「風邪をひきにくくなった」だけじゃない!スイミングが子どもに与える、本当の価値
「子どもの習い事、何がいいかな?」
そう考えた時、多くのママ・パパの頭にまず思い浮かぶのが「スイミング」ではないでしょうか。
実際に、スイミングは常に習い事ランキングの上位を占めています。その理由として、「体力がつく」「風邪をひきにくくなる」といった声をよく聞きますよね。
もちろん、それらも素晴らしいメリットです。でも、私が3人の娘をスイミングに通わせ、そしてナースとして多くの子どもたちを見てきた中で感じているのは、スイミングの価値は、そんな単純な話ではない、ということです。
それは、子どもの**「心」を育て、そして、いざという時に「命」を守る**、他の習い事にはない、絶大な効果です。
この記事では、そんなスイミングが子どもに与える本当のメリットと、数あるスクールの中から、あなたのお子さんに最適な教室を見つけるための秘訣を、ママナースの視点から、余すところなくお伝えします。
体力だけじゃない!スイミングがもたらす3つの「生きる力」
全身運動である水泳が、子どもの心肺機能や体力を向上させるのは、ご存知の通り。でも、それ以上に注目してほしいのが、以下の3つのメリットです。
1. 最強の「自己肯定感」が育つ
スイミングは、進級テストという形で、**「できなかったことができるようになる」**という成功体験を、非常に分かりやすく積み重ねていける習い事です。
最初は水に顔をつけることすら怖がっていた子が、潜れるようになり、バタ足ができるようになり、そして、クロールで25mを泳ぎ切る…。
一つひとつのステップが明確だからこそ、子どもは自分の成長を実感しやすいのです。「やればできる!」という自信。これこそが、勉強や他のスポーツ、そして将来、社会に出て困難にぶつかった時に、その子を支える「折れない心」の土台となります。
2. 水難事故から「自分の命を守る力」が身につく
ナースとして、これほど大きなメリットはないと断言できます。
夏になると、悲しい水の事故のニュースが後を絶ちません。もし、万が一、海や川で足を取られた時、パニックにならずに水に浮き、助けを待つことができるか。この数秒、数十秒の差が、生死を分けるのです。
スイミングスクールでは、泳ぎの技術だけでなく、着衣水泳や、水に落ちた時の対処法など、「自分の命を守るための授業」を行ってくれるところも多くあります。これは、どんな知識よりも価値のある、「一生モノのお守り」です。
3. 「脳の発達」を促す効果も
水中で手足を複雑に動かすことは、脳に非常に良い刺激を与えます。特に、クロールのような左右非対称の動きは、右脳と左脳をバランスよく使うため、思考力や空間認識能力の発達を促すと言われています。
後悔しない!スイミング教室選び、7つのチェックポイント
「よし、スイミングを始めよう!」と思っても、教室はたくさんあって迷いますよね。月謝や場所だけで選ぶと、後悔してしまうことも…。入会前に、必ずチェックしてほしいポイントをまとめました。
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振替制度は充実しているか?
子どもは急に熱を出します。休んだ分を、他の曜日に振り替えられるか、手数料はかかるか、有効期限はいつまでか。これは最も重要なチェック項目です。 -
コーチの質と人数は十分か?
体験レッスンで、コーチの子どもへの接し方をよく観察しましょう。子どもたちを惹きつけるのが上手か、安全管理は徹底されているか。また、生徒の人数に対して、コーチの数は十分かも確認しましょう。 -
水質管理は徹底されているか?
肌が弱いお子さんの場合、プールの水質は気になりますよね。塩素濃度だけでなく、ろ過システムの性能など、衛生管理について質問してみましょう。誠実に答えてくれるかは、良いスクールを見極めるポイントです。 -
進級テストの基準は明確か?
「なぜ合格できないのか」が分からないと、子どものモチベーションは下がってしまいます。進級の基準が明確で、テスト後にコーチから具体的なフィードバックがあるかを確認しましょう。 -
親の見学はしやすいか?
子どもの頑張る姿を、近くで見たいですよね。見学スペースの有無や、写真・ビデオ撮影のルールも確認しておくと良いでしょう。 -
スクールバスのルートと時間は?
バスを利用する場合は、バス停の場所や、送迎の時間が、あなたのライフスタイルに合っているかも重要なポイントです。 -
ママナース的追加チェック:風邪や感染症対策
更衣室の換気は十分か、体調不良時のルールは明確かなど、感染症対策への意識も確認できると、より安心です。
まとめ
スイミングは、単なる「泳ぎを覚える」習い事ではありません。
それは、子どもの心と体をたくましく育て、自信を与え、そして、かけがえのない「命を守る力」をプレゼントしてくれる、最高の投資だと私は考えています。
ぜひ、今回のチェックリストを参考に、お子さんと一緒にプールに足を運んでみてください。
水しぶきを上げて、満面の笑みでこちらに手を振る我が子の姿。それは、きっとあなたの想像以上に、輝いて見えるはずですよ。