【喃語にどう返す?】未来の”話す力”がグングン育つ!ママナース直伝「神」応答テクニック5選

baby in yellow knit cap and yellow knit sweater こそだて部
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(喃語シリーズ:[第1回 発達段階] / [第2回 意味とコミュニケーション] もチェック!)


「ばぶばぶ」「あうー」「だだだ!」

愛しい我が子の喃語(なんご)。第1回、第2回で見てきたように、これは単なる可愛い声ではなく、言葉への大切なステップであり、コミュニケーションの始まりでもあるんですよね。

となると、次に気になるのは…
「この可愛い喃語に、私たち親はどう応答してあげるのがベストなの?
「ただ『可愛いねー』って言うだけでいいのかな?」
「何か特別な関わり方をすれば、もっと言葉の発達を促せる?」

そうなんです!実は、親が喃語にどう応答するかが、赤ちゃんの「話したい!」という意欲や、未来の「話す力」に、想像以上に大きな影響を与えるんです!

こんにちは!3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も最初は、どう返したらいいか分からず、ただニコニコ見ているだけだったり、的外れな相槌を打ったり…(笑)。でも、意識して関わり方を変えてみると、娘たちの反応も変わってくるのを実感しました。

今回は、喃語シリーズ第3弾、いよいよ実践編!

  • なぜ親の「応答」がそんなに大切なのか?
  • 未来の「話す力」を育む!喃語への”神”応答テクニック【5選】
  • 応答するときの、ちょっとした注意点

について、脳科学や発達心理学の知見(難しくないので安心してくださいね!)、そして我が家の経験も交えながら、今日からすぐに試せる具体的な方法をご紹介します!

なぜ「応答」が大切なの? 赤ちゃんの脳と心に届く理由

「ただの音なのに、ちゃんと返事しなきゃダメ?」と思うかもしれません。でも、あなたの応答には、こんなにすごいパワーが秘められているんです!

  • 脳の発達を刺激!: 赤ちゃんは、自分の声に反応があることで、「音を出す→反応がある」という因果関係を学びます。これは、言語やコミュニケーションに関わる脳の神経回路(シナプス)の発達を活発に刺激すると言われています。
  • 会話の基礎を学ぶ: あなたが応答することで、赤ちゃんは「話す(声を出す)→聞く→また話す」という、会話の基本的なターン(順番交代)の感覚を、体で覚えていきます。
  • 「話したい!」意欲UP!: 「自分の声が届いた!」「ママ(パパ)が反応してくれた!」という嬉しい経験が、赤ちゃんをもっと「おしゃべり」にしたくなるモチベーションになります。
  • 安心感と自己肯定感を育む: 「自分の声(存在)は受け止められている」と感じることは、赤ちゃんの心の安定(安全基地)に繋がり、「自分は大切な存在なんだ」という自己肯定感の基礎を築きます。
  • 言葉のモデルになる: あなたが発する言葉やイントネーションは、赤ちゃんにとって最高の「お手本」。喃語に応答する形で話しかけることで、自然な形で言葉のシャワーを浴びせることになります。

看護師としても、患者さんとの間で「応答的な関わり(相手のサインをしっかり受け止め、適切に反応すること)」が、いかに信頼関係と安心感、そして回復力を生むかを実感しています。赤ちゃんとの関わりも、まさに同じなんですね。

未来の「話す力」を育む!喃語への”神”応答テクニック【5選】

では、具体的にどう応答すればいいのでしょうか? 難しく考えなくて大丈夫!いつもの関わりに、ちょっとした工夫を加えるだけです。

テクニック1:まるで会話!「お話、聞かせて?」と相槌&質問【対話のターン】

赤ちゃんを、一人の対等な「おしゃべり相手」として扱ってみましょう!

  • 実践方法:
    • 赤ちゃんが喃語を発したら、目を見て、笑顔で「うんうん」「そうなのね」「へぇー!」と相槌を打ちます。
    • 「それでそれで?」「なあに?」「もっと聞かせて?」と、優しい声で問いかけます。(答えが返ってこなくてもOK!)
    • 赤ちゃんが話し(喃語を発し)終わるのを待ち、あなたが話す。この「間」を大切にします。
  • 効果: 会話の基本的なリズム(話す→聞く→話す)を自然に教え、「あなたのお話を聞いているよ」というメッセージが伝わります。

テクニック2:赤ちゃんの”声”を優しく真似っこ【ミラーリング】

赤ちゃんが出した音を、愛情込めて真似て返してみましょう。

  • 実践方法:
    • 赤ちゃんが「ばばば」と言ったら、笑顔で「ばばば、だねー!」
    • 「あーうー」と言ったら、「あーうーって言ってるのね、かわいいね」
  • ポイント:
    • そっくりそのまま真似るのがポイント。赤ちゃんは「自分の声と同じだ!」と感じて喜びます。
    • 楽しそうに、優しい声で。(からかうような口調はNG)
  • 効果: 赤ちゃんは「自分の声が認識された!」と感じ、発声への興味がさらに高まります。音声の模倣練習にもなります。

テクニック3:喃語を”言葉”に翻訳(?)してあげる【意味付け】

赤ちゃんの喃語を、状況に合わせて、簡単な言葉に「置き換え」てあげましょう。

  • 実践方法:
    • 赤ちゃんが犬を見ながら「あ!あ!」と言ったら、「ワンワンいたね!」「ワンワンだね、かわいいね」
    • おもちゃに手を伸ばしながら「んま!」と言ったら、「あ、このおもちゃ欲しいの?はい、どうぞ!」
    • ご飯を食べながら「まんま!」と言ったら、「マンマ、おいしいねー!」
  • ポイント:
    • 赤ちゃんの視線や状況から、「今、何に興味があるのかな?」「何を言いたいのかな?」と想像力を働かせる。
    • 具体的で短い、簡単な単語で応答する。
  • 効果: 赤ちゃんは、自分の発した音と、周りのモノや状況、そして意味のある言葉が結びつく経験をします。これが、言葉の意味理解への第一歩!

テクニック4:表情豊かに、”マザリーズ”で語りかける【心に響く話し方】

赤ちゃんが注目しやすく、言葉を吸収しやすい特別な話し方「マザリーズ(ペアレンティーズ)」を意識してみましょう。

  • 実践方法:
    • 少し高めの声で、抑揚をたっぷりつけて話しかける。(歌うようなイメージ)
    • ゆっくり、はっきりと。母音を少し伸ばし気味に。
    • 笑顔、驚いた顔、優しい顔など、表情を豊かにする。
    • 赤ちゃんとの距離を近づけて。
  • ポイント:
    • 世界中の多くの言語で、自然と赤ちゃんに対して使われる話し方。赤ちゃんが人の声に注意を向けやすく、言葉の音を聞き取りやすくする効果があると言われています。(出典:パトリシア・クール氏の研究など、乳幼児の言語獲得研究)
    • 難しく考えず、「赤ちゃん可愛い!」という気持ちで話しかければ、自然とそうなることも多いです。
  • 効果: 赤ちゃんの注意を引きつけ、言葉への興味を高め、感情的な繋がりも深めます。

テクニック5:言葉のシャワー!たくさん話しかけ、読み聞かせ【豊かなインプット】

喃語への応答だけでなく、普段からたくさんの言葉を聞かせてあげることが、言葉の土台を作ります。

  • 実践方法:
    • 日常の動作を実況中継: 「おむつ替えようねー、きれいさっぱり!」「お外行くよ、靴下履こうね」「あ、お花が咲いてるね、きれいだね」など、目にしたもの、やっていることをどんどん言葉にして聞かせる。
    • 絵本の読み聞かせ: 色鮮やかな絵を見ながら、言葉のリズムや響きを楽しみましょう。指差ししながら「これはワンワンだね」など、言葉とモノを結びつけるのも◎。(特に、擬音語や繰り返しの多い絵本はおすすめです!)
    • 歌を歌う: わらべうたや手遊び歌など、リズムに乗せて楽しく言葉に触れる機会を作りましょう。
  • 効果: 赤ちゃんは、意味は分からなくても、言葉の音、リズム、使い方をシャワーのように浴びることで、語彙や文法の基礎を吸収していきます。

応答するときの”ちょっとした”注意点

  • タイミングも大事: 赤ちゃんが喃語を発したら、できるだけ間を置かずに応答してあげるのが効果的です。でも、常に即レス!と気負わなくても大丈夫。
  • 無理強いはしない: 赤ちゃんが乗り気でない時や、一人で静かに過ごしたい時もあります。そんな時は、無理に話しかけすぎず、そっと見守ることも大切です。
  • 完璧じゃなくてOK!: 毎回完璧な応答ができなくても、気にしないで!大切なのは、愛情を持って、赤ちゃんの声に耳を傾け、応えようとする姿勢そのものです。

我が家の「喃語 de コミュニケーション」体験

三女が「だだだだ!」と盛んに反復喃語を発していた頃、私も「だだだだ!」と真似っこして返していました(テクニック2)。すると、三女はキャッキャと笑って、さらに大きな声で「だー!だー!」と返してきて…まるで二人で「だだだ語」で会話しているみたいで、すごく楽しかったのを覚えています。

また、指差ししながら「あ!」と言う時には、「なあに?」「りんごさん、あったね」(テクニック3)と声をかけると、満足そうな顔をしていました。言葉は通じなくても、「私の言いたいこと、分かってくれた!」という表情を見ると、こちらも嬉しくなりましたね。

まとめ:「応答」が、赤ちゃんの言葉と心を豊かにする!

赤ちゃんの喃語は、未来の豊かなコミュニケーションへの大切な第一歩。そして、親の温かい「応答」は、その一歩を力強く後押しする、最高の応援です!

今日ご紹介した、

  1. 対話のように相槌&質問
  2. 優しく真似っこ
  3. 言葉に翻訳(意味付け)
  4. マザリーズで語りかけ
  5. 言葉のシャワー(話しかけ・読み聞かせ)

これらのテクニックを、難しく考えず、日々の赤ちゃんの関わりの中で、楽しみながら取り入れてみてください。
あなたの愛情のこもった応答の一つ一つが、赤ちゃんの「話す力」の種となり、親子の絆という名の美しい花を咲かせるはずです。

次回は、喃語シリーズ最終回(予定)! 喃語の発達で「ちょっと気になること」がある場合の考え方や、専門家への相談の目安についてお話しします。[→第4回の記事へ]

「うちではこんな風に喃語に応答してます!」「こんな反応が返ってきて可愛かった!」など、あなたの”神”応答テクニックやエピソードも、ぜひコメントで教えてくださいね!

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