【#ワンポイント育児】答えを教える前にこの一言!子どもの「考える力」が覚醒する魔法の問いかけ「どう思う?」

a woman giving an apple and a trophy to a boy こそだて部
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子どもからの「これ、なあに?」「どうやるの?」という質問。
あるいは、宿題で手が止まっていたり、友達との間で何かあったりして、困っている我が子の姿。

そんな時、私たち親は、良かれと思って、つい「答え」や「正しいやり方」、「アドバイス」をすぐに与えてしまいがちですよね。

「それはね、〇〇だよ」
「こうすればいいのよ」
「〇〇ちゃんに、こう言ってみたら?」

…でも、その親切心、もしかしたら子どもの”自分で考える力”が育つ、大切なチャンスを奪ってしまっているのかもしれません。

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も昔は、「教えること=親の役目」だと思い込んでいて、聞かれたことにはすぐに答え、困っていればすぐに手助け…という関わり方が多かったように思います。でも、それだと、子どもはいつまでも”指示待ち”になってしまうんですよね…。

今回の「#ワンポイント育児」では、答えやアドバイスをぐっとこらえ、代わりに「〇〇ちゃん(くん)は、どう思う?」と問いかけることの驚くべきパワーに迫ります!

この記事を読めば、

  • なぜ「答え」より「問いかけ」が、子どもの成長に大切なのか?
  • 魔法の問いかけ「どう思う?」が持つ、すごい効果
  • 具体的にどんな場面で、どう使えばいいの?【実践ヒント】

が分かり、お子さんの思考力、主体性、問題解決能力を、グンと引き出す関わり方のコツが掴めるはずです。

なぜ「答え」より「問いかけ」が大切なの?

親がすぐに答えや解決策を与えてしまうと、こんな”もったいない”ことが起こるかもしれません。

  • 「指示待ちっ子」になってしまう?: 常に大人から答えをもらうことに慣れてしまうと、自分で考えたり、判断したりする意欲が育ちにくくなります。「言われたことはできるけど、自分からは動けない…」そんな受け身の姿勢に繋がってしまうかも。
  • ”自分で考える”貴重な機会を奪ってしまう: 問題にぶつかり、悩み、試行錯誤するプロセスこそが、子どもの考える力を鍛える最高のトレーニングです。親がすぐに正解を与えてしまうと、その大切な練習機会を奪うことになります。
  • ”分かったつもり”で終わってしまうことも: 人から聞いた答えは、表面的には理解できても、自分で考え抜いて出した答えほどの深い理解や定着には繋がりにくいものです。

もちろん、年齢や状況によっては、明確な答えや指示が必要な場面もあります。でも、子どもの「考える力」を育てたいと願うなら、親が「教える人」から「問いかける人(思考の伴走者)」へと、意識をシフトすることが大切なのです。

「どう思う?」に秘められた驚きの効果!

では、なぜ数ある問いかけの中でも、「どう思う?」が特に効果的なのでしょうか? このシンプルな一言には、子どもの成長を促す魔法が詰まっています!

  • 効果1:”思考スイッチ”がONになる!【主体性の促進】
    「どう思う?」と問われることで、子どもは受け身の姿勢から、能動的に”考えるモード”へと切り替わります。「僕(私)の考えを聞いてくれているんだ」「自分の意見を持っていいんだ」と感じ、主体的に物事に関わろうとする意欲が刺激されます。
  • 効果2:”自分の言葉”で表現する練習【言語化能力UP】
    頭の中で考えていることを、相手に伝わるように言葉にするのは、高度な能力です。「どう思う?」という問いかけは、自分の考えを整理し、言葉で表現する(言語化する)絶好の練習機会となります。語彙力や説明能力の向上にも繋がります。
  • 効果3:”問題解決能力”の筋トレになる【試行錯誤を促す】
    困っている時に「どう思う?」と聞かれると、子どもは「どうすればこの状況を打開できるか?」と、自分なりに解決策や代替案を考えるようになります。すぐに答えが見つからなくても、考えるプロセスそのものが、問題解決能力を鍛える”筋トレ”になるのです。
  • 効果4:子どもの”視点”や”理解度”が分かる【相互理解】
    この問いかけに対する子どもの答えから、親は「この子は今、物事をどう捉えているのか」「どの程度理解しているのか」「何につまずいているのか」を知ることができます。それによって、より的確なサポートやアドバイスが可能になり、親子の相互理解も深まります。

皐月’s Point: これは教育学でいう「問いベースの学び(Inquiry-based learning)」や、コーチングの基本的な考え方にも通じますね。相手の中にある答えや可能性を引き出すことを重視するアプローチです。看護師としても、患者さんに「ご自身の体調について、どう感じますか?」「治療について、どうお考えですか?」と問いかけることで、ご本人の主体的な療養への参加を促すことを大切にしています。

実践!「どう思う?」魔法の問いかけ【効果的な使い方3つの場面】

では、具体的にどんな場面で、どう使えばいいのでしょうか? すぐに試せる3つの場面とコツをご紹介します。

場面1:子どもが「なんで?」「どうして?」と質問してきた時

  • ついやりがちなNG: すぐに答えを教える。「それはね、〇〇だからだよ」
  • 「どう思う?」活用例:
    • 「へぇ、面白いところに気づいたね!〇〇ちゃん(くん)は、どうしてだと思う?
    • 「うーん、難しい質問だね。何か理由があるとしたら、なんだと思う?
    • (答えを聞いた後で)「なるほど、そういう考えもあるね!じゃあ、一緒に図鑑で調べてみようか?」
  • ポイント: まず子どもの考えを聞くことで、思考を深め、探求心を刺激します。答え合わせはその後に。

場面2:子どもが困っている時・問題に直面した時(宿題、友達関係、忘れ物など)

  • ついやりがちなNG: すぐに解決策を提示する。「こうすればいいじゃない!」
  • 「どう思う?」活用例:
    • 「そっか、困ってるんだね。どうしたら解決できると思う?
    • 「何かいい方法、思いつくかな? いくつかやり方を考えてみる?
    • (子どもがアイデアを出したら)「いいね!それ、試してみる? ママ(パパ)にできることはある?」
  • ポイント: 感情に寄り添った後(「そっか、困ったね」)、子ども自身が解決策を見つけるのをサポートします。(→「手伝って!」への対応も参考に!)

場面3:物語を読んだ後や、何かを経験した後(遠足、映画鑑賞など)

  • ついやりがちなNG: 親が感想や教訓を一方的に話す。「このお話は〇〇が大切だってことだね」
  • 「どう思う?」活用例:
    • 「このお話、読んでみてどう思った?
    • 「どの登場人物の気持ちが、一番よく分かったかな? それはどうして?
    • 「今日の遠足で、一番心に残ったことは何かな? どう感じた?
  • ポイント: 感想や解釈を促すことで、共感力、思考力、表現力を豊かにします。正解はありません。

【最重要!】魔法を成功させる秘訣は「待つこと」
「どう思う?」と問いかけた後、子どもがすぐに答えられなくても、焦らず、急かさず、じっくりと「待つ」ことが何よりも大切です。「うーん…」と考えている時間は、まさに脳がフル回転している証拠! 沈黙を恐れず、子どもの言葉が出てくるのを信じて待ちましょう。そして、どんな答えが出てきても、まずは「なるほど、そう思うんだね!」と受け止めることが、次の思考への意欲に繋がります。

皐月のリアル体験談:「どう思う?」で娘の世界が広がった瞬間

長女が低学年の頃、友達とケンカをして帰ってきたことがありました。話を聞くと、どうやら些細な誤解が原因のよう。「そんな時はね、こう言えば良かったんだよ!」と、ついアドバイスしたくなるのをぐっとこらえて、「そっか、悲しかったね。〇〇ちゃん(長女)は、その時どうすれば良かったと思う?」と聞いてみたんです。

しばらく「うーん…」と考え込んでいた長女でしたが、やがて「…やっぱり、ちゃんと『ごめんね』って言えばよかったのかな」「でも、私も悪くないもん…って思っちゃったんだよね」と、自分の気持ちと向き合いながら、ポツリポツリと話し始めました。

私が答えを教えるのではなく、問いかけたことで、彼女は自分で状況を振り返り、自分の気持ちを整理し、次への行動を考えることができたように思います。あの時の、真剣に考え込む娘の横顔は、今でも忘れられません。「どう思う?」という問いかけが、彼女の心を一歩成長させてくれた瞬間でした。

まとめ:「問いかけ」一つで、子どもの未来が変わるかも!

「〇〇ちゃん(くん)は、どう思う?」

このシンプルな問いかけは、子どもに「あなたは、自分で考え、意見を持ち、それを表現できる、価値ある存在なんだよ」という、力強いメッセージを伝えます。

それは、

  • 考える力(思考力)
  • 自分の言葉で伝える力(表現力)
  • 困難を乗り越える力(問題解決能力)
  • 自分を信じる力(自己肯定感)

といった、子どもがこれからの時代を主体的に、そして幸せに生きていくための、大切な力の基礎を築いてくれるのです。

もちろん、いつも問いかける必要はありません。時には、明確な指示や答えが必要な場面もあります。でも、日々の関わりの中で、「答えを教える」前に、一度立ち止まって「どう思う?」と問いかけてみる。その小さな習慣が、子どもの未来を、そして親子のコミュニケーションを、きっと豊かに変えてくれるはずです。

「どう思う?」と聞いてみて、お子さんの意外な考えにハッとした経験はありませんか? あなたが実践している「考える力を引き出す」問いかけがあれば、ぜひコメントで教えてください!

「#ワンポイント育児」の知恵、シェアしていただけたら嬉しいです♪
次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


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