きょうだい喧嘩は成長のチャンス!親がすべき仲裁と、してはいけないNG対応

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はじめに:「また喧嘩!」その声に、疲れ果てていませんか?

おもちゃの取り合い、ささいな一言からの口論…。静かだと思ったら、次の瞬間には家中に響き渡る泣き声と怒鳴り声。きょうだい喧嘩は、子育て中の家庭にとって、まさに日常茶飯事。分かってはいても、毎日続くと親も「いい加減にして!」と叫びたくなりますよね。

こんにちは、ママナースのさとみです。実は、きょうだい喧嘩は、子どもたちが社会性を学ぶための、またとない**「成長のチャンス」**なのです。

この記事では、きょうだい喧嘩をただの面倒事と捉えるのではなく、子どもの成長の糧に変えるための、親がすべき上手な仲裁の仕方と、ついやってしまいがちなNG対応について解説します。


なぜ、きょうだいは喧嘩するの?

きょうだい喧嘩は、子どもたちが**「自分の気持ちを主張し、相手の気持ちを知り、折り合いの付け方を学ぶ」**という、非常に高度な社会性をトレーニングしている場です。お互いに「大好き」という安心感があるからこそ、遠慮なく本音をぶつけ合い、感情を爆発させることができるのです。

親にとっては頭の痛い時間ですが、子どもにとっては、コミュニケーション能力や問題解決能力を育むための、大切なレッスンタイムだと考えてみましょう。


親の出番はいつ?喧嘩のレベル別・仲裁の基本

喧嘩が始まったからといって、すぐに親が割って入る必要はありません。まずは見守る姿勢が基本です。

  • レベル1【口喧嘩】→ 基本は見守る
    言い合いだけで済んでいるうちは、子どもたち自身で解決させるのがベスト。親は「またやってるな」と、遠くから見守るだけでOKです。

  • レベル2【軽い小競り合い】→ 共感と翻訳に徹する
    手が出始めたら、親の出番。「〇〇が嫌だったんだね」「△△ちゃんは、こうしたかったんだね」と、まずはお互いの気持ちを代弁(翻訳)してあげましょう。どちらか一方を悪者にするのではなく、両方の気持ちを受け止めることがポイントです。

  • レベル3【暴力・危険が伴う】→ 即座に引き離す
    叩く、噛む、物を投げるなど、どちらかが怪我をしそうな危険な状態になったら、有無を言わさず、即座に引き離します。「暴力は絶対にダメ」と、毅然とした態度で伝え、お互いを別の部屋でクールダウンさせましょう。


これだけは避けたい!親のNG対応4選

良かれと思ってやっているその対応、実は子どもの成長の機会を奪っているかもしれません。

1. 「どっちが悪いの?」と犯人探しをする

喧嘩の白黒をつけようとすると、子どもは「自分は悪くない」と嘘をついたり、相手をさらに責めたりします。大切なのは、善悪を裁くことではなく、お互いの気持ちを理解させることです。

2. 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから我慢しなさい」

上の子に我慢を強いるのは、最も避けたい対応です。「自分ばかり損をしている」という不満が溜まり、下の子へのいじわるに繋がることも。年齢に関係なく、一人の人間として、それぞれの気持ちを尊重してあげましょう。

3. すぐに割って入って、親が解決してしまう

親がすぐに答えを出してしまうと、子どもたちが自分で考える機会を奪ってしまいます。「どうすれば、二人とも楽しく遊べるかな?」と、解決策を子どもたち自身に考えさせるような質問を投げかけてみましょう。

4. 喧嘩の理由も聞かずに、両方を叱る

「二人とも、いい加減にしなさい!」と頭ごなしに叱っても、子どもは納得できません。なぜ喧嘩になったのか、それぞれの言い分を(たとえ拙くても)最後まで聞いてあげることが、子どもの納得感と、親への信頼に繋がります。


まとめ:親は公平なジャッジではなく、安心できる港でいよう

きょうだい喧嘩において、親の役割は、どちらが正しいかを決める「裁判官」ではありません。どんなに激しくぶつかり合っても、最後には「ここに戻れば大丈夫」と思えるような、**安心できる「港」**のような存在でいることです。

喧嘩を通して、子どもたちは少しずつ成長していきます。親は一歩引いた場所から、その成長を温かく見守り、必要な時だけそっと手を差し伸べてあげましょう。


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