「うちの子、もっと自信を持ってほしいな…」「自分の気持ちをうまく表現できるようになってほしい」

子どもの自己肯定感を育むことは、多くのママ・パパが願うことではないでしょうか。自己肯定感が高い子どもは、困難にぶつかっても乗り越える力があり、自分の意見をしっかり持ち、周りの人とも良い関係を築くことができます。私も3姉妹の母として、子どもたちが自分らしく、自信を持って生きていけるように、日々関わり方を模索しています。

自己肯定感を育むために、特別なことをする必要はありません。日々の親子の会話の中で、ちょっとした「魔法の質問」を投げかけるだけで、子どもの感情を育み、自己肯定感を高めることができます。その質問とは、「どんな気持ちだった?」です。今回は、現役ママナースの私が、この魔法の質問を通して、子どもの感情を育み、自己肯定感を高める具体的な方法について、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。今日から実践できるヒントを見つけて、子どもの心を豊かに育んでいきましょう。

自己肯定感って何?なぜ大切なの?

自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定的に受け入れ、価値ある存在だと感じられる感覚」のことです。自己肯定感が高い子どもは、以下のような特徴があります。

  • 困難に立ち向かう力: 失敗を恐れず、新しいことに挑戦する意欲があります。
  • 自分の意見を言える: 自分の気持ちや考えを、自信を持って表現できます。
  • 人間関係を築く力: 他者の気持ちを理解し、共感する力があり、良好な人間関係を築けます。
  • ストレスへの耐性: ストレスを感じた時に、適切に対処し、乗り越える力があります。

自己肯定感は、子どもの将来の幸福度や成功に大きく影響すると言われています。だからこそ、幼少期から自己肯定感を育むことが非常に重要なのです。

魔法の質問「どんな気持ちだった?」が自己肯定感を高める理由

「どんな気持ちだった?」という質問は、子どもの感情に焦点を当てることで、自己肯定感を育む上で非常に重要な役割を果たします。

1. 感情を認識し、言葉にする力を育む

  • 感情の言語化: 子どもは、まだ自分の感情をうまく言葉にできません。「どんな気持ちだった?」と問われることで、自分の内側で起こっている感情に意識を向け、それを言葉にしようと努力します。これにより、感情を認識し、言語化する力が育まれます。
  • 感情の多様性を知る: 「嬉しい」「悲しい」「怒り」だけでなく、「悔しい」「恥ずかしい」「誇らしい」など、様々な感情があることを知り、表現できるようになります。

2. 感情を受け止め、共感する

  • 「あなたは大切な存在」: 親が子どもの感情を真剣に聞き、受け止めることで、子どもは「自分の気持ちは大切にされるんだ」「自分は大切な存在なんだ」と感じることができます。これにより、自己肯定感が育まれます。
  • 安心感と信頼感: 親に感情を受け止めてもらえることで、子どもは安心感を抱き、親への信頼感を深めます。

3. 感情のコントロール力を育む

  • 客観視: 自分の感情を言葉にすることで、感情を客観的に見つめられるようになります。これにより、感情に振り回されることなく、適切にコントロールする力が育まれます。
  • 問題解決能力: 自分の感情を理解することで、なぜその感情が生まれたのか、どうすればその感情を乗り越えられるのかを考えるきっかけになります。これにより、問題解決能力が向上します。

「どんな気持ちだった?」を効果的に使うためのコツ

ただ質問するだけでなく、いくつかのコツを押さえることで、より効果的に子どもの自己肯定感を育むことができます。

1. 質問のタイミング

  • 感情が落ち着いてから: 子どもが感情的になっている時(泣いている、怒っているなど)に質問しても、うまく答えられないことが多いです。感情が落ち着いてから、ゆっくりと尋ねましょう。
  • 日常の様々な場面で: 嬉しいこと、悲しいこと、悔しいことなど、日常の様々な出来事の中で質問してみましょう。例えば、「今日の給食、美味しかった?どんな気持ちだった?」「お友達と喧嘩しちゃったんだね。どんな気持ちだった?」などです。

2. 親の姿勢

  • 真剣に耳を傾ける: 子どもの話を真剣に聞き、目を見て、相槌を打ちながら、共感する姿勢を示しましょう。スマホを見ながら、家事をしながら、といった「ながら聞き」は避けましょう。
  • 否定しない: 子どもの感情を「そんなことで悲しむの?」「怒るなんてダメだよ」などと否定しないようにしましょう。どんな感情も、まずは受け止めることが大切です。
  • アドバイスは後で: すぐにアドバイスしたり、解決策を提示したりするのではなく、まずは子どもの気持ちを十分に引き出すことに集中しましょう。

3. 具体的な声かけの例

  • 「〇〇だったんだね」と繰り返す: 子どもが話した言葉を「〇〇だったんだね」と繰り返すことで、子どもは「聞いてもらえている」と感じ、さらに話そうとします。
  • 感情の言葉を提示する: 子どもがうまく言葉にできない場合は、「それは、嬉しい気持ち?悲しい気持ち?」など、感情の言葉を提示してあげましょう。
  • 親の気持ちも伝える: 親自身の気持ちを「ママは〇〇だったから、悲しかったよ」などと伝えることで、子どもは感情の表現方法を学びます。

ママナースからのメッセージ:感情は、子どもの大切な宝物

子どもの感情は、その子の個性であり、大切な宝物です。感情を豊かに表現できる子どもは、自己肯定感が高く、社会性も育まれます。そして、感情を育む上で、親の「どんな気持ちだった?」という質問は、子どもにとって大きな意味を持ちます。

完璧を目指す必要はありません。日々の親子の会話の中で、この魔法の質問を意識的に取り入れてみてください。そして、どんな感情も、まずは受け止めてあげましょう。今回ご紹介したヒントが、皆さんの子育てのヒントとなり、お子さんの自己肯定感を育む一助となれば嬉しいです。もし、もっと詳しく知りたいことや、不安なことがあれば、いつでもコメントで教えてくださいね。私たちママナースも、皆さんの子育てを心から応援しています!