかなか一歩が出ない…」
「歩き始めたら、どんなことに気をつければいいの?」

赤ちゃんの「最初の一歩」は、親にとって感動的な瞬間であると同時に、新たな心配事が増える時期でもありますよね。転んだらどうしよう、目が離せない、と不安に感じていませんか?

こんにちは!3人の娘たちの、それぞれの「最初の一歩」を、時にヒヤヒヤしながら、でも満面の笑みで見守ってきた、現役ママナースの皐月です。

お伝えしたいのは、赤ちゃんの歩き始めの時期は個人差が大きく、焦る必要はないということ。そして、親が安全な環境を整え、適切にサポートすることで、赤ちゃんは安心して新しい世界へ踏み出せるということです。

この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、赤ちゃんが歩き始める時期の目安から、歩き始めを促す関わり方安全な環境づくりのポイント、そして専門家への相談の目安まで、専門家の視点と実体験を交えて、徹底的に解説します。

さあ、お子さんの記念すべき「最初の一歩」を、自信を持ってサポートしてあげましょう。


赤ちゃんが歩き始めるまでの発達ステップ

赤ちゃんは、ある日突然歩き出すわけではありません。寝返り、おすわり、はいはい、つかまり立ち、伝い歩き…といった、たくさんのステップを経て、歩くための筋力とバランス感覚を養っていきます。

  • おすわり(6〜7ヶ月頃): 体幹がしっかりして、両手で体を支えなくても座れるようになります。
  • はいはい(8〜10ヶ月頃): 手と足を使って前に進むことで、全身の筋肉とバランス感覚が養われます。
  • つかまり立ち(9〜11ヶ月頃): 家具や壁につかまって立ち上がることで、足の筋力が鍛えられます。
  • 伝い歩き(10〜12ヶ月頃): 家具や壁を伝って横歩きをすることで、バランスを取りながら体重移動する練習をします。

<ママナースの視点>
これらのステップは、一つひとつが「歩く」というゴールに向けた大切なトレーニングです。特に「はいはい」は、腕や足腰の筋肉だけでなく、体の使い方や空間認識能力を育む上でも非常に重要です。焦って歩かせようとせず、それぞれの段階を十分に経験させてあげることが、結果的に安定した歩行につながります。


【月齢別】歩き始めの目安と親の関わり方

歩き始める時期には個人差がありますが、一般的な目安と、親ができるサポート方法をご紹介します。

10ヶ月〜1歳頃:最初の一歩の準備期間

  • 特徴: つかまり立ちや伝い歩きが上手になります。バランスを崩してもしりもちをつけるようになります。
  • 親ができること:
    • 遊びに誘う: 赤ちゃんが好きなもので興味を惹き、「こっちにおいで」と優しく声をかけ、数歩前に進む意欲を引き出しましょう。
    • 両手を支えて歩行練習: 赤ちゃんの両脇を支え、歩く感覚を体験させてあげましょう。無理強いはせず、楽しんで行うことが大切です。

1歳〜1歳3ヶ月頃:よちよち歩きの始まり

  • 特徴: 何にもつかまらずに、1〜2歩、足を踏み出せるようになります。まだ不安定で、すぐに転んでしまいます。
  • 親ができること:
    • たくさん褒める: たとえ一歩でも、歩こうとした意欲をたくさん褒めてあげましょう。「すごいね!」「上手!」という声かけが、赤ちゃんの自信になります。
    • 安全な場所を確保する: 転んでも大丈夫なように、広いスペースを確保し、床にはジョイントマットなどを敷きましょう。

1歳半頃:歩行の安定期

  • 特徴: 歩くのが上手になり、方向転換もできるようになります。しゃがんだり、物を拾ったりすることも可能になります。
  • 親ができること:
    • 外で歩く練習: 公園など安全な場所で、靴を履いて歩く練習を始めましょう。様々な地面の感触を体験することが、バランス感覚をさらに養います。
    • ファーストシューズ選び: 赤ちゃんの足の発達を妨げない、適切な靴を選んであげましょう。

【重要】歩き始めの赤ちゃんの安全対策

歩き始めの赤ちゃんは、好奇心旺盛で危険予知能力がありません。思わぬ事故を防ぐために、以下の対策を徹底しましょう。

  • 家具の角を保護する: コーナーガードを取り付け、頭をぶつけるのを防ぎます。
  • 低い位置の引き出しや棚を固定する: 中のものを誤飲したり、引き出しに登って転落したりするのを防ぎます。
  • コンセントにカバーをする: 感電事故を防ぎます。
  • 階段や玄関にベビーゲートを設置する: 転落事故を防ぎます。
  • テーブルの上や床に、誤飲の危険があるものを置かない: タバコ、薬、硬貨、ボタン電池などは、赤ちゃんの口に入らない場所に厳重に保管しましょう。

<ママナースの視点>
この時期の事故で特に怖いのが、頭部の打撲誤飲です。大人が「まさか」と思うような行動を、赤ちゃんはします。「ちょっとだけだから大丈夫」という油断が、大きな事故につながることを常に心に留めておきましょう。


「歩くのが遅い?」専門家への相談の目安

「周りの子はもう歩いているのに…」と心配になったら、以下の目安を参考に、専門家へ相談することを検討してください。

  • 1歳半になっても、つかまり立ちをしようとしない
  • 2歳になっても、一人で歩き始めない
  • 足のつき方がおかしい(常につま先立ち、左右非対称など)
  • 転んだ時に手が出ない、頻繁に頭から転ぶ

相談先としては、かかりつけの小児科医地域の保健センター児童発達支援センターなどがあります。一人で悩まず、専門家の意見を聞くことで、的確なアドバイスやサポートが受けられます。


まとめ:焦らず、比べず、その子の一歩を喜ぼう

赤ちゃんの「最初の一歩」は、成長の大きな節目です。しかし、そのタイミングは一人ひとり違います。

大切なのは、周りと比べて焦ることではなく、お子さん自身の成長のペースを信じて見守ることです。

安全な環境を整え、たくさんの笑顔と励ましの言葉で、お子さんの「歩きたい」という気持ちを応援してあげてください。あなたの温かいサポートが、お子さんの未来への大きな一歩となるはずです。


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