食の安全

子どもと楽しむ「家庭菜園」入門|プランターで簡単!食育にも繋がる野菜作り

「この野菜、どうやってできるの?」子どもの素朴な疑問から始まる食育

スーパーに並んだ野菜を見て、「これ、どうやってできるの?」と子どもに聞かれた時、あなたはすぐに答えられますか?土から生まれる野菜の不思議、水やりや日当たりで育っていく生命の力。家庭菜園は、そんな素朴な疑問から、子どもの知的好奇心と「食」への関心を育む、最高の学びの場です。

「でも、家庭菜園って難しそう…」「広い庭がないから無理」と思っていませんか?大丈夫です!ベランダの小さなスペースでも、プランターを使えば、手軽に野菜作りを始めることができます。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、子どもと一緒に楽しく取り組める「プランター家庭菜園」の入門ガイドをご紹介します。収穫の喜びを分かち合い、食への感謝の気持ちを育みながら、親子の絆を深めましょう!

なぜ子どもと家庭菜園がおすすめなの?

  • 食育に繋がる:
    • 自分で育てた野菜は、苦手なものでも「食べてみよう」という気持ちになりやすいです。野菜がどのように育つのかを知ることで、食べ物への感謝の気持ちが芽生えます。
  • 命の大切さを学ぶ:
    • 種から芽が出て、成長し、実をつける過程を観察することで、命の尊さや自然の恵みを肌で感じることができます。
  • 五感を刺激する:
    • 土の感触、葉の香り、野菜の色、収穫の音、そして採れたての味。五感をフル活用して、豊かな体験ができます。
  • 知的好奇心を育む:
    • 「どうして葉っぱは緑なの?」「どうして実がなるの?」など、様々な疑問が生まれ、自ら調べたり考えたりする力が養われます。
  • 親子のコミュニケーション:
    • 水やりや収穫を通して、自然と会話が生まれ、親子の絆が深まります。

プランターで簡単!家庭菜園の始め方

1. 育てる野菜を選ぼう!

初心者におすすめなのは、比較的育てやすく、収穫が楽しみな野菜です。

  • ミニトマト: 育てやすく、次々と実がなるので、子どものモチベーションが続きます。
  • きゅうり: 支柱を立てて育て、収穫の喜びを味わえます。
  • 枝豆: 比較的病害虫に強く、収穫も簡単です。
  • ラディッシュ: 短期間で収穫できるので、飽きっぽい子どもにもおすすめです。
  • ハーブ類(バジル、ミントなど): 香りを楽しんだり、料理に使ったりと、様々な楽しみ方ができます。

2. 必要なものを揃えよう!

  • プランター: 育てる野菜の大きさに合わせて選びましょう。深さがあるものがおすすめです。
  • 培養土: 野菜作りに適した、栄養豊富な培養土を選びましょう。
  • 種または苗: 初心者には、苗から始めるのがおすすめです。
  • ジョウロ: 子どもでも持ちやすい、小さめのものが良いでしょう。
  • スコップ、手袋: 子ども用のものを用意すると、やる気がアップします。
  • 支柱(必要な場合): ミニトマトやきゅうりなど、背が高くなる野菜には必要です。

3. 植え付けから水やり、収穫まで

  • 植え付け: プランターに土を入れ、苗を植え付けます。種から育てる場合は、発芽するまで水やりを忘れずに。
  • 水やり: 土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。夏場は朝晩2回など、こまめに。
  • 日当たり: ほとんどの野菜は、日当たりの良い場所を好みます。ベランダの最も日当たりの良い場所に置きましょう。
  • 収穫: 実が大きくなったら、いよいよ収穫!子どもと一緒に、ハサミで丁寧に摘み取りましょう。採れたての野菜は、格別の美味しさです。

まとめ|小さな畑から、大きな学びを

家庭菜園は、子どもにとって、土や植物、そして命と触れ合う貴重な体験です。自分で育てた野菜を食べる喜びは、食への関心を深め、偏食の改善にも繋がります。

「食育」というと難しく考えがちですが、家庭菜園はまさに生きた食育。小さなプランターから始まる大きな学びを、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてください。

「【ママナースが解説】学童期(6歳以上)の食育:食の安全と栄養バランスを学ぶ」

はじめに:「お菓子ばかり食べてる…」その悩みに、あなたは心を痛めていませんか?

「お菓子ばかり食べて、ご飯をちゃんと食べない…」
「栄養バランス、ちゃんと摂れてるのかな?」
「このままで、健康に育ってくれるんだろうか…」

学童期になると、子どもたちは自分で食べ物を選ぶ機会が増え、お菓子やジャンクフードに手が伸びがちです。親としては、栄養バランスの偏りや、食の安全について心配になってしまうかもしれません。

こんにちは!3姉妹の母で、現役看護師の皐月です。
私自身も、娘たちが小学校に入学して、食に関する悩みが変化した経験があります。でも、看護師として、そして母として、この時期の食育が、その後の子どもの心身の健やかな成長にどれほど重要かを痛感しています。

この記事では、そんなあなたの不安に寄り添い、学童期(6歳以上)の子どもに、食の安全、栄養バランス、そして食が体を作る大切さをどう伝えるか、食を通じて自立心を育むヒントをママナースの視点から分かりやすく解説します。

さあ、お子さんの「食べる力」と「食への意識」を育むための一歩を、一緒に踏み出しましょう。


なぜ学童期の食育が大切なの?~「生きる力」を育む時期~

学童期は、子どもたちが自分で食べ物を選び、食に関する知識を深めていく時期です。この時期の食育は、単に栄養を摂るだけでなく、社会性や自立心など、「生きる力」を育む上で非常に重要です。

1.健康な体を作る

成長期である学童期は、骨や筋肉、脳の発達が著しい時期です。バランスの取れた食事は、健康な体を作り、病気になりにくい体質を育みます。

2.食の安全を学ぶ

食中毒や食品添加物など、食に関する様々な情報に触れる機会が増えます。食の安全について正しく学ぶことで、子どもたちは自分自身で安全な食べ物を選ぶ力を養います。

3.自立心と自己管理能力を育む

自分で食べ物を選び、栄養バランスを考えることで、自立心や自己管理能力が育まれます。これは、将来、自分で健康的な食生活を送るための基礎となります。

4.社会性と感謝の心を育む

給食や友達との食事を通して、食に関するマナーや、食べ物を作ってくれた人への感謝の気持ちを学びます。

<ママナースの視点>
この時期の子どもたちは、親からの直接的な指導だけでなく、学校や友達からの影響も大きく受けます。親は、子どもが食に関する正しい知識を持ち、自分で考えて行動できるようなサポートをすることが大切です。


食の安全と栄養バランスを学ぶヒント

学童期の子どもに、食の安全と栄養バランスを伝える際のポイントです。

1.食中毒予防と食品表示

  • 食中毒予防:
    • 手洗いの徹底: 食事の前、トイレの後など、石鹸を使って丁寧に手洗いすることの重要性を伝えましょう。
    • 食品の保存方法: 冷蔵庫での保存、賞味期限・消費期限の確認など、食品を安全に保存する方法を教えましょう。
    • 加熱の重要性: 肉や魚は中心部までしっかり加熱することの重要性を伝えましょう。
  • 食品表示の見方:
    • 原材料名: 何から作られているのか、アレルギー物質が含まれていないかなどを確認する習慣をつけさせましょう。
    • 栄養成分表示: 炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、どのような栄養素が含まれているのかを一緒に確認しましょう。

2.栄養バランスを学ぶ:「まごわやさしい」を意識する

毎日完璧な栄養バランスを目指すのは大変です。まずは、和食の基本である「まごわやさしい」を意識することで、バランスの取れた食事が摂りやすくなります。

  • ま: 豆類(豆腐、納豆、味噌など)
  • ご: ごま(ナッツ類も含む)
  • わ: わかめ(海藻類)
  • や: 野菜
  • さ:
  • し: しいたけ(きのこ類)
  • い: いも類

<ママナースの視点>
「まごわやさしい」は、子どもにも覚えやすく、食卓に取り入れやすい合言葉です。親子で一緒に「今日は『ま』が入ってるかな?」などと確認しながら、楽しく栄養バランスを意識する習慣をつけましょう。


食を通じて自立心を育むヒント

学童期は、子どもが食を通じて自立心を育む大切な時期です。

1.料理のお手伝い:自分で作る喜びを

  • ポイント: 自分で料理を作ることで、食べ物への興味が深まり、食への感謝の気持ちが育まれます。
  • 遊び方・関わり方:
    • 簡単な調理に参加させる: 野菜を洗う、皮をむく、混ぜる、盛り付けをするなど、子どもの年齢や発達に合わせて簡単な調理に参加させましょう。
    • 「子どもシェフの日」: 週に一度など、子どもが献立を考え、簡単な料理を作る日を設けるのも良いでしょう。
    • 「できた!」を褒める: 料理が完成したら、「〇〇ちゃんが作ったから、美味しいね!」とたくさん褒めてあげましょう。

2.買い物体験:食べ物を選ぶ力を養う

  • ポイント: 自分で食べ物を選ぶ経験を通して、食に関する知識や判断力を養います。
  • 遊び方・関わり方:
    • スーパーで買い物: 買い物リストを一緒に作ったり、野菜や果物の選び方を教えたりしましょう。
    • 食品表示の確認: 買い物中に、食品表示を一緒に確認する習慣をつけさせましょう。

3.食に関する情報収集:自分で学ぶ力を育む

  • ポイント: 食に関する絵本や図鑑、テレビ番組などを活用し、子どもが自分で食に関する情報を収集する機会を与えましょう。
  • 遊び方・関わり方:
    • 食に関する絵本や図鑑: 食べ物の栄養や、作られ方などを学べる絵本や図鑑を一緒に読みましょう。
    • 料理番組: 料理番組を一緒に見て、興味を持った料理に挑戦してみるのも良いでしょう。

まとめ:食は、子どもの「生きる力」を育む土台

学童期の食育は、子どもが食の安全、栄養バランス、そして食が体を作る大切さを学び、食を通じて自立心を育むための、非常に重要な時期です。

完璧な食育を目指す必要はありません。大切なのは、親が食に関する話題をオープンに話す姿勢を見せ、子どもの純粋な好奇心に応え、正しい知識を伝えることです。

子どもが安心して食に関する疑問を投げかけられる、そして、自分で考えて健康的な食生活を送れるような、揺るぎない信頼関係を築いてあげてください。

あなたのその愛情と、正しい知識が、お子さんの健やかな成長と、安全な未来を育む、何よりの力になります。