この記事でわかること

  • お年玉を「ただ貯金する」だけではもったいない理由
  • ママナースが実践する、子どもにお金を管理させる「金融教育」の第一歩
  • 子どもの自立心と金融リテラシーを育むためのヒント

「お年玉、ママが預かっておくね!」それ、本当に子どものためになっていますか?

「お年玉、どうしよう?」「全部貯金させるべき?」

お正月、子どもたちが楽しみにしている「お年玉」。親としては、子どもの将来のために「全額貯金」と考えるのが一般的かもしれません。もちろん、将来の学費や自立資金のために、堅実に貯めておくことはとても大切です。

でも、本当にそれで良いのでしょうか?

ただ「貯める」だけでは、子どもにとって「お金とは何か」「どうやって使うものなのか」を学ぶ機会を奪ってしまっているかもしれません。

私も3姉妹の母として、お年玉の使い道については毎年、子どもたちと話し合ってきました。そして、たどり着いたのが、ただ貯金するだけでなく、一部を子どもに渡し「お金を管理させる」という、ママナース流の「金融教育」の第一歩でした。

今回は、ママナースの私が実践する、お年玉を通じた金融教育のヒント、子どもの自立心と金融リテラシーを育むためのお金との向き合い方についてお話しします。


【結論】お年玉は「生きた教材」!一部を子どもに渡し「金融教育」の第一歩を踏み出そう

なぜお年玉が「金融教育」のチャンスなのか

お年玉は、子どもにとって「自分のお金」という意識が芽生えやすい、貴重な現金です。この「自分のお金」という感覚を大切にし、子ども自身に管理させることで、お金に対する現実的な感覚を養うことができます。

  • お金の価値を学ぶ: 汗水流して稼いだお金ではないけれど、たくさんのお金を手にする経験を通じて、その価値を意識するきっかけになります。
  • 計画性を育む: 「何に使おうかな」「これは貯めておこう」と考えることで、計画性や目標設定の力を育みます。
  • 自己決定能力: 自分で考えてお金を使う経験は、自己決定能力や責任感を養います。

ただ親が管理するだけでは、子どもは「お金は使っても減らないもの」「使いたい時に親がくれるもの」という感覚になってしまい、お金の管理能力が育ちません。

ママナースが実践する「お年玉金融教育」の第一歩

我が家では、お年玉を以下のように分けています。

  1. 一部を「貯金」: 将来の大きな目標(進学、留学など)のために、親が管理して貯金します。
  2. 一部を「自由に使うお金」: 子ども自身が欲しいものを買うために、自由に使えるお金です。
  3. 一部を「お小遣い帳で管理するお金」: 自分で管理し、計画的に使う練習をするお金です。

特に重要なのは3つ目の「お小遣い帳で管理するお金」です。

お小遣い帳で管理するステップ

  1. 専用の財布を用意: 子ども自身が管理できる、小さくて可愛い財布を用意してあげましょう。
  2. お小遣い帳をつける: 「いつ、いくら、何に使ったか」を記録させます。最初は親が手伝いながら、丁寧に教えてあげましょう。
  3. 振り返りの時間: 定期的に(月に一度など)、お小遣い帳を見ながら「今月は何に使ったの?」「次は何を貯めたい?」など、親子でお金について話し合う時間を作りましょう。

この経験を通じて、子どもは「お金は有限であること」「計画的に使うことの重要性」を実感として学び、金銭感覚を養っていくことができます。


子どもの自立心と金融リテラシーを育むためのヒント

1. 親自身が「お金」と向き合う姿勢を見せる

親が浪費癖があったり、お金の話をタブー視したりしていると、子どももお金に対して健全な感覚を養うことができません。親自身が賢くお金と向き合う姿勢を見せることが、一番の金融教育です。

2. 失敗を恐れない

子どもがお金の使い方で失敗することもあるでしょう。しかし、それは「良い経験」です。失敗から学ぶことで、より賢いお金の使い方を身につけていきます。頭ごなしに叱るのではなく、一緒にどうすればよかったかを考えさせましょう。

3. お手伝いを「労働の対価」として導入する

お年玉とは別に、家庭内でのお手伝いを「労働の対価」としてお小遣い制にすることも、お金のありがたみや、稼ぐことの難しさを学ぶ良い機会になります。


まとめ:お金の教育は、未来を生き抜くための大切なスキル

お年玉は、ただの「臨時収入」ではありません。それは、子どもが「お金」という社会の重要なツールについて学ぶ、貴重な「生きた教材」です。

ママナースとして、私は子どもたちが将来、自立して豊かに生きるために、幼少期からの「金融教育」が非常に大切だと考えています。

全額貯金だけでなく、一部を子どもに渡し「お金を管理させる」という一歩から、子どもの自立心と金融リテラシーを育んでいきましょう。あなたのちょっとした工夫が、子どもの未来を大きく変えるかもしれません。