はじめに:「目が赤くて目やにがひどい…」その悩みに、あなたは心を痛めていませんか?
「朝起きたら、子どもの目が真っ赤で、目やにで開かない…」
「まぶたが腫れて、痛そうにしている…」
子どもの目のトラブルは、親にとって心配で、どう対応すればいいのか迷うものです。特に、感染性の目の病気は、他の家族にもうつるのではないかと不安になりますよね。
「このままで、ちゃんと治るのかな?」
「病院に行った方がいいのかな?」
「家でできることって、他にないかな?」
そんな不安や疑問で、頭がいっぱいになっていませんか?
こんにちは!3姉妹の母で、現役看護師の皐月です。
私自身も、娘たちの目のトラブルに悩んだ経験があります。でも、看護師として、そして母として、目のトラブルが子どもの心身の健やかな成長にどれほど影響するかを痛感しています。
この記事では、そんなあなたの不安に寄り添い、子どもの結膜炎やものもらいなど、目のトラブルについて、症状、家庭でできるケア、そして病院を受診すべき目安をママナースの視点から分かりやすく解説します。
さあ、お子さんの大切な目を守るための一歩を、一緒に踏み出しましょう。
子どもの目のトラブル:結膜炎とものもらい
子どもの目のトラブルでよく見られるのが、結膜炎とものもらいです。それぞれの症状と原因を理解することで、適切な対処法を講じることができます。
1.結膜炎:目が赤く、目やにがひどい
結膜炎は、目の白目とまぶたの裏側を覆う「結膜」に炎症が起こる病気です。
- 原因:
- 細菌性結膜炎: 細菌感染が原因。黄色っぽい目やにが多く、目が開けにくくなることも。
- ウイルス性結膜炎: ウイルス感染が原因。アデノウイルスなどが原因となることもあります。目やにが水っぽく、目が充血し、涙が多く出ることも。感染力が非常に強いです。
- アレルギー性結膜炎: 花粉やハウスダストなどのアレルゲンが原因。目のかゆみが強く、目をこすったり、涙が出たりします。
- 症状: 目の充血、目やに、涙、かゆみ、まぶたの腫れなど。
2.ものもらい(麦粒腫・霰粒腫):まぶたが腫れて痛い
ものもらいは、まぶたの縁にある腺が炎症を起こす病気です。
- 麦粒腫(ばくりゅうしゅ): まぶたの縁にある汗腺や脂腺に細菌が感染して起こる炎症。まぶたが赤く腫れて痛みがあり、膿が溜まることも。
- 霰粒腫(さんりゅうしゅ): まぶたの縁にある脂腺が詰まって、慢性的な炎症を起こすもの。痛みはないことが多いですが、まぶたにしこりができます。
- 症状: まぶたの腫れ、痛み、かゆみ、しこりなど。
<ママナースの視点>
子どもの目のトラブルは、見た目にも痛々しく、親としては心配になりますよね。特に、感染性の目の病気は、他の家族にもうつる可能性があるので、注意が必要です。
家庭でできるケアと受診の目安
子どもの目のトラブルは、家庭でのケアが非常に重要です。しかし、症状によっては早めに病院を受診する必要があります。
1.家庭でできるケア
- 目を清潔にする:
- 目やにの拭き取り: 清潔なガーゼやコットンをぬるま湯で湿らせ、目頭から目尻に向かって優しく拭き取りましょう。一度使ったガーゼやコットンは再利用せず、すぐに捨てましょう。
- 目を洗う: 目やにがひどい場合は、清潔な水や生理食塩水で目を洗い流すのも効果的です。
- 目を冷やす:
- まぶたの腫れや痛みが強い場合は、清潔なタオルで包んだ保冷剤などで優しく冷やすと、痛みが和らぎます。
- 目をこすらせない:
- かゆみが強いと、子どもは目をこすってしまいがちです。目をこすると、症状が悪化したり、他の人にうつしたりする原因になります。子どもの爪を短く切ったり、ミトンをつけたりして、目をこすらせないように工夫しましょう。
- 感染予防:
- 手洗いの徹底: 目を触った後や、目薬をさす前には、石鹸で丁寧に手洗いしましょう。
- タオルの共用はしない: 家族間での感染を防ぐため、タオルは必ず分けましょう。
- 目薬の使い回しはしない: 家族間での目薬の使い回しは、感染を広げる原因になります。
2.病院を受診すべき目安
- 目が真っ赤に充血している。
- 目やにがひどく、目が開けにくい。
- まぶたがひどく腫れている。
- 目の痛みが強い、または痛みが続く。
- 光を異常に眩しがる。
- 視力低下が疑われる。
- 発熱や頭痛など、目の症状以外の全身症状を伴う。
- 家庭でのケアで症状が改善しない、または悪化する。
- 生後間もない赤ちゃんの場合。
<ママナースの重要メモ>
子どもの目のトラブルは、早めに適切な診断と治療を受けることが大切です。自己判断で市販薬を使用せず、必ず眼科または小児科を受診してください。
まとめ:大切な目を守るために、親ができること
子どもの目のトラブルは、親にとって心配の種ですが、正しい知識と適切なケアがあれば、慌てずに対応することができます。
完璧なケアを目指す必要はありません。大切なのは、お子さんの目の状態をよく観察し、異変に気づいたら早めに専門家を頼ることです。
あなたのその愛情と、適切なケアが、お子さんの健やかな成長と、親子の笑顔を育む、何よりの力になります。