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【子どもの習い事完全ガイド】後悔しない選び方!人気ランキング・費用・メリットデメリットまで徹底比較【ママナースがナビ】

woman in green long sleeve shirt sitting beside boy in white shirt

「周りの子も色々始めたみたいだし、うちも何か習い事させた方がいいのかな?」
「ピアノ?スイミング?それともやっぱり英語…?」
「たくさんありすぎて、何がこの子に合ってるのか分からない!」

幼稚園や小学校に入ると、俄然気になりだすのが「子どもの習い事」
子どもの可能性を広げてあげたい!という親心と、費用や送迎、本人のやる気など、現実的な悩みの間で、頭を抱えているパパママ、多いのではないでしょうか?

こんにちは!ここ湘南でも、様々なキッズスクールの看板を目にします。3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
何を隠そう、私も娘たちの習い事選びでは、それはもう散々悩みました!「この子にはこれが向いてるはず!」と親の期待で始めてみたものの、全然続かなかったり…逆に、何気なく体験させたものが、本人の才能を開花させるきっかけになったり(!?)。本当に、やってみないと分からないことだらけです。

でも、いくつかの「選び方の軸」「情報」を持っておけば、後悔する可能性をぐっと減らし、親子で納得できる選択ができるはず!

この記事は、そんな習い事選びに悩むあなたへ贈る、

  • そもそも、なぜ習い事?始める前に考えたい「目的」と「心構え」
  • 後悔しない!習い事の「選び方」5つの黄金ルール
  • 【種類別】人気習い事(スポーツ系・音楽系・学習系など)のメリット・デメリット・費用目安を徹底比較!
  • 習い事を始めたら…親のサポートと注意点
  • ママナース皐月のリアル体験談:三姉妹の習い事奮闘記

を網羅した【習い事選びの完全ガイド】です。
この記事を読めば、情報に振り回されず、お子さんとあなたの家庭に本当に合った習い事を見つけるための一歩を踏み出せるはずです!

なぜ習い事?始める前に考えたい「目的」と「心構え」

「みんながやってるから」「何となく良さそうだから」で始めてしまうと、親子共に負担になったり、長続きしなかったり…。まずは、なぜ習い事をさせたいのか、目的を明確にしましょう。

1. 習い事の一般的なメリット・デメリット

  • メリット:
    • 特定のスキルや知識が身につく
    • 好きなこと・得意なことを見つけるきっかけになる
    • 達成感や自信に繋がる
    • 協調性や社会性が育まれる(グループレッスンの場合)
    • 集中力や忍耐力がつく
    • 学校や家庭以外の居場所ができる
  • デメリット:
    • 費用がかかる(月謝、教材費、発表会費など)
    • 親の送迎やサポートの負担が大きい
    • 子どもの自由な時間が減る
    • スケジュールが過密になり、子どもが疲れてしまう可能性
    • 必ずしも成果が出るとは限らない

2. 我が家の「目的」は何?

  • 体力をつけてほしい? 運動神経を伸ばしたい?
  • 集中力や思考力を養いたい?
  • 表現力や感性を豊かにしたい?
  • 好きなことを見つけて、人生を楽しんでほしい?
  • お友達作りのきっかけに?
  • 親自身が「やらせてみたかった」という気持ち?(それも立派な動機です!)

目的によって、選ぶべき習い事の種類や、かけるべき費用・時間の優先順位も変わってきます。まずは、「なぜ、この子に習い事をさせたい(させてあげたい)のか?」をご家庭で話し合ってみるのがおすすめです。

3. 親の心構え:「焦らない・比べない・期待しすぎない」

  • 焦らない: 開始時期に「早ければ早いほど良い」ということはありません。その子の発達と興味に合わせて。
  • 比べない: 「〇〇ちゃんはもうこんなことができるのに…」と、他の子と比べるのはNG!
  • 期待しすぎない: 「プロにさせたい!」と親が肩に力を入れすぎると、子どもはプレッシャーを感じてしまいます。まずは「楽しむこと」を第一に。
  • 「辞める」勇気も: 合わないと感じたら、無理に続けさせる必要はありません。辞めることも、大切な経験の一つです。

後悔しない!習い事の「選び方」5つの黄金ルール

では、具体的にどうやって選べばいいのでしょうか? 我が家でも重視した5つのポイントです。

  1. 【最重要】子どもの「好き!」「やってみたい!」を尊重する
    • やはり、本人が興味を持てること、楽しいと感じられることが、長続きの最大の秘訣! 親の希望も大切ですが、まずは子どもの声に耳を傾けましょう。
    • 体験レッスンには積極的に参加し、子どもの表情や反応をよく観察しましょう。
  2. 発達段階・年齢に合っているか
    • 体力、集中力、理解力など、その子の発達段階に見合った内容かどうか。無理なく始められるものが良いですね。
    • 例えば、指先の細かな動きが必要な楽器は、ある程度の年齢になってからの方がスムーズなことも。
  3. 家庭の生活スタイル・価値観と両立できるか
    • 場所と時間: 送迎は可能か? 無理のない時間帯か?(特に下の子がいる場合など)
    • 費用: 月謝だけでなく、教材費、発表会費、ユニフォーム代なども含めて、家計に無理がないか?
    • 親の関与度: 宿題のサポート、練習への付き添い、イベントの手伝いなど、どの程度の親の関与が必要か確認を。
    • 家庭の教育方針と、その習い事の理念が合っているかも大切。
  4. 先生や教室の”雰囲気”をしっかりチェック!
    • 子どもと先生との相性は非常に重要! 子どもが安心して心を開ける、褒めて伸ばしてくれる先生か?
    • 教室全体の雰囲気は明るく、子どもたちが楽しそうにしているか?
    • 指導方針や、他の生徒さん・保護者の方の様子も、可能であれば確認しましょう。
  5. まずは「体験」から!そして「見極め期間」も大切に
    • ほとんどの教室で体験レッスンが用意されています。いくつか体験して、子ども自身に選ばせるのも良い方法です。
    • 入会後も、「最初の数ヶ月は様子見」くらいの気持ちで。すぐに結果を求めず、楽しめているか、無理なく続けられそうかを見極めましょう。

【種類別】人気習い事の特徴・費用・メリット・デメリット徹底比較!

ここでは、代表的な習い事を種類別に見ていきましょう。(費用はあくまで一般的な目安です)

1. スポーツ系(スイミング、体操、サッカー、ダンス、バレエ、武道など)

  • メリット: 体力向上、運動能力の発達、協調性・社会性、礼儀作法(武道など)、目標達成の喜び。
  • デメリット: ケガのリスク、費用(用具、ユニフォーム、遠征費など)、親の当番や手伝いが多い場合も。
  • 費用目安: 週1回で月謝5,000円~15,000円程度。その他、初期費用や発表会費など。
  • 皐月’s Point (Shonan Life): ここ湘南では、サーフィンやSUP(スタンドアップパドルボード)のキッズスクールも人気ですね!自然の中で体を動かすのは最高です。

2. 音楽系(ピアノ、バイオリン、エレクトーン、リトミック、ドラムなど)

  • メリット: 音感・リズム感、表現力、集中力、脳の発達促進、継続による達成感。
  • デメリット: 楽器購入費が高い場合がある、家庭での練習が必要(親子共に根気!)、発表会などの費用。
  • 費用目安: 週1回で月謝6,000円~20,000円程度。楽器代は別途。

3. 学習系(英語・英会話、幼児教室、そろばん、書道、プログラミングなど)

  • メリット: 思考力・集中力、基礎学力向上、知的好奇心を満たす、将来役立つスキル習得。
  • デメリット: 宿題が多い場合がある、成果が見えにくい場合がある、子どもが「勉強」と捉えて嫌がる可能性も。
  • 費用目安: 週1回で月謝5,000円~20,000円程度。教材費が別途かかることが多い。

4. 芸術・創作系(絵画教室、工作教室、演劇など)

  • メリット: 創造力・表現力、感性、集中力、自己肯定感(作品完成による達成感)。
  • デメリット: 材料費がかかる場合がある、成果が評価されにくいと感じることも。
  • 費用目安: 月2~4回で月謝4,000円~10,000円程度。

皐月’s Point: 「人気ランキング」はあくまで参考程度に! 大切なのは、我が子と我が家の「軸」です。ランキング上位だからといって、必ずしも合うとは限りません。

習い事を始めたら…親のサポートと注意点

習い事を始めた後も、親のサポートは大切です。

  • 練習や宿題への声かけ: 「やりなさい!」ではなく、「一緒に見てみようか?」「今日はどこまで進んだの?」と寄り添う姿勢で。(→ #ワンポイント育児「一緒にやってみようか?」も参考に)
  • 「頑張り」を具体的に認める: 結果だけでなく、努力の過程や小さな進歩を見つけて褒めてあげましょう。(→ #ワンポイント育児「プロセス褒め」 参照)
  • 先生とのコミュニケーション: 定期的に先生と情報交換し、家庭での様子や気になることを伝える。
  • 「辞めたい」と言い出したら…: まずは理由をじっくり聞きましょう。一時的なスランプか、本当に合わないのか。先生にも相談し、親子でよく話し合って決めることが大切です。無理強いは禁物。

皐月のリアル体験談:三姉妹の習い事、成功と失敗と…学び

我が家の三姉妹も、本当に色々な習い事に挑戦しました!
長女はピアノに夢中になり、今でも続けています。でも、途中で何度も「辞めたい」スランプがありました。そのたびに先生に相談し、本人の気持ちを聞き、目標を再設定して…親子で乗り越えてきました。
次女は、私が「運動神経良さそうだから!」と期待して体操教室に入れましたが、本人はあまり楽しめず…結局、数ヶ月で辞めてしまいました。でも、その後自分で「これがやりたい!」と言ってきたダンスには、今も夢中です。
三女は…まだ模索中(笑)。色々な体験レッスンに行っては、「これじゃない」と言っていますが、その「自分で選ぶ」プロセスも大切かな、と思っています。

本当に、「やってみないと分からない」「その子次第」というのが、習い事選びの真実かもしれません。親の役目は、可能性の種をまき、芽が出るのを見守り、時には水をやり、そして、どんな花が咲いても(あるいは咲かなくても)、その子の存在そのものを肯定してあげることなのかな、と感じています。

まとめ:習い事は”子どもの可能性”を広げる素敵な体験!焦らず、親子で楽しもう

子どもの習い事選びは、悩ましいけれど、子どもの新しい一面を発見したり、成長を間近で感じられたりする、とてもエキサイティングなプロセスでもあります。

大切なのは、

  • 子どもの「好き!」という気持ちを尊重すること。
  • 家庭の状況と無理なく両立できること。
  • 結果だけでなく、挑戦する過程を楽しむこと。
  • そして、親子で「やってよかったね!」と笑顔になれること。

情報に振り回されず、焦らず、比べず、お子さんとじっくり向き合って、その子に合った「楽しい!」を見つけてあげてくださいね。
その経験が、お子さんの未来を豊かにする、かけがえのない財産になるはずです。

あなたのお子さんは、どんな習い事をしていますか? 選んだ理由や、続けて良かったこと、逆に「これは失敗だった…」というエピソードなど、ぜひコメントで教えてください!

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次回の記事もお楽しみに!


【小1の壁 完全攻略】学童・宿題・友達関係に悩む親へ!働きながら乗り越える具体策【ママナースが徹底解説】

kids exercising in school

「小学校入学、おめでとう!」
…そんな祝福ムードも束の間、

「えっ、学童のお迎え、こんなに早いの!?」
「毎日、大量のプリント…いつ見るの!?」
「宿題、全然やらないんですけど…!」
「保育園と全然違う! 先生との連絡どうすれば…」
「子どもが『学校行きたくない』って言い出した…」

これが、噂に聞く「小1の壁」…!!
想像以上に高く、厚く、そしていくつもの壁が連なっている…!?
特に、働きながら子育てをしているパパママにとっては、仕事との両立も加わり、まさに”壁”のように立ちはだかる大きな試練ですよね。

「私、この壁、乗り越えられる…?」
「ちゃんと母親(父親)やれてるのかな…」

そんな風に、不安や焦り、時には孤独感さえ感じていませんか?

こんにちは!ここ湘南で、3人の娘を育てながら看護師として働く、「こそだて部」の皐月です。
断言します! あなただけではありません! 私も長女が一年生になった時、仕事と学童と宿題とPTAと…もう毎日がギリギリで、「これが小1の壁か…!」と、何度も心が折れそうになりました。

でも、大丈夫。
「小1の壁」の正体を知り、一つ一つの課題に具体的に向き合っていくことで、必ず乗り越えられます。そして、それは親子で共に成長する、かけがえのないチャンスにもなり得るんです!

この記事は、そんな「小1の壁」に直面し、奮闘するあなたへ贈る、

  • 立ちはだかる「4つの壁」の正体とは?(学童・学習・生活/社会性・親自身)
  • 壁を突破するための具体的な攻略法・対処法【ママナースの処方箋】
  • ワーママ・ワーパパが無理なく乗り切るためのヒント
  • 皐月のリアルな「小1の壁」奮闘記

を網羅した、【完全攻略ガイド】です。
一人で抱え込まず、この記事を羅針盤代わりに、一緒に壁を乗り越えていきましょう!

なぜ高い?「小1の壁」を構成する4つの”壁”

「小1の壁」とは、保育園・幼稚園から小学校へと生活環境が激変することで生じる、様々な課題の総称です。主に、これらの”壁”が立ちはだかります。

1. 学童の壁:預け先問題と新しい環境

  • 預かり時間の壁: 保育園に比べて学童の預かり時間が短く、親(特に時短勤務など)の働き方に影響が出る。「19時まで預かってもらえない…」という問題も。
  • 待機児童の壁: 地域によっては、希望する学童に入れない「学童待機児童」問題も。
  • 環境適応の壁: 保育園のような手厚いケアとは異なり、学童は学年の違う子どもたちが大勢いる環境。子どもが馴染めるか、安全に過ごせるか、親は心配。
  • 連携の壁: 学童スタッフとの情報共有や連携が、保育園ほど密でない場合も多く、様子が見えにくい不安。

2. 学習の壁:本格的な勉強スタートの戸惑い

  • 宿題の壁: 毎日宿題が出るようになり、「やる・やらない」の親子バトル勃発!親がどこまで見てあげるべきか悩む。丸付けの負担も。
  • 授業についていけるかの壁: 椅子に座って授業を聞く、板書を写すなど、園生活とは違う学習スタイルに子どもがついていけるか心配。学習内容でつまづきが出てくることも。
  • 勉強習慣の壁: 家庭での学習習慣をどう身につけさせるか。親の関わり方が重要に。

3. 生活・社会性の壁:子ども自身の大きな変化

  • 生活リズムの壁: 早起き、長い通学時間、重いランドセル…子ども自身の生活リズムが大きく変わり、疲れやすくなる。
  • 自立の壁: 持ち物管理、時間管理、忘れ物など、「自分でやらなければならないこと」が一気に増える。
  • 友達関係の壁: 新しい環境での友達作り。気の合う子が見つかるか、仲間外れにされないか、トラブルにどう対処するか…。
  • メンタルの壁: 新しい環境へのストレスやプレッシャーから、登校しぶりや、情緒不安定になることも。

4. 親自身の壁:負担増と働き方の見直し

  • 仕事との両立の壁: 学童のお迎え、PTA活動、保護者会、急な呼び出し…仕事との調整が格段に難しくなる。キャリアへの影響を懸念する声も。
  • 情報過多・書類の壁: 学校や学童からの大量のプリント類!把握・管理するだけでも大変。
  • PTA・保護者付き合いの壁: 役員決めへのプレッシャー、他の保護者との距離感など、新たな人間関係の悩み。
  • 時間・体力の壁: やることが増え、自分の時間がなくなり、心身ともに疲弊してしまう。

皐月’s Point: これだけの変化が一気に押し寄せるのですから、親子共に大変なのは当たり前! 看護師としても、環境の変化が心身に与えるストレスは大きいと感じます。まずは「大変な時期なんだ」と認識し、完璧を目指さないことが大切です。

乗り越えられる! 壁別・具体的な”突破術”【ママナースの処方箋】

一つ一つの壁は高くても、攻略法はあります! 具体的な対策を見ていきましょう。

① 「学童の壁」を低くする工夫

  • 情報収集と早めの行動:
    • 地域の学童保育(公設・民間)の種類、定員、料金、申請時期などを年中のうちから調べておく!見学できればベスト。
    • 申請書類は不備なく、早めに提出する。
  • 学童との”密な連携”:
    • 入所前に、子どもの性格や配慮してほしい点を伝えておく。
    • 連絡帳や送迎時などを活用し、学童での様子をこまめに聞き、家庭での様子も伝える「報・連・相」を意識する。
  • ”学童以外”の選択肢も視野に:
    • ファミリーサポート、地域の見守りサービス、習い事を活用する、祖父母に頼る、など、複数の選択肢を検討し、いざという時のバックアッププランを考えておくと安心。
  • 子どもの気持ちに寄り添う:
    • 新しい環境への不安を受け止め、「今日はどんなことして遊んだの?」と学童での楽しい話を引き出す。(→ #ワンポイント育児「どんな面白いことあった?」 参照)

② 「学習の壁」を親子で楽しく攻略

  • ”宿題習慣”は最初が肝心!:
    • 帰宅後すぐ、夕食後など、時間を決めて取り組む習慣を。最初は短い時間から。
    • 親は隣で見守る程度にし、「自分でできた!」を応援。丸付けは、間違えたところを責めずに、頑張ったところを褒める。(→ #ワンポイント育児「プロセス褒め」 参照)
  • ”リビング学習”のススメ:
    • 親の目が届きやすく、子どもも安心感があるリビングでの学習はおすすめ。学習に必要なものをまとめた「宿題セット」を用意するとスムーズ。
  • ”できた!”を積み重ねる:
    • 最初は簡単な問題から。難しい問題は一緒に考える。(→ #ワンポイント育児「一緒にやってみようか?」 参照)
  • 学校・先生との連携:
    • 連絡帳や懇談会で、学習面で気になることは早めに相談する。家庭での様子も伝える。

③ 「生活・社会性の壁」をサポートする関わり

  • ”自分でできる”を増やす下準備:
    • 入学前から、着替え、持ち物準備、時間を見て行動する練習などを少しずつ。(→ 「就学準備」記事 参照)
    • 視覚的なツール(やることリスト、時間割表など)を活用するのも効果的。
  • ”話を聞く”時間を作る:
    • 忙しくても、寝る前などに「今日、学校(学童)どうだった?」と、子どもの話をじっくり聞く時間を大切に。ポロッと本音が出ることも。
  • ”安心感”を与える言葉かけ:
    • 「毎日頑張ってるね」「疲れたら休んでいいんだよ」「何かあったら、いつでもママ(パパ)に話してね」と、温かい言葉で支える。(→ #ワンポイント育児「大好きだよ」「そっか」 なども参考に)
  • ”外の世界”との繋がり:
    • 学校・学童以外の地域の活動や習い事などで、別のコミュニティに属することも、子どもの世界を広げ、自信に繋がることがあります。(ここ湘南は、自然体験やスポーツの機会も多いですね!)

④ 「親自身の壁」を乗り越えるために

ママ・パパが笑顔でいることが、壁を乗り越える一番の力になります!

  • ”完璧”を手放す勇気:
    • 仕事も育児も家事も100点満点!は無理!優先順位を決め、「まあ、いっか」と許せる範囲を広げましょう。
  • ”情報整理術”を身につける:
    • プリント類はすぐに目を通し、仕分けするルールを。(専用ファイル、アプリ活用など)
    • 家族でスケジュール共有アプリなどを活用する。
  • ”頼る”ことを恐れない:
    • パートナーとの協力・分担は必須!「言わなくても分かるはず」はNG。具体的に話し合いましょう。
    • 祖父母、友人、地域のサポート(ファミサポ、シルバー人材、家事代行、ネットスーパーなど)を積極的に活用!頼れる先リストを作っておくと◎。(→ 「つながり」の記事も参考に!)
  • ”自分時間”を捻出する工夫:
    • たとえ1日15分でも、自分の好きなこと、リラックスできる時間を作りましょう。意識的に確保することが大切!(→ 「親の心の持ち方」記事 参照)

皐月’s Point: 看護師の仕事もチームプレー。子育ても同じです!一人で抱え込まず、周りの力を借りて「チーム」で乗り越える、という発想が大切。そして、セルフケアは、自分だけでなく家族のためでもあるんですよ。

皐月のリアル体験談:ワーママ3人子育てと「小1の壁」

私も、長女が一年生になった時、まさにこの「小1の壁」にぶち当たりました。看護師として不規則な勤務もある中、学童のお迎え時間に間に合わない、大量のプリントに目を通せない、疲れて帰ってきてからの宿題バトル…。「もう無理!仕事辞めるしかない…?」と本気で悩んだ時期もありました。

そんな時、私を救ってくれたのは、

  • 夫との徹底的な役割分担の見直し(朝の準備は夫、学童のお迎えは私、など具体的に)
  • 学童の先生とのこまめな情報交換(ノートでその日の様子を具体的に教えてもらう)
  • 同じ学年のワーママ友との愚痴&情報交換会(笑)(「うちもだよー!」と共感し合えるだけで救われる!)
  • 「完璧な母親」を諦めたこと(夕飯は週2回お惣菜OK!部屋が散らかっていても死なない!と割り切る)

でした。特に、周りに「助けて!」と言えたこと、そして「完璧じゃなくていいんだ」と自分を許せたことが大きかったように思います。

まとめ:「小1の壁」は”親子で成長する”チャンス!

高く、厚く、いくつも連なって見える「小1の壁」。
それは確かに、親子にとって大きな試練の時期です。特に、働きながら子育てをしているパパママにとっては、本当に大変な時期だと思います。

でも、その壁は、決して乗り越えられないものではありません

  • 壁の正体を知り、
  • 一つ一つの課題に具体的に向き合い、
  • 周りの力を上手に借りて、
  • そして何より、「完璧じゃなくていい」「親子で一緒に成長していこう」という気持ちで臨めば、

必ず、道は開けます。そして、その奮闘の経験は、お子さんの自立心を育み、親子の絆を深め、家族としてさらに強くなるための、かけがえのない”成長のチャンス”となるはずです。

今まさに壁にぶつかっているあなた、あなたは一人じゃありません!
焦らず、諦めず、一歩ずつ、一緒に乗り越えていきましょうね。

あなたが感じている「小1の壁」は何ですか? 「こうやって乗り越えた!」「こんな工夫をしています!」など、あなたの体験談や知恵を、ぜひコメントで教えてください!

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次回の記事もお楽しみに!


【GW後半戦】もう頑張れない…親子でヘトヘトになる前に!肩の力を抜いて休日を楽しむ5つの秘訣

family sitting on couch

ゴールデンウィークも後半戦!
「せっかくの連休だから、あれもこれも楽しまなきゃ!」
「子どもたちのために、最高の思い出を作ってあげなきゃ!」

そんな風に意気込んで、旅行に、イベントに、帰省にと、フル回転で頑張ってきたパパママ。素晴らしいです! でも…正直、ちょっとお疲れではありませんか?

気づけば、親はヘトヘト、子どもは刺激疲れでグズグズ…。
「楽しいはずのGWなのに、なんでこんなに疲れてるんだろう…」
そんな風に感じているのは、あなただけではないはずですよ。

こんにちは!ここ湘南の風も、なんだか連休後半のゆったりムードを感じます。3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も、昔は「せっかくの休みなんだから!」と予定を詰め込みすぎて、連休明けには親子で燃え尽き…なんて失敗を繰り返していました(苦笑)。

今回の記事は、そんな「頑張りすぎGW」にちょっぴりお疲れ気味のあなたへ贈る、

  • なぜ「頑張りすぎGW」は、親子を疲れさせてしまうのか?
  • 親子でハッピー!「頑張らない休日」を楽しむ【5つの秘訣】
  • 「でも、子どもが退屈しちゃうんじゃ…?」という心配へのヒント

について、看護師として感じる休息の大切さや、我が家の「ゆるっとGW」の過ごし方も交えながら、具体的にお伝えします。
この記事を読んで、「なーんだ、もっと肩の力抜いていいんだ!」と、心が軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

なぜ「頑張りすぎGW」は親子を疲れさせるのか?

良かれと思って立てた計画が、なぜか疲労感につながってしまう…。それには、こんな理由があります。

  • 肉体的な疲労蓄積: 慣れない長距離移動、人混みでの気疲れ、いつもと違う寝具での浅い眠り、外食続き…これらが積み重なり、純粋に体が疲弊します。
  • 精神的なプレッシャー: 「子どもを喜ばせなきゃ」「充実した休みにしなきゃ」「SNS映えする写真を撮らなきゃ(笑)」…そんな無意識のプレッシャーが、親の心をすり減らします。
  • 子どものキャパオーバー: 大人が思う以上に、子どもは環境の変化や刺激に敏感です。楽しいことであっても、予定が詰まりすぎると、処理能力を超えてしまい、グズりや癇癪(かんしゃく)という形で現れます。(→GW中の「癇癪対策」記事も参考に!)
  • ”特別なこと”への期待値のインフレ: 常に「特別な体験」を求め続けると、日常のささやかな喜びを感じにくくなってしまうかも…?
  • 親自身の”休息”不足: GWは、親にとっては「サービス業」状態になることも…! 子どものため、家族のため、と動き回って、自分の休息が後回しになっていませんか?

皐月’s Point: 看護師として痛感しますが、休息は、心と体の健康を維持・回復するための、何より大切な「お薬」です。特に、普段頑張っているワーママ・ワーパパにとっては、連休こそが貴重な休息期間のはず。疲労やストレスが蓄積すると、免疫力が低下して体調を崩しやすくなったり(連休明けに風邪ひきませんか?)、イライラしやすくなって親子関係に影響が出たりすることも。自分を大切にすることも、立派な「家族のため」なんですよ。

親子でハッピー!「頑張らない休日」を楽しむ【5つの秘訣】

では、どうすれば肩の力を抜いて、親子で心地よい休日を過ごせるのでしょうか? 頑張らないための秘訣を5つご紹介します!

秘訣1:”何もしない時間”を、あえて予定に入れる!【余白の贅沢】

  • 具体的なアクション:
    • スケジュール帳やカレンダーに「おうちでゴロゴロ」「パジャマデー」「予定なし」と書き込んでしまう!
    • そして、その時間は本当に何もしない!(笑) DVDを見る、本を読む、ただボーっとする…罪悪感は一切不要です!
  • ポイント: 「何もしない」ことをポジティブに計画することで、「何か有意義なことをしなきゃ」という焦りから解放されます。

秘訣2:”おうち時間”を、とことん満喫する【おうち最高化計画】

遠くへ行かなくても、家の中には楽しいことがたくさんあります!

  • アイデア例:
    • 映画館ごっこ: カーテンを閉めて、ポップコーンを用意して、家族で映画鑑賞。
    • おうちキャンプ: リビングにテントを張ったり、寝袋で寝てみたり?
    • 手間のかかる料理やお菓子作り: 時間がある時だからこそ、親子でピザ作り、クッキーの型抜き、餃子包みなどを楽しむ。
    • 大掃除&模様替え: 意外と子どもも楽しんでくれることも。「自分の部屋」がある子は、一緒にレイアウトを考えるのも◎。
    • 眠っていたボードゲームやカードゲームを引っ張り出してきて、とことん遊ぶ。
  • ポイント: 普段できない「家での特別なこと」を見つけると、充実感がアップします。

秘訣3:”期待値”を下げて、”満足度”を上げる【完璧主義を手放す】

「完璧なGW」なんて、幻想かもしれません(笑)。ハードルを下げてみましょう。

  • 心がけ:
    • 「全部できなくてもOK」「計画通りにいかなくてもOK」と、自分に言い聞かせる。
    • 大きな目標より、「今日、親子で一回大笑いできたら100点!」くらいの小さな目標設定に。
    • 子どもの機嫌が悪かったり、疲れていそうだったら、予定を潔く変更・中止する勇気を持つ。
    • 「まあ、いっか!」を口癖にする。
  • ポイント: 期待値を下げることで、小さな出来事にも「楽しかったね」「良かったね」と、満足感や感謝の気持ちを持ちやすくなります。

秘訣4:子どもに”退屈”する時間も与える【創造性の余地】

常に親が「何か」を与えなくても、子どもは自分で楽しみを見つけ出す天才です!

  • 関わり方:
    • 「つまんなーい!」と言われても、すぐに遊びを提案したり、スマホを渡したりせず、「そっかー、何か面白いことないかなー?」と、一緒に考える姿勢を見せる。(解決はしない!)
    • 段ボール、空き箱、折り紙、ペンなど、自由な発想で遊べる「素材」だけ、そっと置いておく。
    • 親は自分の時間を過ごしつつ、子どもの自由な時間(ボーっとする時間も含めて)を尊重する。
  • ポイント: 退屈な時間こそ、子どもの想像力や創造力が刺激される貴重な時間です。(→「つまんない!」の記事も参考に!)

秘訣5:親自身の”休息”を最優先!【自分を労わる】

親が元気で笑顔でいることが、家族全体のハッピーに繋がります!

  • 具体的なアクション:
    • パートナーと協力して、一人になれる時間、好きなことができる時間を意識的に作る。(交代で子どもの面倒を見るなど)
    • 昼寝をする!(子どもと一緒に寝落ちも最高!)
    • 食事の準備は、テイクアウトやお惣菜もOK!と割り切る。「手作りしなきゃ」の呪縛から解放されましょう。
    • 「NO」と言う勇気: 気乗りしないお誘いや、負担に感じる頼まれごとは、断っても大丈夫!
  • ポイント: 自分の心と体の声に耳を傾け、無理をしないこと。セルフケアは、家族のためでもあるんです。(→「親の心の持ち方」の記事も参考に!)

「でも、子どもが退屈しちゃうんじゃ…?」という心配へ

「何もしない時間」を推奨すると、必ずこの心配が出てきますよね。
もちろん、一日中テレビやゲームに頼りっぱなし、というのは考えものですが、子どもにとって「自分で考えて、工夫して、時間を過ごす」という経験は、非常に重要です。

最初は「つまんない!」と文句を言うかもしれません。でも、そこで親がすぐに何かを与えずに見守っていると、子どもは自分で遊びを創り出したり、意外なことに興味を持ち始めたりするものです。その「自分で楽しみを見つける力」を信じてあげることも大切です。

我が家のGW:「何もしない」宣言と、予想外の収穫

数年前のGW、仕事も忙しく、私自身がヘトヘトだったことがありました。例年なら「せっかくだからどこかへ…」と無理していたかもしれませんが、その年は思い切って「今年のGWは、家でのんびり過ごす!」と家族に宣言!

特別な計画は立てず、午前中は近所の(湘南の)海辺を散歩したり、午後は家でそれぞれ好きなことをしたり、夜はみんなでボードゲームをしたり…。
最初は「えー、どこも行かないのー?」と言っていた娘たちも、次第に家の中で自分たちなりの遊びを見つけ出し、最終日には「なんか、こういうお休みもいいね!」と言ってくれたんです。

私も、時間に追われず、心に余裕を持って過ごせたことで、娘たちの話にゆっくり耳を傾けられたり、一緒にくだらないことで笑い合えたり…。予定を詰め込んでいた時よりも、ずっと心が満たされた、”濃密な”時間を過ごせた気がしました。

まとめ:GW後半戦、「頑張らない」勇気を持とう!

ゴールデンウィークも、もう後半戦ですね。
もし、あなたが「なんだか疲れたな…」と感じているなら、それは「もっと頑張らなきゃ!」のサインではなく、「ちょっと肩の力を抜こうよ」のサインかもしれません。

完璧な休日を目指さなくていい。
特別な思い出を作らなきゃ、と焦らなくていい。

「何もしない」贅沢を味わい、
「ありふれた日常」の宝物を見つけ、
親子で心からリラックスする。

そんな「頑張らない」勇気を持つことが、もしかしたら最高のGWの思い出になるかもしれませんよ。

残りの休日が、あなたと、そしてお子さんにとって、心穏やかで、笑顔あふれる時間となりますように。

あなたの「頑張らないGW」の過ごし方、おすすめの”ゆるっと”した楽しみ方があれば、ぜひコメントで教えてください!

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次回の記事もお楽しみに!


【まだ間に合うGW!】特別な場所より”特別な時間”を。親子の絆が深まる「濃密な家族時間」の作り方

photo of woman and her children lying on bed

ゴールデンウィーク!
「どこか連れて行かなきゃ!」「特別な思い出を作らなきゃ!」
SNSを開けば、キラキラした旅行や、手の込んだイベントの投稿…。なんだか、そうしなきゃいけないような気持ちになって、焦ったりしませんか?

でも、現実は…混雑に疲れたり、予定通りにいかなかったり、気づけば子どもはスマホやゲーム、親は親でぐったり…。「あれ? GWって、こんなんだっけ?」なんて思ってしまうことも。

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も経験あります! 張り切って計画したお出かけより、予定がキャンセルになって家でダラダラ過ごした日の方が、なぜか娘たちとの会話が弾んで、心に残っていたり…。

そう、子どもの心に本当に残るのって、「どこへ行ったか」よりも「誰と、どんな風に過ごしたか」なのかもしれません。

今回の記事は、GW後半戦に向けて、「特別な場所」や「お金」をかけなくても、親子の絆を深め、子どもの心を満たす「濃密な家族時間」を作るための、

  • なぜ今、「濃密な時間」が大切なのか?
  • 今日からできる!「濃密な家族時間」を生み出す魔法のアイデア【5つのヒント】
  • 大切なのは「場所」より「心」の向き合い方

について、看護師として感じる心の健康への効果や、我が家の(時にズボラな?笑)GWの過ごし方も交えながら、具体的にお伝えします。
この記事を読んで、「よし、残りのGWは、こんな風に過ごしてみようかな」と、あなたの心が少し軽くなれば嬉しいです。

なぜ今、「濃密な時間」が大切なの? スマホ時代の親子関係

普段、仕事や家事、習い事の送迎…と、私たちは時間に追われがち。親子で一緒にいても、それぞれがスマホを見ていたり、心が別の場所にあったり…なんてことも少なくないかもしれません。
だからこそ、まとまった時間が取れるGWは、意識して「濃密な時間」を作る絶好のチャンスなんです。

  • 心の”充電”と”安心感”: 親が自分だけに集中して、笑顔で関わってくれる時間は、子どもの心の”栄養”となり、「自分は愛されている」「大切にされている」という絶対的な安心感を与えます。これが、子どもの自己肯定感や、外の世界で頑張る力の源泉になります。
  • ”非日常”だからこそ生まれる会話と発見: いつもと違うゆったりした時間の中では、普段はできないような深い話ができたり、子どもの意外な一面を発見したりすることも。何気ない会話から、子どもの悩みや興味関心に気づくきっかけにもなります。
  • ”画面の外”の楽しさを再発見: デジタル機器から少し距離を置き、五感を使って一緒に何かを楽しむ経験は、リアルな世界の豊かさや、人との直接的な触れ合いの楽しさを、親子で再認識させてくれます。(→GW中の「スマホ・ゲームやりすぎ」対策記事も参考に!)
  • 親自身の”癒し”にも: 子どもの笑顔や、一緒に何かに夢中になる時間は、日々の疲れを忘れさせ、親自身の心をも癒し、エネルギーを与えてくれることがあります。

皐月’s Point: 研究でも、家族で過ごす時間の「量」よりも「質」が、子どもの幸福感や発達に重要であると言われています。また、親子のポジティブな関係性は、子どものストレス対処能力(レジリエンス)を高めるという報告も。看護師としても、患者さんやご家族との「質の高い関わり(Quality Time)」が、いかに心のケアに繋がるかを実感しています。

今日からできる!”濃密な家族時間”を生み出す魔法のアイデア【5つのヒント】

高価なレジャーや、特別なイベントは必要ありません! 大切なのは「心」の向き合い方。今日からできる、簡単なヒントを5つご紹介します。

ヒント1:”スマホOFFタイム”を宣言!【デジタルデトックス】

  • やり方:
    • 「今から1時間は、家族みんなでスマホOFFタイムにしよう!」など、時間を区切って宣言する。(食事中だけ、でもOK!)
    • 親も率先してスマホを手の届かない場所に置く!
    • その時間は、次で紹介するような、他の活動を一緒に楽しむ。
  • ポイント: 最初は子どもからブーイングが出るかもしれませんが、「その代わり、もっと面白いことしようよ!」と誘ってみて。親の本気度も試されます(笑)。

ヒント2:”なんでもないこと”を、一緒に”とことん”楽しむ【日常の特別化】

特別なことをしなくても、いつもの日常を少し丁寧に味わうだけで、特別な時間になります。

  • アイデア例:
    • 散歩: 近所の公園や、(湘南なら)浜辺を、目的もなくただブラブラ歩く。道端の花、変わった形の雲、面白い看板…小さな発見を共有する。
    • 料理・お菓子作り: 一緒に生地をこねる、野菜を切る(安全に注意!)、盛り付けをする。共同作業が楽しい!
    • ボードゲーム・カードゲーム: スマホゲームとは違う、顔を見合わせて笑ったり、駆け引きしたりする楽しさ。
    • 一緒に読書: それぞれが好きな本を読むのでも、一冊の長い物語を読み聞かせするのでもOK。
    • ただ、ゴロゴロする!: クッションをたくさん出してきて、一緒にゴロゴロしながら、くだらない話をする。そんな時間も最高!
  • ポイント: 結果や効率を求めず、そのプロセスを親子で楽しむ意識が大切。(→ #ワンポイント育児「一緒にやってみようか?」 も参考に!)

ヒント3:子どもの”好き”に、本気で乗っかってみる【興味の共有】

子どもの「大好き!」な世界に、親も飛び込んでみましょう!

  • やり方:
    • 子どもが夢中になっていること(昆虫、電車、アイドル、ゲーム…何でもOK!)について、「へぇ!面白いね!もっと教えて!」と心から(あるいは、興味津々なフリでも最初はOK!)聞いてみる。
    • 子どもを”先生”にして、その世界の魅力を教えてもらう。
    • 可能なら、関連する場所に出かけたり、一緒に簡単な工作をしたりしてみる。
  • ポイント: 親が自分の知らない世界を知るチャンス!子どもの専門知識に驚かされるかも?(→ #ワンポイント育児「〇〇って面白いね!」 も参考に!)

ヒント4:”五感”を使う体験を取り入れる【リアルな刺激】

デジタル画面の刺激とは違う、リアルな感覚を呼び覚ます体験を。

  • アイデア例:
    • 自然に触れる: 公園で草花の匂いを嗅ぐ、木の幹に触れる、砂浜で砂の感触を楽しむ(まさに湘南!)、雨上がりの土の匂いを感じる。
    • 創作活動: 粘土をこねる、絵の具を手で塗ってみる(汚れてもOK!)、楽器を鳴らしてみる。
    • 料理: 味見をする、匂いを嗅ぐ、食材の手触りを感じる。
    • 音楽鑑賞: 目を閉じて、音楽の世界に浸ってみる。
  • ポイント: 五感をフルに使う体験は、子どもの感性を豊かにし、心を落ち着かせる効果も。

ヒント5:”今日のハイライト”を語り合う時間【感謝と振り返り】

一日の終わりに、家族でその日あった「良かったこと」を共有する時間を作りましょう。

  • やり方:
    • 夕食時や寝る前に、「今日、一番嬉しかったことは何?」「何か面白いことあった?」「誰かに『ありがとう』って思ったことは?」など、ポジティブな出来事を振り返る質問をする。
    • 親も自分のハイライトを話す。
  • ポイント: 楽しかったことを再体験でき、幸福感がアップします。お互いの一日を知り、感謝の気持ちを育む良い機会にもなります。

大切なのは「場所」より「心」の向き合い方

繰り返しますが、「濃密な家族時間」を作るのに、特別な場所や高価なものは必要ありません
大切なのは、

  • スマホを置いて、子どもの目を見て話を聴く
  • 結果ではなく、一緒に過ごすプロセスを楽しむ
  • 子どもの気持ちや興味に寄り添う
  • そして、親自身もリラックスして、その時間を楽しむこと!

たとえ15分でも、心が通い合う、質の高い時間であれば、それは子どもにとって最高の「思い出」になるはずです。

我が家のGW、予定外の”最高の一日”

数年前のGW、雨で楽しみにしていたお出かけが中止になったことがありました。子どもたちは当然ブーイング。私も「あーあ、せっかくの休みなのに…」と、がっかりしていました。

でも、気を取り直して、「じゃあ、今日は家で『秘密基地』を作ろう!」と提案。リビングにありったけの毛布やクッション、段ボールを持ち出して、三姉妹と夫と私で、ああでもないこうでもないと大騒ぎしながら基地作り!(ヒント2&3の実践!)

完成した(といっても、ただの布の山ですが笑)秘密基地の中で、おやつを食べたり、絵本を読んだり、懐中電灯で影絵をしたり…。結局、その「予定外の地味な一日」が、その年のGWで一番、家族みんなが笑顔で、心から繋がれた「最高の一日」として、私の記憶に残っています。

まとめ:GW後半戦! ”心に残る時間”を作ろう

ゴールデンウィークも、後半戦!
特別な計画がなくても、大丈夫。

「濃密な家族時間」は、あなたの”心”の持ち方次第で、いつでも、どこでも、作り出すことができます。

今日ご紹介した、

  1. スマホOFFタイム
  2. ”なんでもないこと”をとことん楽しむ
  3. 子どもの”好き”に乗っかる
  4. ”五感”を使う体験
  5. ”今日のハイライト”を語り合う

これらのヒントを参考に、残りのGW、そしてこれからの毎日の中に、親子で心から笑い合える、温かい時間を、ぜひ意識して作ってみてください。
その積み重ねが、お子さんの未来を照らす、かけがえのない宝物になるはずです。

あなたのGWの過ごし方、家族時間を楽しむための工夫など、ぜひコメントで教えてください!

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次回の記事もお楽しみに!


【GW旅行中の地獄絵図…】子どもの癇癪(かんしゃく)で親も限界!今すぐできる神対応&予防策

photo of kid using coin operated telescope

「うわーーーん! 帰りたーい!」
「イヤだ! これじゃないとイヤだーーー!!(床ごろーん)」

楽しいはずのゴールデンウィーク! なのに…慣れない場所や長時間の移動で、子どもの「癇癪スイッチ」が突然ON! 周りの視線も気になるし、親も疲れているしで、「もう無理…」「こっちが泣きたい!」って、限界を感じてしまうこと、ありませんか?

こんにちは!ここ湘南もGWで賑わっていますが、きっと全国各地で同じように奮闘しているパパママがいるはず…! 3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も、帰省先の慣れない布団で寝ぐずり大爆発、高速道路のサービスエリアで「まだ帰りたくない!」と大泣き…などなど、数々の”地獄絵図”を経験してきました(遠い目)。

でも、大丈夫!
GW中の子どもの癇癪は、ある意味”想定内”。その原因を知り、できる限りの「予防策」を講じ、そして、いざ勃発した時の「神対応」を知っておけば、親の心労はぐっと減らせるはずです!

今回の記事では、

  • なぜ旅行・帰省中は「癇癪スイッチ」が入りやすいのか?【原因を探る】
  • 癇癪を”予防”する! 旅行前&移動中の【神・事前準備5選】
  • 勃発!その瞬間の「神対応」【冷静さを保つ3ステップ】

について、看護師としての視点(子どもの心身のメカニズム)も交えつつ、私のリアルな失敗談と成功(?)談も踏まえて、今まさに困っているあなたに、具体的にお伝えします!

なぜ旅行・帰省中は「癇癪スイッチ」が入りやすいの?【原因を探る】

普段はお利口さんなのに、なぜか旅行先や帰省先では大爆発…! それには、ちゃんと理由があります。

  • 理由1:いつもと違う環境・リズム【不安定さ】
    枕が変わると眠れない…大人でもありますよね。子どもはもっと敏感! いつもと違う場所、違う時間割、違う食事…そうした環境の変化は、子どもにとって大きなストレスとなり、心を不安定にさせます。
  • 理由2:疲れと眠気【生理的要因】
    長時間の移動、慣れない場所での興奮、いつもと違う睡眠時間…単純な「疲れ」や「眠気」は、子どもの感情コントロール能力を著しく低下させます。お腹が空いている時も同様です。これが癇癪の最大の引き金になることも!
  • 理由3:過剰な刺激【感覚過負荷】
    初めて見る景色、たくさんの人混み、大きな音、いつもと違う匂い…旅行先は刺激がいっぱい! 子どもの脳にとっては、それが処理しきれないほどの情報量(感覚過負荷)となり、パニックのような状態を引き起こすことがあります。
  • 理由4:我慢の限界【欲求不満】
    車や電車で長時間じっとしていなければならない、行きたい場所にすぐ行けない、欲しいものをすぐに買ってもらえない…「~したい」という欲求が満たされない状況が続き、我慢の限界を超えてしまうことも。
  • 理由5:大人のイライラが伝染【感情の伝染】
    渋滞、スケジュールの遅れ、忘れ物…旅行中は親自身もイライラしがち。そのピリピリした空気は、子どもに敏感に伝わり、子どもの不安や不満を増幅させてしまいます。

皐月’s Point: 子どもの脳、特に感情や衝動をコントロールする前頭前野は、まだまだ発達途中。疲れやストレス、強い刺激にさらされると、大人よりもずっと簡単に、感情の”ダム”が決壊してしまうんです。癇癪は、単なるワガママではなく、「もう無理だよー!」という心と体の悲鳴であることが多い、と理解してあげたいですね。

癇癪を”予防”する! 旅行前&移動中の【神・事前準備5選】

癇癪を100%防ぐことはできませんが、事前の準備で、その頻度や激しさを減らすことは可能です!

準備1:見通しを伝える&心の準備

  • 具体策:
    • 旅行前に、「明日からおばあちゃんのお家に行くよ」「電車に長く乗るけど、窓の外見て楽しもうね」など、簡単な言葉で予定を伝え、心の準備を促します。絵や写真を使うのも◎。
    • 完璧な旅行を期待しすぎない!「まあ、多少はグズるだろうな」くらいの親の心の準備も大切です。

準備2:無理のないスケジュール&休息タイム

  • 具体策:
    • 予定を詰め込みすぎず、子どものペースに合わせた、ゆったりとしたスケジュールを心がける。
    • 移動中も、こまめに休憩を取る。車ならサービスエリア、電車なら途中下車も検討。
    • お昼寝の時間を確保する。(車やベビーカーでの寝落ちでもOK!)

準備3:”お助けグッズ”を仕込む!

  • 具体策:
    • お気に入りのおやつ・飲み物: 小腹を満たし、気分転換に。
    • 安心できるアイテム: いつも使っているタオル、ぬいぐるみ、絵本など、慣れた匂いや感触が心を落ち着かせます。
    • 時間稼ぎできる新しいおもちゃ: 音の出ないシールブック、小さな塗り絵、折り紙、仕掛け絵本など、目新しいもので、一時的に気を紛らわせる
    • (最終手段としての)動画: Wi-Fi環境がなくても見られるよう、事前にタブレット等にダウンロードしておく。
    • その他: ウェットティッシュ、着替え一式、ビニール袋(汚れ物入れやエチケット袋に)。

準備4:子どもの”係”を作る

  • 具体策:
    • 「自分のリュックは自分で持つ係」「次の休憩場所を探す係(地図を見せるフリでもOK!)」など、小さな役割を与えることで、当事者意識や責任感が生まれ、退屈しにくくなることも。

準備5:親自身の”心の余裕”チャージ!

  • 具体策:
    • 旅行前日は、親もしっかり睡眠をとる!
    • パートナーや他の同行者と、役割分担や協力体制を確認しておく。
    • 「まあ、なんとかなるさ!」と、良い意味での諦め(?)も持つ。深呼吸!

勃発!その瞬間の「神対応」【冷静さを保つ3ステップ】

どんなに準備しても、癇癪が起きてしまうことはあります。その時、親がどう対応するかが重要です!

ステップ1:安全確保&クールダウン(親が!)

  • まず安全を確保: 道路や危険な場所であれば、まず安全な場所へ移動させます。
  • 親が深呼吸!: 子どもの激しい感情に引きずられない! まずは親自身が冷静になることが最優先。「大丈夫、大丈夫」「これは一時の嵐…」と心で唱え、ゆっくり深呼吸を繰り返しましょう。周りの目も気になりますが、今は目の前の子どもに集中!

皐月’s Point: 親がパニックになると、子どもの不安は増幅します。親の落ち着いた態度が、子どもの興奮を鎮めるための、何よりの「手本」であり「鎮静剤」になるんです。これは看護師が緊急時に冷静さを保つのと同じですね。

ステップ2:気持ちに寄り添う(言葉は少なくてもOK)

癇癪の真っ最中に、言い聞かせたり、理由を問いただしたりしても、子どもの耳には届きません

  • 具体的な関わり方:
    • 可能であれば、子どもの目線に合わせてしゃがみ、静かにそばにいる。「大丈夫だよ」と穏やかな声で伝える。
    • 感情を代弁する: 「そっか、眠かったんだね」「〇〇が嫌だったんだね」「疲れちゃったね」と、子どもの気持ちを短い言葉で受け止める。(→#ワンポイント育児 「そっか、〇〇なんだね」の応用!)
    • 無理に抱きしめない: 癇癪中は触られるのを嫌がる子もいます。子どもの様子を見ながら、そっと背中をさするなど、心地よいと感じる距離感で。
  • ポイント: 説得ではなく、共感と安心感を与えることに徹します。

ステップ3:落ち着いたら、短く説明&切り替え

嵐が少し落ち着いてきたら…

  • 具体的な関わり方:
    • 叩いたり蹴ったりした場合は、「叩くのは痛いからダメだよ」と、いけない行動だけを短く、毅然と伝えます。(長々とした説教は不要)
    • 改めて気持ちを代弁する。「さっきは、本当に嫌だったんだね」
    • そして、次の行動へ、気持ちを切り替える声かけをします。「落ち着いてきたね。じゃあ、お茶飲んで、もうちょっと頑張れるかな?」「あっちに面白そうなものがあるよ、行ってみようか?」
  • ポイント: 癇癪そのものを長々と掘り返さない。落ち着いた後の「切り替え」を手伝ってあげます。

我が家の「ギャン泣き」体験談:帰省中の新幹線にて

忘れもしない、次女がイヤイヤ期真っ只中のGW帰省。新幹線の中で、眠いのと、座りっぱなしなのに飽きたのとで、突然「降りるーー!イヤー!」と大絶叫&大暴れ…。周りの視線も痛く、私も夫も冷や汗ダラダラ…。

その時、夫がまず次女をデッキに連れ出し(ステップ1:安全確保)、私は深呼吸してクールダウン。デッキで夫が「そっか、もう降りたかったんだね、疲れちゃったね」(ステップ2)とひたすら寄り添い、私は新しいシールブック(準備3:お助けグッズ!)を持って合流。

少し落ち着いたところで、「あと〇分で、おじいちゃんおばあちゃんに会えるよ。シールブックやりながら待ってられるかな?」(ステップ3)と声をかけると、コクリと頷き…。完全に機嫌が直ったわけではありませんでしたが、なんとか目的地まで乗り切ることができました。あの時の「夫婦連携プレー」と「お助けグッズ」には、本当に救われました(笑)。

まとめ:GWの癇癪は”想定内”! 準備と覚悟で乗り切ろう

ゴールデンウィーク中の子どもの癇癪は、親にとっては本当に大変!でも、それは非日常の環境で、子どもが一生懸命頑張っている裏返しでもあります。

大切なのは、

  • 癇癪が起きやすい状況(疲れ・空腹・刺激過多)を、できるだけ避ける「予防策」
  • いざ起きてしまった時に、親が冷静に、共感的に対応する「覚悟」と「スキル」

この二つです。

今日ご紹介した【事前準備5選】と【神対応3ステップ】を参考に、「まあ、こんなこともあるさ!」と少し肩の力を抜いて、連休を乗り切ってくださいね。

完璧な旅行や帰省なんてなくていいんです。大変なことも含めて、後から振り返ればきっと良い(?)思い出になるはず! 親子の笑顔の時間が、少しでも増えることを願っています。

あなたのGW旅行・帰省での「癇癪乗り切り術」や「最大のピンチ」エピソード、ぜひコメントで教えてください! 戦友(!?)として、情報交換しましょう!

こそだて部 で、みんなで乗り切りましょう!この記事が役に立ったら、いいね!やシェアをお願いします♪

次回の記事もお楽しみに!(次はGW明けのテーマかな?)


【GWあるある】「ゲームやめなさい!」はもう言わない!子どものスマホ・ゲーム漬けを防ぐ親の賢い対応策

a boy playing a game on a smartphone

ゴーーールデンウィーク!
解放感あふれる連休、子どもたちの嬉しそうな顔を見ると、親も嬉しくなりますよね。
…でも、気づけばリビングは静まり返り、みんなスマホやタブレット、ゲーム画面に釘付け。「まあ、連休くらい、いっか…」と、ゆっくりしたい親心も手伝って、ついつい容認してしまいがち。

でも、心のどこかで、「このままでいいのかな…?」「せっかくの休みなのに、画面ばっかり見てる…」「注意したら、またバトルになるんだろうな…」なんて、モヤモヤしていませんか?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
我が家も三姉妹。連休となると、途端に「スマホ、まだ?」「ゲーム、あと何分?」の交渉が始まります(笑)。静かにしてくれるのは正直助かるけれど、ここ湘南は外も気持ちいい季節だし、もっと家族で違う時間も過ごしたい…!その葛藤、痛いほど分かります!

今日の記事は、そんなGW中の「スクリーンタイム問題」に悩むパパママへ。
「ゲームやめなさい!」とガミガミ叱るのではなく、親子で納得できるルールを作り、他の楽しいことにも目を向けさせるための、賢い対応策を具体的にお伝えします。

  • なぜ連休中の「やりすぎ」は特に注意が必要なのか?
  • 親子バトルを回避!効果的な【5つのステップ】
  • ルールを守れなかった時、どうする?
  • 大切なのは「メリハリ」と「笑顔」

この記事を読んで、イライラや罪悪感を減らし、親子で笑顔で過ごせるゴールデンウィークのヒントを見つけてくださいね!

なぜGWは「やりすぎ」注意報? 休みの日こそ気をつけたい理由

「連休くらい、好きなだけやらせてあげたい」気持ちも分かります。でも、普段以上にスクリーンタイムが長引くことには、こんなデメリットも潜んでいます。

  • 生活リズムの乱れ: 夜更かししてゲーム→朝起きられない→昼夜逆転…となりがち。乱れたリズムは、連休明けの体調不良や「五月病」にも繋がります。
  • ”依存”への入り口?: 長時間、強い刺激を受け続けることで、「もっとやりたい!」という気持ちが強くなり、普段の生活に戻っても、なかなか離れられなくなる可能性も。
  • 他の”大切な体験”の機会損失: 外で体を動かす、家族や友達と直接触れ合う、自然に触れる、本を読む、ボーっと空想する…そういった、子どもの心と体の成長に不可欠な体験の時間が、画面に奪われてしまいます。
  • 目や体への負担増: 長時間同じ姿勢で画面を見ることは、視力低下、肩こり、運動不足の原因に。特に成長期の子どもには注意が必要です。

皐月’s Point: 看護師として見ても、睡眠リズムの乱れは子どもの心身の健康に大きく影響します。スマホやゲームのブルーライトは、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を妨げ、寝つきを悪くすることが知られています。また、外遊びや多様な活動は、脳の発達やストレス解消にも不可欠。連休だからこそ、意識してバランスを取ることが大切ですね。(※WHOや米国小児科学会なども、年齢に応じたスクリーンタイムの目安を示していますが、大切なのは時間だけでなく「内容」と「バランス」です。)

「やめなさい!」バトル回避! 親ができる賢い対応策【5つのステップ】

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか? ポイントは「一方的な禁止」ではなく「親子での合意形成」と「魅力的な代替案」です!

ステップ1:まずは”親子で作戦会議”! ルールを一緒に決める

親が一方的に決めたルールは、子どもも守る気が起きにくいもの。連休が始まる前や、期間の初めに、親子で作戦会議を開きましょう!

  • 話し合うこと:
    • なぜ時間制限が必要なのか?(目の健康、睡眠、他の楽しいことのため等、子どもに分かる言葉で)
    • 1日にどのくらいならOK?(例:午前1時間、午後1時間など)
    • いつやる?(例:ご飯の後、お出かけから帰ってきてから等)
    • どこでやる?(例:リビングだけ、寝室には持ち込まない等)
    • やっていい内容(ゲームの種類や動画の内容など、必要であれば)
  • コツ:
    • 子どもの意見も尊重しつつ、親として譲れないライン(睡眠時間への影響など)はしっかり伝える。
    • 決めたルールは紙に書いて、見えるところに貼っておく。
    • 「一緒に決めたルールだから守ろうね」と、協力をお願いするスタンスで。
      (→ #ワンポイント育児 「どっちがいい?」 の考え方も応用できますね!)

ステップ2:”見通し”を持たせる声かけ&タイマー活用

いきなり「はい、おしまい!」は、子どもも納得できません。

  • 具体的な声かけ:
    • 「あと10分で、おしまいの時間だよー!」
    • 「このゲーム(動画)が終わったら、休憩しようか」
    • 「タイマーが鳴ったら、次はお外で遊ぼうね!」
  • 工夫:
    • キッチンタイマーやスマホのアラームを活用し、残り時間を「見える化」する。
    • 終わりの時間だけでなく、その後の楽しい予定も一緒に伝えると、気持ちの切り替えがスムーズになりやすい。

ステップ3:”魅力的な代替案”を用意する!

スマホやゲーム以上に「やりたい!」と思えることがあれば、子どもは自然と画面から離れます。

  • アイデア例:
    • 特別な体験: GWならではのイベント、キャンプ、潮干狩り(湘南ならでは!)、普段行かない公園へのお出かけなど。
    • 一緒に楽しむ: ボードゲーム、カードゲーム、料理やお菓子作り、工作、スポーツなど、親子や家族で一緒にできること。
    • 体を動かす: 公園での鬼ごっこ、自転車、ボール遊び、水遊びなど、思い切り体を動かせる機会を作る。
    • 創造性を刺激するもの: レゴ、粘土、お絵描き、自由研究のネタ探しなど、じっくり集中できるもの。
  • ポイント: 親も一緒に楽しむ姿勢を見せることが大事!「スマホよりこっちの方が楽しい!」と思わせる工夫を。(→ #ワンポイント育児 「一緒にやってみようか?」 の出番!)

ステップ4:親自身も”お手本”を見せる

子どもは親の姿をよく見ています。

  • 心がけ:
    • 親自身がスマホばかり見ていないか、意識してみる。
    • 子どもと遊ぶ時や話す時は、スマホを置いて向き合う。
    • 親も一緒に外に出たり、本を読んだりする姿を見せる。
  • ポイント: 親が楽しそうに他のことをしていれば、子どもも興味を持つかもしれません。

ステップ5:できた時は”具体的に”認める!

ルールを守れた時、スムーズに切り替えられた時は、具体的に褒めてあげましょう!

  • 声かけ例:
    • 「タイマーが鳴ったら、ちゃんとゲーム終えられたね!約束守れてえらい!」
    • 「今日は、午前中は外でたくさん遊んで、午後に少しゲーム、って上手に時間を使えたね!」
    • 「『もっとやりたい』って気持ちを我慢できたんだね、すごいね!」
  • ポイント: できた行動を具体的に認めることで、「次も守ろう!」という意欲に繋がります。(→ #ワンポイント育児 「見たまま承認」「プロセス褒め」も参考に!)

ルールを守れない…そんな時の対応は?

約束しても、なかなか守れないこともありますよね。そんな時は…

  • 感情的にならない: まずは親が冷静に。「約束、どうだったかな?」と確認を。
  • 事前に決めたペナルティを実行(もしあれば): 「守れなかったら、明日はゲームお休みね」など、事前に決めていた、短期的で、関連性のあるペナルティを実行します。感情的な罰(大声で叱る、長期間取り上げるなど)は逆効果。
  • ルールを見直す: あまりにも守れない場合は、ルール自体が子どもにとって厳しすぎる可能性も。もう一度、親子で作戦会議を開きましょう。

我が家のGWのスマホ攻防戦と、我が家の妥協点

我が家も、GWは三姉妹とスクリーンタイムのルールについて、毎年攻防戦(という名の話し合い)を繰り広げます(笑)。最初は私も厳しく制限しようとしましたが、それだと親も子もストレスが溜まるばかり…。

今は、連休前に「GW中は、特別ルールね!」と宣言し、

  • 1日の合計時間(例えば2時間まで、など)
  • やっていい時間帯(午前と午後、寝る前はNGなど)
  • 外出や家族で遊ぶ時間は優先!

といった、ざっくりとしたルールを子どもたちと話し合って決めています。(ステップ1)
そして、「今日は海に行くから、帰ってきてからね!」(ステップ3)とか、「明日はおばあちゃんちに行くから、ゲームはお休みの日ね」と、日々の予定とセットで見通しを伝えるようにしています。(ステップ2)

それでも、「もっとやりたい!」となる日はありますが、そんな時は「そっか、もっとやりたいんだね。でもお約束だからね。じゃあ、終わったら一緒にトランプする?」と、気持ちを受け止めつつ、次の楽しみを提示するように心がけています。完璧ではないけれど、以前よりバトルは格段に減りました!

まとめ:GWは”メリハリ”が大事!親子で笑顔の時間を増やそう

ゴールデンウィーク中の子どものスマホやゲームとの付き合い方。完全に禁止するのも、野放しにするのも、どちらも親子にとってハッピーではないかもしれません。

大切なのは、親子でルールを共有し、”メリハリ”をつけること。そして、スクリーンタイム以外の「リアルな体験」や「人との触れ合い」がいかに楽しいかを、子どもが実感できる機会をたくさん作ってあげることです。

今日ご紹介した、

  1. 親子で作戦会議(ルール決め)
  2. 見通しとタイマー活用
  3. 魅力的な代替案
  4. 親がお手本
  5. できたら具体的に承認

これらのステップを参考に、イライラや罪悪感を少し手放して、親子で笑顔になれるゴールデンウィークの過ごし方を見つけてみてくださいね!

あなたのGW中のスクリーンタイム対策、どうしていますか? 「我が家のルール」や「こんな工夫が効果あった!」など、ぜひコメントで教えてください!

こそだて部 で情報交換しましょう!この記事が参考になったら、いいね!やシェアも嬉しいです♪

次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】寝る前のたった10分が奇跡を起こす?親子の絆と想像力を育む「絵本タイム」の魔法

child reading book with mother in garden

夕飯を食べて、お風呂に入って、歯磨きをして…
「さあ、早く寝なさーい!」
一日頑張った子ども(と、もちろん私たち親も!)をやっと寝かしつけ。「早く自由時間が欲しい…!」それが本音の夜もありますよね。

でも、その慌ただしい一日の終わりに、たった5分、10分だけでも、親子のための特別な時間を持つことができたら…?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
我が家も夜はバタバタ!「早く寝てくれー!」と心で叫ぶ夜も数知れず(笑)。でも、どんなに忙しくても、できるだけ大切にしたいと思っているのが、寝る前の「絵本タイム」なんです。

なぜなら、この寝る前のほんのひとときは、

  • 子どもの言葉と想像力を豊かに育み、
  • 一日の興奮を鎮め、穏やかな眠りへと誘い、
  • 親子の絆を、何よりも深く、温かくしてくれる、

まさに「魔法の時間」だから!

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ「寝る前の絵本」が、子どもの成長に最高の”魔法”をかけるのか?
  • 魔法の効果を倍増させる!「絵本タイム」を楽しむ5つのコツ
  • 「もう自分で読めるから…」は、もったいない!?

について、最新の研究(難しくないのでご安心を!)や、看護師として感じる心と体の繋がりの視点、そして我が家のリアルな絵本タイムの様子も交えながら、お伝えしていきます。
この記事を読めば、きっと今夜から、寝る前の絵本タイムがもっと楽しみになるはずです♪

なぜ「寝る前の絵本」は、最高の”魔法時間”なの?

たかが絵本、されど絵本。寝る前に親子で絵本を読むことには、私たちが思う以上に、素晴らしい効果が詰まっています。

1. 心と脳を育む”栄養”満点!【言葉と想像力の刺激】

絵本には、日常会話ではあまり使わないような豊かな言葉や表現がたくさん詰まっています。読み聞かせを通して、子どもは自然と語彙力や文章の理解力を高めます。また、物語の世界に浸ることで、登場人物の気持ちを想像したり、未知の世界に思いを馳せたり想像力や共感力が大きく刺激されます。これは、脳がぐんぐん発達する幼児期~学童期にとって、最高の「栄養」です!

2. 一日の”締めくくり”の安心感【心の安定・睡眠導入】

毎日、寝る前に絵本を読むという決まった習慣(ルーティン)は、子どもに「もうすぐ寝る時間だな」という見通しを与え、一日の興奮した気持ちをクールダウンさせる効果があります。「ママ(パパ)の優しい声を聞きながら、温かい布団の中で物語の世界へ…」この安心感と心地よさは、穏やかな眠りへと誘う最高の導入剤になります。
(※様々な研究で、一貫した就寝前のルーティンが子どもの睡眠の質を高めることが示されています。出典:米国小児科学会など)

3. 親子の”特別な時間”【絆・コミュニケーション】

日中は忙しくて、なかなかゆっくり向き合えない親子も、寝る前の絵本タイムは、邪魔の入らない、特別なコミュニケーションの時間になります。絵本を介して、隣に座ったり、抱っこしたりというスキンシップが生まれ、「〇〇ちゃん、どう思った?」「この場面、面白かったね!」といった自然な会話が生まれます。この「あなただけの時間だよ」というメッセージが、子どもの自己肯定感と親への信頼感を深く育みます。

4. ”知的好奇心”の扉を開ける【学びへの興味】

恐竜の世界、宇宙の秘密、昔の人の暮らし、様々な国の文化…絵本は、子どもを未知の世界へと誘う、魔法の扉です。絵本を通して新しい知識に触れたり、「もっと知りたい!」という知的好奇心が刺激されたりすることで、学ぶことそのものへの興味関心が自然と育まれていきます。

皐月’s Point: 看護師としても、患者さんの不安を和らげるために、落ち着いた声で説明したり、安心できる環境を整えたりすることの大切さを感じます。寝る前の絵本タイムは、まさに子どもにとっての最高の「安心ケア」と言えるかもしれませんね。また、読み聞かせは、子どもの言語中枢だけでなく、感情や記憶に関わる脳の様々な領域を活性化させることも分かってきています。

魔法の効果を倍増!「絵本タイム」を楽しむコツ

せっかくの絵本タイム、もっと楽しく、もっと効果的にするためのコツを5つご紹介します!

コツ1:”習慣”にするのが一番の近道!

  • ポイント: 毎晩続けるのが理想ですが、完璧を目指さなくてOK!「疲れている日は1冊だけ」「週末はたっぷり」など、無理のない範囲で、できるだけ「毎日の習慣」にすることを目指しましょう。歯磨きと同じように、生活リズムに組み込んでしまうのがコツです。

コツ2:”選ぶ”楽しみも一緒に!

  • ポイント: 「今日はどの本にする?」と、子どもに本を選ばせてあげると、絵本タイムへの期待感や主体性が高まります。(寝る前なので、あまりに興奮する本ばかりにならないよう、親がある程度候補を絞ってから選んでもらうのも◎)図書館を一緒に訪れて、「寝る前に読みたい本」を探すのも楽しいですね!

コツ3:”読み方”に変化をつけてみる!

  • ポイント: いつも同じトーンではなく、登場人物になりきって声色を変えたり、効果音を入れたり、読むスピードに変化をつけたりすると、子どもは物語の世界にグッと引き込まれます。もちろん、落ち着いたトーンで、ゆったりと読み聞かせるだけでも、寝る前の時間には十分効果的です。

コツ4:”読みっぱなし”にしない(余裕があれば)

  • ポイント: 読み終わった後、「はい、おしまい!」だけでなく、「どの場面が一番好きだった?」「〇〇ちゃんだったら、どうする?」など、簡単な感想や質問を投げかけてみましょう。深い分析は不要!親子の対話のきっかけになれば十分です。親自身の感想を伝えるのも良いですね。

コツ5:”心地よい空間”を演出する

  • ポイント: 寝室の照明を少し落としたり、親子で布団に入って寄り添ったりしながら読むと、リラックス効果が高まります。「絵本タイムは、ママ(パパ)を独り占めできる、特別な時間なんだ」と感じさせてあげられるような、温かくて安心できる雰囲気作りを心がけましょう。

「もう自分で読めるから」はもったいない!読み聞かせは何歳まで?

「うちの子、もう自分で本を読めるようになったから、読み聞かせは卒業かな?」
そう思う方もいるかもしれませんが、それは実にもったいない!

子どもが自分で文字を読めるようになっても、

  • 親の声で聞く物語は、格別な安心感と喜びを与えます。
  • 自分ではまだ読めないような、少し難しい言葉や長いお話に触れることができます。
  • 内容について親子で感想を話し合うことで、思考力や表現力がさらに深まります。
  • 何よりも、親子の温かいコミュニケーションの時間として、かけがえのない価値があります。

読み聞かせに「〇歳まで」という明確な終わりはありません。お子さんが「読んで!」と求めてくれる間は、ぜひ続けてあげてほしいな、と思います。

我が家の「絵本タイム」事情:三姉妹と巡る、寝る前の物語の世界

我が家も、三姉妹が小さい頃から、寝る前の絵本タイムは欠かさ(ず、と言いたいけど、時々サボりながらも…笑)続けてきました。同じ本を何十回とリクエストされて、「またこの本~!?」とうんざりしたこともあります(笑)。でも、内容を全部覚えていて、私より先にセリフを言っちゃったりする娘たちの姿を見ると、それだけこの時間が好きで、心に刻まれているんだな、と嬉しくなりました。

時には、絵本の内容について、娘たちからハッとするような質問や感想が飛び出すことも。湘南の海をテーマにした絵本を読んだ後は、「今度、この貝殻を探しに行きたい!」なんて話が広がったり…。

疲れて「今日は1冊だけね」と言う日もありますが、この数分間の濃密な時間が、親子の絆を深め、娘たちの心を豊かにしてくれている、と信じています。

まとめ:絵本タイムは、未来への”素敵な贈り物”

寝る前の、たった数分の絵本タイム。
それは、

  • 言葉と想像力の翼を広げ、
  • 安心感という名の毛布で心を包み、
  • 親子の絆を深く、温かく紡ぐ、

子どもたちの未来への、かけがえのない”素敵な贈り物”です。

忙しい毎日の中でも、ほんの少しだけ、この魔法の時間を作ってみませんか?
ページをめくるごとに広がる物語の世界と、隣で感じるお子さんの温もりは、きっと、あなた自身の心も癒してくれるはずですよ。

あなたの家の「寝る前の絵本タイム」、どんな風に楽しんでいますか? お子さんのお気に入りの絵本や、心に残るエピソードがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね!

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次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】「可愛いね」より深く響く!子どもの”素敵な内面”を見つけて伝える魔法の声かけ

mother and daughter sitting together

「わぁ、今日のお洋服、可愛いね!」
「テストで100点取ったの? さすが、頭いいね!」
「かけっこ一番だったんだ! 足が速いね!」

…お子さんを褒める時、つい、目に見える「外見」や、分かりやすい「結果」「能力」ばかりに注目してしまっていませんか?

もちろん、それらを褒めることも、時には子どもの喜びや自信に繋がります。でも、もし、お子さんの”内面”にある素敵な輝きにもっと目を向け、それを言葉にして伝えることができたら…?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も、ついつい娘たちの「できたこと」や、分かりやすい頑張りを褒めてしまいがち。でも、本当に育てたい、伸ばしてあげたいと願うのは、テストの点数や足の速さだけではない、その子の「心のあり方」や「人としての魅力」だったりしますよね。

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ「内面(性格や価値観)」を具体的に褒めることが、子どもの成長に不可欠なのか?
  • 我が子の”キラリと光る内面”を見つけるヒント
  • 心に深く響く!「素敵な内面」の伝え方【具体例4パターン】

について、ポジティブ心理学の考え方や、看護師として日々感じる「その人らしさ」の大切さ、そして我が家のエピソードも交えながら、お伝えしていきます。
この記事が、お子さんの揺るぎない自己肯定感と、豊かな心を育むための、温かいヒントになれば嬉しいです。

なぜ「内面」を褒めることが、これほど大切なの?

「優しいね」「頑張り屋さんだね」「正直だね」…こうした内面の「良いところ」を具体的に言葉にして伝えることには、私たちが思う以上に、大きな意味があります。

1. ”ありのままの自分”への肯定感【揺るぎない自己肯定感】

外見や能力、達成した結果は、時と場合によって変わったり、他人と比較されたりしやすいもの。でも、「優しさ」「誠実さ」「粘り強さ」といった内面的な資質は、その子自身の核となる部分です。そこを認め、褒められることで、子どもは「何かができてもできなくても、自分は価値のある存在なんだ」と、外部の評価に左右されない、安定した自己肯定感を育むことができます。

2. ”望ましい行動”を強化する【道徳心・社会性の育成】

「弟に優しくしてくれて、ありがとう。あなたのそういう思いやり、素敵だね」と伝えられれば、子どもは「優しくすることは、良いことなんだ」「喜ばれることなんだ」と学び、その行動をまたしようという気持ちになります。良い行いを具体的に認め、価値づけることで、子どもの道徳心や社会性を自然な形で育むことができます。

3. 自分の”良いところ”に気づくキッカケ【自己理解】

子どもは、必ずしも自分の長所や良いところを自覚しているわけではありません。「〇〇ちゃんの、諦めないで最後まで頑張るところ、ママはすごいと思うよ」のように、親が具体的な言葉で「あなたのこういうところが素晴らしい」と伝えてあげることで、子どもは「自分には、そういう良い面があるんだ!」と客観的に認識し、ポジティブな自己イメージを築くことができます。

4. ”結果が出ない時”の心の支えになる【レジリエンス】

たとえテストで失敗しても、試合に負けても、「でも、あなたは最後まで諦めなかったよね」「正直に結果を話してくれてありがとう」のように、その過程での内面的な強さや誠実さを認めてもらえていれば、子どもは結果だけに左右されず、自分の価値を信じ続けることができます。これが、困難から立ち直る力(レジリエンス)の源泉となるのです。(→「失敗しても大丈夫!」の記事も参考に!)

皐月’s Point: ポジティブ心理学では、「強み(Character Strengths)」に注目し、それを活かすことが幸福感に繋がるとされています。子どもの内面にある「強み」を見つけ、それを言葉で伝えてあげることは、まさに子どもの幸福感を育む関わりと言えるでしょう。また、看護師としても、病気という困難な状況にある患者さんの「その人らしい強さ」(例:ユーモア、忍耐力、他者への配慮など)に光を当て、それを言葉で伝えることが、ご本人の回復力を引き出す上で非常に重要だと感じています。

我が子の”キラリと光る内面”を見つけるヒント

「うちの子の良いところ…もちろんあるけど、具体的にどう見つければ?」
大丈夫、特別なことではありません。日常の中に、ヒントはたくさん隠れています。

  • 「当たり前」と思っている行動に注目する:
    • 毎日の挨拶、脱いだ靴を揃える、弟や妹の面倒を見る、困っている友達に声をかける…普段、見過ごしがちな、でも大切な行動の中に、優しさや責任感が表れていませんか?
  • 「結果」だけでなく「プロセス」を見る:
    • なかなか上手くいかなくても、一生懸命に取り組んでいる姿勢、工夫している様子、粘り強く頑張っている姿。そこに、その子の素晴らしい資質(努力家、粘り強い、工夫好きなど)が見えませんか?(→「プロセス褒め」の記事も参考に!)
  • 「言葉」だけでなく「表情」や「態度」も観察する:
    • 友達の成功を心から喜んでいる表情、困っている人にそっと寄り添う態度、約束を真剣な眼差しで守ろうとする姿…言葉にならない部分にも、素敵な内面は表れます。
  • 「他の人」からの評判にも耳を傾ける:
    • 先生からの連絡帳、祖父母からの話、他の親御さんからの言葉の中に、「〇〇ちゃん、いつも優しいんですよ」「すごく頑張り屋さんですね」といった、自分では気づかなかった子どもの一面が見つかることも。

実践!”内面”を伝える温かい言葉かけ【具体例4パターン】

見つけた「素敵な内面」を、どう言葉にして伝えれば、子どもの心に響くのでしょうか? 具体的な4つのパターンをご紹介します。

パターン1:具体的な”行動”+”素敵な内面”

これが一番伝えやすい基本形!

  • 例:
    • 「(弟に)おもちゃを貸してあげたんだね。〇〇ちゃんのそういう【優しい】ところ、素敵だな」
    • 「転んだけど、泣かずに立ち上がったね!△△くんのそういう【強い】ところ、すごいよ」
    • 「難しい宿題、最後まで諦めずに終わらせたんだね。□□ちゃんの【粘り強い】ところ、ママは尊敬するな」

パターン2:努力や工夫を”内面の力”として表現

目に見える結果だけでなく、その裏にある力を認めます。

  • 例:
    • 「この絵、すごく色使いが独創的だね!〇〇ちゃんの【豊かな発想力】が表れてる!」
    • 「みんなのために、率先してリーダー役をやってくれたんだね。そういう【責任感】、素晴らしいと思う」
    • 「なかなか上手くいかなくても、『次はこうしてみよう!』って【前向きに考えられる】ところが、△△くんのすごいところだよ」

パターン3:”気持ち”に寄り添い、”心の強さ”を伝える

困難な状況で見せた、心の動きや強さに焦点を当てます。

  • 例:
    • 「悔しい気持ちをぐっとこらえて、相手に『ごめんね』って言えたんだね。自分の気持ちをコントロールできたのは、すごい【心の強さ】だよ」
    • 「本当は嫌だったかもしれないけど、正直に話してくれてありがとう。その【誠実さ】が嬉しいな」
    • 「大勢の前で発表するの、緊張したと思うけど、よく【勇気】を出したね!

パターン4:日常の”存在”そのものへの感謝と肯定

特別なことでなくても、その子の存在自体が素晴らしい、と伝えます。

  • 例:
    • 「〇〇ちゃんが笑顔でいてくれるだけで、家の中がパッと明るくなるよ。いつもありがとうね」
    • 「あなたの面白いお話を聞いていると、ママも元気が出るんだ」
    • 「あなたが一生懸命頑張っている姿を見ると、私も頑張ろうって思えるよ」
    • (→「大好きだよ」の記事も参考に![※内部リンク想定])

【ポイント】
大切なのは、具体的に、そして心を込めて伝えること。「すごいね」の一言で片付けず、「あなたのここが、こんな風に素敵だよ」と、しっかり言葉にして届けてあげましょう。

皐月のリアル体験談:三女の”優しさ”を見つけた日

我が家の三女は、おてんばで自己主張も強いタイプ。どちらかというと、「優しい」というより「パワフル!」という印象でした(笑)。

でもある日、公園で、他のお子さんが転んで泣いていた時、三女がさっと駆け寄って、「大丈夫?」と声をかけ、ティッシュを差し出しているのを見かけました。普段の彼女からは少し意外な行動で、私は胸がじーんとなりました。

その帰り道、「さっき、転んでた子に『大丈夫?』って声かけてあげてたね。〇〇(三女の名前)の、そういう【困っている子にすぐ気づいて、優しくできるところ】、ママ、すごく素敵だなって思ったよ。嬉しかったな」と、具体的に伝えました。

三女は、少し照れたような、でも、とても誇らしそうな顔をしていました。その日以来、彼女の「優しさ」の側面に、私もより意識的に目を向け、言葉にして伝えるようにしています。きっと、彼女自身の「自分って、優しいところもあるんだ」という自信に繋がってくれている…と信じています。

まとめ:「あなたは素晴らしい」というメッセージを、具体的に届けよう

「可愛いね」「頭いいね」「足が速いね」…
もちろん、そんな褒め言葉も嬉しいものです。でも、それ以上に、子どもの心を深く、そして永く支えるのは、

「あなたの【優しい】ところが好きだよ」
「あなたの【諦めない】ところが素晴らしいね」
「あなたの【正直さ】を尊敬するよ」

といった、その子の”内面”に向けられた、具体的で温かい承認の言葉です。

それは、「あなたは、あなたのままで、素晴らしい存在なんだよ」という、何よりも力強いメッセージ。
ぜひ、日常の中で、お子さんの”キラリと光る素敵な内面”を見つける「宝探し」をしてみてください。そして、見つけたら、惜しみなく、具体的な言葉にして伝えてあげてくださいね。

あなたのお子さんの、どんな「素敵な内面」を、最近発見しましたか? どんな言葉で伝えていますか? ぜひコメントで、あなたの「宝物」エピソードを教えてください!

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次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】「学校どうだった?」に「別に…」は卒業!子の”話したい気持ち”を引き出す魔法の質問

a girl holding a back to school signage

「学校どうだった?」
「…ふつう」
「今日、何したの?」
「…別に」

この、短いのに妙に親の心をえぐる(!?)会話の応酬…。
「もっと学校での様子を知りたいのに!」「楽しかったこと、教えてほしいのに!」と、やきもきしているパパママ、多いのではないでしょうか?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
我が家も、もちろん経験あります!特に小学校低学年くらいになると、園の頃より話してくれなくなった…?と感じることも。私も「ふつうって何よー!」って心の中で叫びつつ(笑)、つい「誰と遊んだの?」「給食は何だったの?」と質問攻めにしてしまい、娘に「もう、うるさいなぁ!」なんて言われて撃沈…なんてこともありました(反省)。

でも、もしかしたら、子どもが話してくれないのは、私たちの「聞き方」に原因があるのかもしれません。
実は、質問の仕方をほんの少し変えるだけで、子どもの「話したい!」気持ちを引き出し、会話が驚くほど弾むことがあるんです!

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ定番の「学校どうだった?」という質問だけでは、話が広がりにくいのか?
  • 子どもの心をノックする魔法の質問「今日はどんな面白いことあった?」のパワー
  • すぐに使える!「話したい気持ち」を引き出す質問バリエーション&コツ

について、コミュニケーションの専門知識(難しくないのでご安心を!)や、看護師として日々心がけている「聞く力」、そして我が家の試行錯誤から得た学びを交えながら、具体的にお伝えします。
この記事を読めば、お子さんとの放課後の会話が、もっと楽しく、もっと豊かになるヒントが見つかるはずです!

なぜ「学校どうだった?」だけでは、話してくれないの?

良かれと思って聞いているこの定番の質問。でも、子どもにとっては、意外と答えにくいのかもしれません。

  • 質問が”漠然としすぎている”: 「学校どうだった?」は、あまりにも範囲が広すぎます。朝から下校まで、たくさんの出来事があった中で、何をどう話せばいいのか、子ども自身も分からなくなってしまうのです。
  • ”尋問”のように感じてしまう: 毎日同じように聞かれると、子どもは「またか…」とうんざりしたり、「何か報告しなきゃいけないのかな?」とプレッシャーを感じたりしてしまうことも。
  • ”一言”で答えられてしまう(閉じた質問): 「どうだった?」という問いは、「うん、楽しかった」「普通だった」「まあまあ」など、一言で完結できてしまうため、そこから会話が広がりにくいのです。
  • 疲れていて思い出すのが”面倒”: 学校で一日頑張ってきて、頭も体も疲れている時に、一日の出来事を要約して話すのは、結構なエネルギーが必要です。「別に…」は、「思い出すのが面倒くさい」のサインかもしれません。

「どんな面白いことあった?」魔法の質問が”効く”理由

そこで試してほしいのが、「今日はどんな面白いことあった?」という、ちょっと具体的な問いかけです。この質問には、子どもの心をノックする、こんな効果が隠されています。

1. ”具体的”だから答えやすい【思考のフック】

「学校どうだった?」という漠然とした問いと違い、「面白いこと」という具体的なテーマに絞られることで、子どもは自分の記憶の中から関連するエピソードを探しやすくなります。「そういえば、今日休み時間にね…」「図工の時間にね…」と、話の糸口を見つけやすくなるのです。

2. ”ポジティブ”な出来事に目が向く【前向きな視点】

「面白いこと」「楽しかったこと」「嬉しかったこと」など、ポジティブな側面に焦点を当てて質問することで、子どもは自然と楽しかった記憶を思い出しやすくなります。たとえその日に嫌なことがあったとしても、楽しい出来事を話すことで、気持ちが前向きに切り替わるきっかけにもなります。

3. ”自由に話せる”オープンな問い【会話の扉】

この質問は、「はい」か「いいえ」では答えられません。どんな「面白いこと」があったのか、自分の言葉で説明する必要があります。これが、子どもの自由な発想や表現を引き出し、会話の扉を開きます。

4. 親の”純粋な関心”が伝わる【関係性の質】

「あなたの体験した『面白いこと』を知りたいな!」という、親の純粋な好奇心や関心が伝わります。「評価されている」「報告を求められている」のではなく、「自分の話を聞きたがってくれている」と感じることで、子どもは安心して心を開きやすくなります。

皐月’s Point: 看護師が患者さんにお話を伺う時も、「体調はいかがですか?」という閉じた質問だけでなく、「今日は、何か特に変わったことや気になったことはありましたか?」といった、少し具体的なオープンな質問を投げかけることで、ご本人の言葉で、より詳しい状況や気持ちを話していただけることがよくあります。相手の「話したい気持ち」を引き出すには、質問の仕方がとても重要なんですね。

実践!子どもの”話したい!”を引き出す質問バリエーション&コツ

「今日はどんな面白いことあった?」を基本に、色々なバリエーションを試してみましょう!

  • 「面白いこと」の仲間たち:
    • 「今日、一番笑ったことは何だった?」
    • 「何か『へぇ!』って思うような新しい発見はあった?」
    • 誰か(友達や先生)と一緒にやって、特に楽しかったことは?」
    • 給食で一番おいしかったメニューは何だった?」 (食べ物の話は、会話のきっかけになりやすい!)
    • 「休み時間、何して遊んだのが最高だった?
    • 「今日の授業で、一番『なるほど!』って思ったことは?」
    • 「何かラッキー!って思ったこと、あった?」
  • 聞くタイミングも大切!:
    • 帰宅直後は疲れていることも。玄関先で質問攻めにせず、おやつを食べながら、お風呂に入りながら、寝る前のリラックスした時間など、子どもが落ち着いているタイミングを見計らって聞いてみるのがおすすめです。
  • 聞く姿勢は「聞き役7割」:
    • 子どもが話し始めたら、途中で口を挟まず、まずは最後まで聞きましょう。「うんうん」「へぇー!」と相槌を打ち、目を見て、「あなたの話に興味があるよ」という姿勢を示すことが大切。(→「そっか、〇〇なんだね」の記事も参考に!)
    • 聞き終わったら、「それでどうなったの?」「その時どう思ったの?」と、さらに話を広げる質問をしてみるのもGOOD!
  • 親の話もちょっとだけ:
    • 「ママ(パパ)は今日、こんな面白いことがあったよ」と、自分の話も少し共有すると、会話が一方的にならず、子どもも話しやすくなります。

皐月のリアル体験談:「普通」しか言わなかった娘が話し出した”きっかけ”

うちの長女が低学年の頃、まさに「学校どうだった?」「ふつう」の達人でした(笑)。私も、どうすれば学校での様子を話してくれるのか、色々試行錯誤しました。

ある日、「学校どうだった?」と聞く代わりに、「今日さ、給食のメニューで一番『やった!』って思ったの、何だった?」と、ピンポイントで聞いてみたんです。すると、「えーっとね、フルーツポンチ!」と、少し考えてから答えてくれました。

そこから、「フルーツポンチ、美味しかった?」「誰かおかわりしてた?」「〇〇ちゃんは何が好きだって言ってた?」と、一つの話題から、少しずつ会話を広げていくことができたんです。

漠然とした質問ではなく、具体的な「とっかかり」を作ってあげること。そして、親が本当に「知りたい!」という好奇心を持って聞くこと。その大切さを実感した出来事でした。

まとめ:「知りたい!」気持ちを、心地よい質問に乗せて

「学校どうだった?」
この便利な言葉も、時には子どもの心を閉ざしてしまうことがあります。

代わりに、
「今日はどんな面白いことあった?」

この、具体的で、ポジティブで、オープンな魔法の質問を、ぜひ試してみてください。
そして、様々なバリエーションで、お子さんの「話したい!」スイッチを探ってみてください。

大切なのは、テクニックそのものよりも、「あなたのことをもっと知りたいな」という、あなたの純粋な気持ちです。それが伝われば、きっとお子さんは、目を輝かせて、今日あった素敵な出来事を、あなたに話してくれるはずですよ。

あなたが使っている、子どもの話を引き出す「魔法の質問」は何ですか? おすすめの質問や、会話が弾んだエピソードがあれば、ぜひコメントで教えてください!

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次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】「いってらっしゃい」「おかえり」を”笑顔”で!子どもの心を充電する毎日の魔法

couple playing with their child in front of colonnade of kazan cathedral in saint petersburg russia

「早く早く! 遅刻するよ!」
「いってきまーす!(バタン!)」
「…あ、うん、おかえりー(スマホぽちぽち)」

慌ただしい朝の玄関、疲れて帰ってきた夕方…。
毎日の「いってらっしゃい」と「おかえり」、つい流れ作業のように、あるいは上の空で済ませてしまっていること、ありませんか?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
正直に告白します…私もです! バタバタの朝はつい眉間にシワを寄せて「早く!」が先に出てしまったり、仕事で疲れて帰宅した娘に、心ここにあらずで「おかえり」と言ってしまったり…。後で「あぁ、もっとちゃんと顔を見てあげればよかった」と反省すること、数えきれません。

でも、この一日の始まりと終わりに交わされる、たった数秒のやりとり
実は、子どもの心を安心感で満たし、外の世界で頑張るエネルギーを充電するための、とてつもなく大切な「魔法の時間」なんです!

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ、ただの挨拶じゃない? ”笑顔”の「いってらっしゃい」「おかえり」が持つ深い意味
  • 忙しくても大丈夫!心を込めて伝えるための【3つの簡単コツ】
  • どうしても余裕がない…そんな時の「最低限ルール」

について、子どもの心の成長や、看護師として日々感じるコミュニケーションの大切さ、そして我が家のドタバタな日常から得た気づきを交えながら、お伝えしていきます。
今日から、あなたの「いってらっしゃい」「おかえり」が、もっと温かいものになるヒントが見つかれば嬉しいです。

なぜ”笑顔”の「いってらっしゃい」「おかえり」が大切なの?

毎日の挨拶が、なぜそんなに重要なのでしょうか? それは、子どもの心にとって、こんな意味を持っているからです。

1. 一日の始まりと終わりに”安心感”をチャージ!【心の安全基地】

朝、親の笑顔に見送られて「いってきます!」と家を出る。それは、「自分は愛され、応援されている」という安心感を胸に、外の世界へ踏み出すための勇気となります。そして一日頑張って、笑顔で「おかえり!」と迎えられる。それは、「ちゃんと帰る場所がある」「受け止めてもらえる」という、心の安全基地を確認する瞬間です。この繰り返される安心感が、子どもの情緒の安定に不可欠なのです。(心理学でいう「安全基地」の考え方ですね)

2. 「あなたは大切な存在だよ」というメッセージ【存在承認】

忙しい中でも、一瞬でも手を止めて、目を合わせ、笑顔で言葉をかける。その行為自体が、「あなたのこと、ちゃんと見てるよ」「あなたは私たちにとって、とても大切な存在だよ」という、言葉以上に強いメッセージとして子どもに伝わります。この「自分は大切にされている」という感覚が、自己肯定感の根っこを育てます。

3. 気持ちを切り替える”スイッチ”になる【情緒の安定】

「いってらっしゃい」は、家でのリラックスモードから、外(園や学校)での活動モードへ、気持ちを切り替える合図。「おかえり」は、外での緊張や興奮から、家での安心モードへ、気持ちを切り替える合図。この区切りとなる挨拶が、温かくポジティブなものであることで、子どもはスムーズに気持ちを移行させやすくなります。特に、分離不安を感じやすい子にとっては、重要な役割を果たします。

4. 親子の”信頼の絆”を深める【関係性の強化】

毎日繰り返される、予測可能で、温かいやりとり。この「変わらない安心感」が、親子の間の信頼関係を、静かに、でも確実に深めていきます。「いつも笑顔で見送ってくれる」「帰ったら、ちゃんと迎えてくれる」…その小さな約束の積み重ねが、強い絆となるのです。

皐月’s Point: 家族や大切な人との間で行われる、こうした日々の小さな「儀式(リチュアル)」は、心の安定や幸福感に繋がるという研究もあります。看護の現場でも、患者さんへの朝晩の挨拶や声かけは、単なる業務ではなく、安心感を提供し、信頼関係を築くための大切なコミュニケーションです。笑顔やアイコンタクトといった非言語的な要素も、言葉以上に気持ちを伝える力を持っています。

実践!心を込めた「いってらっしゃい」「おかえり」【3つの簡単コツ】

「大切さは分かったけど、忙しい朝や疲れた夕方に、いつも笑顔なんて無理!」…そうですよね! 大丈夫、完璧じゃなくていいんです。ほんの少しの意識で、いつもの挨拶が格段に温かくなります。

コツ1:”一瞬”でOK! 立ち止まって、目を見て、笑顔で

  • やり方:
    • 「いってらっしゃい」「おかえり」と言う瞬間、たとえ3秒でもいいので、今やっていることを止め、子どもの方に向き直ります
    • スマホやテレビから目を離し、子どもの目を見ます
    • 口角を上げて、にっこり。(作り笑顔でも、意識するだけで全然違います!)
    • そして、「いってらっしゃい!」「おかえり!」とはっきり言葉に出します
  • ポイント: 「ながら挨拶」をやめるだけで、子どもへの伝わり方が劇的に変わります!

コツ2:言葉に”プラスα”の温もりを

  • やり方:
    • 「いってらっしゃい、今日も元気に楽しんできてね!」
    • 「おかえり!待ってたよ。今日もお疲れ様!」
    • 軽くハイタッチする、頭をポンポンする、手を振る
    • 玄関まで(あるいは窓から)見送る
  • ポイント: 定型句に、ほんの一言、具体的な気遣いや愛情表現をプラスする。短い言葉やジェスチャーでも、温かみがぐっと増します。

コツ3:”聴く姿勢”もセットで(特に「おかえり」の時)

  • 心がけ:
    • 「おかえり!」と迎えた後、すぐに「手洗った?」「宿題は?」と矢継ぎ早に聞くのではなく、少し間を置いて、「今日はどんな一日だった?」と子どもの話を聞く姿勢を見せる。(もちろん、子どもが話したくなさそうな時は無理強いしない)
    • 玄関で数秒立ち話をするだけでもOK。「今日、給食美味しかった?」など、軽い質問から入るのも良いですね。
  • ポイント: 「あなたの帰りを待っていたよ、あなたの一日に関心があるよ」というメッセージが伝わります。(→「気持ちを受け止める」記事も参考に!)

忙しい!余裕がない!…そんな時の”最低限ルール”

どうしても時間がない!疲れて笑顔が出ない!…そんな日もあります。人間だもの。

そんな時は、「最低限、これだけは!」という自分ルールを決めておくのがおすすめです。

  • 例:
    • どんなに忙しくても、一瞬だけ目を見て「いってらっしゃい!」と言う
    • 疲れていても、玄関で「おかえり」と声だけはかける
    • 余裕がないことを正直に伝える。「ごめんね、今ちょっとバタバタだから、後でゆっくり話聞かせてね!」

完璧を目指さず、「ゼロ」にしないこと。そして、できなかった日があっても、自分を責めすぎないこと。それが、長く続けるコツです。

我が家の「いってらっしゃい」革命:朝のドタバタ玄関が変わった!

以前の我が家の朝は、それはもう戦場でした(苦笑)。「早く!」「まだ!?」と、私の怒鳴り声と、娘たちのグズグズ…。そんな中での「いってきます」「いってらっしゃい」は、義務的な、時には険悪なムードさえ漂うものでした。

でもある時、「これじゃいけない!」と思い立ち、どんなに時間がなくても、玄関を出る前の数秒だけは、必ずしゃがんで娘たちの目を見て、笑顔で「いってらっしゃい! 今日も楽しい一日になりますように!」と言って、ぎゅっとハグする、というのを意識して始めたんです。(コツ1&2の実践!)

最初は照れくさかったし、時間を取られる気もしましたが、続けていくうちに、不思議と娘たちの朝のグズグズが減り、笑顔で「いってきまーす!」と家を出ていく日が増えたんです。そして何より、私自身の気持ちが、すごく穏やかになった。朝のバタバタの中でも、この数秒の温かいやりとりが、親子双方の心の「お守り」になっている気がします。

まとめ:「いってらっしゃい」「おかえり」は、心の”充電ステーション”!

毎日の「いってらっしゃい」と「おかえり」。
それは、単なる挨拶ではなく、

「あなたは大切だよ」
「ここは安心できる場所だよ」
「あなたのことを応援しているよ」

という、愛情と安心感を伝える、大切なコミュニケーション
子どもにとっては、一日の活動エネルギーを充電し、帰ってきてホッとできる、心の”充電ステーション”のような役割を果たしています。

忙しい毎日の中でも、ほんの少しだけ意識して、笑顔と、目と、心を込めて、この魔法の言葉を伝えてみませんか?
その小さな習慣が、お子さんの心の安定と、親子の温かい絆を、きっと豊かに育んでくれるはずです。

あなたの家の「いってらっしゃい」「おかえり」の”こだわり”や、心掛けていることはありますか? ぜひコメントで教えてくださいね!

「#ワンポイント育児」で、毎日の挨拶をもっと温かく!この記事が参考になったら、いいね!やシェアをお願いします♪
次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】「へぇ、面白いね!」が魔法のスイッチ!子どもの”好き”と”好奇心”を無限に伸ばす共感力

little girl trying on clothes in closet

「ねぇママ、聞いて! このダンゴムシの足ってね、実は14本もあってさ…!」
「見てみて! この電車の連結部分が、こうなっててカッコいいんだよ!」
「このキャラクターの、この技がね…!」

目をキラキラさせながら、自分の「大好き!」なことについて、熱く語ってくる我が子。
…正直、「へ、へぇ…(ママは、そのキャラよく知らないんだけどな…)」とか、「またその話かぁ(何回目だろう…)」なんて、心の中で思ってしまうこと、ありませんか?(笑)

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も、娘たちが夢中になるもの(時に、私には全く未知の世界!)に、どう付き合えばいいのか戸惑った経験、たくさんあります。興味がないと、つい上の空で相槌を打ってしまったり…。

でも、親が子どもの「好き!」に心から(あるいは、心から興味がある”フリ”でも最初はOK!)寄り添い、共感を示すことは、子どもの好奇心や自己肯定感を、ぐんぐん伸ばす魔法のスイッチになるんです!

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ親が子どもの「好き」に”乗っかる”ことが、そんなに大切なのか?
  • 「へぇ、面白いね!」を伝える、具体的な関わり方【共感のコツ4選】
  • 親が正直、興味を持てない…そんな時のヒント

について、脳科学的な視点(好きなことへの集中力はすごい!)や、我が家の体験談も交えながら、お伝えしていきます。
この記事を読めば、お子さんの「好き!」をもっと応援したくなり、親子の会話も、きっと豊かになるはずです♪

なぜ親が子どもの「好き」に”乗っかる”ことが大切なの?

子どもの「好き!」「面白い!」に、親が共感し、関心を示すこと。それは、子どもの成長にとって、こんなにも素晴らしい効果をもたらします。

1. 「私の”好き”を分かってくれた!」【自己肯定感・存在承認】

自分の大好きなこと、夢中になっていることを、一番身近な親に「面白いね!」「すごいね!」と認めてもらえる。これは、子どもにとって「自分の興味や関心は、価値があるものなんだ」「このままでいいんだ」という、強い自己肯定感に繋がります。自分の「好き」を安心して表現できることは、自分らしさを大切にする心の土台となります。

2. ”もっと知りたい!”を引き出す【好奇心・探求心の燃料】

親が「へぇ!それでそれで?」と興味を示してくれると、子どもは「もっと知ってほしい!」「もっと伝えたい!」と、その「好き」な世界をさらに深く探求し始めます。親の共感は、子どもの好奇心や探求心という名のエンジンに、最高の燃料を注いでくれるのです。これが、自発的な学び(内発的動機づけ)に繋がっていきます。

3. 親子の”共通の話題”ができる【絆・コミュニケーション】

親が子どもの「好き」な世界に少しでも足を踏み入れることで、親子間の会話が豊かになります。「教えて!」「一緒にやってみようか?」そんなやり取りを通して、お互いの理解が深まり、親子の絆がより一層強くなります。共通の楽しい思い出も増えますね。

4. ”集中力”や”語彙力”が自然とUP【学びの促進】

子どもは、「好きなこと」に対しては、驚くほどの集中力を発揮します。また、その分野について話したり、調べたりする中で、関連する言葉(語彙)をどんどん吸収し、表現力も豊かになっていきます。まさに「好きこそものの上手なれ」! 親の共感は、そのプロセスをさらに加速させます。

皐月’s Point: 看護師として患者さんと向き合う時も、その方の趣味や好きなことに関心を持ってお話を伺うと、ぐっと心の距離が縮まり、信頼関係が深まることがあります。相手の「大切にしている世界」を尊重し、共感することは、あらゆる人間関係の基本であり、心の健康にも繋がる大切な要素なんですね。

「へぇ、面白いね!」を伝える実践テクニック【共感のコツ4選】

「共感が大事なのは分かったけど、具体的にどうすれば?」
大丈夫! 専門家になる必要はありません。ちょっとしたコツで、あなたの「興味あるよ!」サインは、しっかりお子さんに届きます。

コツ1:まずは”興味”を示す「へぇ!」「教えて!」【関心の表明】

  • 具体的な行動・声かけ:
    • 子どもが話し始めたら、手を止めて、体を向けて、目を見る。(「あなたの話を聞く準備ができたよ」というサイン)
    • 「へぇー、そうなんだ!」「それでそれで?」「知らなかった!もっと詳しく教えてくれる?」と、驚きや関心を言葉にする。
    • 分からなくても、知ったかぶりせず、素直に「教えて!」と頼む姿勢が◎。子どもは得意げに教えてくれるはず!
  • ポイント: まずは「あなたの話に興味がありますよ」という姿勢を見せることが第一歩。

コツ2:”良い質問”でさらに深掘り!【好奇心の共有】

相槌だけでなく、子どもの「好き」をさらに引き出す質問をしてみましょう。

  • 具体的な声かけ:
    • 「その(恐竜/電車/キャラクターなど)の、どこが一番好きなの?
    • どうしてそれに興味を持ったの? きっかけは?」
    • 「へぇ、すごいね!どうやってそんなに詳しくなったの?
    • 次はどんなことを知りたい? 一緒に図鑑で見てみる?」
  • ポイント: 評価する質問ではなく、子どもの気持ちや考え、探求心を引き出すような、オープンな質問を心がけます。(→「どう思う?」の記事も参考に!)

コツ3:”一緒に楽しむ”体験をしてみる【体験の共有】

可能であれば、言葉だけでなく、行動でも興味を示してみましょう。

  • 具体的な行動:
    • 子どもが夢中になっている図鑑や本を、一緒に読んでみる
    • 関連する場所(博物館、動物園、公園、駅など)に一緒に行ってみる
    • 子どもが好きなキャラクターの絵を一緒に描いてみるゲームを少しだけ一緒にやってみる
    • (湘南なら)子どもが見つけた貝殻やシーグラスの名前を一緒に調べてみる、とかも素敵ですね!
  • ポイント: 親が完璧にできなくてもOK!「一緒にやってみようとする姿勢」が大切。

コツ4:”すごいね!”は”具体的に”使う【的確な承認】

「すごいね!」を使うなら、何がどうすごいのか、具体的に伝えましょう。

  • 具体的な声かけ:
    • 「この昆虫の名前、全部覚えてるんだ!その記憶力がすごいね!
    • 「このゲームの攻略法、自分で考えて見つけたの?すごい工夫だね!
    • 「この絵本の内容、そんなに詳しく説明できるなんてすごい! よく読んでるんだね」
  • ポイント: 子どもの知識、情熱、努力、集中力など、その「好き」に関連する具体的な部分を認めると、より心に響きます。(→「見たまま承認」の記事も参考に!)

親が正直、興味を持てない…そんな時は?

ありますよね、どうしても親自身は興味が湧かない…ということ(笑)。そんな時は、無理に好きになる必要はありません!

  • 子どもの「熱中している姿」そのものに注目する: 「〇〇の話をしている時、本当に目がキラキラしてるね!」「そんなに夢中になれるものがあって、素敵だね!」と、内容ではなく、子どもの”情熱”や”楽しんでいる気持ち”に共感する。
  • 「教えてくれてありがとう」と感謝を伝える: 自分の知らない世界を教えてくれる先生として、敬意を払う。
  • 応援する姿勢を見せる: 図書館で関連する本を借りてきてあげたり、必要な材料を用意してあげたり、発表の場を作ってあげたり…興味を深めるためのサポートに徹する。

大切なのは、興味の対象そのものではなく、それを大切にしている「お子さん自身」の気持ちを尊重することです。

我が家の「未知の世界(?)」への扉が開いた瞬間

三女が一時期、ある特定のキャラクター(正直、私にはどれも同じに見える…)のフィギュア集めに熱中していたことがありました。「見て!新しい仲間だよ!この子はね…」と、毎日そのキャラ設定を熱く語るのですが、私は「へ、へぇ…」と、やや引き気味(苦笑)。

でもある時、「そんなに好きなんだね!ママにも、その子のどこが一番魅力的なのか、3つ教えてくれる?」(コツ2)と聞いてみたんです。すると、三女は目を輝かせて、「まずね、このマントがカッコよくて、それからね…」と、それはもう生き生きと語り始めました。

その姿を見て、「ああ、私がこのキャラを好きかどうかは関係ないんだな。この子は、自分の『好き』を私に共有して、分かってほしいんだな」と気づきました。それからは、キャラの名前は覚えられなくても(笑)、「へぇ!そんな設定なんだ!面白いね!」(コツ1)と、彼女の”熱量”に共感するように心がけています。おかげで、以前より親子の会話も弾むようになりました。

まとめ:「面白いね!」は、子どもの世界を広げる魔法の言葉

「へぇ、〇〇って面白いね!」
「もっと教えて!」

親からの、この温かい共感と好奇心は、

  • 子どもの「自分はこれでいいんだ」という自己肯定感を育み、
  • 「もっと知りたい!」という探求心に火をつけ、
  • 親子の間に楽しく豊かなコミュニケーションを生み出し、
  • 好きなことを通して、様々な能力(集中力、語彙力、思考力)を伸ばす、

まさに、子どもの世界と可能性を、無限に広げる魔法の言葉です。

あなたも今日、お子さんの「大好き!」な世界に、ほんの少しだけ足を踏み入れてみませんか? きっと、あなたの知らない、キラキラした子どもの一面を発見できるはずですよ。

あなたのお子さんが今、夢中になっているものは何ですか? その「好き」に、どんな風に寄り添っていますか? ぜひコメントで教えてください!

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次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】「一緒にやってみようか?」は魔法の合言葉!親が”伴走者”になる寄り添い方

a playful mother and daughter throwing dried leaves together

宿題の前で、うんうん唸っている我が子…。
新しいことに挑戦しようとして、すぐに「できない!」と諦めかけている姿…。
部屋の片づけを前に、どこから手をつけていいか途方に暮れている様子…。

そんな時、私たち親は、
「もう、貸してごらん!ママ(パパ)がやった方が早いから!」と、つい全部やってあげてしまうか、
「自分で考えなさい!」「最後までやりなさい!」と、突き放してしまうか…
その両極端で悩んでしまうこと、ありませんか?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も、この「手伝いすぎ」と「放置」の間で、いつも頭を悩ませてきました。「どこまで手伝うのが、この子の成長のために一番いいんだろう…?」って。

そんな試行錯誤の中で見つけた、子どもの「自分でやりたい」気持ちを尊重しつつ、そっと背中を押し、一緒にゴールを目指すための、魔法の合言葉。それが、

「そっか、難しいんだね。じゃあ、一緒にやってみようか?」

という、親が”伴走者(ばんそうしゃ)”になる関わり方です。

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ「一人で」でも「全部やってあげる」でもなく、「一緒に」が効くのか?
  • 親が”伴走者”になることの、驚くべき効果
  • 上手な”伴走者”になるための【寄り添い方4つのコツ】

について、心理学の視点(スキャフォールディングなど)や、看護師として大切にしているチームワークの考え方、そして我が家の体験談を交えながら、具体的にお伝えします。
この記事が、お子さんの挑戦を温かくサポートし、親子の絆を深めるヒントになれば嬉しいです。

なぜ「一人で」だけでも「全部やってあげる」だけでもダメなのか?

(このテーマは、過去の記事でも触れてきましたね!)

  • 「一人でやりなさい!」だけだと…
    課題が難しすぎると、子どもは「やっぱり自分には無理だ」と自信を失い、挑戦する意欲そのものをなくしてしまう可能性があります。適切なサポートがないと、成長の機会を逃してしまうことも。
  • 「全部やってあげる!」だけだと…
    子どもは自分で考え、試行錯誤し、「できた!」という達成感を味わう機会を失います。結果、「誰かがやってくれるのが当たり前」になり、自立心や問題解決能力が育ちにくくなります。

つまり、大切なのは、その子にとって「難しすぎず、簡単すぎない」課題に対して、「ちょうどいい塩梅のサポート」を提供することなんです。

”伴走者”になる!「一緒にやってみようか?」のすごい効果

そこで効いてくるのが、「一緒にやってみようか?」という”伴走者”としての関わり方です。これには、こんな素晴らしい効果があります。

  • 効果1:”安心感”の中で挑戦できる!【心理的安全性UP】
    「一人じゃないんだ」「困ったら助けてくれる人がそばにいるんだ」と感じることで、子どもは失敗への不安を減らし、安心して難しいことにも挑戦しやすくなります。親が安全基地として機能することで、子どもの挑戦意欲が引き出されます。
  • 効果2:”やり方”を見て学べる!【モデリング効果】
    親が一緒に取り組む中で、具体的な手順や、問題解決のための考え方、さらには、うまくいかない時の気持ちの切り替え方などを、子どもは間近で見て学ぶことができます。言葉で説明されるよりも、ずっと効果的な学習方法です。
  • 効果3:”できた!”を共有できる!【喜びと達成感の倍増】
    親子で協力して何かを成し遂げた時、「やったね!」「一緒に頑張ったからできたね!」と喜びや達成感を分かち合うことができます。この共有体験が、子どもの自信をさらに高め、「協力するって楽しいな」というチームワークの感覚も育みます。
  • 効果4:親子の”絆”が深まる!【協力と信頼】
    一緒に目標に向かって試行錯誤する時間は、お互いを理解し、信頼し合う、かけがえのないコミュニケーションの時間になります。「指示する人」と「される人」ではなく、「一緒に頑張るパートナー」としての関係性が築かれます。

皐月’s Point: これは、教育心理学でいう「足場かけ(スキャフォールディング)」という考え方に近いです。まるで建物の足場のように、子どもが自分でできるようになるまで、一時的に必要なサポート(足場)を提供し、できるようったらずっと外していく、というイメージですね。(ロシアの心理学者ヴィゴツキーが提唱した「発達の最近接領域」という考え方が基になっています。) 看護の現場でも、患者さんが自分でできるようになることを目指して、最初は介助し、次に一緒にやり、最後は見守る、という段階的なサポートを大切にしています。

実践!上手な”伴走者”になるための【寄り添い方4つのコツ】

では、具体的にどんな風に「一緒にやってみる」のが良いのでしょうか? ただ隣で手伝えばいい、というわけではありません。4つのコツをご紹介します。

コツ1:主役はあくまで”子ども”! 親はサポーターに徹する

  • 心がけ:
    • まずは子どもにやらせてみて、どこまで自分でできるかを見守る。
    • 子どもが「できない!」とSOSを出すまで、あるいは明らかに困っている様子が見えるまで、手出し・口出しを我慢する。(これが難しい!)
    • 手伝う時も、子どもができる部分は任せ、本当に難しい部分だけをサポートする。「これはママがやるね。じゃあ、〇〇ちゃんはここをお願いできる?」のように役割分担するのも◎。
    • 「次はどうするんだっけ?」と子どもに考えさせる問いかけをする。
  • NG: 親が主導権を握って、ほとんど全部やってしまうこと。

コツ2:「一緒に」の”レベル”を調整する

  • 関わり方の例:
    • レベル1(見守り型): 親はそばにいるだけで、基本は見守る。時々「頑張ってるね!」と励ます。
    • レベル2(ヒント型): 口頭でヒントを出したり、質問したりして、子どもが自分で気づくのを助ける。(例:「もしかしたら、こっちのパーツが先かな?」)
    • レベル3(お手本型): 「じゃあ、ここだけママがやってみるね」と、難しい部分だけ手本を見せる。
    • レベル4(協働型): 「よし、一緒にやろう!」と、役割分担しながら文字通り一緒に作業する。(例:料理、難しい工作など)
  • ポイント: 課題の難易度や、子どものその時の状態に合わせて、「一緒に」のレベルを柔軟に変えましょう。

コツ3:”考えるプロセス”を共有する

  • 声かけ例:
    • (親が手伝いながら)「うーん、ここはどうなってるのかな? あ、こうすればいいのか!」と、考えていることを声に出す(思考の言語化)
    • 「ママはこういう時、まず〇〇からやってみるんだけど、どうかな?」と、自分のやり方や考え方を伝える。
    • 「さっき失敗しちゃったけど、次は△△してみようか」と、試行錯誤のプロセスを見せる。
  • ポイント: やり方だけでなく、「どう考えてそれに至ったか」というプロセスを共有することで、子どもの問題解決能力が育まれます。

コツ4:”楽しむ”ことを忘れずに!

  • 心がけ:
    • 課題を「クリアすべきもの」と捉えすぎず、親子で協力するプロセスそのものを楽しむ。
    • うまくいかなくても、「あはは、難しいね!」「また今度挑戦しよう!」と、明るい雰囲気を心がける。
    • できた時には、「やったー!一緒に頑張ったからできたね!」と共に喜びを分かち合う
  • ポイント: 楽しい経験は、子どもの「またやってみたい!」という意欲に繋がります。親子の良い思い出にもなりますね。

我が家の「一緒にやってみようか?」体験:長女の苦手な裁縫

長女が家庭科の宿題で、初めて手縫いで雑巾を縫うことになった時。「こんなの無理!できない!」と、早々に諦めモードでした。不器用な彼女にとって、針に糸を通すことからして大難関…。

以前の私なら、「大丈夫、できるって!」と励ますか、「もう、貸してごらん!」と手伝って(というか、ほとんどやってあげて)いたかもしれません。

でもその時は、「そっか、難しそうだよね。じゃあ、一緒にやってみようか? まず、ママが糸の通し方のお手本を見せるね」(コツ2 レベル3 & コツ1)と声をかけました。糸通しだけ手伝い、最初の数針は「こうやって針を動かすんだよ」と一緒に手を添えて縫い(コツ2 レベル4 & コツ3)、その後は「じゃあ、ここからここまで、〇〇(長女)が縫ってみて。ママは隣で見てるからね」(コツ2 レベル1)と見守りました。

曲がりくねった縫い目でしたが、最後まで自分で縫い終えた時の、彼女の達成感に満ちた顔!「できた…!一人でできた!」と本当に嬉しそうでした。「一緒に頑張ったね!」(コツ4)と二人で喜びました。あの経験は、彼女にとって「難しいことでも、助けてもらいながらならできるかも」という自信になったようです。

まとめ:「一緒に」が、子どもの”乗り越える力”を育てる

「一緒にやってみようか?」

この一言は、子どもが困難な課題に立ち向かう時、

  • 「一人じゃない」という安心感を与え、
  • 具体的なスキルや考え方を学び、
  • 「できた!」という成功体験を積み重ね、
  • 親子の信頼関係を深める、

まさに”伴走者”としての、温かく力強いサポートの言葉です。

それは、子どもが「自分には乗り越える力がある」と信じられるようになるための、大切なステップ。

もちろん、毎回「一緒に」やる必要はありません。時にはそっと見守ることも、時には完全に任せることも大切です。でも、「助けが必要だな」と感じた時には、ぜひこの「一緒にやってみようか?」という関わり方を思い出してみてください。

それは、お子さんの「自分でやる力」を奪うのではなく、むしろ、未来の困難を乗り越えていくための、本当の意味での「生きる力」を育むことに繋がるはずです。

あなたが「一緒にやってみようか?」と声をかけるのは、どんな時ですか? 親子で協力して何かを乗り越えた、素敵なエピソードがあれば、ぜひコメントで教えてください!

「#ワンポイント育児」で、子どもの挑戦を一緒に応援しましょう!この記事が参考になったら、いいね!やシェアをお願いします♪
次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】失敗が怖い子に届けたい「大丈夫だよ、失敗してもいい」が持つ魔法の力

joyful outdoor family celebration with balloons

「やってみたいけど…もし失敗したらどうしよう…」
「うまくできなかったら、恥ずかしいな…」
「怒られるかもしれないから、やめておこう…」

新しい自転車にまたがるのをためらう時。
クラスで手を挙げるのを躊躇する時。
難しい問題に、最初から「できない」と諦めてしまう時。

そんな風に、お子さんが「失敗」を恐れて、挑戦への一歩を踏み出せない姿を見るのは、親として切なく、もどかしい気持ちになりますよね。

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私もどちらかというと石橋を叩いて渡るタイプなので(笑)、娘たちの「失敗したくない」という気持ち、すごくよく分かります。そして、「失敗させたくない」「傷ついてほしくない」という親心から、つい先回りして手助けしたくなったり…。

でも、子どもの健やかな成長のためには、失敗を恐れずに挑戦する経験が不可欠です。そして、その「挑戦する心」を力強く支えるのが、親からの「大丈夫だよ、失敗してもいいんだよ」という温かいメッセージと、”安心感”なんです。

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ子どもは「失敗」を恐れるようになってしまうのか?
  • 「失敗しても大丈夫!」という安心感が、なぜ子どもの心を強くするのか?
  • 「挑戦する心」を育む、温かい関わり方【4つのヒント】

について、心理学の視点(成長マインドセットや心理的安全性)や、看護師として感じる「失敗から学ぶ」ことの重要性、そして我が家の体験談も交えながら、お伝えしていきます。
この記事が、お子さんの「やってみたい!」を、そっと後押しするきっかけになれば嬉しいです。

なぜ子どもは「失敗」を恐れるようになるの?

生まれたばかりの赤ちゃんは、失敗なんて気にせず、何度も何度も寝返りに挑戦し、立ち上がろうとしますよね。では、いつから子どもは「失敗」を恐れるようになるのでしょうか?

  • 失敗=「叱られる」「がっかりされる」経験: 過去に、何か失敗した時に、親や周りの大人から厳しい言葉で叱られたり、ため息をつかれたり、「なんでできないの!」と責められたりした経験が、無意識のうちに「失敗=怖いこと」と結びつけてしまう。
  • 「完璧」を求められるプレッシャー: 「いつも良い子でいなさい」「100点を取りなさい」といった、直接的・間接的な期待が、「失敗は許されない」というプレッシャーになってしまう。
  • 「結果」ばかりが評価される環境: 頑張った過程(プロセス)ではなく、「できたか・できなかったか」という結果だけで判断されることが多いと、「結果を出せない=ダメな自分」と感じやすくなる。(→「プロセス褒め」の記事も参考に!)
  • 周りの子との比較: 「〇〇ちゃんはできるのに、自分はできない」と感じる経験が続くと、自信を失い、挑戦すること自体を避けるようになる。
  • 自信のなさ・低い自己肯定感: もともと自分に自信がないと、「やっぱり自分はダメなんだ」と失敗によってさらに落ち込み、挑戦への意欲を失いやすい。

これらの経験や環境が、子どもの心の中に「失敗は怖いもの」「避けなければならないもの」という壁を作ってしまうのです。

「失敗しても大丈夫!」が”挑戦する心”に火をつける理由

では、親が「大丈夫だよ、失敗してもいいんだよ」と伝え、「失敗しても、この場所(親子関係)は安全だ」と感じられることは、なぜ子どもの成長にとってそんなに大切なのでしょうか?

  • 理由1:”心理的安全性”が確保される【安心基地】
    「失敗しても、見捨てられない」「怒られない」「バカにされない」…そう感じられる環境(=心理的安全性の高い環境)があって初めて、子どもは安心して新しいことに挑戦したり、自分の意見を言ったり、間違いから学んだりすることができます。親が「失敗OK!」の姿勢を示すことは、まさに家庭を「挑戦のための安全基地」にすることなのです。
  • 理由2:”挑戦”へのハードルがぐっと下がる【行動促進】
    失敗への恐怖が和らぐと、「やってみようかな?」という気持ちへのブレーキが外れます。「うまくいかないかもしれないけど、まあ、いいか!」と、最初の一歩を踏み出す勇気が湧いてくるのです。
  • 理由3:”失敗=学び”と捉える練習になる【成長マインドセット】
    「失敗してもいい」というメッセージは、「失敗は終わりではなく、何かを学ぶためのチャンスなんだ」という視点(=成長マインドセット)を育む土壌となります。失敗の原因を考えたり、次はどうすればいいか工夫したりする、前向きな姿勢に繋がりやすくなります。(キャロル・ドゥエック教授の研究でも、失敗を成長の糧と捉えることの重要性が示されていますね。)
  • 理由4:”ありのままの自分”でOKと思える【自己受容】
    成功しても失敗しても、親からの愛情や評価が変わらない、と感じられる経験は、「結果に関わらず、自分は価値のある存在なんだ」という自己受容感を育みます。これが、揺るぎない自己肯定感の核となります。

皐月’s Point: 看護の世界でも、「ヒヤリハット報告」など、失敗(や、失敗しそうになったこと)を責めずにオープンに共有し、そこから学び、改善に繋げる文化が、医療安全の向上に不可欠とされています。失敗を許容し、そこから学ぶ姿勢は、あらゆる成長の場面で重要なんですね。

実践!「失敗してもいいよ」を伝える温かい関わり方【4つのヒント】

では、具体的にどうすれば、「失敗しても大丈夫だよ」というメッセージを、子どもの心にしっかりと届けられるのでしょうか?

ヒント1:言葉で”はっきり”伝える【安心の言葉】

  • 具体的な声かけ:
    • (挑戦する前に)「大丈夫だよ、失敗したって全然いいんだからね。やってみることが大事だよ!」
    • (失敗した後に)「あー、残念だったね!でも、失敗しても大丈夫だよ。ここから学べばいいんだから」
    • 「ママ(パパ)は、結果がどうであれ、あなたが一生懸命挑戦したことが嬉しいよ!
  • ポイント: 曖昧にせず、「失敗してもOK」ということを、明確な言葉で繰り返し伝えます。

ヒント2:親自身が”失敗をオープンにする”姿を見せる【モデリング】

  • 具体的な行動:
    • 親自身が何か失敗した時に、隠したりごまかしたりせず、「あちゃー!ママ、焦がしちゃった!失敗失敗!」「パパ、道間違えちゃった、ごめんごめん!」とオープンに認め、ユーモアを交えたり、どう改善するかを話したりする。
  • ポイント: 親が完璧ではない姿、失敗から学ぶ姿を見せることで、子どもは「失敗しても大丈夫なんだ」と肌で感じて学びます。

ヒント3:”結果”ではなく”挑戦した勇気”を称賛する【プロセス重視再び!】

  • 具体的な声かけ:
    • 「難しいのに、よく挑戦しようと思ったね!その勇気がすごいよ!
    • 「結果はうまくいかなかったけど、最後まで諦めずに頑張ったこと、ちゃんと見てたよ!」
    • 新しいやり方を試してみたんだね!その発想が素晴らしい!」
  • ポイント: 失敗しても、その過程にある努力、工夫、粘り強さ、そして何より「挑戦したこと」そのものを具体的に認め、称賛します。(→「プロセス褒め」の記事も参考に!)

ヒント4:失敗後の”気持ち”に寄り添うことを忘れずに【共感ファースト】

  • 心がけ:
    • 失敗して落ち込んでいる子に、いきなり「失敗しても大丈夫だよ!」とポジティブな言葉をかけても、響かないことがあります。
    • まずは、「そっか、悔しいね」「悲しかったね」と、子どものネガティブな気持ちに寄り添うことが先決です。(→「そっか、〇〇なんだね」の記事も参考に!)
    • 気持ちを受け止めてもらい、少し落ち着いてから、「でもね、失敗しても大丈夫なんだよ」と伝える方が、子どもの心に届きやすくなります。

我が家の「失敗OK!」の合言葉:怖がり長女との自転車練習

うちの長女は、どちらかというと慎重派で、転ぶのが怖くて、なかなか自転車の補助輪を外せずにいました。「どうせ転ぶもん…」「怖いからやりたくない」と。

その時、夫と私で決めた合言葉が「大丈夫!転んだら、また起き上がればいいんだから!」でした。練習する前にも、「転んでも全然大丈夫だからね!パパとママがちゃんと見てるから、安心してやってごらん!」と繰り返し伝えました(ヒント1)。

練習中、案の定、何度も転びました。そのたびに、駆け寄って「痛かったね!」と気持ちを受け止め(ヒント4)、でもすぐに「でも、よく勇気出して漕いでみたね!すごいよ!」(ヒント3)と伝え、「ほら、もう一回やってみよう!」ではなく、「少し休憩する? それとも、もうちょっとだけ挑戦してみる?」と、彼女の意思を尊重しました。

親が「転んでも大丈夫」という雰囲気でどーんと構えていたからか、彼女も次第に転ぶことへの恐怖が薄れ、ついに補助輪なしで乗れるようになったのです!あの時、「失敗しても大丈夫」という安心感を伝え続けて、本当によかったと思いました。

まとめ:「大丈夫だよ」が、子どもの可能性の扉を開ける

「大丈夫だよ、失敗してもいいんだよ」

この言葉と、それを行動で示す親の姿勢は、子どもの心の中に「挑戦しても安全だ」という、かけがえのない安心感を育みます。

その安心感があるからこそ、子どもは、

  • 失敗を恐れずに、新しいことに挑戦できる
  • 困難なことにも、粘り強く取り組める
  • 間違いから学び、成長していける
  • ありのままの自分を受け入れられる

ようになります。それは、まさに子どもの無限の可能性の扉を開ける、魔法の鍵と言えるでしょう。

完璧な親でなくてもいい。むしろ、親自身が失敗を認め、そこから学ぶ姿を見せること。そして、子どもの挑戦を、結果に関わらず温かく見守り、「失敗しても、あなたの価値は変わらないよ」と伝え続けること。それが、子どもの”挑戦する心”を育む、一番の近道なのかもしれません。

あなたのお子さんは、どんな時に「失敗したくない」と感じますか? 「失敗しても大丈夫」と伝えるために、どんな工夫をされていますか? ぜひコメントで、あなたの体験談やアイデアを教えてください!

「#ワンポイント育児」で、一緒に子どもの挑戦する心を応援しましょう!この記事が参考になったら、いいね!やシェアをお願いします♪
次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】「頭いいね!」より「頑張ったね!」が効く!子どもの”折れない心”を育むプロセス褒めのススメ

a boy in yellow shirt

「100点取ったの!? すごーい!やっぱり頭いいのね!」
「かけっこで一番? さすが、運動神経がいいんだね!」

お子さんが素晴らしい結果を出した時、私たちは心からの喜びと称賛を伝えますよね。それは、とっても素敵なことです!

でも、もし、そんな「結果」や「才能」ばかりを褒める言葉が、長い目で見ると、子どもの挑戦する意欲や、困難に立ち向かう心を、かえって弱めてしまう可能性があるとしたら…?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も昔は、つい分かりやすい「結果」や「才能」を褒めてしまいがちでした。「すごいね!」「上手!」は、言いやすい褒め言葉ですもんね。でも、スタンフォード大学の心理学者、キャロル・ドゥエック教授の「マインドセット」という考え方を知って、私の「褒め方」に対する意識はガラリと変わったんです。

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ「結果」や「才能」ばかり褒めるのは、要注意なのか?
  • 「頑張ったね!」に代表される”プロセス褒め”が持つ驚きの効果
  • 日常で使える!具体的な「プロセス褒め」の声かけ例

について、「成長マインドセット(Growth Mindset)」の考え方を軸に、看護師としての視点や、我が家の体験談も交えながら、詳しくお伝えします。
この記事を読めば、お子さんの”折れない心(レジリエンス)”と”やる気”を効果的に育む、褒め方のヒントが見つかるはずです!

なぜ「結果」ばかり褒めるのは、要注意なの?【固定マインドセットの罠】

ドゥエック教授は、人の考え方を大きく二つに分けています。

  • 固定マインドセット(Fixed Mindset): 「知能や才能は、生まれつき決まっていて変わらない」と考える。
  • 成長マインドセット(Growth Mindset): 「知能や才能は、努力や経験によって伸ばすことができる」と考える。

そして、「頭いいね!」「才能があるね!」といった”才能”や”結果”ばかりを褒める言葉は、子どもに「固定マインドセット」を植え付けやすい、と指摘しています。なぜなら…

  • 「才能がないとダメなんだ」と思い込みやすい: 褒められるのは「才能がある時」だけだと感じると、「才能がないかもしれないこと」への挑戦を避けるようになります。
  • ”失敗”を過度に恐れるようになる: 「すごいね!」と言われ続けると、「すごい自分でいなければならない」というプレッシャーを感じ、失敗して「すごくない自分」を見せることを極端に恐れるようになります。
  • ”努力”や”工夫”をしなくなる可能性: 成功は「才能」のおかげだと考えると、難しい壁にぶつかった時に、「才能がないから無理だ」と、努力したり、やり方を変えたりすることを諦めやすくなります。
  • (極端な場合)結果のために不正をするリスクも: 「賢い」「できる」という評価を守りたい一心で、カンニングなどの不正直な行動に繋がる可能性も、研究では示唆されています。(出典:キャロル・S・ドゥエック著『マインドセット:「やればできる!」の研究』など)

もちろん、結果を喜ぶのは自然なこと。でも、褒めるポイントが「結果」や「才能」に偏りすぎると、挑戦を避け、失敗を恐れ、努力を軽んじる心を育ててしまう危険性があるのです。

「頑張ったね!」”プロセス褒め”の驚くべき効果【成長マインドセットを育む】

一方で、「頑張ったね!」「粘り強く取り組んだね!」「工夫したね!」といった”プロセス(過程)”を褒める言葉は、子どもの中に「成長マインドセット」を育みます。

  • 「努力すれば成長できる!」と信じられる: プロセスを認められることで、子どもは「自分の頑張りや工夫が、結果に繋がるんだ」「能力は伸ばせるんだ」と実感できます。
  • ”挑戦”を楽しむ心が育つ: 才能の有無ではなく、努力や挑戦そのものが価値あることだと理解すると、難しい課題にも「やってみよう!」と前向きに取り組めるようになります。課題は「自分の能力を証明するテスト」ではなく、「成長のチャンス」に変わるのです。
  • ”失敗”から学び、立ち直る力がつく【レジリエンスUP】: たとえ結果が出なくても、そこまでの頑張りや粘り強さを認めてもらえれば、子どもは「ダメじゃなかったんだ」と感じられます。失敗を「学びの機会」と捉え、「次はどうすればいいかな?」と前を向いて立ち直る力(レジリエンス)が育まれます。(→「(失敗して)もうやらない!」の記事も参考に![※内部リンク想定])
  • ”学ぶこと自体”が楽しくなる【内発的動機づけ】: 親からの評価(結果に対する褒め言葉)のためではなく、「できるようになりたい」「もっと知りたい」という自分自身の内側から湧き出る意欲(内発的動機づけ)で、物事に取り組めるようになります。

皐月’s Point: 看護師としても、患者さんがリハビリなどを続ける上で、「今日は昨日より少し長く歩けましたね!」(具体的な進歩)、「辛い中でも、諦めずに頑張っていらっしゃいますね」(努力)といったプロセスへの声かけがいかに大切かを実感します。これは、人が困難を乗り越え、目標に向かって努力し続けるための、心のエネルギー源になるんですね。

実践!”プロセス褒め”の具体的な言葉かけ【シーン別】

では、具体的にどんな言葉でプロセスを褒めればいいのでしょうか? 「頑張ったね!」も素敵な言葉ですが、より具体的に伝えるのがポイントです!

シーン1:勉強・宿題を頑張った時

  • NG例: 「100点すごい!頭いいね!」
  • プロセス褒め例:
    • 「難しい問題なのに、最後まで諦めずに、色々な方法で考えていたね!」
    • 「この解き方、自分で工夫して見つけたの?すごい集中力だったね!」
    • 「漢字練習、前は苦手だったけど、毎日コツコツ続けたから、こんなに書けるようになったんだね!」
    • 「間違えちゃったけど、どこで間違えたか自分で気づいて、やり直そうとしたのが素晴らしいよ!」

シーン2:スポーツや遊びで頑張った時

  • NG例: 「一番すごい!」「やっぱり才能あるね!」
  • プロセス褒め例:
    • 「試合には負けちゃったけど、最後まで諦めずに、一生懸命ボールを追いかけていた姿、本当にかっこよかったよ!」
    • 「逆上がり、何度も何度も悔し涙を流しながら練習して、ついにできるようになったね!あの粘り強さがすごい!」
    • 「みんなのために、大きな声を出してチームを励ましていたね!」
    • 「このコース、どうやったらうまく走れるか、すごく考えて練習してたもんね!」

シーン3:お手伝いや制作活動をした時

  • NG例: 「上手!天才!」
  • プロセス褒め例:
    • 「この絵、色々な色を丁寧に、時間をかけて塗ったのが伝わってくるよ」
    • 「お手伝い、面倒な作業も、最後まで責任持ってやってくれて、本当に助かったよ、ありがとう!」(→「具体的ありがとう」の記事も参考に![※内部リンク想定])
    • 「この積み木のお城、どうやったら倒れないか、バランスを考えながら、すごく集中して積んでたね!」

【ポイント】
その子が「何に時間をかけたか」「どんな工夫をしたか」「どんな困難を乗り越えようとしたか」「どんな気持ちで取り組んでいたか」…結果だけでなく、その過程(プロセス)に注目し、それを具体的な言葉にして伝えてあげましょう。

皐月のリアル体験談:「結果」より「頑張り」を褒めたら…

長女が小学校低学年の頃、算数のテストで思うような点が取れず、ひどく落ち込んでいたことがありました。「私、算数苦手だから…もうダメだ…」と。

以前の私なら、「大丈夫だよ!次は頑張ればいいじゃない!」と励ましたり、「どこが分からなかったの?」とすぐに原因究明に入ったりしていたかもしれません。

でも、その時は意識して、まず点数のことには触れずに、こう言いました。
「そっか、悔しいね。でも、ママは知ってるよ。あの難しい問題、分からなくてもすぐに諦めないで、教科書を開いたり、前のノートを見返したりして、すっごく粘り強く考えてたよね。あの頑張りは、本当にすごかったと思うよ」と。

すると、長女はハッとした顔をして、涙が止まりました。そして、「…うん、あそこ、すっごく頑張ったんだ」と、少しだけ誇らしそうな顔をしたんです。
点数という「結果」ではなく、彼女の「努力のプロセス」を具体的に認めたことで、彼女は「自分はダメじゃなかったんだ」「頑張りは無駄じゃなかったんだ」と感じてくれたようでした。その後の算数への取り組み方も、少し前向きになったように思います。

まとめ:「頑張ったね!」が未来を切り拓く力を育む

子どもの成長を願うからこそ、私たちは結果を求め、才能を褒めたたえたくなります。でも、本当に子どもの「折れない心(レジリエンス)」「困難に立ち向かう力(グリット)」、そして「学び続ける意欲」を育みたいのなら、注目すべきは「結果」よりも「プロセス」なのかもしれません。

「頑張ったね!」
「工夫したね!」
「諦めなかったね!」
「粘り強く考えたね!」

これらの”プロセス”を具体的に認め、称賛する言葉は、子どもに「自分は努力で成長できる」という「成長マインドセット」を育み、失敗を恐れず挑戦し続けるための、何よりのエネルギーとなります。

今日から、お子さんを褒める時、少しだけ意識を変えてみませんか?
結果だけでなく、その裏にある努力や工夫、粘り強さに、温かい言葉の光を当ててあげてください。その積み重ねが、お子さんの未来を切り拓く、確かな力になるはずです。

あなたは、どんな「プロセス褒め」をしていますか? お子さんの反応はどうでしたか? ぜひコメントで、あなたの体験談や工夫を教えてください!

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次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】「ごめんね」って子どもに言える?親が”素直に謝る”ことの計り知れない効果

photo of kid sitting on a chair

「あっ、今の言い方、ちょっとキツかったかも…」
「約束、守れなかったな…ごめん…」
「ママが悪かったね、八つ当たりしちゃった…」

子育てをしていると、私たち親だって、間違うことも、感情的になってしまうことも、ありますよね。人間だもの。

でも、そんな時、お子さんに対して、素直に「ごめんね」と謝ること、あなたはできていますか?

「親が謝ったら、威厳がなくなるんじゃ…?」
「子ども相手に、そこまでしなくても…」
「なんだか、自分が負けたみたいで悔しい…」

そんな風に感じて、つい謝るのをためらってしまう…という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
正直に告白すると、私も昔は「親が謝るなんて…」と、どこかでプライドが邪魔をして、素直に「ごめんね」が言えない時期がありました。でも、ある経験をきっかけに、親が誠実に謝る姿を見せることが、子どもの成長と親子関係にとって、どれほど大きな意味を持つかに気づかされたんです。

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ親が子どもに「ごめんね」と謝ることが、そんなに大切なのか?
  • 親の「ごめんね」が子どもに与える、驚くべきポジティブな効果
  • 心に響く、効果的な「ごめんね」の伝え方【3つのポイント】
  • 「謝ったら、つけあがるのでは?」という心配について

について、心理学的な視点や、看護師として日々感じるコミュニケーションの重要性、そして私自身の反省と学びを交えながら、お伝えしていきます。この記事が、あなたの「ごめんね」へのハードルを少し下げ、より温かい親子関係を築くヒントになれば嬉しいです。

なぜ親が「ごめんね」と言うことが大切なの?

親が自分の非を認め、子どもに謝る。それは決して「負け」や「威厳の失墜」ではありません。むしろ、子どもに人として非常に大切なことを教える、最高の機会なんです。

1. ”間違いは誰にでもある”ことを教える【完璧じゃなくてOK】

親が「ごめんね」と謝る姿は、「大人だって間違うことがあるんだ」「完璧じゃなくてもいいんだ」というメッセージを子どもに伝えます。これは、子どもが失敗を恐れずに挑戦したり、自分や他人の間違いに対して寛容になったりするための、大切な学びとなります。

2. ”責任を取る”ことのお手本を示す【誠実さと道徳心】

自分の言動が相手に与えた影響を認め、その責任を取る(=謝る)という親の姿勢は、誠実さや責任感といった道徳心を育む上で、何百回の説教よりも強力なお手本となります。「悪いことをしたら謝る」という社会の基本的なルールを、親自身の行動を通して教えることができるのです。

3. ”相手の気持ち”を尊重する心を育む【共感性】

「〇〇ちゃんの気持ちを考えずに言ってしまって、ごめんね」という謝罪は、「あなたの気持ちは大切なんだよ」というメッセージを伝えます。親が自分の行動によって相手がどう感じたかを考え、それを言葉にすることで、子どもも他者の気持ちを想像し、尊重する力(共感性)を学んでいきます。

4. ”壊れた関係”を修復し、信頼を深める【関係修復】

親子だって、時にはぶつかり、関係がギクシャクすることもあります。そんな時、親からの誠実な「ごめんね」は、傷ついた子どもの心を癒し、壊れかけた関係を修復するための、最も効果的な方法の一つです。「間違っても、ちゃんと謝ってくれる」という経験が、親への信頼感をより一層深めます。

5. 子どもが”素直に謝る”ことを学ぶ【モデリング】

「ごめんなさいは!?」と子どもに謝罪を強要するよりも、親自身が「こういう時には、こうやって謝るんだよ」とお手本を見せる方が、子どもはよっぽど素直に「ごめんね」の意味と大切さを理解し、自分も謝れるようになります。子どもは親の姿を見て育つのです。

皐月’s Point: 医療の現場でも、ミスや不手際があった際に、言い訳せず、誠実に謝罪し、原因を説明し、再発防止に努める姿勢が、患者さんとの信頼関係を維持・再構築する上で不可欠です。これは、親子関係でも全く同じことが言えるのではないでしょうか。

心に響く「ごめんね」の伝え方【3つのポイント】

ただ「ごめん」と言えばいい、というわけではありません。子どもにちゃんと気持ちが伝わる、効果的な謝り方のポイントを3つご紹介します。

ポイント1:”具体的に”何に対して謝るかを伝える

  • なぜ?: 何について謝っているのかを明確にすることで、子どもは「自分の気持ちを分かってくれた」「親はちゃんと自分の行動を反省している」と感じやすくなります。
  • 例:
    • ×「さっきはごめんね」
    • ○「さっき、〇〇ちゃんが話している途中で、大きな声で怒鳴ってしまって、ごめんね」
    • ○「おもちゃを片付けるって約束したのに、ママ疲れちゃってできなかった。約束守れなくてごめんね」

ポイント2:”言い訳”せず、”気持ち”も添える(可能なら)

  • なぜ?: 「でも」「だって」と言い訳をすると、謝罪の気持ちが薄れてしまいます。可能であれば、なぜそうなってしまったのか、自分の気持ち(Iメッセージ)を正直に伝えることで、子どもは親の状況を理解しやすくなります。
  • 例:
    • ×「怒鳴ってごめんね。でも、あなたが言うこと聞かないからでしょ!」
    • ○「大きな声を出してごめんね。ママ、ちょっとイライラしていて、感情的になっちゃったんだ。悲しい思いをさせたね、ごめんね。」(→「アイメッセージ」の記事も参考に![※内部リンク想定])
  • ポイント: 自分の非を認めることが重要。気持ちを伝えるのは、理解を求めるためであり、言い訳のためではありません。

ポイント3:”どう改善するか”を示す(必要な場合)

  • なぜ?: 特に同じ過ちを繰り返してしまった場合など、「次は気をつける」という意思を示すことで、謝罪の真剣さが伝わり、子どもの信頼を取り戻す助けになります。
  • 例:
    • 「これからは、カッとなってもすぐに怒鳴らないように、一呼吸置くように気をつけるね。ごめんね。」
    • 「明日は必ず、約束を守るようにするからね。本当にごめん。」
  • ポイント: 実現不可能な約束はせず、具体的な改善策を示すことが大切。

【最も大切なこと】
それは、「誠実さ」です。言葉だけでなく、落ち着いたトーン、真剣な表情、相手の目を見る姿勢など、態度全体で「本当に申し訳ないと思っている」気持ちを伝えましょう。必要であれば、子どもの目線に合わせてしゃがむことも有効です。

「謝ったら、つけあがるのでは?」という心配について

「親が謝ると、子どもが『自分が正しいんだ』と思って、わがままになるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。

しかし、正当な理由なく何でも謝るのではなく、親が”本当に間違った”と認識した時に、誠実に謝るのであれば、それは子どものわがままを助長することには繋がりません。むしろ、「親も間違うことがある、でも間違ったら誠実に謝る」という姿は、子どもに正しい人間関係のあり方を教え、親への尊敬の念を深めることさえあるのです。

大切なのは、「何に対して謝るのか」を明確にし、親としての(例えばしつけなどの)一貫した態度は崩さないことです。

皐月のリアル体験談:「ごめんね」が言えなかった私…そして言えた日

以前、仕事で疲れて帰宅した日に、些細なことで三女に感情的に怒ってしまったことがありました。明らかに八つ当たり…。娘は目に涙をためて部屋に閉じこもってしまいました。「しまった…」と思いつつも、その日は疲労と変なプライドで「ごめんね」が言えませんでした。

翌朝、家中がなんだかギクシャクした空気…。意を決して、娘のところへ行き、目を見て「昨日は、ママ疲れていてイライラして、〇〇ちゃんに強く当たってしまって、本当にごめんね。すごく悲しい思いをさせちゃったね」と伝えました。(ポイント1&2実践!)

すると、娘は最初は黙っていましたが、やがてポツリと「…うん」と頷き、私にぎゅっと抱きついてきました。あの瞬間、言葉は少なくとも、心が通じ合った、関係が修復された、と感じました。そして、私自身も、素直に謝れたことで、心がスーッと軽くなったんです。

あの経験以来、間違った時は、時間はかかっても、必ず「ごめんね」と伝えるように心がけています。

まとめ:「ごめんね」は、親子関係を育む”魔法の肥料”

親が子どもに伝える「ごめんね」。
それは、決して弱さの証ではなく、強さと誠実さの証です。

その一言は、

  • 子どもの心を癒し、
  • 信頼関係を修復・強化し、
  • 責任感や共感性を育て、
  • 正直さや誠実さのお手本となり、
  • 子ども自身が素直に謝れる心を育む、

まるで、親子関係という名の土壌を豊かにする、魔法の肥料のようなもの。

完璧な親なんていません。間違うことは誰にでもあります。大切なのは、間違った時に、勇気を出して、素直に「ごめんね」と伝えること。その誠実な姿が、お子さんの心に、そして親子の未来に、温かい光を灯してくれるはずです。

あなたが子どもに「ごめんね」と伝えた時、どんな変化がありましたか? 謝る時に心がけていることなど、ぜひコメントで教えてください!

「#ワンポイント育児」で、一緒に正直で温かい親子関係を築いていきましょう。参考になったら、いいね!やシェアをお願いします♪
次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


皐月|ママナース
(3姉妹の母 / 現役看護師 / ブログ「こそだて部」運営)
子育ての悩みや日々の発見、看護師目線での健康情報などを発信中!???

【#ワンポイント育児】「なんであなたは!」が激減!?親子関係が劇的に変わる「アイメッセージ」の魔法

little girls lying on green grass field

「もーっ! なんであなたは、いっつもそうなの!?」
「早く〇〇しなさいって言ってるでしょ!」
「いい加減にして!」

…カッとなった時、あるいは子どもに何かを伝えたい時、つい、こんな風に「あなた(You)」を主語にして、相手を責めたり、指示したりする言葉を使ってしまっていませんか?

言った後で、「あんなに強く言うつもりじゃなかったのに…」と自己嫌悪に陥ったり、子どもの反発にあって、さらにイライラが募ったり…そんな悪循環、経験ありますよね。

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も昔は、感情的になるとつい「あなた」を主語にして、娘たちを責めるような言い方をしてしまい、後で激しく後悔…なんてことが日常茶飯事でした(涙)。

でも、ある「伝え方のコツ」を知ってから、そんな悪循環がぐっと減り、親子関係が驚くほどスムーズになったんです。それが、今回のテーマ「アイメッセージ(私メッセージ)」です!

これは、主語を「あなた(You)」から「私(I)」に変えて、自分の気持ちや状況を伝えるコミュニケーション方法のこと。「ママ(パパ)はこう思うな」「ママは〇〇してくれると嬉しいな」といった伝え方ですね。

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ「あなたメッセージ」は、ぶつかりやすいのか?
  • 「アイメッセージ」が持つ、驚きの効果とは?
  • 今日から使える!「アイメッセージ」の簡単な作り方【3ステップ】

について、心理学の知見(ゴードン・メソッドなど)や、看護師として大切にしているコミュニケーションの視点、そして我が家の体験談を交えながら、分かりやすく解説します。
この「主語を変える」だけの小さな工夫が、親子関係に大きな変化をもたらすかもしれませんよ!

「あなたメッセージ」が招く悪循環とは?

まず、私たちがつい使ってしまいがちな「あなたメッセージ」(Youメッセージ)が、なぜコミュニケーションを難しくするのかを見てみましょう。

  • 相手は”責められている”と感じ、反発・防御したくなる:
    「(あなたは)なんで〇〇しないの!」「(あなたは)いつも散らかして!」といった言葉は、相手への非難や批判として受け取られがちです。責められたと感じると、人は素直に話を聞く気になれず、「だって…」「でも…」と言い訳したり、反発したり、心を閉ざしたりしてしまいます。
  • ”人格否定”に聞こえてしまうことも:
    「(あなたは)本当にダメね」「(あなたは)わがままね」のように、行動だけでなく相手の人格そのものを否定するような響きを持つことがあります。これは子どもの自己肯定感を深く傷つけます。
  • ”本当の気持ち”が伝わりにくい:
    実は、「なんで〇〇しないの!」という怒りの裏には、「(時間通りに行動してくれなくて)ママは困っている」「(危ないことしないでほしくて)心配だ」といった、親自身の気持ちや困りごとが隠れていることが多いです。しかし、「あなたメッセージ」では、それが伝わらず、ただ相手を責める言葉だけが届いてしまいます。
  • ”問題解決”から遠ざかる:
    非難と反発の応酬は、建設的な話し合いには繋がりません。お互いに嫌な気持ちになるだけで、本来解決したかったはずの問題から、どんどん遠ざかってしまいます。

「アイメッセージ」が親子関係を劇的に変える理由

そこで登場するのが「アイメッセージ」(私メッセージ)です! 主語を「私(I)」に変えるだけで、コミュニケーションの質がガラリと変わります。

  • 理由1:”自分の気持ち”を正直かつ穏やかに伝えられる【自己表現】
    「(私は)〇〇されて悲しい」「(私は)〇〇だと心配になる」「(私は)〇〇してくれると嬉しい」のように、自分の感情や考え、要望を、主観的な事実として伝えることができます。これは、自分の気持ちを押し殺さず、相手に正直に伝える健全な自己表現です。
  • 理由2:”相手への非難”が減り、聞く耳を持ってもらいやすい【受容促進】
    主語が「私」なので、相手は「責められている」と感じにくくなります。「ママはこう感じているんだな」と、相手の話を冷静に聞き、受け入れやすくなるのです。その結果、子どもの方から「そっか、ママは嫌だったんだね」と、こちらの気持ちを理解しようとしてくれる可能性が高まります。
  • 理由3:相手に”行動の影響”を具体的に伝えられる【理由付け】
    「(あなたが〇〇すると)、(私は)△△な気持ちになる(なぜなら□□だから)」という形で伝えることで、子どもの行動が、親にどのような影響を与えているのかを具体的に伝えることができます。(例:「大きな声を出されると、ママは頭が痛くなっちゃうんだ」)これにより、子どもは自分の行動の結果を理解しやすくなります。
  • 理由4:”共感”と”協力”を引き出す【関係構築】
    親が自分の正直な気持ち(特に、怒り以外の「悲しい」「困った」「心配」などの一次感情)を伝えることで、子どもは親の気持ちに共感しやすくなります。「ママを困らせたくないな」「協力してあげたいな」という気持ちが芽生え、自発的な行動の変化や協力に繋がりやすくなるのです。これは、親子間の信頼関係を深める上でも非常に効果的です。

皐月’s Point: この「アイメッセージ」は、臨床心理学者のトマス・ゴードン博士が提唱した「親業(P.E.T.)」というコミュニケーション法の中核的な考え方の一つです。看護の場面でも、患者さんやご家族、スタッフ同士のコミュニケーションにおいて、相手を尊重し、協力関係を築くために、この「私」を主語にする伝え方は非常に重視されています。

実践!今日から使える「アイメッセージ」の作り方【3ステップ】

難しそうに聞こえるかもしれませんが、作り方は意外とシンプル!3つの要素を意識してみましょう。

ステップ1:「(私は)〇〇と感じている」と”自分の気持ち”を述べる

  • ポイント: まず、自分の本当の感情(嬉しい、悲しい、心配、困った、助かる、など)を明確にします。「怒り」を感じている時も、その裏にある「悲しかった」「心配だった」などの一次感情に気づけると、より効果的です。
  • 例: 「ママは、悲しいな」「パパは、心配だよ」「私は、嬉しい!」「ママは、困ってるんだ

ステップ2:”相手の行動”(具体的に、客観的に)を述べる

  • ポイント: 「あなた」を主語にせず、起こっている「事実」や「行動」を、評価や非難を入れずに具体的に描写します。「いつも」「絶対」などの決めつける言葉も避けましょう。
  • 例: 「(あなたが)大きな声を出していると」「おもちゃが床に広がっていると」「約束の時間になってもゲームを続けていると」「〇〇ちゃんがお手伝いしてくれると

ステップ3:”自分への影響”や”理由”を伝える(必要な場合)

  • ポイント: その行動が、自分にどんな具体的な影響を与えているか、あるいはなぜそう感じるのかを付け加えます。これにより、子どもは状況を理解しやすくなります。
  • 例: 「(大きな声を出していると)、(私は)頭が痛くなっちゃうんだ
    「(おもちゃが床に広がっていると)、(ママは)歩きにくくて危ないと感じるんだ
    「(約束の時間になってもゲームを続けていると)、(ママは)夕飯の準備が遅れるんじゃないかと心配になるんだ
    「(お手伝いしてくれると)、(ママは)すごく助かるし、嬉しい気持ちになるんだ

【組み合わせ例】

  • (Youメッセージ)「なんで大きな声出すの!うるさい!」
    → (Iメッセージ)「(私は)大きな声が聞こえるとちょっと頭が痛くなっちゃうんだ。もう少し静かにしてくれると嬉しいな」
  • (Youメッセージ)「また散らかして!片付けなさい!」
    → (Iメッセージ)「(私は)おもちゃが床に広がっていると踏んでしまいそうで心配だな。一緒に片付けてくれると助かるな」

最初は難しくても、この「気持ち+行動+影響/理由」の型を意識するだけで、伝え方が変わってきますよ!

皐月のリアル体験談:カッとなった時の「私メッセージ」変換

以前、娘たちが姉妹ゲンカをして、お互いを激しく責め合っていた時がありました。私もカッとなって、「二人ともいい加減にしなさい! なんでそんな意地悪言うの!」と、完全に「あなたメッセージ」で怒鳴ってしまったんです。結果は…火に油を注ぐだけで、ケンカはエスカレート(涙)。

その時、ふと「アイメッセージ」を思い出して、深呼吸してから、こう言い直してみました。
「…ママは、二人がそんな風に言い争っているのを聞いていると、すごく悲しい気持ちになるな。お互いを傷つけあっているように見えて、心配だよ。」

すると、あれだけヒートアップしていた二人が、ピタッと動きを止め、私の顔をじっと見たんです。そして、少しバツが悪そうに、「…ごめん」と。
私が自分の「悲しい」「心配」という気持ちを伝えたことで、彼女たちも冷静になり、私の気持ちを少し想像してくれたのかもしれません。あの時の、場の空気が変わった感覚は、忘れられません。もちろん、いつも成功するわけではありませんが、「私」を主語にするだけで、伝わり方が全く違うことを実感しました。

まとめ:「私」を主語にするだけで、伝わり方が変わる!

つい相手を責めてしまいがちな「あなたメッセージ」から、
自分の気持ちや状況を正直に伝える「アイメッセージ」へ。

主語を「私」に変える、たったそれだけの工夫で、

  • 無用な対立が減り、
  • 相手が話を聞く耳を持ちやすくなり、
  • 本当の気持ちが伝わり、
  • 共感と協力が生まれやすくなる。

これは、親子関係だけでなく、夫婦関係や職場など、あらゆる人間関係をより良くするための、普遍的なコミュニケーションの知恵とも言えますね。

最初は意識しないと難しいかもしれません。でも、カッとなった時、何かを伝えたい時、一瞬立ち止まって「『私』を主語にしたら、どう言えるかな?」と考えてみる。その練習が、あなたと、そしてお子さんの未来のコミュニケーションを、きっと豊かにしてくれるはずです。

「アイメッセージ、使ってみたらこんな効果がありました!」「こんな時、どうやって伝えたらいい?」など、あなたの体験談や疑問も、ぜひコメントで教えてくださいね!

「#ワンポイント育児」で、一緒に心地よいコミュニケーションを練習していきましょう!参考になったら、いいね!やシェアをお願いします♪
次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】イヤイヤ期にも効く!「どっちがいい?」で子どもの”やる気”と”自信”を引き出す魔法

mother giving his son medicine

「早くこの服、着なさーい!」
「イヤッ!」
「もう、こっちの靴にしなさい!」
「やーだーーー!!」

…ああ、毎日のこの攻防戦。特にイヤイヤ期や、自分の意志が出てくる幼児期~低学年の子育てでは、親の「こうしてほしい」と子どもの「自分でやりたい(あるいは、やりたくない)」がぶつかって、親子でヘトヘト…なんてこと、ありませんか?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も昔は、朝の支度や公園からの帰り道など、時間がない時ほど、つい「指示・命令」口調になりがちでした…。でも、そうすると、かえって子どもの頑なな抵抗にあって、余計に時間がかかったり、親子で嫌な気持ちになったり…悪循環でした(涙)。

そんな時、ふと試してみたある「問いかけ」が、驚くほど状況を変えてくれたんです。それが、今回のテーマ、

「〇〇と△△、どっちがいい?」

という、子どもに”選ばせる”関わり方です。
このシンプルな問いかけには、子どものやる気と自信を引き出し、親子関係をスムーズにする魔法が隠されています!

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ「選ばせる」ことが、子どもの成長にこんなに大切なのか?
  • 「どっちがいい?」魔法の効果的な使い方【4つのコツ】
  • 「選ぶ」経験が、子どもの未来にもたらすもの

について、心理学的な視点(自己決定理論など)や、我が家のイヤイヤ期真っ只中だった頃の体験談も交えながら、具体的にお伝えします。

なぜ「選ばせる」ことが、こんなに大切なの?

ただ選択肢を与えるだけ…に見えますが、「自分で選ぶ」という経験は、子どもの心と脳に、こんな素晴らしい効果をもたらします。

1. ”自分で決めた!”という感覚【主体性・やる気UP】

人に「これをやりなさい」と言われるのと、「どっちにする?」と聞かれて自分で選ぶのとでは、行動へのモチベーションが全く違います。「自分で選んだ」という自己決定感は、「やらされている」のではなく「自分が主体的に決めたことだから、やろう!」という気持ちに繋がります。これは、心理学の「自己決定理論」(デシ&ライアン)でも、人が意欲的に行動するための重要な要素(自律性の欲求)として挙げられています。

2. ”決定する”という練習【思考力・判断力UP】

たとえ小さな選択でも、「どっちがいいかな?」と考えることは、

  • 選択肢を比較検討する
  • それぞれを選んだ場合の結果を(無意識にでも)予測する
  • 自分の好みや考えに基づいて判断する
    という、高度な思考プロセスの練習になります。この小さな練習の積み重ねが、将来、より大きな決断を下すための判断力や問題解決能力の土台を育みます。

3. ”自分の好み”を知る【自己理解】

「赤と青、どっちが好き?」「リンゴとミカン、どっちが食べたい?」…選択を繰り返す中で、子どもは「自分は何が好きで、何が好きじゃないのか」「自分は何を心地よいと感じるのか」といった、自分自身についての理解を深めていきます。これは、自分らしい生き方を見つけるための大切なステップです。

4. ”対立”を減らし、”協力”を生む【親子関係円滑化】

一方的な指示や命令は、子どもの反発を招きやすいですが、「どっちがいい?」という問いかけは、子どもの意思を尊重しているというメッセージを伝えます。子どもは「自分の気持ちを聞いてもらえた」「対等に扱ってもらえた」と感じ、親との無用なパワーバトルを避け、協力的な態度を取りやすくなります。イヤイヤ期の対応としても、非常に有効な方法の一つです。

皐月’s Point: 医療の現場でも、患者さんに治療法の選択肢を提示し、一緒に考えて決定するプロセス(インフォームド・コンセントや共同意思決定)は、患者さんの治療への主体的な参加意欲や満足度を高める上で非常に重要です。「自分で選ぶ」ことは、人の尊厳に関わる基本的な欲求なんですね。

実践!「どっちがいい?」魔法のかけ方【4つのコツ】

では、具体的にどう使えば効果的なのでしょうか? 4つのコツを押さえましょう!

コツ1:選択肢は”2つ”(多くても3つ)に絞る!

  • 例:
    • 「歯磨き、イチゴ味にする?ブドウ味にする?」
    • 「公園に行く前に、お片付けする?絵本を読む?」
    • 「お風呂に入る時、このおもちゃとあのおもちゃ、どっち持っていく?」
  • ポイント: 子ども(特に幼児期)にとって、選択肢が多すぎると、かえって混乱して選べなくなってしまいます。シンプルで、明確な選択肢を2つ(多くても3つまで)提示するのがコツです。

コツ2:どちらを選んでも”親がOK”な選択肢を!

これは超重要! 親として受け入れられない選択肢は、最初から提示しないようにしましょう。

  • NG例: (早く寝てほしい時に)「まだ遊ぶ?それとも寝る?」→「遊ぶ!」と言われたら困りますよね…。
  • OK例: (早く寝てほしい時に)「寝る前に、この絵本を読む?それともあの絵本を読む?」→どちらを選んでも「絵本を読んだら寝る」というゴールに向かえます。
  • ポイント: どちらを選ばれても、親として「それでいいよ」と言える範囲内で選択肢を設定します。子どもに主導権を与えているように見せつつ、大枠は親がコントロールするのが賢い使い方です。

コツ3:”時間制限”も時には有効!

なかなか決められない…という時には、少しだけ時間を区切ってあげるのも手です。

  • 声かけ例:
    • 「じゃあ、ママが10数えるうちに、どっちにするか決めてね!」
    • 「うーん、なかなか決められないみたいだから、今回はママがこっちを選んでもいいかな?」
  • ポイント: 穏やかな口調で伝えましょう。脅しにならないように注意。これも「時間内に決める」という練習になります。

コツ4:選んだ結果を”尊重”する!

一度子どもが選んだら(それが親にとってOKな選択肢であれば)、その決定を尊重しましょう。

  • 心がけ:
    • 子どもが選んだ後に、「えー、やっぱりこっちの方が良かったんじゃない?」などと親が口出ししない
    • 選んだ結果、多少不都合なことがあっても(例:選んだ服が少し寒かったなど、安全な範囲で)、それも自分で選んだ結果として経験させる。
  • ポイント: 自分の選択に責任を持つ、という感覚を育むことに繋がります。親が子どもの決定を尊重する姿勢を見せることで、子どもも自分の選択に自信を持てるようになります。

「選ぶ」経験が、子どもの未来を拓く

服の色、おやつの種類、読む絵本…日常の小さな「どっちがいい?」の積み重ね。それは、単に目先の協力を引き出すテクニックではありません。

自分で考え、自分で選び、その結果を受け止める。この経験を通して、子どもは「自分の人生は自分で決めることができる」という感覚(自己効力感、主体性)を育んでいきます。それは、将来、進路や仕事、人間関係など、より大きな選択を迫られた時に、自分を信じて、より良い決断を下すための力となるはずです。

我が家の「どっちがいい?」作戦:イヤイヤ期次女との靴選び

次女が魔の2歳児だった頃…それはもう、何をするにも「イヤ!」の連発でした。特に、外出前の靴選びは毎回の難関。「この靴履いて!」「イヤ!」「じゃあこっち!」「これもイヤ!」…玄関で何度、親子で膠着状態になったことか(涙)。

ある日、もうこちらも半ばヤケクソ(?)で、「分かった!じゃあ、この赤いキラキラの靴と、うさぎさんがついてるピンクの靴、どっちがいい? 自分で決めて!」と、彼女が比較的気に入っている2足だけを提示してみたんです(コツ1&2)。

すると、あれだけ頑なに拒否していた次女が、ピタッと動きを止め、2つの靴をじーっと見比べて、「…こっち(ピンクの靴を指さして)」と、自分で選んだのです!そして、驚くほど素直にその靴を履いて、ご機嫌で家を出ることができました。

あの時、「ああ、この子は『履きたくない』んじゃなくて、『自分で選びたかった』んだな」と気づかされました。指示されるのではなく、自分で選べたという満足感が、彼女の「イヤ!」を「やる気」に変えた瞬間でした。それ以来、我が家では「どっちがいい?」作戦が、様々な場面で大活躍しています(笑)。

まとめ:「選ぶ」楽しさが、子どものやる気を引き出す!

「〇〇と△△、どっちがいい?」

この魔法の問いかけは、

  • 子どもの主体性とやる気を引き出し、
  • 考える力と判断力を育て、
  • 自己理解を深め、
  • 親子の無用な対立を減らす、

まさに「#ワンポイント育児」の神髄とも言える、効果的な関わり方です。

大切なのは、子どもを一人の人間として尊重し、その意思決定のプロセスを応援すること。たとえ小さな選択でも、「自分で選んだ」という経験が、子どもの心を大きく成長させてくれます。

明日から、いえ、今日から早速、お子さんとの関わりの中で「どっちがいい?」と問いかける場面を見つけて、試してみませんか? きっと、今までとは違う、子どもの前向きな反応が見られるはずですよ!

「我が家では、こんな場面で『どっちがいい?』が効きました!」「選択肢を出す時の工夫」など、あなたの体験談やアイデアも、ぜひコメントで教えてくださいね!

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次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


皐月|ママナース
(3姉妹の母 / 現役看護師 / ブログ「こそだて部」運営)
子育ての悩みや日々の発見、看護師目線での健康情報などを発信中!

【#ワンポイント育児】答えを教える前にこの一言!子どもの「考える力」が覚醒する魔法の問いかけ「どう思う?」

a woman giving an apple and a trophy to a boy

子どもからの「これ、なあに?」「どうやるの?」という質問。
あるいは、宿題で手が止まっていたり、友達との間で何かあったりして、困っている我が子の姿。

そんな時、私たち親は、良かれと思って、つい「答え」や「正しいやり方」、「アドバイス」をすぐに与えてしまいがちですよね。

「それはね、〇〇だよ」
「こうすればいいのよ」
「〇〇ちゃんに、こう言ってみたら?」

…でも、その親切心、もしかしたら子どもの”自分で考える力”が育つ、大切なチャンスを奪ってしまっているのかもしれません。

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
私も昔は、「教えること=親の役目」だと思い込んでいて、聞かれたことにはすぐに答え、困っていればすぐに手助け…という関わり方が多かったように思います。でも、それだと、子どもはいつまでも”指示待ち”になってしまうんですよね…。

今回の「#ワンポイント育児」では、答えやアドバイスをぐっとこらえ、代わりに「〇〇ちゃん(くん)は、どう思う?」と問いかけることの驚くべきパワーに迫ります!

この記事を読めば、

  • なぜ「答え」より「問いかけ」が、子どもの成長に大切なのか?
  • 魔法の問いかけ「どう思う?」が持つ、すごい効果
  • 具体的にどんな場面で、どう使えばいいの?【実践ヒント】

が分かり、お子さんの思考力、主体性、問題解決能力を、グンと引き出す関わり方のコツが掴めるはずです。

なぜ「答え」より「問いかけ」が大切なの?

親がすぐに答えや解決策を与えてしまうと、こんな”もったいない”ことが起こるかもしれません。

  • 「指示待ちっ子」になってしまう?: 常に大人から答えをもらうことに慣れてしまうと、自分で考えたり、判断したりする意欲が育ちにくくなります。「言われたことはできるけど、自分からは動けない…」そんな受け身の姿勢に繋がってしまうかも。
  • ”自分で考える”貴重な機会を奪ってしまう: 問題にぶつかり、悩み、試行錯誤するプロセスこそが、子どもの考える力を鍛える最高のトレーニングです。親がすぐに正解を与えてしまうと、その大切な練習機会を奪うことになります。
  • ”分かったつもり”で終わってしまうことも: 人から聞いた答えは、表面的には理解できても、自分で考え抜いて出した答えほどの深い理解や定着には繋がりにくいものです。

もちろん、年齢や状況によっては、明確な答えや指示が必要な場面もあります。でも、子どもの「考える力」を育てたいと願うなら、親が「教える人」から「問いかける人(思考の伴走者)」へと、意識をシフトすることが大切なのです。

「どう思う?」に秘められた驚きの効果!

では、なぜ数ある問いかけの中でも、「どう思う?」が特に効果的なのでしょうか? このシンプルな一言には、子どもの成長を促す魔法が詰まっています!

  • 効果1:”思考スイッチ”がONになる!【主体性の促進】
    「どう思う?」と問われることで、子どもは受け身の姿勢から、能動的に”考えるモード”へと切り替わります。「僕(私)の考えを聞いてくれているんだ」「自分の意見を持っていいんだ」と感じ、主体的に物事に関わろうとする意欲が刺激されます。
  • 効果2:”自分の言葉”で表現する練習【言語化能力UP】
    頭の中で考えていることを、相手に伝わるように言葉にするのは、高度な能力です。「どう思う?」という問いかけは、自分の考えを整理し、言葉で表現する(言語化する)絶好の練習機会となります。語彙力や説明能力の向上にも繋がります。
  • 効果3:”問題解決能力”の筋トレになる【試行錯誤を促す】
    困っている時に「どう思う?」と聞かれると、子どもは「どうすればこの状況を打開できるか?」と、自分なりに解決策や代替案を考えるようになります。すぐに答えが見つからなくても、考えるプロセスそのものが、問題解決能力を鍛える”筋トレ”になるのです。
  • 効果4:子どもの”視点”や”理解度”が分かる【相互理解】
    この問いかけに対する子どもの答えから、親は「この子は今、物事をどう捉えているのか」「どの程度理解しているのか」「何につまずいているのか」を知ることができます。それによって、より的確なサポートやアドバイスが可能になり、親子の相互理解も深まります。

皐月’s Point: これは教育学でいう「問いベースの学び(Inquiry-based learning)」や、コーチングの基本的な考え方にも通じますね。相手の中にある答えや可能性を引き出すことを重視するアプローチです。看護師としても、患者さんに「ご自身の体調について、どう感じますか?」「治療について、どうお考えですか?」と問いかけることで、ご本人の主体的な療養への参加を促すことを大切にしています。

実践!「どう思う?」魔法の問いかけ【効果的な使い方3つの場面】

では、具体的にどんな場面で、どう使えばいいのでしょうか? すぐに試せる3つの場面とコツをご紹介します。

場面1:子どもが「なんで?」「どうして?」と質問してきた時

  • ついやりがちなNG: すぐに答えを教える。「それはね、〇〇だからだよ」
  • 「どう思う?」活用例:
    • 「へぇ、面白いところに気づいたね!〇〇ちゃん(くん)は、どうしてだと思う?
    • 「うーん、難しい質問だね。何か理由があるとしたら、なんだと思う?
    • (答えを聞いた後で)「なるほど、そういう考えもあるね!じゃあ、一緒に図鑑で調べてみようか?」
  • ポイント: まず子どもの考えを聞くことで、思考を深め、探求心を刺激します。答え合わせはその後に。

場面2:子どもが困っている時・問題に直面した時(宿題、友達関係、忘れ物など)

  • ついやりがちなNG: すぐに解決策を提示する。「こうすればいいじゃない!」
  • 「どう思う?」活用例:
    • 「そっか、困ってるんだね。どうしたら解決できると思う?
    • 「何かいい方法、思いつくかな? いくつかやり方を考えてみる?
    • (子どもがアイデアを出したら)「いいね!それ、試してみる? ママ(パパ)にできることはある?」
  • ポイント: 感情に寄り添った後(「そっか、困ったね」)、子ども自身が解決策を見つけるのをサポートします。(→「手伝って!」への対応も参考に!)

場面3:物語を読んだ後や、何かを経験した後(遠足、映画鑑賞など)

  • ついやりがちなNG: 親が感想や教訓を一方的に話す。「このお話は〇〇が大切だってことだね」
  • 「どう思う?」活用例:
    • 「このお話、読んでみてどう思った?
    • 「どの登場人物の気持ちが、一番よく分かったかな? それはどうして?
    • 「今日の遠足で、一番心に残ったことは何かな? どう感じた?
  • ポイント: 感想や解釈を促すことで、共感力、思考力、表現力を豊かにします。正解はありません。

【最重要!】魔法を成功させる秘訣は「待つこと」
「どう思う?」と問いかけた後、子どもがすぐに答えられなくても、焦らず、急かさず、じっくりと「待つ」ことが何よりも大切です。「うーん…」と考えている時間は、まさに脳がフル回転している証拠! 沈黙を恐れず、子どもの言葉が出てくるのを信じて待ちましょう。そして、どんな答えが出てきても、まずは「なるほど、そう思うんだね!」と受け止めることが、次の思考への意欲に繋がります。

皐月のリアル体験談:「どう思う?」で娘の世界が広がった瞬間

長女が低学年の頃、友達とケンカをして帰ってきたことがありました。話を聞くと、どうやら些細な誤解が原因のよう。「そんな時はね、こう言えば良かったんだよ!」と、ついアドバイスしたくなるのをぐっとこらえて、「そっか、悲しかったね。〇〇ちゃん(長女)は、その時どうすれば良かったと思う?」と聞いてみたんです。

しばらく「うーん…」と考え込んでいた長女でしたが、やがて「…やっぱり、ちゃんと『ごめんね』って言えばよかったのかな」「でも、私も悪くないもん…って思っちゃったんだよね」と、自分の気持ちと向き合いながら、ポツリポツリと話し始めました。

私が答えを教えるのではなく、問いかけたことで、彼女は自分で状況を振り返り、自分の気持ちを整理し、次への行動を考えることができたように思います。あの時の、真剣に考え込む娘の横顔は、今でも忘れられません。「どう思う?」という問いかけが、彼女の心を一歩成長させてくれた瞬間でした。

まとめ:「問いかけ」一つで、子どもの未来が変わるかも!

「〇〇ちゃん(くん)は、どう思う?」

このシンプルな問いかけは、子どもに「あなたは、自分で考え、意見を持ち、それを表現できる、価値ある存在なんだよ」という、力強いメッセージを伝えます。

それは、

  • 考える力(思考力)
  • 自分の言葉で伝える力(表現力)
  • 困難を乗り越える力(問題解決能力)
  • 自分を信じる力(自己肯定感)

といった、子どもがこれからの時代を主体的に、そして幸せに生きていくための、大切な力の基礎を築いてくれるのです。

もちろん、いつも問いかける必要はありません。時には、明確な指示や答えが必要な場面もあります。でも、日々の関わりの中で、「答えを教える」前に、一度立ち止まって「どう思う?」と問いかけてみる。その小さな習慣が、子どもの未来を、そして親子のコミュニケーションを、きっと豊かに変えてくれるはずです。

「どう思う?」と聞いてみて、お子さんの意外な考えにハッとした経験はありませんか? あなたが実践している「考える力を引き出す」問いかけがあれば、ぜひコメントで教えてください!

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次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】「〇〇(名前)、大好きだよ」毎日伝えてる?子どもの自己肯定感を育む”究極の”言葉

mother carrying her daughter both smiling

「もちろん、我が子のこと、愛してるに決まってる!」
「言わなくても、態度で伝わってるはず…」

ママ・パパなら、誰だってそう思っていますよね。
でも…忙しい毎日の中で、あるいは、ちょっと照れくさくて、「〇〇(お子さんの名前)、大好きだよ」って、ちゃんと言葉にして伝えること、ついつい忘れがちになっていませんか?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
心の中では「大好き!」って、一日何百回も叫んでいるのに(笑)、それを声に出すのって、なんだかタイミングを逃してしまったり、「今さら?」なんて思ってしまったり…。私も、意識しないと、つい伝える回数が減ってしまうことがあります。

でも、この「大好きだよ」というシンプルな言葉を、”無条件”で、”繰り返し”伝えることは、私たちが想像する以上に、子どもの心の成長にとって、とてつもなく大きな意味を持っているんです。

今回の「#ワンポイント育児」では、

  • なぜ「言葉にして伝える愛情」が、子どもの心を育む上で不可欠なのか?
  • 「大好きだよ!」が持つ、驚くべきパワーとは?
  • 心にしっかり届く「大好き!」の伝え方【5つのコツ】
  • 「なんだか照れくさい…」そんな時のヒント

について、心理学的な視点(難しくないので大丈夫!)や、看護師として感じる心のケアの重要性、そして我が家の日常を交えながら、お伝えしていきます。この記事は、お子さんの自己肯定感の”根っこ”を育む、究極の愛情表現についての深掘りです。

なぜ「言葉で伝える」ことが、そんなに大切なの?

「愛情は行動で示せばいい」という考え方もありますが、子どもにとって(そして、実は大人にとっても!)、言葉で伝えられる愛情には、特別な意味があります。

1. 心の安全基地を築く”土台”【安心感・愛着】

「大好きだよ」という言葉は、子どもにとって「自分は受け入れられている」「ここにいていいんだ」という絶対的な安心感の源泉です。心理学でいう「安全基地」、つまり、何かあっても必ず戻ってこられる、心安らぐ場所がある、という感覚ですね。この感覚が、子どもが外の世界へ冒険に出かける勇気を育みます。(ジョン・ボウルビィの愛着理論などが有名ですね)

2. 「ありのままでいいんだ」自己肯定感の根っこ【存在承認】

「テストで100点取ったから好き」「お手伝いしたから好き」ではなく、”何かができる・できない”に関わらず、「あなたが、あなただから大好き」というメッセージを伝えること。これが「無条件の肯定的関心(受容)」であり、子どもの自己肯定感の最も重要な土台となります。(カール・ロジャーズという心理学者が提唱した考え方です) 存在そのものを肯定される経験が、「自分は価値のある人間なんだ」という感覚を育むのです。(→「どうせ私なんて…」の記事も参考に!)

3. 困難に立ち向かう”お守り”【レジリエンス】

自分が無条件に愛されている、という確信は、子どもにとって最強の「心の盾」であり「お守り」になります。失敗しても、困難にぶつかっても、「でも、パパとママは私のこと大好きでいてくれる」と思えれば、そこから立ち直り、再び挑戦する力(レジリエンス)が湧いてきます。

4. 愛情を”見える化”する効果【誤解を防ぐ】

親がどんなに愛情を持って行動していても、子どもは時々、親の忙しさや疲れ、あるいは叱られたことなどから、「自分は愛されていないのかもしれない」と不安に感じてしまうことがあります。そんな時、「大好きだよ」という明確な言葉は、親の愛情を”見える化”し、子どもの不安や誤解を解消する力を持っています。

皐月’s Point: 看護の現場でも、患者さんに「私たちはあなたの味方です」「心配していますよ」と言葉で伝えることで、安心感や治療への意欲を引き出すことがあります。言葉は、目に見えない気持ちを形にし、相手に確実に届ける力を持っているんですね。

「大好きだよ!」を心に届ける伝え方のコツ

では、どうすれば「大好きだよ」が、もっと子どもの心に響くのでしょうか? いくつかのコツをご紹介します。

コツ1:”無条件”で伝える

  • ポイント:
    • 何か良いことをした後だけでなく、何気ない日常の中で、ふと伝える。
    • 叱った後、仲直りした時に、「さっきは叱ったけど、あなたのことは大好きだからね」と伝える。(行動と存在は別、というメッセージ)
    • 「〇〇だから好き」という条件をつけない。

コツ2:”シンプル”に、”ストレート”に

  • ポイント:
    • 「〇〇(お子さんの名前)、大好きだよ!」 これだけで十分伝わります。
    • まだ言葉が分からない赤ちゃんにも、この言葉の持つ温かい響きや愛情は伝わります。
    • しっかり目を見て伝える。

コツ3:”日常”の様々な場面で

  • ポイント:
    • 朝起きた時の「おはよう、大好きだよ!」
    • 寝る前の「おやすみ、大好きだよ!」(これは習慣にしやすいですね!)
    • ぎゅーっと抱きしめながら。
    • 一緒に笑い転げた後に。
    • ふと、愛おしいと感じた瞬間に。
    • 落ち込んでいる時に、そっと。

「いつでも、どんな時でも、あなたのこと大好きだよ」というメッセージが伝わるように、色々な場面で伝えてみましょう。

コツ4:言葉+α(態度・行動)で

  • ポイント:
    • 笑顔、優しい眼差し、ハグ、手をつなぐといった、温かい態度やスキンシップと一緒に伝えることで、言葉の力が何倍にもなります。
    • 子どもの話を真剣に聞く一緒に遊ぶといった行動も、「大好き」を伝える大切な方法です。

コツ5:”あなた”が主語の「アイラブユー」も

  • ポイント:
    • 「大好きだよ」も素敵ですが、時には「ママ(パパ)は、〇〇のことが、本当に大好きなんだ」と、自分の気持ちとして伝えることで、よりストレートに愛情が伝わることもあります。

照れくさい? 恥ずかしい? そんな時のヒント

「分かってるけど、なんか言うのが照れくさい…」
「自分が親からあまり言われなかったから、どう伝えたらいいか分からない…」

そんな風に感じる方もいらっしゃるかもしれません。すごく分かります!でも、大丈夫。

  • まずは「小さな声」からでもOK! 寝る前に、そっと耳元で囁いてみるのはどうでしょう?
  • 文字で伝えるのもアリ! 連絡帳の片隅に「だいすきだよ♡」と書いてみたり、お弁当にメッセージカードを入れたり。
  • 「大好き」以外の言葉でも! 「〇〇がいると、ママ(パパ)はすごく嬉しいな」「あなたがいてくれて、本当に良かった」など、感謝や存在を喜ぶ言葉で伝えるのも素敵です。
  • まずは行動から! ハグや笑顔を意識的に増やしてみる。そのうちに、自然と言葉も出てくるかもしれません。

大切なのは、完璧にやることではなく、あなたなりの方法で「愛情を伝えよう」と意識することです。

我が家の「大好きだよ」習慣 in 湘南

我が家では、寝る前の「おやすみ、大好きだよ、チュッ!」が、もう何年も続いているお約束です。三姉妹それぞれに、ぎゅーっとして伝えます。大きくなってきて、ちょっと照れるお年頃の娘もいますが(笑)、それでもやっぱり嬉しそうな顔をしますね。

あとは、日常の中で、ふと娘たちの寝顔を見た時や、一生懸命な姿を見た時、くだらないことで一緒に大笑いした時なんかに、「もー、〇〇(名前)、ほんっと大好き!」って、つい声に出してしまいます。ここ湘南の海で、夕日を見ながら娘たちと手をつないで歩いている時なんかも、「あー、幸せだなぁ、大好きだなぁ」って、自然と伝えたくなりますね。

言葉にするのは、自分のためでもあるのかもしれません。伝えることで、自分の中の愛情を再確認して、温かい気持ちになれる気がします。

まとめ:「大好きだよ」は、心の栄養ドリンク!

「〇〇(お子さんの名前)、大好きだよ!」

この言葉は、子どもの心にとって、最高の栄養ドリンクのようなもの。
毎日の食事で体が育つように、毎日の「大好きだよ」で、子どもの自己肯定感、安心感、人を信じる心、そして困難に立ち向かう力が、健やかに育まれていきます。

照れくさくても、忙しくても、ぜひ意識して、言葉で、態度で、「あなたはかけがえのない、大切な存在なんだよ」と伝え続けてあげてください。
それは、お子さんの”今”を輝かせ、”未来”を照らす、何よりの贈り物になるはずです。

あなたは、どんな時に、どんな風に「大好き」を伝えていますか? 心温まるエピソードや、伝える時の工夫など、ぜひコメントで教えてくださいね!

「#ワンポイント育児」シリーズ、大切な人にこの想いが届きますように。シェアも大歓迎です♪
次回の「#ワンポイント育児」もお楽しみに!


【#ワンポイント育児】「すごいね!」連発してない?子どもの”本当の自信”を育む「見たまま承認」の魔法

mother and son sitting on a wooden chair while showing the bond paper with drawing

「わぁ、上手に描けたね!すごい!」
「全部食べられたの?えらいね!」
「走るの速いねー!すごいすごい!」

お子さんが何かをしたり、見せてくれたりした時、思わず口から飛び出す「すごいね!」「上手!」「えらい!」。これ、もう私たち親の口癖、国民的褒め言葉と言ってもいいかもしれません(笑)。私も一日何十回言ってるか…数えきれません!

もちろん、褒めること、認めることは、子育てにおいてとっても大切。でも、もしその「すごいね!」が、時として子どもの”本当の自信”を育むチャンスを逃しているとしたら…?

こんにちは!湘南で子育て中の、3姉妹の母で現役看護師、「こそだて部」の皐月です。
今回の「#ワンポイント育児」では、ついつい連発しがちな「すごいね!」のような”漠然とした褒め言葉”と、「〇〇できたね!」のように”見たままの事実”を伝える承認、この二つが子どもの心にどう響くのか、その違いと効果に迫ります。

この記事を読めば、

  • なぜ「すごいね!」だけだと、ちょっと”もったいない”のか?
  • 「見たまま承認」が持つ、驚くべきパワーとは?
  • 今日からできる!具体的な「見たまま承認」の声かけ例

が分かり、お子さんの内側から湧き出る自信と意欲を、より効果的に育むヒントが見つかるはずです。

なぜ「すごいね!」だけじゃ、もったいないの?

愛情を込めて言っている「すごいね!」。でも、こればかりだと、こんな”落とし穴”があるかもしれません。

  • 何が”すごい”のか、子どもには分からない: 「すごい」と言われても、子どもは自分の行動の「どの部分」が評価されたのか具体的に分かりません。そのため、「どうすればまた褒められるか」が分からず、次の行動に繋がりにくいことがあります。
  • 「褒められること」が目的になりやすい: 「すごいね!」という親からの”評価”を得ることが目的になってしまい、「自分がどう感じたか」「何を達成したか」という内面的な満足感よりも、他者評価に依存しやすくなる可能性があります。「褒められないと不安」「失敗したらすごいって言ってもらえないかも」と感じてしまう子も。
  • 結果ばかりを気にするようになるかも: 「上手」「すごい」は、どうしても”結果”に対する評価になりがち。そうなると、子どもは「うまくできるか」「失敗しないか」ばかりを気にして、挑戦する過程や努力そのものを楽しめなくなるかもしれません。
  • 言葉が”軽く”なってしまう: あまりに頻繁に使いすぎると、「すごいね!」という言葉の持つ本来の感動や重みが薄れてしまい、子どもにも「また言ってるな」と響かなくなってしまうことも…。

もちろん、「すごいね!」が常に悪いわけではありません!心からの感動を伝える時には、とても素敵な言葉です。ただ、”そればかり”になってしまうのは、もったいない、ということなんです。

「見たまま承認」の驚くべきパワー!

では、「すごいね!」の代わりに(あるいは加えて)、どんな言葉が子どもの心を伸ばすのでしょうか? それが「見たまま承認」です。これは、親が評価や判断を加えず、ただ子どもが「したこと」や「作ったもの」を、客観的に、具体的に言葉にして伝えるというシンプルな方法です。ポジティブ・ディシプリンなどの育児法でも推奨されていますね。

この「見たまま承認」には、こんな驚きのパワーがあります!

  • 自分の行動を”客観的”に認識できる【自己認識UP】:
    「赤いブロックを、5個、高く積み上げたね」と言われると、子どもは「僕は赤いブロックを5個積んだんだ」と、自分の行動とその結果を具体的に認識できます。これが、「自分は何ができたのか」を客観的に理解する力、つまり自己認識能力を育てます。
  • ”できた!”という事実そのものが自信になる【自己効力感UP】:
    「〇〇できたね」という事実は、外部からの評価とは関係なく、「自分にはこれができた!」という揺るぎない自信(自己効力感)の源泉になります。「ママがすごいって言ったからすごい」のではなく、「自分で〇〇できたから、自分はできるんだ!」と感じられるようになります。
  • ”プロセス”や”工夫”に光が当たる【成長マインドセット促進】:
    「最後まで諦めずにパズルに取り組んでいたね」「さっきと違うやり方で試してみたんだね!」のように、結果だけでなく、そこに至るまでの努力や工夫、試行錯誤を言葉にすることで、子どもは「頑張ること」「工夫すること」の大切さを学びます。これは、「やればできる!」という成長マインドセットを育む上で非常に重要です。(→「失敗しても大丈夫!」の記事も参考に!)
  • 親の”ちゃんと見てるよ”が伝わる【安心感・信頼感UP】:
    具体的に描写するには、親が子どものことを注意深く観察する必要がありますよね。その「ちゃんと見てくれている」という事実が、子どもにとっては「自分は大切にされている」「関心を持ってもらえている」という大きな安心感と、親への信頼感に繋がります。(→「見て見て!」への対応とも関連しますね!)

皐月’s Point: 看護師が患者さんの状態を正確に観察し、「〇〇ができていますね」「顔色が良くなりましたね」と具体的に伝えることが、患者さんの安心感や回復意欲に繋がるのと似ています。具体的な描写は、相手への深い関心と敬意の表れなのです。

やってみよう!”見たまま承認”の具体的な声かけ【3つの場面別】

難しく考えないで!ポイントは「見たまま」を「言葉にする」だけ。評価や解釈は、いったん横に置いてみましょう。

場面1:お絵描きや工作を見せてくれた時

  • つい言っちゃう例: 「わー、すごい上手だね!天才!」
  • 「見たまま承認」例:
    • 「わぁ、黄色とオレンジ色をたくさん使って、太陽を描いたんだね!」
    • 紙いっぱいに、グルグル力強い線が描けてるね!」
    • ハサミで、この丸い形を切ったんだね。難しいところ、集中してたね!」
    • 色々な素材を組み合わせて、面白いものができたね!」

場面2:何かができるようになった時

  • つい言っちゃう例: 「えらいね!」「さすが!」
  • 「見たまま承認」例:
    • 「見て!一人でズボンが履けたね!ボタンも自分で留められたんだ!」
    • 最後まで諦めずに、鉄棒で前回りができたね!何度も練習してたもんね!」
    • 「わ!こぼさないでコップにジュースを注げたね!」
    • 「すごい!自転車のペダルを漕いで、まっすぐ進んでるよ!」

場面3:お手伝いをしてくれた時

  • つい言っちゃう例: 「ありがとう、いい子だね!」
  • 「見たまま承認」例:
    • 「ありがとう、洗濯物を畳んで、タンスにしまってくれたんだね!すごくきれい!」(+「助かったよ!」で、さらに効果UP!→前回の記事も参考に!)
    • 「ありがとう、食卓にお箸を並べてくれたね。準備が早くできたよ!」
    • 「ありがとう、弟(妹)の遊び相手になってくれたんだね。楽しそうな声が聞こえてきたよ!」

【ポイント】
まずは、目に見える事実をそのまま言葉にする練習から。慣れてきたら、そこに子どもの気持ちを推測する言葉(「楽しそうだね」「集中してたね」)や、具体的な感謝(「助かったよ」)をプラスしていくと、さらに温かいコミュニケーションになります。

我が家の「すごいね!」を封印してみたら…

私も、この「見たまま承認」を知ってから、意識して「すごいね!」を封印してみた時期がありました。最初は、なんだか褒めてないみたいで物足りないような、変な感じがしました(笑)。

でも、例えば三女が新しいダンスのステップを練習して見せてくれた時、「すごい!」と言う代わりに、「わ、右足を出して、クルッと回って、ピタッと止まったね!さっきより動きがスムーズになったんじゃない?」と伝えたんです。

そしたら、三女は「うん!ここの止めるところ、練習したんだ!」と、自分が工夫したポイントを、すごく得意げに話してくれました。「すごいね!」だけだと、「へへっ」で終わっていたかもしれない会話が、具体的な行動への自信と、さらなる意欲に繋がったように感じた瞬間でした。

まとめ:「ちゃんと見てるよ」が、子どもの自信の根っこになる

「すごいね!」という言葉も、もちろん使い方次第で素晴らしい効果があります。でも、それだけに頼らず、

「〇〇できたね!」
「〇〇しているね!」

と、子どもが”今ここ”でしていること、成し遂げたことを、具体的に言葉にして伝える「見たまま承認」

この関わり方は、子どもに「自分はちゃんと見てもらえている」「自分の行動には価値がある」という感覚を与え、評価に左右されない、内側から湧き出る”本当の自信”を育むための、強力な土台となります。

難しく考えず、まずは今日、お子さんの何か一つの行動に対して、「見たまま」を言葉にして伝えてみませんか? きっと、いつもと違う、キラキラした子どもの表情が見られるはずです。

「『すごいね!』の代わりに、こんな言葉をかけてみたら、子どもの反応が変わりました!」「我が家の『見たまま承認』エピソード」など、ぜひコメントで教えてくださいね!

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