「大学費用、あと1,000万…」通帳を見て、血の気が引いていませんか?

「長女が、都内の私立大学に行きたいって言い出してね…」

先日、高校生の娘を持つママ友と、そんな話になりました。
子どもの夢を応援したい気持ちは、山々。でも、塾の費用、そして大学の入学金や授業料を計算して、通帳の残高と見比べた瞬間、サーッと血の気が引いていく…。

何を隠そう、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持つ私でさえ、高校生の娘2人と小学生の娘1人、3人分の教育費の総額を計算した時は、目の前が真っ暗になりました。

「学資保険には入っているけど、本当にこれで足りるの?」
「みんながやってる新NISAって、やった方がいいの?」

こんにちは!現役ママナースで、FPでもある皐月です。

結論:教育費の準備は、一つの方法に頼るのではなく、各家庭の状況に合わせて、複数の方法を組み合わせる「ハイブリッド戦略」が最強です。

この記事では、机上の空論ではない、3人の娘を育てる我が家のリアルな実践例も交えながら、

  • 【進路別】リアルな教育費の総額、いくらかかる?
  • 学資保険 vs 新NISA、メリット・デメリットを徹底比較!
  • 【我が家はこうしてる】FPママナースの最適プランを公開
  • 今日からできる!教育費を貯めるための鉄の掟

を、世界一わかりやすく解説します。
この記事を読めば、教育費に対する漠然とした不安が、具体的な「やるべきこと」に変わりますよ!

STEP1:敵を知る!教育費のリアルな総額

まず、ゴールとなる金額を知ることから始めましょう。子ども一人を幼稚園から大学卒業まで育てるのにかかる教育費の目安です。

進路パターン 教育費の総額(目安)
すべて国公立 約1,000万円
大学のみ私立文系 約,1300万円
大学のみ私立理系 約1,500万円
すべて私立(大学は文系) 約2,400万円

特に、家計に重くのしかかるのが大学の4年間。私立大学の場合、入学金や授業料、施設費などで、4年間で400〜550万円もの大金が必要になります。

まずは、この**「大学費用として、子ども一人あたり500万円」**を大きな目標として設定しましょう。

STEP2:武器を選ぶ!学資保険 vs 新NISA 徹底比較

目標額がわかったら、次はどうやって貯めるか。代表的な2つの方法を、メリット・デメリットと共に比較します。

学資保険 新NISA(つみたて投資枠)
メリット ◎ 親に万一のことがあっても学費を遺せる(保障機能)<br>◎ 強制的に貯まる(貯金が苦手でも安心) ◎ 大きく増やせる可能性がある(高い収益性)<br>◎ 増えた利益に税金がかからない(非課税)<br>◎ いつでも引き出せる(柔軟性)
デメリット △ あまり増えない(低金利)<br>△ インフレに弱い<br>△ 途中でやめると元本割れの可能性 △ 元本割れのリスクがある<br>△ 保障機能はない
こんな人に 安定・安全志向の人<br>「投資は怖い」「絶対学費は確保したい」 積極・効率志向の人<br>「リスクを取ってでも、効率よく増やしたい」

STEP3:【我が家はこうしてる】FPママナースの最適プラン公開

では、結局どうすればいいのか?
私のおすすめは、両方の「いいとこ取り」をするハイブリッド型です。

我が家のリアルなプランを公開しますね。

  • 守りの「学資保険」
    比較的、金利が良かった時代に加入した、長女と次女の分は、満期でそれぞれ200万円ずつ受け取れる学資保険を継続しています。これは、親である私たち夫婦に何かあっても、最低限の進学費用は確保できるという「お守り」です。

  • 攻めの「新NISA」
    金利が低くなった三女の分からは、学資保険には入らず、その分を新NISAのつみたて投資枠で運用しています。さらに、長女・次女の大学費用で、学資保険だけでは足りない分も、このNISAで補う計画です。全世界株式のインデックスファンドに、毎月コツコツ積み立てています。

このように、「絶対に減らせないお金」は学資保険で固め、「できれば増やしたいお金」を新NISAで育てる、という組み合わせが、最も合理的で、精神的にも安心できる戦略だと考えています。

STEP4:今すぐ始める!教育費を貯めるための「鉄の掟」

プランが決まったら、あとは実行あるのみ。今日からできる、最も効果的な方法がこちらです。

  • [ ] 児童手当は「なかったもの」として別口座へ
    0歳から15歳まで、児童手当を全額貯めると、総額約200万円になります。これは、私立大学の授業料の半分に相当する大金!給与振込口座とは別の口座を作り、振り込まれたらすぐに移して、絶対に手をつけないようにしましょう。

  • [ ] 1日でも早く「時間」を味方につける
    投資でリスクを減らし、複利の効果を最大限に活かす方法は、**「長期・積立・分散」**です。子どもが生まれたら、たとえ月々5,000円からでもいいので、一日でも早く積立投資を始めること。それが、15年後、18年後に、何倍もの力になって返ってきます。

まとめ:教育費の準備は、最高の「お守り」

教育費の準備は、単なる貯金ではありません。

それは、**「あなたの未来の選択肢を、親がお金のせいで狭めることは絶対にしない」**という、子どもへの力強い約束であり、最高の「お守り」です。

漠然とした不安は、具体的な行動を起こすことでしか解消できません。
この記事をきっかけに、ぜひ一度、ご家庭のマネープランについて、パートナーと話し合ってみてくださいね。