「ふつう」って、なんだろう?LGBTQ+について、子どもにどう説明する?
「〇〇くんの、ママは二人いるんだって」「△△ちゃんは、男の子だけど、スカートを履きたいんだって」。子どもが、成長するにつれて、これまでの、「お父さんと、お母さんがいて…」という、ステレオタイプな、家族観や、性別観では、捉えきれない、多様な、性のあり方に、触れる機会が、増えていきます。
こんにちは、ママナースのさとみです。そんな時、親として、LGBTQ+について、子どもに、どう説明すれば良いのか、戸惑ってしまう方も、多いのではないでしょうか。「まだ、早いのでは?」と、ためらってしまうかもしれません。
しかし、これからの、多様性の時代を生きる、子どもたちにとって、様々な、性のあり方を、知り、受け入れる心を育むことは、非常に、重要な教育です。この記事では、子どもに、LGBTQ+について、伝える際の、大切なポイントと、その、きっかけとして、活用できる、絵本を、ご紹介します。
説明する前に。親が、まず、持ちたい、3つの視点
子どもに、伝える前に、まず、私たち親自身が、考え方を、整理しておくことが、大切です。
- 「正しい知識」を持つ: LGBTQ+は、個人の、趣味や、嗜好ではなく、生まれ持った、性のあり方(セクシュアリティ)の一部です。まずは、親が、正しい知識を、学びましょう。
- 「ふつう」という、言葉の、呪縛を、解く: 「男と女」だけが、「ふつう」で、「当たり前」という、考え方を、手放しましょう。愛の形も、家族の形も、一つではない、という視点を持つことが、スタートです。
- アウティング(暴露)は、絶対にしない: 他人の、セクシュアリティを、本人の同意なく、第三者に、言いふらす「アウティング」は、人の心を、深く傷つけ、時には、命に関わる、重大な、人権侵害です。その、危険性を、親子で、共有しましょう。
年齢別・伝え方のヒント
子どもの、発達段階に合わせて、使う言葉や、伝え方を、工夫しましょう。
幼児期(3〜6歳):「好き」の気持ちは、いろいろある
この時期は、難しい言葉は、必要ありません。「好き」という、普遍的な感情を、軸に、伝えます。
- 「男の子が、男の子を、好きになることも、女の子が、女の子を、好きになることも、あるんだよ。誰を、好きになるかは、その人の、自由なんだ。素敵だね」
- 「お父さんと、お母さんがいる、おうちもあれば、お母さんが、二人いる、おうちもある。どんな、おうちも、みんな、大切な家族なんだよ」
小学生以降:正しい言葉も、少しずつ
高学年になったら、少しずつ、正しい言葉も、教えていきましょう。
- 「心と、体の性が、違う人もいる(トランスジェンダー)。自分のことを、どの性別とも、思わない人もいる。性のあり方は、本当に、グラデーションなんだ」
- 「『オカマ』『ホモ』といった、言葉は、人を傷つける、差別的な言葉だから、絶対に使ってはいけないよ」と、はっきりと教えることも、重要です。
対話のきっかけに。親子で読みたい、おすすめ絵本3選
言葉で、説明するのが難しい時、絵本は、素晴らしい、対話の、きっかけを、作ってくれます。
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『タンタンタンゴは、パパふたり』
ニューヨークの、動物園に実在した、オスのペンギンのカップルが、卵を温め、ヒナを育てる、心温まる、実話に基づいた物語。 -
『いろいろな、かぞく』
様々な、家族の形を、カラフルなイラストで、紹介。「ふつう」の家族なんて、ないんだ、ということに、気づかせてくれます。 -
『わたしは、わたし。』
男の子でも、女の子でもない、「わたし」という、主人公を通して、自分らしく、あることの、大切さを、教えてくれる絵本。
まとめ:多様性を、認め合える、社会を、家庭から
LGBTQ+について、家庭で、オープンに話すこと。それは、単に、知識を、教える、ということだけでは、ありません。
それは、**「人と、違っていても、大丈夫」「あなたは、あなたのままで、素晴らしい」**という、子どもの、自己肯定感を育む、最も、パワフルな、メッセージとなります。
そして、もし、将来、我が子が、自身の、性のあり方について、悩んだ時に、「この、お父さん、お母さんになら、安心して、打ち明けられる」と、思えるような、心の、安全基地を、作ってあげることにも、繋がるのです。
多様性を、自然に、受け入れ、誰もが、自分らしく、生きられる社会。その、第一歩は、私たちの、家庭での、温かい対話から、始まります。