title: 【ママナースが解説】子どもの頭のケガ、救急車は呼ぶべき?迷った時の全チェックリスト
metadesc: 子どもが頭を打った!その時、救急車は呼ぶべき?3児の母で現役看護師の私が、救急車を呼ぶべき危険なサイン、家での観察ポイント、病院受診の目安をチェックリストで徹底解説します。
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「ゴツンッ!!」
家の中に響き渡る、鈍くて嫌な音。
振り向くと、椅子から落ちて床に頭を打ち付け、火がついたように泣き叫ぶ我が子の姿…。
血の気が引くような、心臓が凍りつくような、あの瞬間。
「どうしよう、救急車を呼ぶべき?」
「見た目は大丈夫そうだけど、後から何かあったら…」
親であれば、誰もが一度は経験するかもしれない、子どもの頭のケガ。
こんにちは!3人の娘を育てながら、救命の現場でも働いた経験のある、現役看護師の皐月です。
大丈夫、まずは深呼吸してください。
子どもの頭のケガで一番大切なのは、親がパニックにならず、冷静に子どもの状態を観察することです。
この記事でわかること
- 頭を打った直後、まず親がすべきこと
- 【救急車を呼ぶべき】超危険な10のサイン
- 【時間内に受診】お家で様子を見てOK?病院に行くべき?
- たんこぶの正しい対処法
- 頭を打った後、最低24時間は見ておくべき観察ポイント
このチェックリストさえあれば、もうあなたは一人で悩みません。いざという時の「お守り」として、ぜひ最後まで読んでください。
まずは落ち着いて!頭を打った直後の観察ポイント
結論:泣き声と意識、傷の状態を確認!
子どもが頭を打って大声で泣くのは、むしろ元気な証拠。まずはママが「大丈夫、大丈夫よ」と、落ち着いて声をかけ、抱きしめてあげましょう。
- すぐに泣いたか?
打った直後に大声で泣き、その後泣き止んでケロッとしているなら、ひとまず安心です。 - 意識ははっきりしているか?
名前を呼んで、視線が合うか確認しましょう。 - 出血や傷、へこみはないか?
出血があれば清潔なガーゼやタオルで圧迫止血します。大きな傷や、頭蓋骨がへこんでいるような場合は、すぐに救急車を呼びましょう。 - 手足はいつも通りに動くか?
手足の動きに左右差がないか、力が入らない様子はないか、さりげなく確認します。
【救急車を呼ぶべき】超危険な10のサイン
結論:以下のうち、一つでも当てはまれば、ためらわずに救急車(#7119に迷ったら電話!)を呼んでください。
- 意識がない、呼びかけに反応しない
- けいれん(ひきつけ)を起こした
- 何度も繰り返し吐く
(1回だけなら様子を見ても良いことが多いですが、2回以上吐く場合は危険信号です) - ぐったりして、どんどん眠り込んでしまう(起こしてもすぐに寝てしまう)
- 手足の動きがおかしい、左右で動きが違う、力が入らない
- 目つきがおかしい、視線が合わない、瞳の大きさが左右で違う
- 耳や鼻から、血液や透明・黄色の液体が出てきた
- 頭に大きな傷やへこみ、大量の出血がある
- 高いところから落ちた(大人の身長より高い場所など)
- 会話が成り立たない、言動がおかしい(年齢による)
【時間内に受診】お家で様子を見てOK?病院に行くべき?
結論:危険なサインがなくても、心配なら受診するのが一番。特に、以下の場合は時間内に小児科や脳神経外科を受診しましょう。
- 大きなたんこぶができている
特に、ブヨブヨと柔らかいたんこぶは、内部で出血している可能性があるので注意が必要です。 - 頭痛を訴える
- なんとなく元気がない、食欲がない
- 親から見て「やっぱりいつもと何か違う」と感じる
【ママナースのPro-Tip】
親の「なんだかおかしい」という直感は、とても重要です。医学的に「大丈夫そう」でも、あなたの心が晴れないなら、安心のために受診して大丈夫。何もなければ「良かったね」で済む話です。自分を責めないでくださいね。
たんこぶの正しい対処法
たんこぶは、皮下での内出血です。冷やすことで、腫れや痛みを和らげることができます。
保冷剤をタオルで包んだものや、ビニール袋に入れた氷水などを、15〜20分を目安に当ててあげましょう。
最低24時間!お家での観察ポイント
結論:頭を打った後は、症状がなくても最低24時間、できれば48時間は注意深く様子を見ましょう。
お風呂は長湯を避け、シャワー程度にしておきましょう。激しい運動も控えて、お家で静かに過ごさせてください。
特に、以下の点に注意して観察します。
- 機嫌は良いか
- 顔色は悪くないか
- 吐き気はないか
- 歩き方や動きにおかしな点はないか
- いつも通りにご飯を食べて、眠れているか
夜中に何度も起こす必要はありませんが、寝ている間に呼吸が正常か、時々そっと確認してあげると安心です。
まとめ:事故は起きるもの。大切なのは、その後の対応です。
子どもにケガはつきものです。どんなに気をつけていても、一瞬の隙に事故は起こります。
「私のせいだ…」と自分を責めないでくださいね。
一番大切なのは、事故が起きた後に、親であるあなたが冷静に子どもの状態を判断し、正しく行動すること。
そのための知識が、この記事に詰まっています。
いざという時の「お守り」として、このチェックリストをぜひスマホに保存しておいてください。あなたの冷静な判断が、子どもの未来を守ります。
