お友達と遊べない…内気な子の社会性を育む、家庭でできるサポート術

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はじめに:輪の中に入れない我が子を見て、胸が痛んでいませんか?

公園や支援センターで、他の子たちが楽しそうに遊んでいるのを、遠くから一人で見つめている我が子。親としては、「どうして一緒に遊ばないのかしら」「このままで、お友達はできるのかな」と、胸がキュッと締め付けられるような気持ちになりますよね。

こんにちは、ママナースのさとみです。子どもが内気だったり、人見知りだったりすると、その子の将来の人間関係まで心配になってしまうものです。

しかし、内気な性格は、決して悪いことではありません。慎重で、観察力があり、優しい心を持っているという長所でもあるのです。この記事では、そんな内気な子のペースを尊重しながら、その子らしい社会性を育んでいくための、家庭でできるサポート術をご紹介します。


無理強いはNG!内気な子の「心の安全基地」になろう

まず、親として一番大切な心構えは、**「無理に輪の中に入れようとしない」**ことです。

「ほら、行ってきなさいよ!」「ご挨拶しなさい!」と親に背中を押されることは、内気な子にとって、大きなプレッシャーとなり、ますます外の世界が怖い場所になってしまいます。

親の役割は、子どもを無理やり外に押し出すことではありません。子どもが不安になった時、いつでも「ここに帰ってくれば大丈夫」と思える**「心の安全基地」**でいてあげることです。親がどっしりと構えていれば、子どもは安心して、自分のタイミングで一歩を踏み出す勇気を持つことができます。


家庭でできる!社会性を育む3つのステップ

集団生活が苦手な子でも、家庭という安心できる環境の中で、社会性の土台を育んでいくことができます。

ステップ1:親が「一番の遊び相手」になる

まずは、親子での遊びを存分に楽しみましょう。おままごと、ブロック、追いかけっこ…。親が楽しそうに遊ぶことで、子どもは「人と関わることは楽しい」という経験を積むことができます。この時、親が子どものやりたいことやルールに合わせてあげることで、子どもは自己主張する楽しさも学びます。

ステップ2:「ごっこ遊び」でコミュニケーションを練習する

お店やさんごっこ、ヒーローごっこなどの「ごっこ遊び」は、社会性を育むための絶好のトレーニングです。「いらっしゃいませ、どうぞ」「これをください」といったやり取りを通して、他者とのコミュニケーションをシミュレーションすることができます。「ありがとう」「ごめんなさい」といった、大切な言葉を自然に使う練習にもなりますね。

ステップ3:少人数から、少しずつ慣らしていく

いきなり大人数の輪の中に入るのが難しければ、まずは安心できる親子(1組)と一緒に遊ぶことから始めてみましょう。公園で短時間だけ一緒に過ごす、お家にお友達を一人だけ呼んでみるなど、小さな成功体験を少しずつ積み重ねていくことが、子どもの自信に繋がります。


その子の「好き」が、友達作りのきっかけになる

電車が好きな子なら、同じように電車が好きな子とは自然と話が弾むかもしれません。絵本が好きな子なら、図書館で同じ本に手を伸ばした子と、仲良くなれるかもしれません。

親が、子どもの「好き」という気持ちを大切にし、その「好き」を共有できる場所(イベントやサークルなど)に連れて行ってあげることも、自然な形で友達の輪を広げるきっかけになります。


まとめ:その子らしいペースを、信じて待ってあげよう

内気な子は、友達の輪に入るまでに時間がかかるかもしれません。でも、一度心を開けば、相手の気持ちを深く理解できる、とても優しい友達になることができます。

他の子と比べず、焦らず、その子だけのユニークな個性と、その子なりの成長のペースを信じてあげましょう。「あなたのことが大好きだよ」という親からの無条件の愛情が、子どもが外の世界へ一歩踏み出すための、何よりの勇気となります。


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