「夏場のお弁当って、食中毒が心配…」「傷みにくいおかずって、どんなものがあるの?」
気温が高くなる季節は、お弁当の食中毒が気になりますよね。私も3姉妹の母として、子どもたちがお弁当を持っていく日には、食中毒予防には特に神経を使っています。「せっかく作ったお弁当で、子どもがお腹を壊したらどうしよう」と、不安を感じているママ・パパも多いのではないでしょうか。
食中毒は、ちょっとした不注意で起こってしまうことがあります。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、食中毒のリスクを大幅に減らし、安心安全なお弁当を作ることができます。今回は、現役ママナースの私が、夏場でも安心なお弁当作りのための食中毒予防の基本、傷みにくいおかずの選び方、そして詰め方の工夫について、私の経験も交えながら分かりやすく解説します。子どもたちが笑顔で美味しくお弁当を食べられるヒントを見つけてくださいね。
食中毒予防の基本:3つの原則
食中毒予防には、「菌をつけない」「菌を増やさない」「菌を殺す」という3つの原則があります。お弁当作りでも、この原則を意識することが大切です。
1. 菌をつけない(清潔)
- 手洗い: 調理前、調理中、盛り付け前には、石鹸で丁寧に手を洗いましょう。爪の間も忘れずに。
- 調理器具の消毒: 包丁、まな板、お弁当箱などは、使用前によく洗い、熱湯消毒やアルコール消毒を行いましょう。特に、肉や魚を切ったまな板は、野菜を切る前に必ず洗いましょう。
- 食材の洗浄: 野菜や果物などは、流水でよく洗いましょう。
2. 菌を増やさない(迅速・冷却)
- 加熱: 食材は中心部まで十分に加熱しましょう。特に肉や魚、卵は、生焼けにならないように注意が必要です。
- 素早く冷ます: 調理したおかずは、粗熱が取れてからお弁当箱に詰めましょう。保冷剤や扇風機などを活用して、素早く冷ますのがポイントです。
- 保冷: お弁当は、保冷剤と一緒に保冷バッグに入れ、持ち運びましょう。食べる直前まで涼しい場所に保管することが大切です。
3. 菌を殺す(加熱)
- 中心部まで加熱: 食材は、食中毒菌が死滅する温度(75℃以上)で、中心部まで十分に加熱しましょう。特に、ひき肉や卵料理は注意が必要です。
夏場でも安心!傷みにくいおかずの選び方
夏場のお弁当には、食中毒菌が増えにくいおかずを選ぶことが大切です。
1. 水分が少ないおかず
- 炒め物・揚げ物: 水分が少ない炒め物や揚げ物は、菌が繁殖しにくいです。きんぴらごぼう、鶏肉の唐揚げ、野菜の素揚げなど。
- 煮物: 煮物は、汁気をしっかり切ってから詰めましょう。汁気が多いと傷みやすいです。
2. 酸味のあるおかず
- 酢の物: 酢には殺菌作用があります。きゅうりとワカメの酢の物、鶏肉の南蛮漬けなど。
- 梅干し: 梅干しには、殺菌作用や菌の増殖を抑える効果があります。ご飯に入れるだけでなく、おかずに添えるのも良いでしょう。
3. 加熱調理したおかず
- 生野菜は避ける: サラダなどの生野菜は、菌が繁殖しやすいため、夏場のお弁当には避けた方が良いでしょう。ミニトマトも、ヘタを取ってから洗い、水気をしっかり拭き取ってから詰めましょう。
- 卵料理: 卵焼きやスクランブルエッグなどは、中心部までしっかり加熱しましょう。半熟卵は避けましょう。
4. おすすめの傷みにくいおかず
- 鶏肉の照り焼き: しっかり加熱し、汁気を切ってから詰めましょう。
- 鮭の塩焼き: 塩分が菌の増殖を抑えます。
- きんぴらごぼう: 根菜類は傷みにくいです。
- ひじきの煮物: 煮汁をしっかり切ってから詰めましょう。
- 卵焼き: しっかり加熱し、冷ましてから詰めましょう。
- ミニトマト: ヘタを取り、よく洗って水気を拭き取ってから詰めましょう。
食中毒予防!お弁当の詰め方の工夫
おかずの選び方だけでなく、詰め方にも食中毒予防のポイントがあります。
1. 粗熱をしっかり取る
- 完全に冷ましてから: 調理したおかずは、完全に冷ましてからお弁当箱に詰めましょう。温かいおかずを詰めると、お弁当箱の中で水蒸気がこもり、菌が繁殖しやすくなります。
- 保冷剤を活用: 粗熱を取る際に、保冷剤や扇風機などを活用して、素早く冷ますのがポイントです。
2. 水分をしっかり切る
- 汁気はNG: 煮物や和え物など、汁気のあるおかずは、汁気をしっかり切ってから詰めましょう。汁気は菌の繁殖を促します。
- 仕切りを活用: 汁気のあるおかずとないおかずは、アルミカップやシリコンカップなどで仕切り、混ざらないようにしましょう。
3. 隙間なく詰める
- 菌の増殖を防ぐ: 隙間があると、おかず同士が動き、傷みやすくなります。隙間なく詰めることで、菌の増殖を防ぎ、お弁当が傷みにくくなります。
- 抗菌シート: お弁当の上に抗菌シートを乗せるのも効果的です。
4. ご飯の工夫
- 梅干し: ご飯に梅干しを入れると、殺菌作用で傷みにくくなります。
- 酢飯: 酢飯にするのも効果的です。
- 炊き込みご飯: 炊き込みご飯は、傷みやすいので夏場は避けた方が良いでしょう。
5. 保冷対策
- 保冷剤: お弁当箱の上に保冷剤を乗せ、保冷バッグに入れて持ち運びましょう。凍らせたゼリーやミニトマトなどを保冷剤代わりに使うのも良いでしょう。
- 涼しい場所に保管: 食べる直前まで、直射日光の当たらない涼しい場所に保管しましょう。
ママナースからのメッセージ:安心安全が一番のごちそう
夏場のお弁当作りは、食中毒予防に気を遣うことが多く、大変だと感じるかもしれません。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、安心安全で美味しいお弁当を作ることができます。
完璧を目指す必要はありません。できることから少しずつ取り入れ、子どもたちが笑顔で美味しくお弁当を食べられるように工夫しましょう。今回ご紹介したヒントが、皆さんの夏場のお弁当作りの一助となれば嬉しいです。もし、もっと詳しく知りたいことや、不安なことがあれば、いつでもコメントで教えてくださいね。私たちママナースも、皆さんの子育てを心から応援しています!