title: 【子連れ避難の鉄則】安全な避難場所の選び方と、ママナースが教える過ごし方の工夫
metadesc: 災害時、子どもを連れてどこへ逃げる?3児の母で現役看護師が、在宅避難の判断基準から、避難所での感染症対策、プライバシー確保の工夫まで、子連れ避難の鉄則を徹底解説。
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グラッ!
大きな揺れが収まった後、泣きじゃくる子どもを抱きしめながら、あなたの頭の中はフル回転を始めます。
「どこに逃げればいいの?」
「指定避難所に行けば、本当に安全?」
「周りに迷惑をかけずに、過ごせるだろうか…」
こんにちは!3人の娘を育てながら、看護師としても働く皐月です。
災害時、親が下す最も重要な決断の一つが、**「どこへ、どのように避難するか」**です。そして、その決断の質が、子どもの心と体の健康を大きく左右します。
この記事では、「子連れ」という視点に特化して、安全な避難場所の選び方のポイントから、避難所で少しでも快適に、そして安全に過ごすための具体的な工夫まで、ママナースとしての知識と経験を総動員してお伝えします。
この記事でわかること
- 「避難所に行けば安心」は間違い?3つの避難方法のメリット・デメリット
- 子連れに優しい避難所の選び方チェックリスト
- 避難所での感染症とプライバシー問題を解決する具体策
- ママナースが実践する「周りを味方につける」コミュニケーション術
パニックの中で最善の選択をするために、今、この「鉄則」を頭に入れておいてください。
鉄則①:「避難=避難所へ行く」ではない!
まず知っておくべき最も重要なこと。それは、必ずしも指定避難所へ行くことだけが「避難」ではない、ということです。
- 在宅避難(最もおすすめ)
自宅に倒壊や浸水の危険がなく、ライフライン(特に水)と食料の備蓄が十分にあるなら、住み慣れた家で過ごすのが、子どもにとっても親にとっても最もストレスが少ない方法です。 - 縁故避難(次におすすめ)
安全な場所に住む、親戚や友人の家に身を寄せる方法です。気兼ねなく過ごせ、衛生環境も保ちやすいメリットがあります。 - 指定避難所への避難
自宅が危険な場合や、水・食料の確保が難しい場合の最終手段と考えましょう。
鉄則②:避難所選びは「福祉」と「衛生」をチェック
やむを得ず避難所へ行く場合、可能であれば、少しでも子連れに配慮のある場所を選びたいもの。
- 「福祉避難所」を探す
高齢者や障害者、妊産婦、乳幼児などを対象とした「福祉避難所」が、お住まいの地域に指定されている場合があります。一般の避難所よりも、プライバシーや衛生面に配慮され、保健師などがいる可能性も高いです。事前に場所を確認しておきましょう。 - トイレと手洗い場を確認する
避難所で最も感染症が広がりやすいのが、トイレです。トイレの数や清潔さ、手洗い場の状況は、その避難所の衛生レベルを判断する重要な指標になります。
鉄則③:避難所では「安全とプライバシー」を自ら作る
集団生活のストレスを少しでも和らげるための、具体的なアイデアです。
- 陣地は「壁際・隅」を確保する
人の往来が少なく、少しでも落ち着ける場所を確保しましょう。壁を背にすることで、授乳や着替えの際の目隠しにもなります。 - 「小さな家」を作る
段ボールや新聞紙で周りを囲うだけでも、子どもの安心感は大きく変わります。近年は、避難所でのプライバシー確保のために、小型の室内用ワンタッチテントを持参する人も増えています。 - 感染症から身を守る
除菌ウェットティッシュやアルコール手指消毒剤は必須アイテム。食事の前、トイレの後など、こまめな消毒を徹底しましょう。 - 「静かなおもちゃ」を用意する
避難所での「音」は、周りの人のストレスになります。ぬいぐるみ、お絵かき帳、シールブックなど、音の出ないおもちゃを「防災リュック」にいくつか忍ばせておきましょう。
【皐月のPro-Tip】
避難所に着いたら、まず運営スタッフの方に「小さい子どもがいるのですが、何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけてみてください。大変な時こそ、助け合いの精神が大切です。周りの方と良好な関係を築くことが、結果的に自分たち親子が過ごしやすい環境を作ることにも繋がります。
まとめ:最高の防災は「事前のシミュレーション」
子連れでの避難は、本当に大変です。
でも、事前に「こんな時は、こうしよう」とシミュレーションしておくことで、いざという時の不安は、大きく減らすことができます。
ぜひ今日、お住まいの地域のハザードマップを確認し、避難所の場所や、そこまでの安全なルートを、お子さんと一緒に歩いてみてください。
その経験が、あなたと、そしてお子さんの心に、「いざという時も、うちは大丈夫」という、大きな自信を与えてくれるはずです。
