「毎日、時間に追われてヘトヘト…」
「もっと効率よく家事をこなさなきゃ、でもどうやって?」
仕事、育児、そして終わりのない家事。まるで、止まることのないメリーゴーランドに乗っているような感覚。気づけば、自分の時間なんて全くない…。
その気持ち、痛いほどわかります。私も看護師として働きながら3人の娘を育て、常に時間に追われる毎日でした。「スーパーウーマンになんてなれない!」と、キッチンで一人、涙した夜も一度や二度ではありません。
巷には「時短テクニック」が溢れていますが、それを実践すること自体が、もはやタスクになっていませんか?
今日、私がお伝えしたいのは、そんな小手先のテクニックではありません。もっと根本的で、誰でも今日から実践できる、究極の時短思考です。
それは、「やること」を増やすのではなく、「やらなくていいこと」を決めること。
この記事では、現役ママナースである私が、試行錯誤の末にたどり着いた、
- なぜ「やらない家事」の決定が、心の余裕に直結するのか
- 私が実際に手放した「やらなくても大丈夫だった家事」リスト
- 罪悪感なく「やらない」を決めるための、家族を巻き込むコツ
を、具体的にお話しします。
この記事を読み終える頃には、「もっと頑張らなきゃ」という呪縛から解放され、「これなら、私にもできるかも!」と、心がふっと軽くなっているはずです。
なぜ「頑張る」ほど時間がなくなるのか?完璧主義のワナ
私たちは、無意識のうちに「家事はきちんと完璧にやるべきだ」という見えないプレッシャーに縛られています。雑誌で見るような、塵一つない、モデルルームのような部屋。栄養バランスの取れた、品数豊富な手料理…。
でも、現実はどうでしょう?
仕事で疲れて帰ってきて、子どもの宿題を見て、お風呂に入れて…。そんな中で、完璧な家事を維持するのは、そもそも不可能です。完璧を目指せば目指すほど、できない自分にイライラし、自己嫌悪に陥り、家族にあたってしまい、さらに時間がなくなる…という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
時短の第一歩は、その「完璧」という名の呪いを解くことから始まります。
【私の実例】手放して本当に良かった!「やらない家事」リスト7選
「やらないことを決めると言っても、何を?」
そう思う方のために、私が実際に「やらない」と決めて、全く問題なかった家事をこっそりお教えします。
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アイロンがけ
→ 形状記憶シャツや、シワになりにくい素材の服しか買わない!乾燥機や干し方を工夫すれば、ほとんどの服はアイロンなしでいけます。 -
毎日すべての部屋を掃除機がけ
→ 平日はロボット掃除機にお任せ。気になる場所だけ、週末にサッと掃除機をかけるスタイルに。髪の毛や食べこぼしが気になる場所は、ハンディクリーナーで十分。 -
凝った平日の夕食
→ 平日は「焼くだけ」「炒めるだけ」「レンチンするだけ」のローテーション。週末に作り置きした副菜や、カット済みの野菜、ミールキットをフル活用します。栄養は、一週間単位でバランスが取れていればOK! -
お風呂の毎日ピカピカ磨き
→ 最後の人がお湯を抜いた後、熱いシャワーで全体を流し、スクイージーで水気を切るだけ。カビ予防にはこれだけで十分効果があります。本格的な掃除は週末に。 -
靴下のペア探し
→ 家族全員、靴下は同じ色・同じ種類で統一!洗濯後、ペアを探すという無駄な時間がゼロになりました。 -
バスタオルの毎日交換
→ 家族それぞれの専用バスタオルを用意し、2〜3日に一度の交換に。衛生面も、きちんと干せば問題ありません。 -
「手作り」へのこだわり
→ お惣菜、冷凍食品、レトルト…大いに結構!疲れている日は、文明の利器に頼ることに罪悪感を持たない。その分、子どもと笑顔で話す時間を1分でも長く作る方が、ずっと大切です。
罪悪感ゼロ!家族を「チーム」に変える魔法の言葉
「やらない家事」を決めると、最初は「手抜きだと思われないかな…」と不安になるかもしれません。大切なのは、一人で決めないことです。
「ママ、最近疲れちゃってて。家族みんなが笑顔でいるために、少し家事をシンプルにしたいんだけど、協力してくれる?」
このように、**「家族のため」という視点で、正直に相談してみましょう。そして、家事を「ママの仕事」から「家族みんなのプロジェクト」**に変えてしまうのです。
- 「どの家事をやめたら、時間が増えるかな?」
- 「パパでもできること、〇〇(子どもの名前)ちゃんがお手伝いできることは何かな?」
家族会議を開いて、みんなで「やらない家事リスト」を作ってみるのも楽しいですよ。子どもも「自分が決めたこと」なら、ゲーム感覚で協力してくれるかもしれません。
まとめ:あなたの時間は、もっと価値あることのためにある
時間は、命そのものです。その貴重な時間を、完璧な家事のためにすり減らす必要はどこにもありません。
- 完璧主義を手放し、「やらないこと」を決める勇気を持つ。
- アイロン、毎日の掃除機、凝った料理…本当に「今」必要か見直してみる。
- 家族を巻き込み、「チーム」で家事に取り組む。
「やらない家事」を決めることは、決して手抜きではありません。それは、本当に大切なこと(子どもとの時間、自分の休息、夫婦の会話)に時間とエネルギーを再配分するための、賢い戦略なのです。
さあ、今日からあなたも「やらない家事リスト」を作ってみませんか?
きっと、想像以上に心が軽くなり、毎日に笑顔が増えるはずですよ。