2. 幼稚園と保育園、働く親にとってのメリット・デメリット
4つのケーススタディから見えてきた、働くママ・パパのリアルな1日。
ここからは、幼稚園と保育園、それぞれのメリット・デメリットを、働く親目線で改めて整理してみましょう。
2-1. 保育園のメリット・デメリット(働く親目線)
メリット
- 長時間預かり:
- フルタイム勤務でも安心。
- 残業があっても、延長保育を利用できる。(園による)
- 急な用事にも対応しやすい。
- 0歳児から預かり可能:
- 早期の仕事復帰が可能。
- 育児休業期間を柔軟に調整できる。
- 給食提供:
- 毎日の弁当作りの負担がない。
- 栄養バランスの取れた食事が提供される。
- 保育料が所得に応じる:
- 収入が少ない家庭でも、比較的利用しやすい。
- 無償化の対象となる場合もある。
デメリット
- 教育内容は園によって差がある:
- 学習指導要領に基づいた教育は、基本的には行われない。
- 英語教育や、リトミックなど、独自の教育プログラムを実施している園もある。
- 行事が少ない場合がある:
- 保護者参加の行事が少ないため、子どもの成長を見る機会が少ないと感じることも。
- 運動会や発表会などの行事がない、または簡素な場合もある。
- 入園競争率が高い場合がある:
- 特に、0歳児~2歳児は、待機児童問題が深刻な地域も。
- 希望する園に入れない場合もある。
2-2. 幼稚園のメリット・デメリット(働く親目線)
メリット
- 教育内容が充実:
- 学習指導要領に基づいた教育が行われる。
- 小学校入学に向けた準備ができる。
- 英語、音楽、体育など、専門の講師による指導を受けられる場合もある。
- 同年齢の子どもとの関わりが多い:
- 集団生活のルールや、社会性を学ぶことができる。
- 友達との交流を通して、コミュニケーション能力や協調性を育むことができる。
- 保護者同士の交流が盛んな場合がある:
- 子育てに関する情報交換ができる。
- 困った時に助け合える仲間ができる。
デメリット
- 預かり時間が短い:
- 標準保育時間は4時間程度。
- 共働き家庭は、預かり保育の利用が必須となる場合が多い。
- 預かり保育の時間は、園によって異なる。
- 弁当が必要な場合がある:
- 毎日の弁当作りが負担になることも。
- 給食を提供している園もあるが、別途費用がかかる場合がある。
- 保育料が比較的高め:
- 無償化の対象となる場合もあるが、給食費、教材費、行事費などが別途かかる。
- 私立幼稚園は、さらに費用がかかる場合がある。
- 保護者参加の行事が多い:
- 運動会、発表会、遠足など、保護者が参加する行事が多い。
- 平日に行われる行事もあるため、仕事の調整が必要になる場合がある。
2-3. 幼稚園の「預かり保育」を上手に活用!
「幼稚園は、預かり時間が短いから、共働き家庭には無理…」
そう思っていませんか?
実は、多くの幼稚園で、「預かり保育」を実施しています。
預かり保育を上手に活用すれば、幼稚園でも、仕事と育児の両立が可能です!
預かり保育とは?
- 幼稚園の通常の保育時間(標準4時間)の前後に、子どもを預かってくれる制度。
- 朝は7時頃から、夕方は18時頃まで預かってくれる園が多い。
- 長期休暇中(夏休み、冬休み、春休み)も利用できる場合がある。
- 利用料金は、園によって異なる。(無償化の対象となる場合もある)
預かり保育の注意点:
- 預かり保育の定員には限りがある。
- 利用料金は、別途必要になる場合がある。
- 預かり保育の時間は、園によって異なる。
- 長期休暇中の預かり保育は、実施していない園もある。
幼稚園を選ぶ際は、預かり保育の有無や、時間、料金などを、必ず確認しましょう!
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