皮膚科

子どものアトピー性皮膚炎、ステロイドは怖い?ママナースが教える正しい塗り方とスキンケア

「ステロイドは怖い」その誤解が、子どもの肌を悪化させていませんか?

「うちの子、アトピーって言われたんです…」「ステロイドって、副作用が怖いって聞くし…」

子どもの肌に赤みやかゆみが出ると、親としては心配でたまらないですよね。特に「アトピー性皮膚炎」と診断されると、ステロイド外用薬の使用に抵抗を感じるママ・パパは少なくありません。インターネット上には「脱ステロイド」を謳う情報も多く、何が正しいのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。

しかし、ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎の炎症を抑えるために非常に有効な薬であり、医師の指示通りに正しく使えば、決して怖い薬ではありません。むしろ、炎症を放置することの方が、子どもの肌に大きなダメージを与え、アトピーを悪化させてしまう原因になります。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、アトピー性皮膚炎の正しい知識と、ステロイド外用薬の正しい塗り方、そして日々のスキンケアの重要性について、詳しく解説します。誤解を解き、子どもの肌を健やかに保つための第一歩を踏み出しましょう。

アトピー性皮膚炎とは?なぜステロイドが必要なの?

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激やアレルゲンが侵入しやすくなることで、慢性的な炎症とかゆみを繰り返す病気です。かゆみで掻き壊すことで、さらにバリア機能が破壊され、炎症が悪化するという悪循環に陥ります。

ステロイド外用薬の役割

ステロイド外用薬は、この「炎症」を強力に抑える働きがあります。炎症を早期に鎮めることで、かゆみを抑え、掻き壊しを防ぎ、皮膚のバリア機能の回復を助けます。炎症が長引くと、皮膚が厚く硬くなったり、色素沈着を起こしたりする原因にもなるため、適切な時期に適切な強さのステロイドを使うことが非常に重要です。

ステロイドの副作用について

「ステロイドは怖い」というイメージは、過去に不適切な使用法(自己判断での長期使用や、強すぎるステロイドの顔への使用など)によって副作用が出た事例が広まったためと考えられます。しかし、医師の指示通りに、適切な強さのステロイドを、適切な期間使用すれば、全身性の副作用が出ることはほとんどありません。皮膚が薄くなるなどの局所的な副作用も、正しい使い方をすれば最小限に抑えられます。

ママナース直伝!ステロイド外用薬の正しい塗り方とスキンケア

1. 塗る前に手を清潔に

薬を塗る前には、石鹸で手をきれいに洗いましょう。清潔な手で塗ることで、患部に細菌が侵入するのを防ぎます。

2. 適量を守る「FTU(フィンガーチップユニット)」

薬の量は、チューブから人差し指の先端から第一関節まで出した量(約0.5g)で、大人の手のひら2枚分の広さに塗るのが目安です。これを「FTU(フィンガーチップユニット)」と呼びます。患部の広さに合わせて、このFTUを参考に量を調整しましょう。少なすぎると効果が薄く、多すぎると副作用のリスクが高まります。

3. 患部に「すり込む」ように塗る

薬は、患部に点々と置いてから、指の腹を使って優しく、しかししっかりと「すり込む」ように塗り広げましょう。皮膚の表面に薬が残っていると、効果が十分に発揮されません。テカテカするくらいが目安です。

4. 炎症が治まっても「保湿」は続ける

炎症が治まり、皮膚がきれいになっても、アトピー性皮膚炎の肌はバリア機能が低下しています。そのため、保湿剤によるスキンケアは、毎日欠かさず続けることが非常に重要です。保湿剤は、お風呂上がりなど、肌が清潔で潤っているうちに、たっぷりと塗りましょう。

5. 掻き壊しを防ぐ工夫

かゆみが強い時は、冷たいタオルで冷やしたり、掻き壊し防止のために爪を短く切ったり、ミトンや手袋を着用させたりするのも有効です。かゆみ止めの飲み薬を併用することも検討しましょう。

6. 医師の指示を厳守する

ステロイド外用薬の強さや塗る回数、期間は、医師が子どもの症状や年齢、患部の状態に合わせて慎重に判断しています。自己判断で中断したり、量を減らしたりせず、必ず医師の指示通りに使いましょう。疑問や不安があれば、遠慮なく医師や薬剤師に相談してください。

まとめ|正しい知識とケアで、アトピーと上手に付き合おう

アトピー性皮膚炎は、根気強い治療と日々のスキンケアが非常に重要な病気です。「ステロイドは怖い」という誤解にとらわれず、正しい知識を持って、適切な治療を行うことが、子どもの肌を健やかに保ち、かゆみから解放してあげるための第一歩です。

ママやパパが正しい知識を持ち、自信を持ってケアすることで、子どもも安心して治療に取り組むことができます。もし、一人で悩んでいるなら、皮膚科や小児科のアレルギー専門医に相談し、適切なアドバイスを受けてくださいね。

赤ちゃんのスキンケア:乳児湿疹・あせも対策!健やかな肌を保つ保湿術

赤ちゃんのぷにぷに肌、守れていますか?

生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、きめ細やかで、誰もがうらやむ「ぷにぷに肌」。しかし、その肌は大人と比べて非常にデリケートで、外部からの刺激に弱いことをご存知でしたか?

赤ちゃんの皮膚の厚さは、大人の約半分しかありません。そのため、少しの刺激でも肌トラブルを起こしやすく、特に「乳児湿疹」や「あせも」は、多くの赤ちゃんが経験する代表的な肌トラブルです。

「ちゃんと清潔にしているのに、どうして?」と悩むママも多いでしょう。しかし、良かれと思ってやっているケアが、実は肌のバリア機能を壊している可能性もあるのです。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、デリケートな赤ちゃんの肌を守るための「正しいスキンケアの基本」と、今日からできる「保湿術」を徹底解説します。

なぜ赤ちゃんの肌はトラブルが起きやすいの?

  • 皮膚が薄く、バリア機能が未熟:
    • 外部からの刺激(汗、よだれ、ホコリ、乾燥など)が侵入しやすく、炎症を起こしやすい状態です。
  • 皮脂の分泌量が不安定:
    • 生後2ヶ月頃までは、ママのホルモンの影響で皮脂の分泌が活発ですが、その後急激に減少し、カサカサの乾燥肌になりがちです。
  • 汗をかきやすい:
    • 赤ちゃんは新陳代謝が活発で、大人以上に汗をかきます。汗が肌にとどまることで、あせもや湿疹の原因となります。

ママナース直伝!健やか肌を育むスキンケア3原則

原則1:優しく洗う

ゴシゴシ洗いは禁物です。たっぷりの泡で、肌をなでるように優しく洗いましょう。石鹸やボディソープは、肌への刺激が少ない、赤ちゃん用のものを選び、洗浄成分が肌に残らないよう、しっかりとすすぎ流すことが大切です。

原則2:すぐに保湿

お風呂上がりは、肌の水分が最も蒸発しやすいタイミングです。タオルで優しく水気を拭き取ったら、5分以内を目安に、すぐに保湿剤を塗りましょう。これが、肌の潤いを守るための最大のポイントです。

原則3:たっぷりと塗る

保湿剤は、ケチらずにたっぷりと使いましょう。塗った後にティッシュが貼りつくくらいが適量です。特に、乾燥しやすい頬や口周り、関節の内側などは、重ね塗りをすると効果的です。

保湿剤、どれを選べばいい?

保湿剤には、ローション、クリーム、ワセリンなど、様々な種類があります。肌の状態や季節に合わせて使い分けるのがおすすめです。

  • ローションタイプ:
    • 水分が多く、さっぱりとした使い心地。夏場や、全身に広範囲に塗るのに適しています。
  • クリームタイプ:
    • 油分と水分のバランスが良く、保湿力が高いのが特徴。乾燥が気になる季節や、特にカサカサしやすい部分のケアにおすすめです。
  • ワセリン・バームタイプ:
    • 油分が主成分で、肌の表面に膜を作って水分の蒸発を防ぎます。特に乾燥がひどい部分や、よだれかぶれなどの保護に適しています。

まとめ|毎日のスキンケアが、未来の肌を作る

赤ちゃんの頃のスキンケアは、ただ肌トラブルを防ぐだけでなく、将来の健やかな肌の土台を作る、とても大切な習慣です。

「洗う・拭く・保湿する」この3つの基本を毎日丁寧に続けることで、赤ちゃんの肌は必ず健やかになります。親子のふれあいの時間を楽しみながら、毎日のスキンケアを続けていきましょう。

もし、湿疹がひどくなったり、かゆみが強くて眠れないような場合は、自己判断せずに、早めに小児科や皮膚科を受診してくださいね。

とびひ(伝染性膿痂疹)の正しいケア|広げない・悪化させないための消毒・保護方法

その虫刺され、本当にただの虫刺され?夏の肌トラブル「とびひ」に要注意!

夏になると、あせもや虫刺されなど、子どもの肌トラブルが増えますよね。しかし、ただの虫刺されだと思ってかき壊してしまった傷が、あっという間に全身に広がってしまう恐ろしい病気、それが「とびひ(伝染性膿痂疹)」です。

とびひは、主に黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などの細菌が、皮膚の傷口から感染することで起こります。水ぶくれやかさぶたを触った手で他の場所を掻くと、火事の飛び火のように次々と症状が広がっていくことから、この名前で呼ばれています。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、とびひを広げず、悪化させずに治すための正しいホームケアと、保育園・幼稚園の登園の目安について、詳しく解説します。

とびひのサインはこれ!2つのタイプ

とびひには、原因となる細菌によって大きく2つのタイプがあります。

  1. 水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)
    • 主に黄色ブドウ球菌が原因。
    • 赤みのある水ぶくれ(水疱)ができ、それが簡単に破れて皮膚がめくれます。
    • かゆみが強いのが特徴で、乳幼児に多く見られます。
  2. 痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)
    • 主にレンサ球菌が原因。
    • 厚いかさぶた(痂皮)ができ、その下に膿がたまります。
    • 炎症が強く、痛みや発熱を伴うこともあります。

ママナース直伝!とびひを広げないためのホームケア4原則

1. 患部を清潔に保つ

とびひの治療で最も大切なのは、患部を清潔に保つことです。医師の指示に従い、石鹸をよく泡立てて、優しく洗いましょう。シャワーでしっかりと洗い流すことで、原因菌を減らし、治りを早めることができます。

2. 掻き壊しを防ぐ

かゆみが強いとびひでは、掻き壊しを防ぐことが悪化させないための鍵です。爪は短く切り、患部はガーゼや包帯で保護して、直接触れないように工夫しましょう。かゆみが強い場合は、医師に相談し、かゆみ止めの薬を処方してもらうことも重要です。

3. 薬は正しく、最後まで

処方された抗菌薬の塗り薬は、医師の指示通りに塗りましょう。症状が良くなったように見えても、自己判断で中断すると、再発の原因になります。飲み薬が処方された場合も、必ず最後まで飲み切ることが大切です。

4. タオルや衣類の共有は避ける

とびひは接触によって感染します。家族間での感染を防ぐため、タオルやバスタオル、衣類の共有は避けましょう。また、洗濯は他の家族と分けて行う必要はありませんが、日光でしっかりと乾かすことをお勧めします。

保育園・幼稚園はいつから行ける?

とびひは、学校保健安全法で「学校感染症」に定められています。登園・登校の目安は、**「患部をガーゼなどで覆い、他の子どもにうつす心配がなくなれば可能」**とされています。

しかし、園によっては独自のルールを設けている場合もあるため、必ず事前に確認し、必要であれば医師に「登園許可証」を書いてもらいましょう。

まとめ|早期発見・早期治療が鍵

あせもや虫刺されが増える夏は、とびひになりやすい季節です。普段から子どもの肌をよく観察し、傷や湿疹ができていないかチェックする習慣をつけましょう。

「もしかして、とびひかも?」と思ったら、自己判断で市販薬を使わず、早めに皮膚科や小児科を受診することが、早期治癒への一番の近道です。正しいケアで、つらいとびひを早く治してあげましょう。

子どものケガ、湿潤療法って何?早くきれいに治す正しい傷の手当て方法

「消毒して、ガーゼを貼る」はもう古い?子どものケガ、早くきれいに治す新常識

公園で転んで膝を擦りむいた、包丁で指を切ってしまった…。子どもにケガはつきものですが、いざという時、あなたは正しい傷の手当てができますか?「消毒して、ガーゼを貼る」という昔ながらの方法、実はもう古いかもしれません。

近年、医療現場では「湿潤療法(モイストケア)」という、傷を乾燥させずに治す方法が主流になっています。この方法は、傷を早くきれいに治すだけでなく、痛みを和らげる効果も期待できます。しかし、まだ一般には十分に浸透しておらず、誤った知識で手当てをしてしまうケースも少なくありません。

この記事では、看護師であり、二児の母でもある私が、子どものケガに最適な「湿潤療法」の基本と、家庭でできる正しい傷の手当て方法、そして「これは!」という時に受診すべき目安について、詳しく解説します。大切な子どもの肌を、傷跡を残さずにきれいに治してあげましょう。

湿潤療法とは?なぜ早くきれいに治るの?

湿潤療法とは、傷口から出る体液(滲出液)を適度に保ち、傷を乾燥させずに治す方法です。この滲出液には、傷を治すための成分(成長因子など)が豊富に含まれており、傷口を潤った状態に保つことで、細胞の活動が活発になり、治癒が促進されます。

従来の治療法との違い

項目 従来の治療法(乾燥療法) 湿潤療法(モイストケア)
傷口の状態 乾燥させる 潤った状態に保つ
消毒 消毒液で消毒する 基本的に消毒しない(水道水で洗浄)
被覆材 ガーゼ、絆創膏(通気性重視) 湿潤環境を保つ専用の被覆材(ハイドロコロイドなど)
治癒期間 長くなる傾向がある 早い
痛み 傷口が乾燥して痛む、ガーゼ交換時に痛む 痛みが少ない
傷跡 残りやすい 残りにくい

ママナース直伝!家庭でできる湿潤療法

1. まずは「水道水でしっかり洗う」

ケガをしたら、まず流水(水道水)で傷口をきれいに洗い流しましょう。砂や泥、細菌などを洗い流すことが大切です。消毒液は、傷口の細胞を傷つけてしまい、治りを遅らせる可能性があるため、基本的には使いません。

2. 傷口を乾燥させない「湿潤環境」を保つ

傷口を洗ったら、清潔なタオルで周りの水気を拭き取り、傷口を乾燥させないように、湿潤環境を保つ被覆材(ハイドロコロイド素材の絆創膏など)を貼ります。傷口から出る滲出液が多すぎると、被覆材が剥がれやすくなるため、滲出液の量に合わせて交換しましょう。

3. 被覆材の交換時期

滲出液が被覆材から漏れてきたり、被覆材が白く膨らんで傷口全体を覆うようになったら交換の目安です。毎日交換する必要はありません。交換の際も、水道水で優しく洗い流し、新しいものに貼り替えましょう。

4. 傷口の観察

毎日、傷口の状態を観察しましょう。赤みや腫れがひどくなる、膿が出る、悪臭がするなどの症状が見られた場合は、感染の可能性がありますので、すぐに医療機関を受診してください。

こんなケガは病院へ!受診の目安

  • 出血が止まらない
  • 傷口が深い、大きい、パックリ開いている
  • 異物が刺さっている(ガラス、木片など)
  • 動物に噛まれた、人間に噛まれた
  • やけど(特に広範囲、水ぶくれが大きい場合)
  • 頭を打った、意識がない、嘔吐を繰り返す
  • 感染の兆候がある(赤み、腫れ、熱、膿など)
  • 破傷風の予防接種を受けていない

まとめ|正しい知識で、子どものケガをきれいに治そう

子どものケガは、親にとって心配なものですが、正しい知識と適切な手当てで、早くきれいに治すことができます。「消毒して、ガーゼを貼る」という昔ながらの方法から、「水道水で洗って、湿潤環境を保つ」という新しい常識へ。

今回ご紹介した湿潤療法は、痛みが少なく、傷跡も残りにくいというメリットがあります。ぜひ、ご家庭での傷の手当てに取り入れてみてください。

もし、判断に迷うようなケガの場合は、自己判断せずに、迷わず医療機関を受診しましょう。子どもの健康と安全を守るために、正しい知識を身につけておきましょう。

プール後の「水いぼ」、うつる?取った方がいい?皮膚科での治療法

そのポツポツ、もしかして「水いぼ」かも?プールは?取るべき?皮膚科での治療法

夏になり、プールが始まると、子どもの体に、ポツポツと、小さな、光沢のある、いぼが、できているのに、気づくことがあります。それは、**「水いぼ(伝染性軟属腫)」**かもしれません。特に、アトピー性皮膚炎など、肌のバリア機能が、低下しているお子さんは、感染しやすい傾向があります。

こんにちは、ママナースのさとみです。「水いぼって、うつるの?」「プールには、入れるの?」「痛い思いをしてまで、取るべきなの?」水いぼは、親にとって、疑問と、悩みが、尽きない、皮膚トラブルの一つですよね。

この記事では、水いぼの、正しい知識と、皮膚科での、主な治療法、そして、日常生活での、注意点について、最新の、ガイドラインに基づいて、解説します。


水いぼの、正体と、感染経路

水いぼの正体は、**「伝染性軟属腫ウイルス」**という、ウイルスへの感染です。直径1〜5mm程度の、中心が、少し凹んだ、光沢のある、いぼが、できます。かゆみや、痛みは、ほとんどありません。

主な感染経路は、皮膚と、皮膚の、直接的な接触です。プールそのものの、水で、うつるわけではなく、ビート板や、浮き輪、タオルなどを、共有することで、感染が広がると、考えられています。

また、掻き壊してしまうと、中のウイルスが、飛び散り、自分の体の、他の場所に、うつってしまいます(自家接種)。


プールには、入れる?

かつては、「水いぼがあると、プールに入れない」という、園や、学校が、ほとんどでした。しかし、現在、日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会は、統一見解として、

「プールの水ではうつらないので、プールに入っても構わない。ただし、タオル、浮き輪、ビート板などを介して感染する場合があるので、これらの共用は避けるべきである」

としています。

つまり、基本的には、プールに入ってもOKです。ただし、患部を、ラッシュガードなどで覆い、他の子との、過度な接触を避ける、などの配慮は、必要でしょう。最終的には、園や、学校の方針によりますので、必ず、事前に、確認してください。


取った方がいいの?皮膚科での、治療法

水いぼは、ウイルス性の、いぼなので、**放置していても、半年から、2年程度で、免疫ができ、自然に治癒します。**そのため、痛みを伴う治療を、積極的に、行うべきかについては、医師の間でも、意見が分かれるところです。

治療を行う場合の、主な選択肢は、以下の通りです。

1. ピンセットによる、摘除(つまみ取る)

  • 方法: 専用の、特殊なピンセットで、水いぼを、一つひとつ、つまみ取ります。最も、確実で、早く治る方法です。
  • 痛み: 痛みを伴うため、事前に、麻酔のテープ(ペンレステープなど)を、貼ってから、行います。子どもにとっては、大きな、負担になる可能性があります。

2. 液体窒素による、凍結療法

  • 方法: マイナス196℃の、液体窒素で、いぼを凍らせて、壊死させる方法。複数回の、通院が、必要になることが多いです。
  • 痛み: ピリピリとした、痛みを伴います。

3. その他の治療法

  • 硝酸銀ペーストや、サリチル酸絆創膏など、痛みの少ない、塗り薬による治療法もありますが、効果には、個人差があります。

治療方針については、「自然治癒を待つ」メリット・デメリットと、「痛みを伴う治療を、行う」メリット・デメリットを、医師と、よく相談し、お子さんの性格や、いぼの数、生活状況などを、総合的に、判断して、決定することが、大切です。


まとめ:正しい知識で、親子で、納得のいく選択を

水いぼは、命に関わる病気では、ありません。しかし、見た目の問題や、周りへの、感染の可能性など、親にとっては、悩ましい問題です。

一番、大切なのは、親が、正しい情報を、知ることです。

「プールに入れないから、早く取らなきゃ」と、焦る必要は、ありません。治療には、様々な、選択肢があることを、理解し、お子さんにとって、何が、ベストな方法なのかを、親子で、そして、医師と、一緒に、考えていきましょう。