防災グッズ

被災地のママナースが語る、本当に役立った防災グッズと知恵【ママナースが解説】

「防災グッズ、何から揃えればいいの?」「本当に役立つものって何だろう?」

災害への備えは大切だと分かっていても、防災グッズの種類はたくさんあって、何を選べば良いのか迷ってしまいますよね。私も3姉妹の母として、防災グッズを揃える際には、「本当にこれで足りるのかな」「無駄なものを買っていないかな」と悩んだものです。しかし、現役看護師として、実際に被災地で活動した経験から、本当に役立つ防災グッズと、いざという時に役立つ「知恵」があることを痛感しました。「もっと早く知っていれば…」と後悔しないためにも、実体験に基づいたリアルな防災のヒントを知っておくことが大切です。

今回は、現役ママナースの私が、被災地での経験から得た、本当に役立った防災グッズと、いざという時に役立つ知恵について、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。この情報が、皆さんの防災対策の一助となり、安心して災害に備えるヒントを見つけてくださいね。

被災地のリアル:本当に役立った防災グッズ

私が被災地で活動した経験から、本当に役立ったと感じた防災グッズを厳選してご紹介します。一般的な防災グッズに加えて、ぜひ準備しておいてほしいものです。

1. 携帯トイレ・簡易トイレ

  • 重要性: 断水時や避難所でのトイレ不足は深刻です。特に女性や子どもにとっては、衛生面や精神面で大きな負担となります。
  • おすすめ: 凝固剤付きの携帯トイレや、段ボールなどで作れる簡易トイレ。多めに備蓄しておきましょう。
  • 知恵: 普段から、ペットボトルや新聞紙、ビニール袋などを活用した簡易トイレの作り方を家族で確認しておきましょう。

2. ウェットティッシュ・ドライシャンプー

  • 重要性: 断水時や入浴できない状況で、体を清潔に保つために非常に役立ちます。感染症予防にもつながります。
  • おすすめ: 大判のウェットティッシュ、体拭きシート、ドライシャンプー。
  • 知恵: 普段から、キャンプなどで体を拭く練習をしておくと良いでしょう。

3. モバイルバッテリー・手回し充電器

  • 重要性: スマートフォンは、情報収集や安否確認、連絡手段として非常に重要です。停電時でも充電できるよう準備しておきましょう。
  • おすすめ: 大容量のモバイルバッテリー、手回し充電機能付きのラジオ。
  • 知恵: 普段から、モバイルバッテリーを常に満充電にしておく習慣をつけましょう。

4. ラップ・アルミホイル

  • 重要性: 食器の代わりになったり、調理に使えたり、様々な用途で活用できます。衛生面でも非常に役立ちます。
  • おすすめ: 食品用ラップ、アルミホイル。
  • 知恵: ラップを食器に巻いて使えば、洗い物が不要になります。アルミホイルは、簡易的な調理器具としても使えます。

5. 軍手・厚手のゴム手袋

  • 重要性: 瓦礫の撤去や、避難所での作業など、手を保護するために非常に役立ちます。怪我の予防にもつながります。
  • おすすめ: 滑り止め付きの軍手、厚手のゴム手袋。
  • 知恵: 普段から、庭仕事などで軍手を使う習慣をつけましょう。

6. 笛(ホイッスル)

  • 重要性: 瓦礫の下敷きになった時など、声が出せない状況で自分の居場所を知らせるために役立ちます。子どもの非常用持ち出し袋にも入れておきましょう。
  • おすすめ: 防災用のホイッスル。
  • 知恵: 家族で、笛の合図を決めておくと良いでしょう。

7. 筆記用具・油性ペン

  • 重要性: 情報のメモ、安否確認、物資の表示など、様々な場面で役立ちます。
  • おすすめ: 油性ペン、メモ帳。
  • 知恵: 避難所では、自分の持ち物に名前を書くなど、油性ペンが役立つ場面が多いです。

いざという時に役立つ「知恵」

防災グッズだけでなく、日頃から身につけておきたい「知恵」も非常に重要です。知識と知恵があれば、限られた物資でも乗り切ることができます。

1. 水の確保と節水術

  • 水の備蓄: 飲料水は1人1日3リットル、最低3日分(できれば1週間分)を備蓄しましょう。生活用水は、お風呂の残り湯や雨水などを活用しましょう。
  • 節水術: 食器はラップを敷いて使ったり、体を拭く際はウェットティッシュを活用したりするなど、普段から節水術を身につけておきましょう。

2. 食料の確保と調理術

  • ローリングストック: 普段食べているものを少し多めに買い置きし、古いものから消費し、消費した分を買い足していく「ローリングストック」を実践しましょう。
  • パッククッキング: ポリ袋に食材と調味料を入れ、鍋で湯煎する「パッククッキング」は、少ない水と燃料で調理でき、洗い物もほとんど出ません。

3. 情報収集術

  • 複数の情報源: テレビ、ラジオ、スマートフォンアプリ、SNS、防災無線など、複数の情報源から情報を得るようにしましょう。デマに惑わされないよう、信頼できる情報源を選びましょう。
  • 災害伝言ダイヤル(171): 家族の安否確認に活用しましょう。

4. 避難所での過ごし方

  • プライバシーの確保: 段ボールや毛布などで簡易的なパーテーションを作り、プライバシーを確保しましょう。
  • エコノミークラス症候群予防: 長時間同じ姿勢でいると、エコノミークラス症候群のリスクが高まります。定期的に体を動かしたり、水分を摂ったりしましょう。
  • 感染症予防: 手洗い、うがい、マスクの着用を徹底し、感染症予防に努めましょう。

5. 子どもの心のケア

  • 安心感を与える: 親が落ち着いて行動し、子どもに安心感を与えることが大切です。抱きしめたり、優しく声をかけたりして、スキンシップを大切にしましょう。
  • 遊びの時間: 慣れない環境でも、子どもがリラックスできるよう、お気に入りのおもちゃや絵本などを持参し、遊びの時間を作りましょう。

ママナースからのメッセージ:経験から学ぶ、リアルな防災

災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。しかし、日頃からの備えと、いざという時に役立つ知恵があれば、乗り越えることができます。私の被災地での経験が、皆さんの防災対策の一助となり、安心して過ごせる未来につながることを願っています。

今回ご紹介したヒントが、皆さんの防災対策の一助となれば嬉しいです。もし、もっと詳しく知りたいことや、不安なことがあれば、いつでもコメントで教えてくださいね。私たちママナースも、皆さんの子育てを心から応援しています!


【防災】「もしも」の時に子どもを守る!家族で備える防災グッズと避難計画

はじめに:その防災グッズ、本当に子どものためにカスタマイズされていますか?

地震、台風、豪雨…。日本に住んでいる限り、自然災害は、決して他人事ではありません。「防災グッズ、一応は準備している」というご家庭は多いかもしれません。しかし、その中身、本当に小さな子どもがいる家庭の状況に合わせて、カスタマイズされていますか?

こんにちは、ママナースのさとみです。災害時、子どもは、大人以上に心身の負担が大きく、特別なケアが必要になります。大人だけの避難生活とは、必要なものが全く異なるのです。

この記事では、**子どものいる家庭が、本当に備えておくべき「防災グッズ」**と、**いざという時に、家族が離れ離れにならないための「避難計画」**について、具体的に解説します。


【防災グッズ編】いつもの防災セットに「プラスα」で備える

一般的な防災セットに加えて、以下のものを、すぐに持ち出せる「非常用持ち出し袋」に入れておきましょう。

1.食料・衛生用品

  • 液体ミルク・使い捨て哺乳瓶: 災害時、清潔な水やお湯が手に入るとは限りません。お湯で溶かす必要のない液体ミルクは、乳児のいる家庭の必須アイテムです。
  • ベビーフード・おやつ: 子どもが食べ慣れている、アレルギーに対応したレトルト食品や、精神的な安定にも繋がるおやつを、少し多めに備蓄しましょう。
  • おむつ・おしりふき: 普段使っているサイズのおむつを、最低でも3日分、できれば1週間分。おしりふきは、体や手を拭くのにも使えるので、多めにあると安心です。
  • 粉ミルク用の水(軟水): ミネラルウォーターの中には、赤ちゃんの体に負担をかける硬水もあります。必ず「軟水」を用意しましょう。

2.医薬品・ケア用品

  • 常備薬・お薬手帳: アレルギーの薬や、持病の薬は、絶対に忘れてはいけません。お薬手帳のコピーも入れておきましょう。
  • 子ども用の解熱剤や絆創膏
  • 保湿剤: 避難所は乾燥しがちです。肌が弱い子は、普段使っている保湿剤を。
  • 携帯トイレ・おむつ用防臭袋: 避難所のトイレは、衛生環境が悪いことも。感染症対策としても役立ちます。

3.子どもの心をケアするもの

  • お気に入りのおもちゃ・絵本: 慣れない環境での、子どもの不安を和らげる、大切なお守りになります。音が出ない、コンパクトなものを選びましょう。
  • 抱っこ紐・おんぶ紐: 避難時は、両手が空く抱っこ紐が非常に役立ちます。
  • 家族の写真: 家族が離れ離れになった時のために。

【避難計画編】家族の「もしも」を話し合おう

災害は、家族が一緒にいる時に起こるとは限りません。いざという時に、パニックにならず、お互いの安否を確認できるように、事前に話し合っておくことが重要です。

  • ハザードマップの確認: 自宅や、保育園・学校、職場周辺の、洪水や土砂災害のリスク、そして、指定されている避難場所を、家族みんなで確認しておきましょう。
  • 避難場所と連絡方法の共有:
    「地震が起きて、もしお家に帰れなくなったら、〇〇小学校に避難する」「もし電話が繋がらなかったら、災害用伝言ダイヤル(171)を使おうね」など、具体的なルールを決めておきます。
  • パパ・ママ以外の連絡先: 祖父母など、遠方に住む親戚を、緊急時の連絡先として決めておくと、安否確認がしやすくなります。

まとめ:今日からの「備え」が、家族の未来を守る

災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。「まだ大丈夫だろう」「そのうちやろう」と、準備を後回しにしていると、いざという時に、必ず後悔します。

防災は、特別なことではありません。子どもの成長に合わせて、おむつのサイズを入れ替えたり、ベビーフードを買い足したり。そんな、日々の暮らしの延長線上にある、家族を守るための習慣です。

この記事をきっかけに、ぜひ今日、ご家族で「もしも」の話をしてみてください。その時間が、家族の命を守る、何よりの備えになります。


【準備編】今日から始める!子連れ防災の必需品リストと家庭でできる安全対策

はじめに:「そのうちやろう」が一番危ない。子どもの命を守るための第一歩

地震、台風、豪雨…。日本に住んでいる限り、誰の身にも起こりうる自然災害。「防災対策、やらなきゃな…」と思いつつも、日々の忙しさにかまけて、つい後回しになっていませんか?

特に、小さなお子さんがいるご家庭では、大人だけの避難とはわけが違います。いざという時、パニックにならず、冷静に子どもの命を守る行動がとれるでしょうか。

こんにちは!現役看護師で、3姉妹の母でもある皐月です。

東日本大震災の時、私はまだ学生でしたが、医療現場の壮絶な状況を目の当たりにしました。そして母になった今、「あの日、もし自分の子どもがいたら…」と考えると、防災への意識は全く変わりました。

「備えあれば憂いなし」ということわざがありますが、子育て中の防災は、まさに「備えなければ憂いだらけ」です。

この記事では、「準備編」として、災害が起こる前に家庭で絶対にやっておくべき「モノの備え」と「環境の備え」を、ママナースの視点から具体的かつ徹底的に解説します。この記事をチェックリスト代わりに、ぜひ今日から行動を始めてみてください。


【モノの備え】子連れ防災の必需品リスト完全版

まずは、非常時に持ち出す「防災リュック」の準備から。大人用とは別に、子どもの年齢に合わせた備えが不可欠です。特に、ライフラインが止まった時のことを具体的に想像するのがポイントです。

絶対に必要!年齢別「子ども用防災グッズ」

【乳児(0歳〜1歳)】

  • 液体ミルク・使い捨て哺乳瓶: 哺乳瓶の消毒が不要な液体ミルクは、災害時の神アイテム。最低でも3日分、できれば1週間分あると安心です。
  • おむつ・おしりふき: いつもより多めに。おむつはサイズアウトしても、怪我の際の圧迫止血などに使え、汎用性が高いです。
  • 粉ミルク・水: 液体ミルクがない場合。必ず「軟水」のペットボトルを一緒に備蓄しましょう。
  • 抱っこ紐: 両手が空く抱っこ紐は、瓦礫などが散乱した道を安全に避難するために必須です。

【幼児(1歳〜6歳)】

  • お菓子・ジュース: 子どもの精神安定剤。普段食べ慣れている、保存期間の長いものを選びましょう。ラムネやグミは、糖分補給にもなります。
  • 携帯トイレ・おむつ: 環境の変化でトイレに行けなくなる子も。慣れたおむつや携帯トイレがあると安心です。
  • おもちゃ・絵本: 避難所など、退屈な環境で子どもが落ち着くためのアイテム。音が出ない、コンパクトなものがおすすめです。
  • 子どもの靴: 枕元に置いて寝る習慣を。ガラス片などから足を守るため、避難の第一歩として重要です。

共通で必要な衛生・医療グッズ(ママナース視点)

  • 母子手帳のコピー・おくすり手帳: アレルギーや持病の情報は命綱。スマホの充電が切れても見られるよう、紙のコピーを必ずリュックに。
  • 常備薬: 子ども用の解熱剤、保湿剤、絆創膏、消毒液など。普段から使い慣れたものを。
  • 除菌シート・ウェットティッシュ: 水が使えない状況での衛生管理に。体や手を拭くだけでなく、身の回りの清掃にも使えます。
  • ビニール袋(大小さまざま): 使用済みおむつを入れたり、体を保温したり、簡易的な雨具にしたりと、用途は無限大。多めに用意しましょう。

【環境の備え】今日すぐできる!家庭内の安全対策

モノの備えと同時に進めたいのが、家の中を安全な空間にしておくこと。地震が起きた瞬間、家が凶器にならないための対策です。

① 家具の配置と固定を見直す

  • 寝室には背の高い家具を置かない: 睡眠中に家具が倒れてきたら、逃げることができません。これが最も重要です。
  • 子どもの遊びスペースの周りも同様に: 子どもが多くの時間を過ごす場所の安全を最優先に考えましょう。
  • L字金具や突っ張り棒で固定: ホームセンターで手軽に購入できます。面倒くさがらず、必ず設置してください。

② 避難経路の確保と家族での共有

  • 玄関や廊下にモノを置かない: 避難の妨げになるものは、今すぐ片付けましょう。
  • ハザードマップの確認: 自治体が発行しているハザードマップで、自宅周辺の危険箇所(浸水エリア、土砂災害警戒区域など)を確認します。
  • 避難場所と避難所の違いを理解する:
    • 避難場所: まず身の安全を確保するために逃げる場所(公園、広場など)。
    • 避難所: 自宅で生活できなくなった人が、一定期間滞在する場所(学校の体育館など)。
  • 家族で避難ルートを歩いてみる: 「ここの道は狭いね」「このブロック塀は危ないかも」と、実際に歩くことで見える危険があります。子どもと一緒に、ゲーム感覚でやってみるのがおすすめです。

まとめ:備えは最高の「お守り」。今日が一番若い日です

防災対策に「やりすぎ」はありません。そして、「明日やろう」は通用しません。災害は、私たちの準備が整うのを待ってはくれないのです。

今回ご紹介したリストを参考に、まずは一つでも二つでも、できることから始めてみてください。その小さな一歩が、いざという時にあなたとあなたの大切な家族の命を守る、最高の「お守り」になります。

次回の記事では、「行動編」として、実際に災害が起こってしまった後、子どもと一緒にどう安全に避難し、避難所生活を乗り切るかについて、具体的な行動マニュアルをお届けします。