「1回だけ」のつもりが、数十万円の請求に…スマホゲームの課金トラブルから子どもを守る
スマホや、ゲーム機で、子どもが、勝手に、アイテムを課金してしまい、後日、クレジットカード会社から、高額な請求が来て、真っ青になる…。そんな、**「子どもの、オンラインゲーム課金トラブル」**が、後を絶ちません。「うちの子は、大丈夫」その油断が、大きな金銭的トラブルを、招くかもしれません。
こんにちは、ママナースのさとみです。この問題の根底にあるのは、子どもが、「課金」という行為が、現実のお金を使った、「契約」であるということを、理解していないことにあります。
この記事では、課金トラブルを防ぐための、具体的な、スマホの予防設定と、親子で学びたい、「契約」に関する、基本的な考え方について、解説します。
なぜ、子どもは、課金してしまうのか?
子どもにとって、ゲームの世界は、現実の世界と、地続きです。画面をタップするだけで、キラキラしたアイテムが手に入る。その、簡単な操作が、親のクレジットカードを通して、実際のお金が支払われている、という実感に、結びつきにくいのです。
また、ゲームによっては、「初回は無料」「ガチャ」など、子どもの射幸心を煽り、課金へと誘導する、巧みな仕掛けが、たくさん用意されています。
トラブルを未然に防ぐ!親ができる、3つの予防設定
まず、物理的に、子どもが、勝手に課金できないように、設定しておくことが、大前提です。
1. 決済パスワードを、複雑にする
App Storeや、Google Playストアでの、購入時のパスワードを、子どもの誕生日など、推測されやすいものから、複雑なものに、変更しましょう。そして、そのパスワードは、絶対に、子どもに教えないでください。
2. キャリア決済の、利用上限額を、低く設定する
クレジットカードだけでなく、毎月の携帯電話料金と一緒に支払われる、「キャリア決済」も、トラブルの原因になりがちです。利用上限額を、ゼロ、または、最低額に、設定しておきましょう。
3. ペアレンタルコントロール(機能制限)を、活用する
iPhoneの「スクリーンタイム」や、Androidの「ファミリーリンク」などの、ペアレンタルコントロール機能を使えば、アプリ内での課金を、完全に、オフにすることができます。これは、最も、確実な予防策です。
親子で話したい、「契約」と「お金」の話
予防設定と合わせて、何よりも大切なのが、親子での、対話です。
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「ゲームのコインは、お父さんが、お仕事をして稼いだ、お金で買っているんだよ」
→ ゲーム内の通貨が、現実のお金と、繋がっていることを、具体的に、分かりやすく説明します。 -
「『購入』ボタンを押すことは、『これを、この値段で買います』という、お店との『お約束(契約)』なんだよ」
→ 「契約」という言葉を使い、その、重みを伝えます。「一度、約束したら、簡単には、やめられないんだ」と、契約の、拘束力についても、話しましょう。 -
「もし、どうしても欲しいアイテムがあるなら、まず、お父さん・お母さんに、相談してね」
→ 一方的に、禁止するのではなく、相談できる、逃げ道を作ってあげることが、隠れて課金するのを、防ぎます。その上で、「お小遣いの範囲でなら、OK」「次の誕生日プレゼントにしようか」など、代替案を、一緒に考えましょう。
もしも、高額請求が来てしまったら?
万が一、高額な請求が来てしまった場合でも、諦めないでください。
子ども(未成年者)が、親の同意なく、勝手に行った契約は、**「未成年者契約の取り消し」**が、適用され、返金される可能性があります。
まずは、プラットフォーム(Appleや、Googleなど)や、ゲームの運営会社に、事情を説明し、返金を求めて、交渉しましょう。それでも、解決しない場合は、お近くの、**消費生活センター(電話番号:188)**に、相談してください。専門の相談員が、無料で、アドバイスをしてくれます。
まとめ:ルール作りが、子どもを、守る盾になる
デジタル社会は、子どもにとって、魅力的な誘惑で、溢れています。その、全てから、子どもを、遠ざけることは、できません。
親の役割は、子どもが、その社会で、賢く、安全に、生きていくための、「ルール」と「知識」という、盾を持たせてあげることです。
課金トラブルは、親子で、「契約」や、「お金」の大切さについて、真剣に話し合う、絶好の機会と捉え、ぜひ、ご家庭での、ルール作りを、進めてみてください。