【#ワンポイント育児】イヤイヤ期にも効く!「どっちがいい?」で子どもの”やる気”と”自信”を引き出す魔法

mother giving his son medicine こそだて部
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「早くこの服、着なさーい!」
「イヤッ!」
「もう、こっちの靴にしなさい!」
「やーだーーー!!」

…ああ、毎日のこの攻防戦。特にイヤイヤ期や、自分の意志が出てくる幼児期~低学年の子育てでは、親の「こうしてほしい」と子どもの「自分でやりたい(あるいは、やりたくない)」がぶつかって、親子でヘトヘト…なんてこと、ありませんか?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も昔は、朝の支度や公園からの帰り道など、時間がない時ほど、つい「指示・命令」口調になりがちでした…。でも、そうすると、かえって子どもの頑なな抵抗にあって、余計に時間がかかったり、親子で嫌な気持ちになったり…悪循環でした(涙)。

そんな時、ふと試してみたある「問いかけ」が、驚くほど状況を変えてくれたんです。それが、今回のテーマ、

「〇〇と△△、どっちがいい?」

という、子どもに”選ばせる”関わり方です。
このシンプルな問いかけには、子どものやる気と自信を引き出し、親子関係をスムーズにする魔法が隠されています!

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ「選ばせる」ことが、子どもの成長にこんなに大切なのか?
  • 「どっちがいい?」魔法の効果的な使い方【4つのコツ】
  • 「選ぶ」経験が、子どもの未来にもたらすもの

について、心理学的な視点(自己決定理論など)や、我が家のイヤイヤ期真っ只中だった頃の体験談も交えながら、具体的にお伝えします。

なぜ「選ばせる」ことが、こんなに大切なの?

ただ選択肢を与えるだけ…に見えますが、「自分で選ぶ」という経験は、子どもの心と脳に、こんな素晴らしい効果をもたらします。

1. ”自分で決めた!”という感覚【主体性・やる気UP】

人に「これをやりなさい」と言われるのと、「どっちにする?」と聞かれて自分で選ぶのとでは、行動へのモチベーションが全く違います。「自分で選んだ」という自己決定感は、「やらされている」のではなく「自分が主体的に決めたことだから、やろう!」という気持ちに繋がります。これは、心理学の「自己決定理論」(デシ&ライアン)でも、人が意欲的に行動するための重要な要素(自律性の欲求)として挙げられています。

2. ”決定する”という練習【思考力・判断力UP】

たとえ小さな選択でも、「どっちがいいかな?」と考えることは、

  • 選択肢を比較検討する
  • それぞれを選んだ場合の結果を(無意識にでも)予測する
  • 自分の好みや考えに基づいて判断する
    という、高度な思考プロセスの練習になります。この小さな練習の積み重ねが、将来、より大きな決断を下すための判断力や問題解決能力の土台を育みます。

3. ”自分の好み”を知る【自己理解】

「赤と青、どっちが好き?」「リンゴとミカン、どっちが食べたい?」…選択を繰り返す中で、子どもは「自分は何が好きで、何が好きじゃないのか」「自分は何を心地よいと感じるのか」といった、自分自身についての理解を深めていきます。これは、自分らしい生き方を見つけるための大切なステップです。

4. ”対立”を減らし、”協力”を生む【親子関係円滑化】

一方的な指示や命令は、子どもの反発を招きやすいですが、「どっちがいい?」という問いかけは、子どもの意思を尊重しているというメッセージを伝えます。子どもは「自分の気持ちを聞いてもらえた」「対等に扱ってもらえた」と感じ、親との無用なパワーバトルを避け、協力的な態度を取りやすくなります。イヤイヤ期の対応としても、非常に有効な方法の一つです。

皐月’s Point: 医療の現場でも、患者さんに治療法の選択肢を提示し、一緒に考えて決定するプロセス(インフォームド・コンセントや共同意思決定)は、患者さんの治療への主体的な参加意欲や満足度を高める上で非常に重要です。「自分で選ぶ」ことは、人の尊厳に関わる基本的な欲求なんですね。

実践!「どっちがいい?」魔法のかけ方【4つのコツ】

では、具体的にどう使えば効果的なのでしょうか? 4つのコツを押さえましょう!

コツ1:選択肢は”2つ”(多くても3つ)に絞る!

  • 例:
    • 「歯磨き、イチゴ味にする?ブドウ味にする?」
    • 「公園に行く前に、お片付けする?絵本を読む?」
    • 「お風呂に入る時、このおもちゃとあのおもちゃ、どっち持っていく?」
  • ポイント: 子ども(特に幼児期)にとって、選択肢が多すぎると、かえって混乱して選べなくなってしまいます。シンプルで、明確な選択肢を2つ(多くても3つまで)提示するのがコツです。

コツ2:どちらを選んでも”親がOK”な選択肢を!

これは超重要! 親として受け入れられない選択肢は、最初から提示しないようにしましょう。

  • NG例: (早く寝てほしい時に)「まだ遊ぶ?それとも寝る?」→「遊ぶ!」と言われたら困りますよね…。
  • OK例: (早く寝てほしい時に)「寝る前に、この絵本を読む?それともあの絵本を読む?」→どちらを選んでも「絵本を読んだら寝る」というゴールに向かえます。
  • ポイント: どちらを選ばれても、親として「それでいいよ」と言える範囲内で選択肢を設定します。子どもに主導権を与えているように見せつつ、大枠は親がコントロールするのが賢い使い方です。

コツ3:”時間制限”も時には有効!

なかなか決められない…という時には、少しだけ時間を区切ってあげるのも手です。

  • 声かけ例:
    • 「じゃあ、ママが10数えるうちに、どっちにするか決めてね!」
    • 「うーん、なかなか決められないみたいだから、今回はママがこっちを選んでもいいかな?」
  • ポイント: 穏やかな口調で伝えましょう。脅しにならないように注意。これも「時間内に決める」という練習になります。

コツ4:選んだ結果を”尊重”する!

一度子どもが選んだら(それが親にとってOKな選択肢であれば)、その決定を尊重しましょう。

  • 心がけ:
    • 子どもが選んだ後に、「えー、やっぱりこっちの方が良かったんじゃない?」などと親が口出ししない
    • 選んだ結果、多少不都合なことがあっても(例:選んだ服が少し寒かったなど、安全な範囲で)、それも自分で選んだ結果として経験させる。
  • ポイント: 自分の選択に責任を持つ、という感覚を育むことに繋がります。親が子どもの決定を尊重する姿勢を見せることで、子どもも自分の選択に自信を持てるようになります。

「選ぶ」経験が、子どもの未来を拓く

服の色、おやつの種類、読む絵本…日常の小さな「どっちがいい?」の積み重ね。それは、単に目先の協力を引き出すテクニックではありません。

自分で考え、自分で選び、その結果を受け止める。この経験を通して、子どもは「自分の人生は自分で決めることができる」という感覚(自己効力感、主体性)を育んでいきます。それは、将来、進路や仕事、人間関係など、より大きな選択を迫られた時に、自分を信じて、より良い決断を下すための力となるはずです。

我が家の「どっちがいい?」作戦:イヤイヤ期次女との靴選び

次女が魔の2歳児だった頃…それはもう、何をするにも「イヤ!」の連発でした。特に、外出前の靴選びは毎回の難関。「この靴履いて!」「イヤ!」「じゃあこっち!」「これもイヤ!」…玄関で何度、親子で膠着状態になったことか(涙)。

ある日、もうこちらも半ばヤケクソ(?)で、「分かった!じゃあ、この赤いキラキラの靴と、うさぎさんがついてるピンクの靴、どっちがいい? 自分で決めて!」と、彼女が比較的気に入っている2足だけを提示してみたんです(コツ1&2)。

すると、あれだけ頑なに拒否していた次女が、ピタッと動きを止め、2つの靴をじーっと見比べて、「…こっち(ピンクの靴を指さして)」と、自分で選んだのです!そして、驚くほど素直にその靴を履いて、ご機嫌で家を出ることができました。

あの時、「ああ、この子は『履きたくない』んじゃなくて、『自分で選びたかった』んだな」と気づかされました。指示されるのではなく、自分で選べたという満足感が、彼女の「イヤ!」を「やる気」に変えた瞬間でした。それ以来、我が家では「どっちがいい?」作戦が、様々な場面で大活躍しています(笑)。

まとめ:「選ぶ」楽しさが、子どものやる気を引き出す!

「〇〇と△△、どっちがいい?」

この魔法の問いかけは、

  • 子どもの主体性とやる気を引き出し、
  • 考える力と判断力を育て、
  • 自己理解を深め、
  • 親子の無用な対立を減らす、

まさに「#ワンポイント育児」の神髄とも言える、効果的な関わり方です。

大切なのは、子どもを一人の人間として尊重し、その意思決定のプロセスを応援すること。たとえ小さな選択でも、「自分で選んだ」という経験が、子どもの心を大きく成長させてくれます。

明日から、いえ、今日から早速、お子さんとの関わりの中で「どっちがいい?」と問いかける場面を見つけて、試してみませんか? きっと、今までとは違う、子どもの前向きな反応が見られるはずですよ!

「我が家では、こんな場面で『どっちがいい?』が効きました!」「選択肢を出す時の工夫」など、あなたの体験談やアイデアも、ぜひコメントで教えてくださいね!

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次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


皐月|ママナース
(3姉妹の母 / 現役看護師 / ブログ「こそだて部」運営)
子育ての悩みや日々の発見、看護師目線での健康情報などを発信中!

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