【喃語が遅い?少ない?】心配なママへ。赤ちゃんの言葉の発達、個人差と”見守りポイント”【専門家への相談目安も】

toddler wearing head scarf in bed こそだて部
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「あれ…? うちの子、まだあんまり『ばぶばぶ』言わないな…」
「同じ月齢の〇〇ちゃんは、もっとおしゃべりなのに、うちの子は静かかも…」
「もしかして、言葉の発達が遅れているの…?」

赤ちゃんの喃語(なんご)。
その可愛らしい声は、成長の喜びを感じさせてくれると同時に、ふとした瞬間に「うちの子、大丈夫かな?」という心配の種になることもありますよね。特に、周りの赤ちゃんと比べてしまうと、その不安は余計に大きくなりがちです。

こんにちは!ここ湘南で、三者三様の成長を見せてくれた3姉妹を育てる現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も、娘たちの喃語が始まる時期や量については、やっぱり気になりました。「上の子の時はもっと早かったような…」「この子はおとなしいタイプなのかな?」なんて、頭の中でグルグル考えてしまったこともあります。

でも、赤ちゃんの言葉の発達、そしてその前段階である喃語の発達は、本当に個人差が大きいんです!

今日の記事は、そんな「うちの子、喃語が遅いかも?少ないかも?」と、ちょっぴり心配になっているあなたへ。

  • なぜ喃語の発達に「個人差」があるのか?
  • 「遅い」「少ない」と感じた時の、まず知ってほしいこと
  • 心配しすぎないで!家庭でできる”見守りポイント”
  • 「専門家に相談した方がいいかな?」迷った時の目安と相談先

について、ママナースの視点(発達の多様性や早期発見・早期支援の大切さ)と、3児の母としての経験を踏まえながら、具体的にお伝えしていきます。
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、お子さんの成長を温かく見守るための「安心材料」となれば嬉しいです。

大前提!「個人差があって当たり前」を心に刻もう

まず、一番大切なので何度でも言います!赤ちゃんの成長・発達のペースは、一人ひとり全く違います! これは、身長や体重の増え方が違うのと同じくらい、自然なことです。

喃語が出始める時期や、その量、種類についても、

  • 生まれ持った気質: よく声を出して活発にアピールする子もいれば、じっくり観察してから行動に移す、物静かな子もいます。
  • 体の発達ペース: 発声器官(口や舌、喉など)の準備が整うスピードも、赤ちゃんそれぞれ。
  • 興味の対象: 体を動かすことに夢中な時期は、声よりも体の動きでコミュニケーションを取ろうとするかもしれません。
  • 周りの環境: たくさん話しかけられる環境か、静かな環境か、なども影響することがあります。

など、様々な要因が影響します。「〇ヶ月だからこうあるべき!」という教科書通りの発達だけが「正解」ではないことを、まず心に留めておいてくださいね。
(→喃語の一般的な発達段階については、こちらの記事も参考に!)

「遅い?少ない?」と感じた時の、まず知ってほしいこと

「でも、やっぱり心配…」そうですよね。では、どんな視点で赤ちゃんの様子を見守れば良いのでしょうか?

  • 「量」より「質」の変化に注目!:
    • 喃語の「量」が少なくても、クーイングから喃語へ、喃語の種類が少しずつ豊かになっているなど、質的な変化が見られれば、多くの場合心配いりません。
    • 例えば、以前は「あーうー」だけだったのが、「ぶー」「だー」といった子音のような音が出始めたら、それは大きな進歩です!
  • コミュニケーションの”意欲”はある?:
    • 声は少なくても、視線を合わせようとするか、あやすと笑うか、抱っこを求めるかなど、声以外の方法で「関わりたい」というサインを出しているか見てみましょう。
    • 喃語は、あくまでコミュニケーション手段の一つです。
  • 聞こえ(聴覚)は大丈夫そう?:
    • 赤ちゃんは、周りの音を聞いて、それを真似することで言葉を覚えていきます。そのため、聞こえに問題があると、喃語の発達にも影響が出ることがあります。
    • 大きな音に反応するか、名前を呼ぶと振り向くか(月齢による)など、音への反応も、さりげなくチェックしてみましょう。(多くの赤ちゃんは新生児聴覚スクリーニングを受けていますが、その後も注意は必要です)
  • 全体的な発達は?:
    • 首すわり、寝返り、お座りなどの運動発達や、表情の豊かさ、人への関心など、喃語以外の発達面もあわせて見てみましょう。全体的に順調であれば、言葉の発達もその子のペースで進んでいることが多いです。

皐月’s Point: 私たち看護師が赤ちゃんの状態を把握する時も、一つの症状だけでなく、全体的な様子(機嫌、顔色、活気、他のバイタルサインなど)を総合的に見て判断します。喃語も同じで、声だけを切り取って心配しすぎず、赤ちゃんの「全体像」を見つめてあげてくださいね。

心配しすぎないで!家庭でできる”見守りポイント”&関わり方のヒント

「うちの子、少しおしゃべりがゆっくりさんなのかも?」と感じても、焦りは禁物。家庭でできる、温かい関わり方のヒントをご紹介します。

  1. たくさん話しかけ、歌いかける【言葉のシャワー】:
    • 結果を求めず、とにかくたくさん、優しく、表情豊かに話しかけましょう。「今日はいいお天気だね」「おむつ替えようね、気持ちいいね」など、日常の出来事を言葉にするだけでOK!
    • わらべうたや童謡を歌ってあげるのも、言葉のリズムや音に親しむ良い機会です。
  2. 赤ちゃんの声や仕草に、しっかり応答する【コミュニケーションの楽しさを伝える】:
    • 赤ちゃんが「あー」と言ったら、「なあに?」「あーって言ったのね」と笑顔で応える。目を合わせ、赤ちゃんのペースに合わせて。
    • これが、「声を出すと応えてもらえる!」というコミュニケーションの喜びに繋がります。(→喃語への「神応答テクニック」の記事も参考に!)
  1. 絵本の読み聞かせを楽しむ【言葉の世界を広げる】:
    • 色鮮やかな絵や、リズミカルな言葉の絵本は、赤ちゃんの興味を引きつけます。言葉とイメージを結びつける手助けにも。
    • 親子の触れ合いの時間としても、とても大切です。(→寝る前の「絵本タイム」の記事も参考に!)
  2. 口や舌を使った遊びを取り入れる:
    • 「ベー」と舌を出したり、「ぶくぶく」と唇を震わせたりする遊びは、発声器官の良いトレーニングになります。赤ちゃんが真似してきたら、たくさん褒めてあげましょう!
  3. 「比べない」「待つ」姿勢を大切に:
    • 他の子と比べず、我が子のペースを信じて、ゆったりと待つ。これが一番難しいけれど、一番大切なことかもしれません。

「専門家に相談した方がいいかな?」迷った時の目安と相談先

「色々試してみたけど、やっぱり心配…」
「健診でちょっと指摘された…」

そんな時は、一人で悩まず、専門家の力を借りましょう!それは、決して大げさなことではありません。

  • 相談を検討する目安(あくまで一般的な目安です!):
    • 生後10ヶ月~1歳を過ぎても、ほとんど喃語(特に「ばばば」のような規準喃語)が出ない。
    • 声の種類が極端に少ない、またはほとんど声を出して遊ばない状態が続く。
    • 音への反応が明らかに乏しいと感じる。(呼びかけに振り向かない、大きな音に驚かないなど)
    • 視線が合いにくい、あやしても笑顔が少ない、指差しをしないなど、言葉以外のコミュニケーション面でも気になる様子が重なる。
    • 親自身が、どうしても強い不安を感じ続けてしまう。
  • 主な相談先:
    • かかりつけの小児科医: まずは一番身近な専門家。全体的な発達を診てくれ、必要に応じて専門機関を紹介してくれます。乳幼児健診は絶好の相談チャンス!
    • 地域の保健センター・保健師さん: 無料で相談でき、家庭訪問もしてくれます。地域の子育て情報にも精通しています。ここ湘南エリア(藤沢市など)でも、各市町村に必ず窓口がありますので、気軽に電話してみてください。
    • 子育て支援センター(地域子育て支援拠点): 保育士さんなど、子どもの発達に詳しいスタッフがいることが多いです。他のママと情報交換する中で、ヒントが見つかることも。
    • 専門機関(医師や保健師さんからの紹介で受診することが多いです):
      • 耳鼻咽喉科医: 聞こえに心配がある場合、精密な聴力検査をしてくれます。
      • 言語聴覚士(ST): 言葉やコミュニケーションの発達を専門的に評価し、必要なサポートや訓練をしてくれます。
      • 児童精神科医・小児神経科医・発達外来: 言葉だけでなく、全体的な発達に気になる点がある場合。

皐月’s Point: 相談に行くことは、「何か問題がある」と決めつけることではありません。「専門家の視点からアドバイスをもらって、安心して子育てしたい」という前向きなステップです。何もなければそれで安心できますし、もし何かサポートが必要なら、早期に気づいて対応してあげることが、お子さんの将来にとって何よりも大切です。

我が家の「ちょっと心配」体験と、その後の安心

実は、我が家の三女は、喃語の種類が増えるのが、上の子たちに比べて少しゆっくりでした。言葉も、2歳近くまでなかなか単語が増えず、「あれ?お姉ちゃんたちの時は、もっとおしゃべりだったような…」と、正直、少し心配した時期があります。

1歳半健診の時に、保健師さんにそのことを相談してみました。保健師さんは、次女の様子をじっくり見て、「言葉の理解はしっかりしていますね。指差しも上手だし、こちらの言うこともよく分かっている。発声自体はできているから、きっとこの子のタイミングで、これからたくさんお話ししてくれますよ。焦らず、たくさん絵本を読んであげてね」と、優しくアドバイスしてくれました。

その言葉に、どれだけホッとしたことか…。専門家に見てもらい、「大丈夫」と言ってもらえたことで、私の漠然とした不安はスーッと消え、それからは焦らず、次女のペースで言葉が増えていくのを楽しめるようになりました。

まとめ:我が子のペースを信じて。でも、頼る勇気も持って。

赤ちゃんの喃語。「遅いかな?」「少ないかな?」と心配になる気持ちは、我が子を愛おしく思うからこそ。

でも、どうか忘れないでください。
発達のスピードは、金メダルを目指す競争ではありません。

大切なのは、

  • 日々の小さな成長を見つけて喜び、
  • 我が子の個性を信じ、温かく見守り、
  • 愛情のこもった声かけや関わりを続けること。

そして、もし、どうしても不安が拭えない時は、一人で抱え込まず、勇気を出して専門家に相談してみること。それは、あなたと、そして何より大切なお子さんのための、賢明な一歩です。

「うちの子の喃語、こんな感じでした!」「こんなことで心配したけど、大丈夫でした!」など、あなたの体験談や、専門家に相談して良かったことなど、ぜひコメントでシェアしてくださいね。きっと、同じように悩む誰かの心強いエールになります。

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