【#ワンポイント育児】「ありがとう」だけじゃ伝わらない?子どもの自己肯定感がUPする”具体的”感謝の伝え方

a woman harvesting red peppers and tomatoes at the garden こそだて部
Photo by Yan Krukau on Pexels.com
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「ママ、お皿運ぶの手伝う!」
「パパ、はい、新聞どうぞ!」

子どもが、ふと優しい行動を見せてくれた時。
「わぁ、ありがとうね!」
「はい、どうもー」

…あなたは、どんな風に「ありがとう」を伝えていますか?
もしかしたら、日々の忙しさの中で、つい反射的に、一言だけで済ませてしまっていることもあるかもしれません。(ドキッ! 正直に白状すると、私もです…反省。)

もちろん、「ありがとう」と伝えること自体が素晴らしい第一歩!でも、もし、その一言にほんの少し”具体性”をプラスするだけで、子どもの自己肯定感や「またやりたい!」という意欲が、もっともっと育まれるとしたら…?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
今回の「#ワンポイント育児」では、この「”具体的に”感謝を伝えること」に焦点を当て、

  • なぜ「具体的なありがとう」が、子どもの心に深く響くのか?
  • 毎日の生活で使える!「伝わる感謝」の伝え方【3つのステップ】
  • 我が家での「ありがとう」の伝え方ビフォーアフター

について、具体的な声かけ例や、看護師としてのコミュニケーションの視点も交えながら、お伝えしていきます。
今日から使える、親子の心に温かい循環を生み出すヒント、ぜひ見つけてくださいね!

なぜ「具体的に」が効くの? ”心に響く”感謝の秘密

「ありがとう」だけでも嬉しいけれど、「〇〇してくれて、ありがとう!」と具体的に言われると、大人だって「ちゃんと見ててくれたんだな」って、嬉しさが倍増しますよね。子どもにとっては、その効果はさらに絶大なんです!

1. 自分の”行動”が認められた!【有能感UP】

ただ「ありがとう」と言われるよりも、「テーブルを拭いてくれて、ありがとう!」と言われた方が、子どもは「自分がやった『テーブルを拭く』という行動が、役に立ったんだ!」と具体的に認識できます。これが、「自分はできるんだ!」という有能感(自分には能力があるという感覚)に繋がり、自信を育みます。

2. 「役に立てた!」喜びと意欲【貢献感・やる気UP】

さらに、「〇〇してくれて、助かったよ!」「きれいになって嬉しいな!」のように、自分の行動が相手(親)にどんな良い影響を与えたかが分かると、「自分は人の役に立てる存在なんだ!」という貢献感が満たされます。この「役に立てた!」というポジティブな経験が、「またお手伝いしたい!」「もっと喜んでもらいたい!」という内発的なやる気(モチベーション)を引き出す強力なエンジンになるのです。

3. 親の”見てるよ”サイン【安心感・自己肯定感UP】

具体的に感謝を伝えることは、「ママ(パパ)は、私のやったことを、ちゃんと見て、分かってくれている」という、子どもにとって非常に重要なメッセージになります。自分の行動や存在が、大切な親に承認されていると感じることは、「自分はこのままでいいんだ」という自己肯定感の根っこを、しっかりと育ててくれます。

4. ”感謝の気持ち”が伝わりやすい【コミュニケーション円滑化】

「ありがとう」という言葉に、具体的な行動や気持ちを添えることで、感謝の度合いや理由がより明確に伝わります。「あ、ママは本当に助かったんだな」「パパは本当に喜んでくれてるんだな」と、言葉の重みが増すんですね。また、親が具体的に感謝を伝える姿は、子ども自身が「感謝の気持ちはどうやって伝えたらいいか」を学ぶ、最高のお手本にもなります。

皐月’s Point: 看護の現場でも、患者さんに「〇〇(具体的なケア)をしたことで、少し楽になりましたか?」と具体的に尋ねたり、「〇〇にご協力いただけて、とても助かりました、ありがとうございます」とお伝えしたりすることで、より良いコミュニケーションと信頼関係が生まれます。具体性は、相手への敬意と関心の表れでもあるんですね。

やってみよう! ”伝わる”感謝の伝え方【3つのステップ】

難しく考える必要はありません!いつもの「ありがとう」に、ちょっとだけ言葉をプラスするだけです。

ステップ1:「ありがとう」+”具体的な行動”

  • やり方: まずは、「ありがとう」の後に、子どもが「何をしてくれたのか」を具体的に付け加えます。
    • 「ありがとう、靴を揃えてくれて
    • 「ありがとう、弟(妹)に絵本を読んであげてくれて
    • 「ありがとう、静かに待っていてくれて
    • 「ありがとう、元気な挨拶をしてくれて
  • ポイント: 大げさなことでなくてもOK!日常のささやかな行動にこそ、具体的に注目してあげましょう。

ステップ2:”気持ち”や”助かったこと”をプラス

  • やり方: ステップ1の言葉に、親の気持ちや、どんな風に助かったかを付け加えます。
    • 「ありがとう、テーブルを拭いてくれて。ピカピカになって、ママ嬉しいな!
    • 「ありがとう、靴を揃えてくれて。玄関がスッキリして気持ちいいね!
    • 「ありがとう、静かに待っていてくれて。おかげで電話に集中できたよ、助かった!
    • 「ありがとう、元気な挨拶をしてくれて。こっちまで元気が出たよ!
  • ポイント: I(アイ)メッセージ(「私は~」が主語)で伝えると、より気持ちが伝わりやすいですね。

ステップ3:笑顔とアイコンタクトも忘れずに!

  • やり方: 言葉をかける時は、しっかり子どもの目を見て、笑顔で伝えましょう。
  • ポイント: 言葉だけでなく、温かい表情や態度が、感謝の気持ちを何倍にもして伝えます。

【ボーナスのヒント】
良いことをした時だけでなく、普段の何気ない存在に対しても、「〇〇ちゃんがいてくれるだけで、ママは毎日楽しいよ、ありがとうね」と伝えてあげるのも、自己肯定感を育む上でとても効果的です。(→「どうせ私なんて…」の記事も参考に![※内部リンク想定])

我が家の「ありがとう」の伝え方を変えてみたら…

我が家の三姉妹も、小さい頃からお手伝いは(気分次第ですが…笑)してくれていました。以前は私も、「ありがとう、助かるわー」と、やや定型句のように言うことが多かったんです。

でもある時、長女が食後に自分の食器をキッチンまで運んでくれた時に、意識して「〇〇(長女の名前)、食器を運んでくれてありがとう!ママ、すごく助かったよ!」と、目を見て、笑顔で伝えてみたんです。

そしたら、長女は一瞬キョトンとした後、「…へへっ」と、ものすごーく嬉しそうな、誇らしげな顔をしたんです! その表情を見て、「あ、ちゃんと伝わった!」「『ありがとう』だけじゃ、この笑顔は見られなかったかも!」と、私自身がハッとさせられました。

それ以来、できるだけ具体的に伝えるように意識していますが、やはり「具体的に褒められた(感謝された)」時の子どもの嬉しそうな顔は、格別だなと感じます。そして、そんな時は、次もまた意欲的に手伝ってくれることが多い気がします。(もちろん、いつもではありませんが!笑)

まとめ:”具体的ありがとう”で、親子の心に温かい循環を

「ありがとう!」
その一言だけでも、もちろん気持ちは伝わります。でも、そこに

「〇〇してくれて」 という具体的な行動
「助かったよ!」「嬉しいな!」 という親の気持ち

をプラスするだけで、その言葉は、子どもの自信を育て、やる気を引き出し、「自分は役に立つ存在なんだ」という温かい感覚(自己肯定感)を育む、魔法の言葉に変わります。

特別なことではありません。いつもの「ありがとう」を、ほんの少しだけ具体的にしてみる。
その小さな習慣が、親子の心に、感謝と喜びの温かい循環を生み出してくれるはずです。

完璧じゃなくて大丈夫。まずは今日、何か一つ、お子さんの行動に「具体的ありがとう」を伝えてみませんか?

「こんな『具体的ありがとう』を伝えたら、子どもがこんな反応をしました!」「我が家の感謝の伝え方ルール」など、あなたの体験談やアイデアも、ぜひコメントで教えてくださいね!

「#ワンポイント育児」のヒント、参考になったら、いいね!やシェアをお願いします♪
次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


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