【魔法の言葉】子どもの心が安定する!「そっか、〇〇なんだね」の驚くべき効果と使い方

photo of girl hugging her mom while doing yoga pose こそだて部
Photo by Ketut Subiyanto on Pexels.com
スポンサーリンク

「もうイヤだー!」って大泣き。
「なんで僕(私)ばっかり!」ってポツリ。
「あっち行ってよ!」ってプンプン。

子どもがネガティブな感情を爆発させたり、ポツリと呟いたりした時…。
あなたはまず、なんて声をかけますか?

「泣かないの!」
「大丈夫だよ、元気出して!」
「こうすれば良かったんじゃない?」

良かれと思ってかけた言葉が、かえって子どもの心を閉ざしてしまったり、「分かってもらえない…」と感じさせてしまったりすること、意外と多いのかもしれません。

こんにちは!湘南で暮らす、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も昔は、子どもが泣いたり怒ったりすると、早くその状態から「救い出そう」として、つい「泣き止ませる言葉」や「解決策」を急いで口にしてしまっていました…。でも、それって、子どもの本当の気持ちを置き去りにしてしまっていたのかもしれない、と今は反省しています。

実は、子どもの心が不安定な時に、何よりもまず効果を発揮する「魔法の言葉」があるんです。それは…

「そっか、〇〇(←子どもの気持ち)なんだね」

ただ、子どもの気持ちを「そうなんだね」と、評価せず、否定せず、そのまま受け止める
一見、シンプルすぎるこの一言に、一体どんなパワーが隠されているのでしょうか?

このブログの新シリーズ「#ワンポイント育児」では、忙しい毎日の中でもすぐに実践できる、子育てがちょっと楽になる具体的なヒントを一つずつ深掘りしていきます。今回は、多くの場面で役立つ「気持ちを受け止める魔法の言葉」について、その意味と効果、具体的な使い方をじっくり解説しますね。今日から使える、親子の絆を深めるヒント、ぜひ持ち帰ってください!

なぜ効くの?「そっか、〇〇なんだね」の深い意味と驚きの効果

ただ気持ちを繰り返すだけに見えるこの言葉。でも、子どもの心と脳には、こんなにポジティブな影響を与えているんです。

1. 感情に”名前”がつく!自己理解の第一歩【感情の言語化】

子どもは、自分の中に渦巻くモヤモヤした感情を、最初はうまく認識できません。「なんだかモヤモヤする」「カーッとなる」…。そんな時、親が「そっか、おもちゃ取られて悔しかったんだね」「うまくできなくて悲しい気持ちなんだね」と、感情を言葉にしてあげる(代弁する)ことで、子どもは「あ、このモヤモヤは”悔しい”っていう気持ちなんだ」「これが”悲しい”なんだ」と、自分の感情に名前をつけて理解することができます。感情を客観的に捉えられるようになることは、感情知性(EQ)を育む上でとても重要です。

2. 「分かってもらえた!」絶対的な安心感と信頼【受容と共感】

自分の気持ちを、一番身近な親に否定されずに「そうなんだね」と受け止めてもらえる。この経験は、「どんな自分でも、ここにいて大丈夫なんだ」「ママ(パパ)は私の味方だ」という揺るぎない安心感に繋がります。心理学でいう「安全基地」ですね。この安心感が、親への深い信頼を育み、子どもが外の世界で挑戦していくための心の土台となります。

3. 心の”クールダウン”と次へのエネルギー【感情の調整】

実は、ネガティブな感情は、無理に抑えようとしたり、早く忘れさせようとしたりするよりも、まず「そうだね、そう感じているんだね」と認めてあげた方が、早く落ち着くことが多いんです。感情を受け止めてもらうことで、「もっと分かって!」と感情をエスカレートさせる必要がなくなり、子どもは自分の力で気持ちを整理し、次のステップへ進むエネルギーを取り戻しやすくなります。

4. 「話しても大丈夫」と思える関係づくり【コミュニケーション意欲】

「こんなこと言ったら怒られるかな…」という不安があると、子どもは本音を隠すようになります。でも、どんな気持ちもまず「そっか」と受け止めてくれる親には、「この人になら安心して話せる」と感じ、嬉しいことも悲しいことも、素直に表現できるようになります。これは、良好な親子関係の基礎であり、将来、子どもが困難にぶつかった時に、親に相談できるかどうかにも関わってきます。

皐月’s Point: 看護師として患者さんのケアをする時も、まず「痛いんですね」「不安なんですね」とその方の訴えを受け止めることから始めます。それが信頼関係の第一歩。子育ても全く同じだと感じています。

やってみよう!「そっか、〇〇なんだね」魔法の使い方【3つのコツ】

では、具体的にどう使えばいいのでしょうか? 難しく考えず、3つのコツを意識してみてください。

コツ1:鏡のように”気持ち”を映し出す【ミラーリング+α】

  • やり方:
    • 子どもが「ボール取られて悔しい!」と言ったら、「そっか、ボール取られて悔しかったんだね」と、子どもの言葉を繰り返す(オウム返し)
    • 言葉にできない様子なら、「おもちゃが壊れて悲しいのかな?」「〇〇できなくて、もどかしい気持ち?」と、表情や状況から気持ちを推測して言葉にします。(感情の代弁)
  • ポイント: まずは、子どもの心の中を映し出す鏡になるイメージで。

コツ2:ジャッジせず、アドバイスは”後で”!【共感に徹する】

これが一番大事! そして、親にとっては一番難しいかも!?

  • 心がけ:
    • 「でも」「だって」「だけど」は、ぐっと飲み込む!
    • 「泣かないの」「気にしない」「こうすれば良かったのに」といった評価・否定・アドバイスは、今はしない!
    • とにかく、「そうか、そう感じたんだね」と、その気持ちが存在することを認めることに集中します。
  • ポイント: 親は問題を「解決」したくなりますが、ここではまず「共感」。解決策を考えるのは、子どもが落ち着いてからでも遅くありません。

コツ3:全身で「聴いているよ」を伝える【非言語コミュニケーション】

言葉だけでなく、あなたの態度が「受け止めているよ」というメッセージを伝えます。

  • やり方:
    • 穏やかで、真剣な表情で、しっかり子どもの目を見る。(心配そうな顔、困った顔ではなく)
    • 優しい声のトーンで、ゆっくり話す。
    • 子どもが望めば、隣に座る、背中をさする、手を握る、抱きしめるなど、温かいスキンシップも効果的。(子どもが嫌がらなければ)
  • ポイント: 言葉以上に、親の表情や態度から、子どもは「本当に分かってくれようとしているか」を感じ取ります。

「そっか」が言えたら、その先は?

「そっか、〇〇なんだね」と受け止めてもらい、子どもが少し落ち着いてきたら、そこが次のステップへの入り口です。

  • 少し待ってみる: 子どもが自分で気持ちを整理するのを待つ。
  • 「どうしたい?」と聞いてみる: 子どもの意向を確認する。
  • 「どうしたらいいかな?」と一緒に考える: 問題解決をサポートする。
  • 「大丈夫だよ」と安心させる言葉をかける。
  • 気分転換を提案する。

共感によって開かれた心の扉から、状況に応じた次の関わりへと繋げていきましょう。

我が家の「そっか」が生んだ、小さな奇跡

以前、次女が積み木を高く積んでいて、あと少し!というところでガラガラと崩してしまい、「もうイヤだー!できないー!」と泣きじゃくったことがありました。(このエピソード、他の記事でも書いたかも?しつこくてすみません!でも、私にとって象徴的な出来事なんです)

その時、以前の私なら「大丈夫、もう一回やればできるよ!」とか「そんなことで泣かないの!」と言っていたかもしれません。でも、意識して「そっかー、あんなに頑張って積んでたのに、崩れちゃって悔しいね。悲しいね」(コツ1&3)と声をかけ続けました。否定もアドバイスもせず(コツ2)、ただ隣に座って。

しばらく泣いた後、彼女は涙を拭いて、「…でも、もう一回やってみる」とポツリと言ったのです。そして、今度は少し積み方を変えながら、慎重に、慎重に…。時間はかかりましたが、前よりも高く積み上げることに成功!「できた!」と満面の笑みになった次女を見て、私も心から嬉しくなりました。あの時、まず彼女の「悔しい」「悲しい」気持ちを私が「そうだね」と受け止めたことが、彼女が自分の力で気持ちを切り替え、再挑戦するエネルギーを生んだのだと、強く感じました。まさに、「そっか」の魔法!

まとめ:「そっか」から始まる、心を満たすコミュニケーション

「そっか、〇〇なんだね」

この、たった一言の魔法の言葉。
それは、子どもの気持ちに寄り添い、「あなたはあなたのままで大丈夫だよ」という、何よりも大切なメッセージを伝えるための、シンプルで強力なツールです。

この言葉は、

  • 子どもの感情理解(EQ)を育み、
  • 親子の信頼関係(愛着)を深め、
  • 心の安定と自己肯定感を育む、

未来の「幸せ」に繋がる、温かいコミュニケーションの第一歩。

もちろん、毎回完璧にできる必要はありません。親だって人間ですもの。でも、「まず、この子の気持ちを受け止めよう」と意識するだけで、親子関係はきっと、もっと豊かになるはずです。

それは、結果的に子どもの「幸福感」の土台を築くことにも繋がっていく、と私は信じています。

今日、もしお子さんが何か強い感情を見せたら、ぜひこの魔法の言葉、「そっか、〇〇なんだね」と、心を込めて伝えてみてください。

試してみて、どんな変化がありましたか? あなたが発見した「気持ちを受け止める」コツなども、ぜひコメントで教えてくださいね!

子どもの心に寄り添う、温かいコミュニケーションの輪が広がりますように。この記事が参考になったら、いいね!やシェアをお願いします。

今後も「#ワンポイント育児」シリーズでは、今日から使える具体的なヒントを続々お届け予定です!お楽しみに!


コメント

タイトルとURLをコピーしました