質問期

子どもの「なんで?」攻撃にどう答える?知的好奇心をぐんぐん伸ばす親の対応術

「ねぇ、なんで空は青いの?」その質問、子どもの脳が急成長しているサインです!

「なんで?」「どうして?」と、一日中質問を浴びせかけてくる子どもたち。いわゆる「なぜなぜ期(質問期)」の到来です。食事の準備中も、トイレの中も、おかまいなしの質問攻めに、正直「もうやめて…」と音を上げたくなってしまうこともありますよね。

しかし、この「なんで?」は、子どもの知的好奇心が爆発的に伸びている証拠。目に見えるものすべてが不思議で、その仕組みを知りたくてたまらない、という探究心の表れなのです。

この時期の親の対応一つで、子どもの学ぶ意欲や思考力は大きく変わります。面倒くさがらずに、子どもの知的好奇心の芽を育むチャンスと捉えてみませんか?

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、子どもの「なんで?」攻撃を上手に乗りこなし、知的好奇心を最大限に引き出すための対応術をご紹介します。

なぜ子どもは「なんで?」を連発するのか?

  • 知識欲の芽生え:
    • 言葉を覚え始め、身の回りの物事の因果関係に興味を持ち始める2〜3歳頃から、この質問期は始まります。
  • 親とのコミュニケーション:
    • 質問をすることで、大好きな親の注意を引き、コミュニケーションを楽しんでいる側面もあります。
  • 思考力のトレーニング:
    • 「なんで?」と問い、答えを得るプロセスは、子どもにとって物事を論理的に考えるための絶好のトレーニングになっています。

知的好奇心を育む!親の神対応 vs NG対応

NG対応:「あとでね」「知らない」で終わらせる

最も避けたいのが、子どもの質問を無視したり、適当にあしらったりすることです。「そんなこと知らない」「忙しいから後で」といった対応を繰り返されると、子どもは「質問しても無駄だ」と感じ、次第に学ぶ意欲そのものを失ってしまいます。

神対応1:まずは受け止める!「良い質問だね!」

どんな質問でも、まずは「良いところに気づいたね!」「面白いことを考えるね!」と、質問したこと自体を褒めてあげましょう。自分の問いかけが認められたことで、子どもは満足感を得て、さらに探究心を深めていきます。

神対応2:完璧な答えより、「一緒に考える」姿勢

親がすべての答えを知っている必要はありません。「なんでだろうね?一緒に考えてみようか」と、子どもと同じ目線で考える姿勢を見せることが大切です。図鑑やインターネットで一緒に調べる体験は、子どもにとって最高の学びの機会となります。

神対応3:「あなたはどう思う?」と聞き返す

すぐに答えを教えるのではなく、「〇〇ちゃんはどうしてだと思う?」と、一度子どもに問い返してみましょう。自分で仮説を立て、考えるプロセスが、子どもの思考力を飛躍的に伸ばします。

神対応4:答えられない時は、正直に「分からない」と伝える

どうしても答えられない難しい質問もあります。そんな時は、「うーん、お母さん(お父さん)も分からないなあ。今度、物知り博士に聞いてみようか」などと、正直に伝えましょう。親が完璧ではないと知ることも、子どもにとっては大切な学びです。

まとめ|「なんで?」は、未来の博士への第一歩

子どもの「なんで?」攻撃は、親にとっては忍耐力のいる時期かもしれません。しかし、それは同時に、子どもの知的好奇心という才能の芽を、ぐんぐん伸ばすことができる、またとないチャンスでもあります。

完璧な答えを用意する必要はありません。大切なのは、子どもの「知りたい」という気持ちに寄り添い、一緒に考え、学ぶ楽しさを共有することです。

今日の「なんで?」が、明日の「わかった!」に繋がり、やがては子どもの生きる力を育んでいくのです。その素晴らしい成長のプロセスを、ぜひ楽しんでくださいね。

子どもの「なんで?」攻撃に疲れたら。知的好奇心をぐんぐん伸ばす親の関わり方

はじめに:「ねえ、なんで?」その無限ループに、笑顔で答えられていますか?

「空はなんで青いの?」「どうして車は走るの?」「死んだらどうなるの?」…。3歳を過ぎた頃から始まる、子どもの「なんで?」「どうして?」の質問攻め。その尽きることのない好奇心に、成長を感じて嬉しくなる一方で、答えに詰まったり、同じ質問の繰り返しに、正直、疲れてしまったりすることもありますよね。

こんにちは、ママナースのさとみです。この「質問期(なんでなんで期)」は、子どもの脳が、爆発的に成長している証です。世界のあらゆる物事に興味を持ち、その仕組みを知りたい!という、知的好奇心の表れなのです。

この記事では、子どもの「なんで?」攻撃を、親のストレスにせず、子どもの知的好奇心を最大限に伸ばすチャンスに変えるための、上手な関わり方について、ご紹介します。


なぜ、子どもは「なんで?」を連発するの?

子どもは、ただ親を困らせたいわけではありません。その質問の裏には、こんな気持ちが隠されています。

  • 純粋な知的好奇心: 世界の仕組みや、物事の因果関係を知りたい、という純粋な欲求です。
  • 親とのコミュニケーション: 「なんで?」と聞けば、大好きな親が自分の方を向いて、話をしてくれる。そのやり取り自体が、子どもにとっては嬉しいのです。
  • 自分の考えを確認したい: 自分なりに考えた仮説が合っているか、親に確認している場合もあります。

「なんで?」攻撃をチャンスに変える!親の対応3つのヒント

面倒くさがらずに、少し工夫して対応することで、子どもの思考力はぐんぐん伸びていきます。

1. すぐに答えを教えないで、「あなたはどう思う?」と聞き返す

親がすぐに正解を教えてしまうと、子どもの思考はそこでストップしてしまいます。「〇〇ちゃんは、どうしてだと思う?」と、一度ボールを返してあげましょう。

たとえ、その答えが、どんなに突拍子のない、非科学的なものであっても、絶対に否定しないでください。「そっか、面白い考えだね!」「そんな風に考えたんだね、すごい!」と、まずはその子なりの考えを受け止めてあげることが、自分で考える力と、自己肯定感を育みます。

2. 「一緒に調べてみようか!」と、探求のパートナーになる

親だって、知らないことはたくさんあります。そんな時は、知ったかぶりをする必要はありません。「良い質問だね!お母さんも知らないから、一緒に図鑑やインターネットで調べてみようか」と、探求の旅に誘いましょう。

一緒に本を開いたり、検索したりするプロセスは、子どもに「学び方」を教える、最高の機会になります。そして、親も一緒に学ぶ姿勢を見せることで、子どもの知的好奇心は、さらに刺激されます。

3. 日常生活の中に、答えのヒントを散りばめる

例えば、「お肉は、どうしてお料理すると色が変わるの?」と聞かれたら、次にお肉を焼く時に、「見ててごらん、だんだん色が変わってきたよ。不思議だね」と、実際の体験と結びつけてあげましょう。

博物館や科学館に連れて行ったり、自然の中で本物に触れさせたりすることも、子どもの「知りたい!」という気持ちを満たす、素晴らしい経験になります。


まとめ:答えを教えるより、「問い」を共有しよう

子どもの「なんで?」期は、親の知識が試される時ではありません。親が、世界の不思議さや、学ぶことの楽しさを、子どもと共有する時です。

「そうだね、不思議だね」「面白いところに気づいたね」

親が、子どもの「問い」に共感し、一緒に考えるパートナーになってあげること。その経験の積み重ねが、子どもが将来、自ら学び、考え、探求していくための、たくましい「知性の根っこ」を育んでいくのです。