「もちろん、我が子のこと、愛してるに決まってる!」
「言わなくても、態度で伝わってるはず…」
ママ・パパなら、誰だってそう思っていますよね。
でも…忙しい毎日の中で、あるいは、ちょっと照れくさくて、「〇〇(お子さんの名前)、大好きだよ」って、ちゃんと言葉にして伝えること、ついつい忘れがちになっていませんか?
こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
心の中では「大好き!」って、一日何百回も叫んでいるのに(笑)、それを声に出すのって、なんだかタイミングを逃してしまったり、「今さら?」なんて思ってしまったり…。私も、意識しないと、つい伝える回数が減ってしまうことがあります。
でも、この「大好きだよ」というシンプルな言葉を、”無条件”で、”繰り返し”伝えることは、私たちが想像する以上に、子どもの心の成長にとって、とてつもなく大きな意味を持っているんです。
今回の「#ワンポイント育児」では、
- なぜ「言葉にして伝える愛情」が、子どもの心を育む上で不可欠なのか?
- 「大好きだよ!」が持つ、驚くべきパワーとは?
- 心にしっかり届く「大好き!」の伝え方【5つのコツ】
- 「なんだか照れくさい…」そんな時のヒント
について、心理学的な視点(難しくないので大丈夫!)や、看護師として感じる心のケアの重要性、そして我が家の日常を交えながら、お伝えしていきます。この記事は、お子さんの自己肯定感の”根っこ”を育む、究極の愛情表現についての深掘りです。
なぜ「言葉で伝える」ことが、そんなに大切なの?
「愛情は行動で示せばいい」という考え方もありますが、子どもにとって(そして、実は大人にとっても!)、言葉で伝えられる愛情には、特別な意味があります。
1. 心の安全基地を築く”土台”【安心感・愛着】
「大好きだよ」という言葉は、子どもにとって「自分は受け入れられている」「ここにいていいんだ」という絶対的な安心感の源泉です。心理学でいう「安全基地」、つまり、何かあっても必ず戻ってこられる、心安らぐ場所がある、という感覚ですね。この感覚が、子どもが外の世界へ冒険に出かける勇気を育みます。(ジョン・ボウルビィの愛着理論などが有名ですね)
2. 「ありのままでいいんだ」自己肯定感の根っこ【存在承認】
「テストで100点取ったから好き」「お手伝いしたから好き」ではなく、”何かができる・できない”に関わらず、「あなたが、あなただから大好き」というメッセージを伝えること。これが「無条件の肯定的関心(受容)」であり、子どもの自己肯定感の最も重要な土台となります。(カール・ロジャーズという心理学者が提唱した考え方です) 存在そのものを肯定される経験が、「自分は価値のある人間なんだ」という感覚を育むのです。(→「どうせ私なんて…」の記事も参考に!)
3. 困難に立ち向かう”お守り”【レジリエンス】
自分が無条件に愛されている、という確信は、子どもにとって最強の「心の盾」であり「お守り」になります。失敗しても、困難にぶつかっても、「でも、パパとママは私のこと大好きでいてくれる」と思えれば、そこから立ち直り、再び挑戦する力(レジリエンス)が湧いてきます。
4. 愛情を”見える化”する効果【誤解を防ぐ】
親がどんなに愛情を持って行動していても、子どもは時々、親の忙しさや疲れ、あるいは叱られたことなどから、「自分は愛されていないのかもしれない」と不安に感じてしまうことがあります。そんな時、「大好きだよ」という明確な言葉は、親の愛情を”見える化”し、子どもの不安や誤解を解消する力を持っています。
皐月’s Point: 看護の現場でも、患者さんに「私たちはあなたの味方です」「心配していますよ」と言葉で伝えることで、安心感や治療への意欲を引き出すことがあります。言葉は、目に見えない気持ちを形にし、相手に確実に届ける力を持っているんですね。
「大好きだよ!」を心に届ける伝え方のコツ
では、どうすれば「大好きだよ」が、もっと子どもの心に響くのでしょうか? いくつかのコツをご紹介します。
コツ1:”無条件”で伝える
- ポイント:
- 何か良いことをした後だけでなく、何気ない日常の中で、ふと伝える。
- 叱った後、仲直りした時に、「さっきは叱ったけど、あなたのことは大好きだからね」と伝える。(行動と存在は別、というメッセージ)
- 「〇〇だから好き」という条件をつけない。
コツ2:”シンプル”に、”ストレート”に
- ポイント:
- 「〇〇(お子さんの名前)、大好きだよ!」 これだけで十分伝わります。
- まだ言葉が分からない赤ちゃんにも、この言葉の持つ温かい響きや愛情は伝わります。
- しっかり目を見て伝える。
コツ3:”日常”の様々な場面で
- ポイント:
- 朝起きた時の「おはよう、大好きだよ!」
- 寝る前の「おやすみ、大好きだよ!」(これは習慣にしやすいですね!)
- ぎゅーっと抱きしめながら。
- 一緒に笑い転げた後に。
- ふと、愛おしいと感じた瞬間に。
- 落ち込んでいる時に、そっと。
「いつでも、どんな時でも、あなたのこと大好きだよ」というメッセージが伝わるように、色々な場面で伝えてみましょう。
コツ4:言葉+α(態度・行動)で
- ポイント:
- 笑顔、優しい眼差し、ハグ、手をつなぐといった、温かい態度やスキンシップと一緒に伝えることで、言葉の力が何倍にもなります。
- 子どもの話を真剣に聞く、一緒に遊ぶといった行動も、「大好き」を伝える大切な方法です。
コツ5:”あなた”が主語の「アイラブユー」も
- ポイント:
- 「大好きだよ」も素敵ですが、時には「ママ(パパ)は、〇〇のことが、本当に大好きなんだ」と、自分の気持ちとして伝えることで、よりストレートに愛情が伝わることもあります。
照れくさい? 恥ずかしい? そんな時のヒント
「分かってるけど、なんか言うのが照れくさい…」
「自分が親からあまり言われなかったから、どう伝えたらいいか分からない…」
そんな風に感じる方もいらっしゃるかもしれません。すごく分かります!でも、大丈夫。
- まずは「小さな声」からでもOK! 寝る前に、そっと耳元で囁いてみるのはどうでしょう?
- 文字で伝えるのもアリ! 連絡帳の片隅に「だいすきだよ♡」と書いてみたり、お弁当にメッセージカードを入れたり。
- 「大好き」以外の言葉でも! 「〇〇がいると、ママ(パパ)はすごく嬉しいな」「あなたがいてくれて、本当に良かった」など、感謝や存在を喜ぶ言葉で伝えるのも素敵です。
- まずは行動から! ハグや笑顔を意識的に増やしてみる。そのうちに、自然と言葉も出てくるかもしれません。
大切なのは、完璧にやることではなく、あなたなりの方法で「愛情を伝えよう」と意識することです。
我が家の「大好きだよ」習慣 in 湘南
我が家では、寝る前の「おやすみ、大好きだよ、チュッ!」が、もう何年も続いているお約束です。三姉妹それぞれに、ぎゅーっとして伝えます。大きくなってきて、ちょっと照れるお年頃の娘もいますが(笑)、それでもやっぱり嬉しそうな顔をしますね。
あとは、日常の中で、ふと娘たちの寝顔を見た時や、一生懸命な姿を見た時、くだらないことで一緒に大笑いした時なんかに、「もー、〇〇(名前)、ほんっと大好き!」って、つい声に出してしまいます。ここ湘南の海で、夕日を見ながら娘たちと手をつないで歩いている時なんかも、「あー、幸せだなぁ、大好きだなぁ」って、自然と伝えたくなりますね。
言葉にするのは、自分のためでもあるのかもしれません。伝えることで、自分の中の愛情を再確認して、温かい気持ちになれる気がします。
まとめ:「大好きだよ」は、心の栄養ドリンク!
「〇〇(お子さんの名前)、大好きだよ!」
この言葉は、子どもの心にとって、最高の栄養ドリンクのようなもの。
毎日の食事で体が育つように、毎日の「大好きだよ」で、子どもの自己肯定感、安心感、人を信じる心、そして困難に立ち向かう力が、健やかに育まれていきます。
照れくさくても、忙しくても、ぜひ意識して、言葉で、態度で、「あなたはかけがえのない、大切な存在なんだよ」と伝え続けてあげてください。
それは、お子さんの”今”を輝かせ、”未来”を照らす、何よりの贈り物になるはずです。
あなたは、どんな時に、どんな風に「大好き」を伝えていますか? 心温まるエピソードや、伝える時の工夫など、ぜひコメントで教えてくださいね!
「#ワンポイント育児」シリーズ、大切な人にこの想いが届きますように。シェアも大歓迎です♪
次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!
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