「産後クライシス」を乗り越える!夫婦の絆を深めるためのコミュニケーション術

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はじめに:あんなに仲が良かったのに…夫にイライラしていませんか?

赤ちゃんが生まれて、幸せなはずなのに、なぜか夫のやることなすこと全てにイライラしてしまう。「なんで私ばっかり…」「どうしてこの大変さを分かってくれないの?」そんな風に、夫婦の間に冷たい空気が流れていませんか?それは、多くの夫婦が経験する「産後クライシス」のサインかもしれません。

こんにちは、ママナースのさとみです。産後クライシスは、ホルモンバランスの急激な変化や、慣れない育児による睡眠不足と疲労、そして夫婦間のコミュニケーション不足が重なって起こる、深刻な問題です。

この記事では、産後クライシスに陥るメカニズムを理解し、夫婦の溝を深めるNGワード、そして夫婦が再び最強のパートナーになるためのコミュニケーション術について、私の経験も交えてお伝えします。


なぜ?夫は「言われないと分からない」生き物である

産後の妻が最もイライラするポイント、それは「夫が察してくれない」ことではないでしょうか。「見ていれば分かるでしょ!」と思いますが、残念ながら、男性の多くは「具体的に、何を、どうすれば良いのか」を言葉で伝えてもらわないと、本当の意味で理解することができません。

妻は「子どもの親として、当事者意識を持ってほしい」と願い、夫は「何をすれば良いか分からないから、下手に手を出せない」と思っている。この絶望的なすれ違いが、産後クライシスの大きな原因なのです。


今すぐやめて!溝を深める「NGワード」3選

イライラが募ると、つい口から出てしまいがちなこれらの言葉。でも、夫の心を固く閉ざさせ、関係を悪化させるだけです。

1. 「手伝おうか?」→「手伝う、じゃないでしょ!」

夫からすれば善意の言葉ですが、妻からすれば「あなたの仕事でもあるでしょ!」と怒りに火を注ぐ一言。「ありがとう。じゃあ、〇〇をお願いできる?」と、具体的なタスクを伝える方向に切り替えましょう。

2. 「(結局、全部私がやる…)」→ 無言のアピール

言葉に出さず、ため息や大きな物音で不満をアピールするのは、最も伝わらないコミュニケーションです。夫は何に怒っているのか分からず、ただ気まずい空気が流れるだけ。「〇〇をしてくれると、すごく助かるんだけどな」と、素直に言葉で伝えましょう。

3. 「どっちでもいい」→ 期待して、裏切られる

「夕飯、何がいい?」と聞かれて「何でもいい」と答えたのに、買ってきたお弁当に不満な顔をする。これは夫を混乱させます。疲れていて考えられないなら、「ごめん、疲れすぎて考えられないから、あなたが決めてくれると助かる」と、自分の状態を正直に伝えましょう。


夫婦が「戦友」になるためのコミュニケーション術

産後の大変な時期を乗り切るためには、夫婦が恋人から**「共に戦う戦友」**へと意識を変えることが大切です。

  • 「I(アイ)メッセージ」で伝える: 「(あなたは)どうしてやってくれないの?」という主語が「あなた(You)」の非難ではなく、「(私は)〇〇してくれると、すごく助かる」「(私は)〇〇だと、悲しい気持ちになる」と、主語を「私(I)」にして、自分の気持ちを伝えましょう。
  • 感謝と尊敬を言葉にする: 「いつもお仕事ありがとう」「おむつ替え、上手になったね!」どんなに小さなことでも、感謝や尊敬の気持ちを具体的に言葉にして伝えることで、相手の自己肯定感が高まり、協力的な姿勢が生まれます。
  • 夫婦二人の時間を作る: たとえ5分でも、子どもを寝かしつけた後に、テレビを消して夫婦で話す時間を作りましょう。今日の出来事、子どもの可愛いかったところ、仕事の愚痴…。他愛ない会話の積み重ねが、心の距離を縮めます。

まとめ:産後クライシスは、夫婦が成長するチャンス

産後クライシスは、どの夫婦にも起こりうる、自然な現象です。そして、それは決して危機的な状況なのではなく、夫婦が新しい関係性を築き、親として、パートナーとして共に成長するための、大切な通過点なのです。

一人で抱え込まず、言葉で伝え、お互いをねぎらい、感謝する。その繰り返しが、夫婦の絆をより強く、しなやかなものに変えてくれるはずです。


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