「うわーーーん! 帰りたーい!」
「イヤだ! これじゃないとイヤだーーー!!(床ごろーん)」
楽しいはずのゴールデンウィーク! なのに…慣れない場所や長時間の移動で、子どもの「癇癪スイッチ」が突然ON! 周りの視線も気になるし、親も疲れているしで、「もう無理…」「こっちが泣きたい!」って、限界を感じてしまうこと、ありませんか?
こんにちは!ここ湘南もGWで賑わっていますが、きっと全国各地で同じように奮闘しているパパママがいるはず…! 3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も、帰省先の慣れない布団で寝ぐずり大爆発、高速道路のサービスエリアで「まだ帰りたくない!」と大泣き…などなど、数々の”地獄絵図”を経験してきました(遠い目)。
でも、大丈夫!
GW中の子どもの癇癪は、ある意味”想定内”。その原因を知り、できる限りの「予防策」を講じ、そして、いざ勃発した時の「神対応」を知っておけば、親の心労はぐっと減らせるはずです!
今回の記事では、
- なぜ旅行・帰省中は「癇癪スイッチ」が入りやすいのか?【原因を探る】
- 癇癪を”予防”する! 旅行前&移動中の【神・事前準備5選】
- 勃発!その瞬間の「神対応」【冷静さを保つ3ステップ】
について、看護師としての視点(子どもの心身のメカニズム)も交えつつ、私のリアルな失敗談と成功(?)談も踏まえて、今まさに困っているあなたに、具体的にお伝えします!
なぜ旅行・帰省中は「癇癪スイッチ」が入りやすいの?【原因を探る】
普段はお利口さんなのに、なぜか旅行先や帰省先では大爆発…! それには、ちゃんと理由があります。
- 理由1:いつもと違う環境・リズム【不安定さ】
枕が変わると眠れない…大人でもありますよね。子どもはもっと敏感! いつもと違う場所、違う時間割、違う食事…そうした環境の変化は、子どもにとって大きなストレスとなり、心を不安定にさせます。 - 理由2:疲れと眠気【生理的要因】
長時間の移動、慣れない場所での興奮、いつもと違う睡眠時間…単純な「疲れ」や「眠気」は、子どもの感情コントロール能力を著しく低下させます。お腹が空いている時も同様です。これが癇癪の最大の引き金になることも! - 理由3:過剰な刺激【感覚過負荷】
初めて見る景色、たくさんの人混み、大きな音、いつもと違う匂い…旅行先は刺激がいっぱい! 子どもの脳にとっては、それが処理しきれないほどの情報量(感覚過負荷)となり、パニックのような状態を引き起こすことがあります。 - 理由4:我慢の限界【欲求不満】
車や電車で長時間じっとしていなければならない、行きたい場所にすぐ行けない、欲しいものをすぐに買ってもらえない…「~したい」という欲求が満たされない状況が続き、我慢の限界を超えてしまうことも。 - 理由5:大人のイライラが伝染【感情の伝染】
渋滞、スケジュールの遅れ、忘れ物…旅行中は親自身もイライラしがち。そのピリピリした空気は、子どもに敏感に伝わり、子どもの不安や不満を増幅させてしまいます。
皐月’s Point: 子どもの脳、特に感情や衝動をコントロールする前頭前野は、まだまだ発達途中。疲れやストレス、強い刺激にさらされると、大人よりもずっと簡単に、感情の”ダム”が決壊してしまうんです。癇癪は、単なるワガママではなく、「もう無理だよー!」という心と体の悲鳴であることが多い、と理解してあげたいですね。
癇癪を”予防”する! 旅行前&移動中の【神・事前準備5選】
癇癪を100%防ぐことはできませんが、事前の準備で、その頻度や激しさを減らすことは可能です!
準備1:見通しを伝える&心の準備
- 具体策:
- 旅行前に、「明日からおばあちゃんのお家に行くよ」「電車に長く乗るけど、窓の外見て楽しもうね」など、簡単な言葉で予定を伝え、心の準備を促します。絵や写真を使うのも◎。
- 完璧な旅行を期待しすぎない!「まあ、多少はグズるだろうな」くらいの親の心の準備も大切です。
準備2:無理のないスケジュール&休息タイム
- 具体策:
- 予定を詰め込みすぎず、子どものペースに合わせた、ゆったりとしたスケジュールを心がける。
- 移動中も、こまめに休憩を取る。車ならサービスエリア、電車なら途中下車も検討。
- お昼寝の時間を確保する。(車やベビーカーでの寝落ちでもOK!)
準備3:”お助けグッズ”を仕込む!
- 具体策:
- お気に入りのおやつ・飲み物: 小腹を満たし、気分転換に。
- 安心できるアイテム: いつも使っているタオル、ぬいぐるみ、絵本など、慣れた匂いや感触が心を落ち着かせます。
- 時間稼ぎできる新しいおもちゃ: 音の出ないシールブック、小さな塗り絵、折り紙、仕掛け絵本など、目新しいもので、一時的に気を紛らわせる。
- (最終手段としての)動画: Wi-Fi環境がなくても見られるよう、事前にタブレット等にダウンロードしておく。
- その他: ウェットティッシュ、着替え一式、ビニール袋(汚れ物入れやエチケット袋に)。
準備4:子どもの”係”を作る
- 具体策:
- 「自分のリュックは自分で持つ係」「次の休憩場所を探す係(地図を見せるフリでもOK!)」など、小さな役割を与えることで、当事者意識や責任感が生まれ、退屈しにくくなることも。
準備5:親自身の”心の余裕”チャージ!
- 具体策:
- 旅行前日は、親もしっかり睡眠をとる!
- パートナーや他の同行者と、役割分担や協力体制を確認しておく。
- 「まあ、なんとかなるさ!」と、良い意味での諦め(?)も持つ。深呼吸!
勃発!その瞬間の「神対応」【冷静さを保つ3ステップ】
どんなに準備しても、癇癪が起きてしまうことはあります。その時、親がどう対応するかが重要です!
ステップ1:安全確保&クールダウン(親が!)
- まず安全を確保: 道路や危険な場所であれば、まず安全な場所へ移動させます。
- 親が深呼吸!: 子どもの激しい感情に引きずられない! まずは親自身が冷静になることが最優先。「大丈夫、大丈夫」「これは一時の嵐…」と心で唱え、ゆっくり深呼吸を繰り返しましょう。周りの目も気になりますが、今は目の前の子どもに集中!
皐月’s Point: 親がパニックになると、子どもの不安は増幅します。親の落ち着いた態度が、子どもの興奮を鎮めるための、何よりの「手本」であり「鎮静剤」になるんです。これは看護師が緊急時に冷静さを保つのと同じですね。
ステップ2:気持ちに寄り添う(言葉は少なくてもOK)
癇癪の真っ最中に、言い聞かせたり、理由を問いただしたりしても、子どもの耳には届きません。
- 具体的な関わり方:
- 可能であれば、子どもの目線に合わせてしゃがみ、静かにそばにいる。「大丈夫だよ」と穏やかな声で伝える。
- 感情を代弁する: 「そっか、眠かったんだね」「〇〇が嫌だったんだね」「疲れちゃったね」と、子どもの気持ちを短い言葉で受け止める。(→#ワンポイント育児 「そっか、〇〇なんだね」の応用!)
- 無理に抱きしめない: 癇癪中は触られるのを嫌がる子もいます。子どもの様子を見ながら、そっと背中をさするなど、心地よいと感じる距離感で。
- ポイント: 説得ではなく、共感と安心感を与えることに徹します。
ステップ3:落ち着いたら、短く説明&切り替え
嵐が少し落ち着いてきたら…
- 具体的な関わり方:
- 叩いたり蹴ったりした場合は、「叩くのは痛いからダメだよ」と、いけない行動だけを短く、毅然と伝えます。(長々とした説教は不要)
- 改めて気持ちを代弁する。「さっきは、本当に嫌だったんだね」
- そして、次の行動へ、気持ちを切り替える声かけをします。「落ち着いてきたね。じゃあ、お茶飲んで、もうちょっと頑張れるかな?」「あっちに面白そうなものがあるよ、行ってみようか?」
- ポイント: 癇癪そのものを長々と掘り返さない。落ち着いた後の「切り替え」を手伝ってあげます。
我が家の「ギャン泣き」体験談:帰省中の新幹線にて
忘れもしない、次女がイヤイヤ期真っ只中のGW帰省。新幹線の中で、眠いのと、座りっぱなしなのに飽きたのとで、突然「降りるーー!イヤー!」と大絶叫&大暴れ…。周りの視線も痛く、私も夫も冷や汗ダラダラ…。
その時、夫がまず次女をデッキに連れ出し(ステップ1:安全確保)、私は深呼吸してクールダウン。デッキで夫が「そっか、もう降りたかったんだね、疲れちゃったね」(ステップ2)とひたすら寄り添い、私は新しいシールブック(準備3:お助けグッズ!)を持って合流。
少し落ち着いたところで、「あと〇分で、おじいちゃんおばあちゃんに会えるよ。シールブックやりながら待ってられるかな?」(ステップ3)と声をかけると、コクリと頷き…。完全に機嫌が直ったわけではありませんでしたが、なんとか目的地まで乗り切ることができました。あの時の「夫婦連携プレー」と「お助けグッズ」には、本当に救われました(笑)。
まとめ:GWの癇癪は”想定内”! 準備と覚悟で乗り切ろう
ゴールデンウィーク中の子どもの癇癪は、親にとっては本当に大変!でも、それは非日常の環境で、子どもが一生懸命頑張っている裏返しでもあります。
大切なのは、
- 癇癪が起きやすい状況(疲れ・空腹・刺激過多)を、できるだけ避ける「予防策」
- いざ起きてしまった時に、親が冷静に、共感的に対応する「覚悟」と「スキル」
この二つです。
今日ご紹介した【事前準備5選】と【神対応3ステップ】を参考に、「まあ、こんなこともあるさ!」と少し肩の力を抜いて、連休を乗り切ってくださいね。
完璧な旅行や帰省なんてなくていいんです。大変なことも含めて、後から振り返ればきっと良い(?)思い出になるはず! 親子の笑顔の時間が、少しでも増えることを願っています。
あなたのGW旅行・帰省での「癇癪乗り切り術」や「最大のピンチ」エピソード、ぜひコメントで教えてください! 戦友(!?)として、情報交換しましょう!
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次回の記事もお楽しみに!(次はGW明けのテーマかな?)
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