「うちの子、男の子だから…」「女の子だから…」その思い込み、ちょっと待って!
「男の子のトイトレは、時間がかかるって聞くけど、本当かな?」
「女の子は、おしゃべりが早いから、トイトレもスムーズって聞いたけど…」
子どものトイレトレーニング。周りの話を聞いたり、インターネットの情報を見たりすると、性別によって進め方が違う、という話を目にすることがありますよね。
「うちの子は、男の子だから仕方ないのかな…」
「女の子なのに、なかなか進まないのは、私のやり方が悪いのかな…」
そんな風に、性別による違いに、漠然とした不安や焦りを感じていませんか?
こんにちは!3人の娘たちを育て、その中で「性別によるトイトレの違い」を肌で感じてきた、現役ママナースの皐月です。
お伝えしたいのは、トイトレの進み方に性差があるのは事実ですが、それは**「個性」の一つであり、「男の子だから」「女の子だから」と決めつける必要は全くない**、ということです。大切なのは、お子さんそれぞれの発達段階と、性別の特徴を理解した上で、適切なアプローチをすることです。
この記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、男の子と女の子のトイトレの主な違いから、それぞれの性別の特徴に合わせた具体的な進め方、そして親の関わり方のコツを、専門家の視点と実体験を交えて、徹底的に解説します。
さあ、お子さんの「性別」という個性を理解し、親子で笑顔のトイトレを成功させましょう!
なぜ?どうして?男の子と女の子のトイトレの違い
一般的に、女の子の方が男の子よりもトイトレが早く進む傾向があると言われています。これには、いくつかの理由が考えられます。
1.発達のスピード
- 女の子: 言葉の発達が男の子よりも早い傾向があり、自分の意思を言葉で伝えたり、親の指示を理解したりするのが得意な子が多いです。また、排泄の感覚を認識し、それを言葉で表現するのも比較的スムーズです。
- 男の子: 運動能力の発達が先行する傾向があり、体を動かすことに夢中になりがちです。そのため、排泄の感覚よりも遊びを優先してしまい、トイレに行くのを我慢してしまうことがあります。
2.排泄の姿勢
- 女の子: 座って排泄するため、おしっこもウンチも同じ姿勢でできます。補助便座に座る練習もスムーズです。
- 男の子: おしっこは立ってする練習が必要になります。最初は座ってする練習から始めるため、二段階のステップが必要になることがあります。
3.親の関わり方
- 親自身が、性別による「こうあるべき」という思い込みを持っていると、それが子どもへのプレッシャーになることもあります。
【性別別】トイトレ成功のコツと声かけ
男の子のトイトレ成功のコツ
男の子は、「遊び」や「競争」の要素を取り入れると、やる気を引き出しやすい傾向があります。
- 「的当てゲーム」で楽しむ:
- おしっこを的に当てるゲーム感覚で、トイレに誘ってみましょう。トイレットペーパーを便器に浮かべたり、専用の的を用意したりするのも良いでしょう。
- 「かっこいい!」を連発:
- 「お兄さんパンツ、かっこいいね!」「パパみたいに、立っておしっこできるかな?」など、男の子の「かっこいい」という気持ちを刺激する言葉かけをしましょう。
- 「自分でできた!」を重視:
- 自分でズボンを下ろせた、自分で水を流せたなど、小さな「できた!」を見つけて、具体的に褒めてあげましょう。
- 座ってする練習から:
- 最初は、おしっこもウンチも座ってする練習から始めましょう。安定して座れる補助便座を用意し、足がブラブラしないように踏み台を置くと、安心して排泄できます。
女の子のトイトレ成功のコツ
女の子は、「お姉さん」への憧れや、「きれい好き」な気持ちを刺激すると、スムーズに進みやすい傾向があります。
- 「お姉さんパンツ」でモチベーションアップ:
- 好きなキャラクターや可愛いデザインの「お姉さんパンツ」を一緒に選び、「これ履いたら、もうおむつバイバイだね!」と、期待感を高めましょう。
- 「きれいだね!」を褒める:
- トイレがきれいになったこと、おしっこができたことなど、「きれい」という言葉を使って褒めてあげましょう。「おしっこ、バイバイできたね!きれいになったね!」
- 「お人形さん」と一緒に練習:
- お気に入りの人形やぬいぐるみを使って、トイレごっこをしてみましょう。「〇〇ちゃんも、お人形さんみたいにできるかな?」と誘うのも良いでしょう。
- 座る姿勢の安定:
- 女の子は座って排泄するため、補助便座や踏み台を使って、安定した姿勢で座れるようにしてあげましょう。足がしっかりつくことで、いきみやすくなります。
【ママナースの視点】性別よりも「個性」を尊重する
性別による傾向はありますが、最も大切なのは、お子さん一人ひとりの「個性」を尊重することです。
- 焦らない: 周りの子や、性別の平均と比べないでください。お子さんのペースが一番です。
- 叱らない: 失敗しても、絶対に叱らないでください。トイレが嫌な場所になってしまうと、かえって時間がかかります。
- 成功体験を積み重ねる: 小さな「できた!」を見つけて、たくさん褒めてあげましょう。その成功体験が、次へのモチベーションになります。
- 便秘対策: うんちのトイトレがうまくいかない場合は、便秘が原因のこともあります。日頃から便の状態をチェックし、必要であれば小児科に相談しましょう。
まとめ:親子の笑顔が、最高のトイトレ成功の秘訣
男の子でも、女の子でも、トイトレの道のりは様々です。
大切なのは、お子さんの「やりたい!」という気持ちを尊重し、焦らず、根気強く見守ってあげること。
そして、何よりも、親子の笑顔が絶えないことです。
あなたの温かいサポートと、たくさんの「できたね!」が、お子さんの「おむつ卒業」という大きな一歩を、きっと後押ししてくれるでしょう。