【ママナースが解説】災害時に凶器と化す家具から子どもの命を守る!お部屋の防災対策

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title: 【ママナースが解説】災害時に凶器と化す家具から子どもの命を守る!お部屋の防災対策
metadesc: 地震の時、家の中が一番危ない?3児の母で現役看護師が、家具の転倒など、室内の危険から子どもの命を守るための具体的な防災対策を解説。今すぐできるチェックリスト付き。
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「もし今、大きな地震が来たら、この本棚が子どもの上に倒れてきたら…」

愛しい我が子の寝顔を見ながら、ふとそんな恐怖がよぎったことはありませんか?

災害時、私たちが何よりも守りたいのは、子どもの命。
しかし、その命を脅かす危険は、家の「外」だけでなく、実は家の中にも潜んでいます。普段は何気なく使っている家具や家電が、地震の揺れによって、一瞬で子どもを傷つける凶器に変わってしまうのです。

こんにちは!看護師として救急の現場にいた時、地震による家具の転倒で大怪我をされた方を何人も見てきた、3児の母の皐月です。
だからこそ、断言します。防災の第一歩は、ハザードマップの確認や備蓄品の準備よりもまず、「家の中を安全な場所にする」ことです。

この記事でわかること

  • なぜ「部屋の防災」が子どもの命を守るために最優先なのか
  • 【今すぐチェック!】お部屋の危険度診断リスト
  • 子どもの命を守る、家具の固定・配置に関する「3つの黄金ルール」
  • 寝室を絶対的な安全地帯にするための具体策

「うちは大丈夫」という油断が、一番の敵。この記事を読んだ今日、わが子のために、まず一つでも行動に移してみませんか?

なぜ「部屋の防災」が最優先なのか?

阪神・淡路大震災や熊本地震では、亡くなった方の多くが、家屋の倒壊や家具の転倒による圧死・窒息死でした。
特に、体の小さく、危険を察知して逃げるのが難しい子どもは、家具転倒の大きなリスクに晒されています。

  • 逃げ遅れる危険:子どもは大人よりも判断力や行動力が未熟なため、倒れてくる家具から瞬時に身をかわすことが困難です。
  • 避難経路が塞がれる:倒れた家具がドアや廊下を塞ぎ、逃げ道を失ってしまう危険性もあります。
  • ガラスの飛散:割れた窓ガラスや食器棚のガラスが散乱し、素足で逃げる子どもの足に大怪我を負わせることもあります。

【今すぐチェック!】お部屋の危険度診断リスト

お子さんが一番長く過ごすリビングや子ども部屋、寝室に、こんな場所はありませんか?

  • [ ] 子どもが寝ている場所や、よく遊ぶ場所に、背の高い家具(タンス、本棚など)が置いてある
  • [ ] テレビや電子レンジが、固定されずに置かれている
  • [ ] 食器棚や窓ガラスに、飛散防止フィルムが貼られていない
  • [ ] 子どものベッドの周りに、落ちてくると危ないもの(額縁、おもちゃなど)が飾られている
  • [ ] 避難経路(部屋のドアから玄関まで)に、物が置かれている

一つでもチェックが付いたら、要注意。すぐに対策を始めましょう。

子どもの命を守る!お部屋の安全対策「3つの黄金ルール」

難しいことはありません。ホームセンターや100円ショップのグッズを活用して、今すぐできる対策をご紹介します。

ルール①:家具は「固定する」が絶対の掟!

これが最も重要です。L字金具や突っ張り棒、粘着マットなどを使って、家にある全ての背の高い家具を固定しましょう。

  • L字金具:壁にネジで固定するため、最も強度が高い方法です。賃貸などで壁に穴を開けられない場合は、他の方法を組み合わせましょう。
  • 突っ張り棒式:家具と天井の間で突っ張るタイプ。壁を傷つけずに設置できますが、定期的に緩んでいないかチェックが必要です。
  • 粘着マット:家具の底に敷くだけで、揺れを吸収し、転倒を防ぎます。テレビや電子レンジの固定に最適です。

【皐月のPro-Tip】
我が家では、娘たちのベッドがある部屋には、そもそも背の高い家具を置かないようにしています。「倒れてくるものがない」のが、一番の安全対策。もし置く場合は、必ずL字金具で壁にガッチリ固定しています。少しの手間が、子どもの命を守るんです。

ルール②:ガラスは「飛散防止フィルム」で凶器にさせない!

地震の揺れで割れたガラスは、鋭い刃物となって襲いかかってきます。

  • 貼る場所:窓ガラス、食器棚の扉、ガラス扉のリビングボードなど、家中のガラスに貼りましょう。
  • 効果:フィルムを貼っておけば、万が一割れても、ガラスが飛び散るのを防ぎ、怪我のリスクを大幅に減らすことができます。

ルール③:寝室を「絶対安全地帯」にする!

一日の3分の1を過ごす寝室は、家の中で最も安全な場所であるべきです。

  • ベッドの周りには物を置かない:頭の上に、落ちてくる可能性のあるものは絶対に置かないでください。
  • 懐中電灯とスリッパを常備:夜中に地震が起きても、すぐに明かりを確保し、ガラス片などから足を守って安全に移動できるように、枕元にセットで置いておきましょう。

まとめ:お部屋の安全対策は、最高の愛情表現です

防災グッズを備えることも大切ですが、まずは子どもが毎日過ごす家の中を安全な場所に整えることが、防災の第一歩です。

「うちの子は、私が絶対に守る」。

その強い想いを、ぜひ、お部屋の安全対策という具体的な行動で示してあげてください。
それは、お子さんへの最高の愛情表現だと、私は思います。さあ、今日はお部屋のどこか一箇所からでも、安全対策を始めてみませんか?

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