はじめに:チャイルドシート、正しく使えていますか?
車で子どもと移動する際の必需品、チャイルドシート。法律で義務付けられているから、もちろん使っていますよね。でも、そのチャイルドシート、本当に正しく取り付けられ、正しく子どもを座らせられていますか?
こんにちは、ママナースのさとみです。実は、警察庁の調査では、チャイルドシート使用者のうち、約6割が何らかの間違った使い方をしているという衝撃的なデータがあります。せっかくの命を守る装置も、正しく使わなければ効果は半減してしまうのです。
この記事では、意外と知らないチャイルドシートの正しい選び方・取り付け方・座らせ方の3つのポイントを、ママナースの視点から徹底的に解説します。
ポイント1:選び方「安全基準と適合車種」を確認しよう
まず、チャイルドシートを選ぶ際の基本です。
- 安全基準「Eマーク」を確認: 現在、日本で販売されているチャイルドシートには、国の安全基準を満たしていることを示す「Eマーク(ECE R44/04またはR129)」が付いています。中古品などを利用する際は、このマークがあるか必ず確認しましょう。
- 自分の車に適合しているかを確認: 車の座席の形状やシートベルトの仕様によって、取り付けられるチャイルドシートは異なります。購入前に、必ずメーカーのウェブサイトなどで「車種別適合表」を確認してください。
- 子どもの成長に合わせる: チャイルドシートには、使用できる身長や体重の範囲があります。新生児期から使える「ベビーシート」、少し大きくなってからの「チャイルドシート」、学童期に使う「ジュニアシート」など、子どもの成長に合わせて適切なものを選びましょう。
ポイント2:取り付け方「グラグラしない」が絶対条件
チャイルドシートの取り付けで最も重要なのは、**「ガッチリと固定され、グラつかないこと」**です。
よくある取り付けミス
- シートベルトの通し方が間違っている: チャイルドシート本体の表示をよく見て、正しい位置にシートベルトを通しましょう。ねじれているだけでも、安全性は低下します。
- 締め付けが甘い: 取り付けた後、チャイルドシートの上部を掴んで前後に揺すってみてください。この時、グラつきが3cm以内に収まっているのが正しい状態です。体重をかけて、膝で押し込むようにしながら、シートベルトを強く締め上げるのがコツです。
- 座席のヘッドレストが干渉している: ヘッドレストが邪魔でしっかり固定できない場合は、ヘッドレストを外すか、一番高い位置に上げてから取り付けましょう。
ポイント3:座らせ方「ハーネスはピッタリ」が基本
正しく取り付けても、子どもを正しく座らせなければ意味がありません。
よくある座らせミス
- ハーネス(肩ベルト)が緩い: ハーネスと子どもの鎖骨あたりとの間に、大人の指が1本入るか入らないかくらいの隙間がベストです。緩すぎると、衝突時にすり抜けて飛び出してしまう危険があります。
- ハーネスの位置が合っていない: 肩ベルトは、子どもの肩の高さか、少し上から出るように調整します。低すぎたり高すぎたりすると、効果が発揮できません。
- 厚手の上着を着せたまま座らせる: ダウンジャケットなどの厚手の上着を着せたままハーネスを締めると、服の厚みで体にフィットせず、非常に危険です。寒い時期でも、上着は脱がせてから座らせ、上から毛布などをかけてあげるようにしましょう。
まとめ:出発前の5分チェックが、子どもの命を守る
チャイルドシートは、ただ設置すれば良いというものではありません。毎回、車に乗せる前に「取り付けはグラグラしないか?」「ハーネスは緩くないか?」と、少しだけ確認する習慣をつけることが、万が一の事故からお子さんの命を守ることに繋がります。
正しい使い方をマスターして、家族みんなで安全で楽しいドライブをしてくださいね。